【連載】水球男子 インカレ直前対談『FIGHT FOR VICTORY』第4回古谷典也×渡辺浩基

特集中面

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 第101回日本学生選手権水泳競技大会水球競技(インカレ)直前対談第4回。学生最後の大会を迎える古谷典也(スポ4=東京・明大中野)と渡辺浩基(スポ4=東京・明大中野)のお二人に、今季の振り返りやインカレへの思いを伺った。

※この対談は、8月14日に行われたものです。

お互いのこと

――まずは、他己紹介をお願いします

古谷 渡辺浩基です。一浪しているので、23歳です。同じ高校の一つ上の先輩で、同じ千葉県出身です。練習終わりにいつも帰り道が同じでした。中学生の時から強いゴールキーパーで、高校生の時には、世代別の日本代表としてアジアチャンピオンにもなっている、名立たる名選手の一人です。

渡辺 古谷典也さんです。自分の高校時代の一つ下の後輩です。チームを盛り上げる力が凄く、相手にしたら嫌だな、(勢いに)乗らせたら嫌だなというチームをうまく盛り上げてくれる人です。どんなキーパーに対しても得意なシュートで決める、自分の武器を活かすことが出来る、他のチームから恐れられる存在です。

古谷 高校時代の印象ないの?

渡辺 あんまり高校時代強くなかったから、印象に残っていないです。

古谷 いやいや、一番点取ってたよ、俺(笑)。

対談中の渡辺

――練習以外の時間は何をして過ごしていますか

古谷 基本寝ています。あとは、TikTokでアニメの切り抜きを見ています。ダイヤのAや暗殺教室やドラマですが、グランメゾン東京も見ています。暇があるとSNSを触っていて、ダメですね、勉強します(笑)。

渡辺 休みの日は、カフェを巡っています(笑)。

古谷 嘘つくなよ(笑)。めっちゃ嘘です。彼は、恥ずかしくなるとちょける癖があるので。

渡辺 8月末に、寮を出て実家に帰ってしまうので、今まで行っていたご飯屋さんや温泉などにもう一度行こうかなと巡っています。

古谷 この間も同期で温泉行ったよね。

渡辺 あれ初めて行ったところだからノーカウントで。最近は、デカ盛りのお店に行ったり、ここも最後かなと思いながら食べて、感謝の涙を流しました(笑)。

――プライベートで二人で遊ぶことはありますか

古谷 二人では、基本ないですね。僕は、基本インドアで、浩基は、活動的なので、遊びに行こうとは、あまりならないです。

渡辺 基本同期4人が仲良いので、寮で4人で一緒にいることが多いです。

古谷 でも風呂で一緒にいることが多いかな。二人とも長風呂なんですよ。寮の風呂が、大浴場で、いつも水球部みんなで入ることが多いですが、気がついたら僕と浩基が残って二人でよく喋ることは、結構多いです。

渡辺 お風呂は典也とじゃないと入れないかも(笑)。

古谷 嘘つくなよ(笑)。

渡辺 一人だと部屋風呂ですが、典也がいる時は、一緒に行くかなと思います。

――お互いの第一印象は?初めて会ったのは、いつでしょうか

古谷 初めて会ったのは、俺が中3の時の電車の中です。練習試合とかで会ったことはあると思うのですが、お互いを認識したのがその時でした。僕が、制服採寸で、親と一緒に明中(明大中野)に二人で初めて行った時に、浩基が練習前でちょうど電車に乗っていました。水球部のバッグは、WATERPOLOと書いてあるので、すぐに(水球部)だと分かり、親と「水球部の人いるね」とジロジロ見ていたら、挨拶してくれたんだっけ?

渡辺 会釈したかな。

古谷 そうだよね。

渡辺 その後急いで英単語帳取り出して、英語の勉強をしている振りをしました(笑)。

古谷 浩基は、僕のことを来年千葉水球クラブから来る子と多分気づいていて、僕は、明中(明大中野)の浩基さんだと思いながら、会釈しました。親からは、「浩基さんは、英単語勉強してるんだよ、典也も隙間時間を使いなさいよ」という謎の説教を喰らうというのが、最初です。(電車から)降りてから話したんだっけ?

渡辺 いや話してないね。すぐ練習に行きました。

古谷 初めてでも挨拶してくれるすごく良い人だなというのが第一印象でした。

渡辺 まだ典也が中3の時に、遠征の帰りに東京駅で会わなかったっけ?なんか声かけてきたこと。

古谷 あったね。

渡辺 すごくコミュニケーションをとってくるタイプで、苦手だなという印象でした(笑)。

古谷 まさかの嫌われている(笑)。仲良くしたいなと思っていたのにな。

リーグ戦第6節日大戦の古谷

――お互いの尊敬しているところと、直して欲しいところを教えてください

渡辺 先に直して欲しいところからにしよう。

古谷 浩基は、すごく優しく、他人ファーストな部分があるので、もっと自分を主張して欲しいです。あと、真面目な話をする前にすぐちょけるので、恥ずかしがらずに話して欲しいです。

渡辺 明るさゆえに辛いところを見せない部分です。二日酔いや体調が悪い時は、教えてくれますが、精神的な辛さを明るさゆえに出してこないので、悩んでいても何に悩んでいるのかが分からないことがあります。そこをもっと言ってくれれば、俺が支えてあげるのになと。

古谷 誰目線だよ(笑)。そんなに悩んでないと思うよ。

渡辺 年末に飲んだ時に一時期しんどそうだった。

古谷 あったな、懐かしい(笑)。

渡辺 辛いのだったらもっと同期に話して欲しいなと思います。

古谷 就活と水球とで、本当にあの時はきつかったです。

古谷 やはり他人を尊重できるところは、直してほしい部分と裏返しになりますが、尊敬する部分だと思います。あと、とにかく浩基の圧倒的なストイックさは本当に尊敬しています。誰も勝てないです。例えば、自分の体を自分でしっかりと理解しているからこそ何が足りていないのか理解して、自分の苦手なこともしっかり注力して、そのストイックさが浩基の強さなのかなと思います。ストイックな人だと、他人にも求めがちになりますが、他人ではなく自分に矢印を向けて、他人に対しては、優しくできるという、ストイックさと優しさを両立している部分が、尊敬できるところです。

渡辺 典也は、水球を楽しめている部分が尊敬できる部分です。「ディフェンス下手くそだ」とか周りに言われたとしても、自分(古谷)がスタメンから外れそうな時も、いざ出た時は、シュートを果敢に狙って、しっかりゴール決めて長いパフォーマンスしたりだとか(笑)、試合に出たら自分の役割を果たそうとして楽しめているところが、すごいなと思っています。

――先日エイデンとのエキシビションマッチがありましたが、印象に残っていることはありますか

古谷 印象に残っている部分としては、浩基がペナルティーを止めたのに、ボールを見失って、その直後に失点するというシーンです(笑)。ベンチで、見ていたのですが、シューターが蔦文也という同じ名前の選手で、僕が1年4年の先輩の岡田遼さん(岡田遼、令5社学卒=石川・金沢工業)さんの同期なんですよ。高校生の時にそれで、面識があって、「絶対止めてくれ」と思っていました。浩基は、ペナルティーがめっちゃ強いので、止めたと思ったら、まさかのボールを見失ってキョロキョロしていて、そこが圧倒的に一番の思い出です。個人としては、点数も決められたので、良かったのかなと思います。浩基があたふたしているのが、めっちゃ面白かったというのが、1番の思い出です。

渡辺 一緒だな(笑)。ペナルティーの止め方もその日の練習で、社会人の方に教わって、それを本番でも、うまく実践できました。結果的には、失敗でしたが、止めることには、成功したので、まだ成長できるなという部分が良かったです。試合に出ることも、自分の中では、自信がなくて嫌で、こういう場所に出ていいのかなという不安があったのですが、いざ出てみると楽しくて、試合にもっと出たいなという強い思いが出たことは、良かったなと思いました。

古谷 これには、実は、裏話があって(笑)。次の日にその教えてくださった方のチームと練習試合をして、僕がペナルティーシュートを打つ機会がありました。浩基のセーブは、その人から教わっていたことを浩基から聞いていたので、多分その人も同じ止め方だろうと思っていました。それを見越したシュートをしたら、僕もシュートをうまく決めることができて、浩基のおかげで決めれたんだよという話を試合中にしていました。

渡辺 どうでもいいわ(笑)。

日本選手権日体大戦での渡辺

リーグ戦について

――今季のリーグ戦の振り返りと最も印象に残ってる試合を教えてください

渡辺 リーグ戦は、自分でチャンスを潰してしまったと思っています。最初の慶大戦、専修戦、日体戦と自分が最初の2P出た時です。(試合の)出だしが苦手な早稲田で、もっと自分が、チームを救っていれば自分のポジションも確立できましたし、学生リーグで上位リーグにも進出することができたと思うので、そこが悔しかったかなと思います。印象に残っている試合は、専修戦です。慶應、筑波と出だしが良くないという課題が出て、そこを修正しようということで、最初の3分ぐらいは3ー0で、自分も止めることが出来て、良い出だしでした。しかし、徐々に崩れて、最後は、誰も打ってくるなと思いながら弱腰になってしまったので、そこでもっと防げていればチームとしても、個人としてももっと良かったのかなと思います。

古谷 チームとしては、4年間上位リーグに進出できなかったので、悔いが残る部分です。個人といても4年間で一番ひどかった学生リーグだと思っています。リーグ戦は、コンディションが良くなかったというか、やれることが出来ませんでした。多分1年生の時が一番点数取っていて、20点ぐらいだったのですが、今シーズンは、10点ちょいぐらいで、ランキングにも初めて外れて、自分の強みのシュートを決めるという部分の役割をリーグ戦で果たせなかったところが、チームが勝てなかった一つの要因でもあるのかなと思います。しかもリーグ戦の長い期間で改善しきれなかったことが、良くなかったポイントです。

ーー印象に残っている試合はありますか

古谷 印象に残っている試合は、日吉でやった(順位決定戦の)明治との試合です。浩基の同期で、去年の明治の4年生が、明治の応援にですが、応援に来ていました。去年の明治のキャプテンは、千葉水球時代の先輩でもあったので、みんな知っている先輩の前でシュートを決めてイェーイって出来たのは、楽しかったです。また、自分は、明中出身ということで、明治には、絶対に負けたくないという気持ちが強いです。今年は、特に最後だったからこそ、同期の負ける姿は、見たくないですが、自分も負けたくないという気持ちでやっていて、最終的にしっかり勝利できたというところは、嬉しかったし、楽しく水球ができた試合だったと思います。

リーグ戦順位決定戦・明大戦での古谷

日本選手権について

――日本選手権初出場を決めました。関東予選、最終予選会、本戦と振り返っていかがですか

古谷 あっという間だったよね。

渡辺 すぐだったね。日本選手権本戦は、二人とも出たことがなくて、憧れの舞台だなという印象が強かったのですが、早慶戦や学生リーグが残っていたので、憧れ・お祭りというよりかは、1試合をこなすというか。

古谷 相手が日体大ということもあったけどね。

渡辺 もう一回出たいなと思います。

古谷 もっと楽しみたかったな、選手権は。

渡辺 稲泳会で続けてください(笑)。

古谷 戦力外です(笑)。

古谷 まず、早稲田としてではなく、稲泳会として、醍醐さん(醍醐裕也監督、平22年度卒=埼玉栄)や孝太郎さん(曵地孝太郎、令6年度卒=秀明栄光)と試合に出たことがすごく新鮮でした。関東予選では、すごく緊張しながら、第1戦の順天堂大戦を向こうのホームで迎えて、結果的にコールドで勝って、そのあと、専修にコールドで負けて、自分たちの心の整理ができないような試合を2試合やりました。だからこそ、そこもあっけなく終わってしまったというのが感想です。そして、日大、明治と勝って、最終予選に進みました。

 最終予選では、一番思い出深いのは、楓我さん(都田楓我、令6スポ卒=現AIDEN)さんの代で負けた山形SHAKSにしっかりと勝てたことです。本当に嬉しかったし、楓我さんの代の時は、僕は、調子が悪くて、悔いの残る試合だったので、最後のペナルティーは外してしまいましたが、チーム全員が頑張ってくれて、最後勝つことができてよかったです。本戦に関しても、僕らは、高校生の時に、インターハイの決勝で、2回日本選手権に出れるチャンスを逃してきているので、日本選手権というすごく憧れだった舞台に出場できたことが、まずは、心の底から嬉しかったです。試合自体も日体大にボコられるからこそ気持ち的に楽にできていたので、楽しかったです。ですが、いざ終わってしまうと、思っていた日本選手権とは、またちょっと違う終わり方だったと思います。

渡辺 負けた次の日に練習したのが良くなかったのかな(笑)。

古谷 確かに。次の日から練習しました。リーグ戦の途中だったので。

日本選手権最終予選会山形SHARKS戦での渡辺

早慶戦について

――4年目にして初の早慶戦の勝利でした。今年の早慶戦は、いかがでしたか

渡辺 去年は、ペナルティー戦は出ることが出来たのですが、今年は、調子は良かったのですが、(試合に)出ないまま終わり、あっけなく終わってしまい、みんなと同じくらいの喜びは、感じられなかったと思います。

古谷 僕は、試合に出させてもらって、点数も決めることができて、調子も良かったので、すごく楽しめた試合だったかなと思います。初めてずっと目標にしていた早慶戦で勝つことができました。インカレの方が、日本一を目指す上では大事なところですが、個人的には、何よりも学生生活で力を入れていたのが早慶戦だったので、自分たちの代で最後勝ち切れたということは、すごく嬉しかったです。浩基が言っていてように、浩基が調子が良いことは、アップの時から知っていました。僕は、アップの時に、浩基から一本もシュートを決めていないんですよ。だから、浩基のそういう気持ちは、理解はしているので、そこをインカレでぶつけて欲しいと思います。

渡辺 でも、日本選手権出場も早慶戦の勝利も後輩にそれを教えることができたのは、良かったと思います。

古谷 スローガンに信充創栄があって、これは、浩基がブログに書いていますが、4年生が漢字を一文字ずつ出して作った四字熟語の造語です。空(渡邊空、スポ4=新潟産業大附)がよく言っていたのは、強い早稲田を創るという意味を込めて「創る」で、さらに強い早稲田を創るだけではなく、今後に繋げていくという意味を込めて、最後の「栄る」になっています。これは、浩基が作ったことになってるけど、元は、違かったよね。

渡辺 「繋ぐ」にしたのですが、読み方がわからなくて(笑)。

古谷 ちょっと難しくて繁栄の「栄」になっちゃった。でもその4年生の願いの一つである日本選手権出場、早慶戦の勝利は、まだスタートに過ぎませんが、自分たちの代で達成できたことは、スローガン通りなので、インカレでもしっかり勝ちたいです。

渡辺 今の1、2年生やこれから入る学院生(早大学院生)に対しても良い姿、良い景色を見せることができたのが良かったです。

早慶戦での古谷

――最上級生となりましたが、成長した部分があれば教えてください

古谷 成長したのかな。

渡辺 周りの環境が変わっただけで成長してないかも。

古谷 最上級生になって、相談できる相手や頼れる人がいなくなったことで、悩むことが多かったです。同期は、頼れますが、個人としては、フィールダーが一人で、練習の時やスイムの時は、僕が引っ張っていかないといけない中、声出しなどは、昔からやっているつもりではありましたが、上級生がいて、声を出すのと、自分が最上級生として引っ張って行くのとでは、全然状況が違います。高校の時は、当たり前に自分がキャプテンとしてやっていましたが、今は、チームみんな強くて、みんなでチームを作っていく中で、最上級生として、どう立ち振る舞うかという部分は、この1年間で学んだことで、成長した部分だと思います。

渡辺 同期では、典也が言ったように声出しの部分や凪人のチーム作りの部分やマネージャー問題など、みんなすごく悩んで、どうにかしようと取り組んでいました。学年が上がるごとにチームの中での自分の役割を意識して動くようになったなとすごく感じています。あれ、俺は、何したんだ?(笑)

古谷 でも、もともと発言量が少なかった浩基も言われてからではあるけど、練習終わりにチームに一言言う機会が増えたり、この3年間よりは、チームに対して、発言することが増えたのかなと思います。自分に矢印を向けてストイックにやるタイプだからこそ、周りに意見を言っていなかったところがありますが、分からないことは、しっかり周りに聞いて、間違ったことがあればしっかり指示するなど、4年目でやるようになったのかなと思います。

渡辺 同期様様ですよ。

古谷 なんやそれ(笑)。

ーー宮崎合宿で水球面で収穫、思い出などはありますか

渡辺 同期4人部屋で初日泊まったり、最終日も宮崎観光したり、いい同期だよなと思ったよね。

古谷 でも1日目に関しては、俺は、裕也さん(醍醐裕也監督、平22年度卒=埼玉栄)とかとご飯を食べていて、途中から来たから寝ただけだけどね。

渡辺 典也抜きの同期みんなで、ワードウルフとかやって、めちゃめちゃ楽しかったな。最高だったな、典也抜きの同期(笑)。

古谷 同期の枠に俺が入っていないことが多くて、ちょっと良くないですよねこいつら(笑)。みんなで高千穂行ったり、都井岬とか、馬がいっぱいいて、運転してたら前に馬が出てきたりとか、めちゃくちゃ綺麗でした。今まで、合宿の時も同期だけで行動とかあまりしてなかったので、引退を前にして、やり忘れていたことを急いで回収している感あったけど(笑)。水球面では、高校生と練習できたのは、楽しかったです。改めて、指導することで思い出すこともありましたし、自分たちもこんな感じでワクワクしながら水球していたなと、高校生のピュアなところを見ると改めて、水球って楽しんだ方がいいんだなとすごく感じれたので、リフレッシュではないですが、インカレに向けて、気持ちを切り替える良いきっかけになったのかなと思います。真面目なことも言わないと(笑)。

渡辺 練習のところで言うと・・・。

古谷 無理しなくていいよ(笑)。

質問に答える古谷

インカレに向けて

――インカレに向けて個人で特に力を入れていることはありますか

渡辺 10年間続けていた水球を引退するので、ベストな状態で、引退したいという部分が大きいです。今は、過去の水球の期間を見返して、こんなことを意識していたなとか、こんなこと言われたなとか、確認しています。前への出方だったり、手の出し方だったり、遠くに飛ぶ意識などを意識しています。九州遠征に行って、九州の強い先生に教わったり、社会人に教わったりして、引退まですぐですが、どんどん新しい知識が増えていって、もっと強くなろうと意識しています。

古谷 個人的には、水球を楽しむことです。自分の中での1番にしているポリシーです。浩基も言っていたように僕も12年間やっていた水球を引退ということで、来年以降水球をやるかどうかわからない中で、水球が大好きで、楽しくてずっと続けていたので、そこを大事にしたいです。あとは、このチームでしっかりと勝つということは、意識しているポイントです。今から、日本代表レベルに強くすることは、できませんが、でも、このチームで決勝まで狙って、メダルは取りたいと思っているので、このチームで勝つために何が必要なのか、このチームの最大火力をどうやったら引き出せるのかを自分でも、みんなにも考えて欲しいので、そういった発言を多くするようにしています。

――インカレの自分の注目ポイント、見て欲しい部分を教えてくさい

古谷 見てほしい部分は、今までやってきたことを出し切るだけなので、強みであるシュートや泳ぎは、もう一度見てもらいたいです。点数を決めたら、長いパフォーマンスがあると思うので、そこも注目してもらいたいです(笑)。

渡辺 ベストで引退したいからこそ、自分のプレーや自分の試合への持って行き方もベストでありたいし、あとは、チームとして最後は、良い勝ち方をしたいです。文句言って、ギリギリ勝つよりは、みんなを信じ合って、早慶戦みたいな勝ち方ができたらいいなと思います。

古谷 インカレの注目ポイントだよ。

渡辺 (試合に)出たら、バシバシ止めるので、そこは見ていてください!

――では最後に、インカレの目標をお願いします!

古谷 もちろんメダル獲得です。チームの目標としていた、学生リーグ上位進出は叶いませんでしたが、日本選手権出場と早慶戦優勝とインカレのメダルは、目標として3つ大きく置いていたことなので、1年間の最後の終着点として、しっかりとメダルを取って、終わりたいです。

渡辺 目標は、試合に出ることです!みんなチームの目標を掲げていると思いますが、ここは、やはりラストなので、自分が(試合に)出て、チームに貢献したいです!

ーーありがとうございました!

(取材・写真・編集 指出華歩)

渡辺(左)、古谷

インカレへの意気込みを書いていただきました!

♦︎渡辺浩基(わたなべ・ひろき)写真左

2002年(平14年)6月17日生まれ、明治大学付属中野高等学校出身、177センチ。チームの中での自分のポジションに悩むことも多かったという渡辺選手。悔しい思いも、最後のインカレで全てぶつけます!

♦︎古谷典也(ふるたに・ふみや)写真右

2003年(平15年)9月5日生まれ、明治大学付属中野高等学校出身、169センチ。水球を楽しむ姿が印象的な古谷選手。点数を決めた後のパフォーマンスにも注目です!