【連載】野球部 秋季リーグ戦開幕直前特集『早稲田の栄光』 第6回 髙橋海翔

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 昨季、代打として東京六大学リーグ戦(リーグ戦)初出場を果たした髙橋海翔(スポ2=山梨学院)。リーグ戦初安打とはならなかったが、夏季オープン戦ではスタメン出場するなどかかる期待は大きい。充実の夏、そしてリーグ戦に向けての意気込みを伺った。

※この取材は9月9日にオンラインで行われたものです。

成長と同時に課題も見えてきた夏季オープン戦

――夏季オープン戦全体を振り返って
 試合に出場させてもらって、毎試合課題が出ました。うまくいく日はなかったな、と思います。

――打撃好調の要因は
 最近守備に重点をおいているので、バッティングはあまり考えないからこそ打てている気がします。

――印象に残った試合は
 読売ジャイアンツの3軍との試合が一番印象に残っています。プロ野球選手なので、一球に対する思いがすごく伝わってきて、1プレー1プレー必死にやっている姿がとても印象的でした。

――課題としている守備は
 毎試合必ず1つ以上(ミスを)してしまうのですが、それでも学生コーチの方やコーチの方に試合後毎回教えてもらって、だんだん上達してきていると思います。今はメインはサードの練習をしています。

――監督からオープン戦について言葉はあったか
 状況判断が鈍いと言われました。瞬時に状況を判断してプレーすることを怠っていると指摘されました。練習あるのみです。

課題の守備は特守で克服中

――キャンプを迎えるにあたっての目標は何だったか
 とにかく守備を鍛えるということでした。

――印象に残った練習は
 練習後に数人で特守があるのですが、ほとんど参加したというのが印象的です。特守を受けているうちに自然と足が動くようになったり、一歩目の踏み出し方だったり、そのような点が身についたと思います。

――キャンプを通して見えてきた課題は
 ノックの打球は取れるようになってきましたが、実戦になると固まってしまいます。なので、もっと実戦の打球を取ることが改善点として出ました。実戦はノックと違い打球がいつ来るか分からないので、どうスタートを切るかなどが難しいです。

――この夏を通して最も成長したと思う点は
 全体的にレベルアップできたと思います。特に実戦感覚が成長したと感じます。オープン戦では毎試合社会人の方や強い大学と試合させていただくので、投手のレベルも高いですし、どうしたら打てるかを考えるようになりました。

春の経験を胸に、秋はさらに飛躍

――リーグ戦が目前だが、ご自身の状態は
 夏前に比べたら良くなっていると思います。

――春もリーグ戦に出場していたと思うが、その時のことを振り返ってみて
 春は代打で試合に出させてもらうことがあって、結果は出なかったのですが、「全然打てないレベルではないな」と思いました。そこからちゃんと練習しようという気持ちになりました。

――チーム内外で意識している選手は
 同じ三塁手の田村さん(田村康介、商4=東京・早大学院)です。試合に多く出られているので、どんなことを考えてやっているのかなどを聞いています。

――同期とはリーグ戦や試合について何か話したりしているか
 安田虎汰郎(スポ2=東京・日大三)からは「エラーするなよ」ということしか言われないです(笑)。

――注目しているチームメイトは
 同期の髙橋煌稀(スポ2=宮城・仙台育英)です。春よりも球速の平均が上がっているので、やってくれそうだなと思って見ています。

――リーグ戦で対戦が楽しみな投手は
 明治大学の大川選手(大川慈英、4年)です。150キロ以上のボールを投げるので、それを打ち返したいと思います。

――秋のご自身のアピールポイント
 自分はバッティングが得意なので、勝負強いバッティングを見てほしいです。

――秋に向けての意気込み
 4連覇がかかっているので、チームに貢献できるような打撃と守備を見せたいです。

ーーありがとうございました!

(取材、編集 森若葉)

◆髙橋海翔(たかはし・ひろと)
2005(平17)年6月7日生まれ。180センチ、83キロ。山梨学院高出身。スポーツ科学部2年。春季フレッシュトーナメントでは4番に座った髙橋海選手。「勝負強いバッティング」でリーグ戦初安打を狙います!