【連載】 早慶クラシコ前対談 第4回 MF柏木陽良×DF西凜誓×MF高橋作和

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対談第4回はトップチームで活躍する3年生、高橋作和(法3=東京・国学院久我山)、柏木陽良(スポ3=鹿島アントラーズユース)、西凜誓(社3=名古屋グランパスU18)の三人。

一一昨シーズンのご自身を踏まえて、どういう意識で今シーズンに入ったかをそれぞれ教えてください
高橋 去年はずっとトップチームにいて全然試合に出れなかったので、今年は試合に出たいなというか、試合で活躍したいなという気持ちと、とにかく試合に出ることを意識していました。

柏木 自分は去年は試合に出させてもらってて、今シーズン始まってからなかなか調子が上がらずにって感じだったので、まずはそこを戻すっていうところを意識して入り始めました。

西 自分も昨シーズ結構試合に出させてもらって、その中で昇格できなかったという悔しい思いをしたので、今年こそは、その経験したからこそそういう思いをしないように勝ちたい、昇格に向けてチームの中心として活躍したいっていう思いはあって、ただ昨シーズン最後に肩の脱臼で手術をして今シーズンも手術するにあたって最初開幕までに復帰は間に合わないっていうのはわかってたので少しでも早く復帰してなかなかコンディションのところは難しかったんですけど、そういう中でも自分のできることをやれればいいなっていう風には思ってます。

 

一一個人としてここまでシーズン前半を振り返っていかがですか
高橋 試合には出ていますが、得点とかアシストっていうところを、具体的に掲げた目標に全然達してないので納得いく結果ではないなという風に思います。

柏木 前期のリーグ戦前半は、去年のポジションより1個上がって、ゴールに近くなったところで、去年よりも得点とアシストは出すことができていて、でもその相手のレベル的に考えてもっと出せたかなっていう風に自分も思っていて、途中で怪我してしまったというのが自分的にはもったいなかったかなという風に思ってます。

西 5節の法政戦で復帰して、そこからずっとベンチで途中出場ということが続いて、なかなか自分のコンディションが上がらないなっていう気持ちを抱えながらも、試合に出るからには何か結果だったり、チームの勝利に貢献しないといけないなとは思っていたんですけど、なかなかうまく自分の満足いくプレーができなくて、ほんとに前期はチームに全然貢献できなかったかなという風に思います。

対談中の西

一一昨シーズンから今季にかけて、プレイヤーとして成長したなと思う部分と、逆にまだここが課題だなという部分、それぞれあれば教えてください
高橋 試合に出れるようになったので、その試合感の部分だったりは良くなったかなという風に思いますし、自信を持ってゲームに臨めてるっていうのは良くなったかなと思います。でも、さっきも言った通り今はサイドハーフで出ることが多いので、攻撃の選手として求められる数字っていうのが課題かなという風に思います。

柏木 自分は去年と出るポジションがまた違くなったというところで、チームが今やってることとか自分がやりたいこととかをうまく整理できてプレーできるようになってきたかなと思います。さらに結果もついてきたというところです。課題は、やはりそれをもっと安定したプレーで続けていきたいなっていうところで、去年からずっと言われているんですけど、守備のとことか、もっとラストパスの質とか、シュートの最後の質とかっていうのはずっと言われてるので、そこをこの夏でしっかり直していきたいなっていう風に思います。

西 昨シーズンは2年生で下級生という立場でしたけど、今シーズンから3年生で上級生っていう立場の中でチームを引っ張っていかないといけないところだったり、よりチームの中心的な存在にならないといけないっていう部分の責任感だったりとかそういう部分はより強くなりましたし、昨シーズンの悔しい思いを経験したからこそよりもっと伝えていかないといけない部分とか、プレーで示さないといけない部分っていうのは、よりもう一つあげないといけないなっていう風には思っていますし、兵藤さん(兵藤慎剛監督、平20スポ卒=長崎・国見)が監督に就任してからもう3年目になって、よりチーム内でのやりたいサッカーだったり、自分たちが目指すところっていうのは昨年よりも今シーズンの方がより表現できてるかなという部分と、あとはまだまだですけど、自分たちが理想とするサッカーだったり、より相手を圧倒しなければいけないっていう部分では、まだまだ足りない部分だと思うので、そこは後期に向けてより、個人もそうですし、チーム全体としてもう一つやっていかないといけないなっていう風に思います。

 

一一チーム全体としての今シーズンをここまで振り返っていかがですか
高橋 試合が進むにつれて監督が言ってるやりたいサッカーとか、チームでの統一感っていうのは間違いなく出てきてますけど、それに結果が伴ってるかと言われるとそうじゃないし、実際リーグ戦も最後の方は負け、引き分けが続いたり、アミノ(アミノバイタルカップ)も勝てなかったので、その勝負強さというところと、まだまだチーム全体での、チーム戦術の浸透性っていうのはまだまだかなって思います。

柏木 去年よりも戦術は多分みんなの理解度が増してきて、結構練習とかでも立ち位置の声とか要求とかっていうのは増えてきたので、それが試合を回すごとにどんどん形にはなってきてるのかなっていうところと、やっぱりビルドアップっていう部分では成長はしてると思うんですけど、やっぱり最後の決めるところとか守りきるところにももっと目を向けて日々の練習からやっていかないと、リーグ戦も最後方で結果が出なかったですし、トーナメントで負けたら終わりで、1点のところでやられてしまったっていうのが今の課題であると思うので、そういう最後のゴールのところをもっとやっていかないといけないという風に思ってます。

西 さっきも言ったようにより深く戦術的な部分だったり、自分たちのやるべきこと、意志を統一できてるかなっていう風に思ってて、それが試合をやるにつれてどんどんやりたいことが出せるようにはなってきていますし、練習でやったことをそのまま試合にうまく活かせてる部分はあるのでそういった部分は信につながる部分も多くあるんですけど、ただ、今陽良も言ったように、最後うまく攻撃できてもゴールに繋がらなかったりとか、守備もうまく取れる時もありますけど、やられてしまったりとか、失点にこだわるっていう意味ではなかなかクリーンシートで終わった試合も少ないですし、そういう部分はリーグ戦がないシーズンだったりとか、こういう期間でより上げていかないと、自分たちが目指す2部優勝だったりとか、その日本一っていうかけてる基準に比べたらまだまだ足りないのかなって思うので、そういう部分は本当にこのシーズンの期間でチーム全員で向き合っていかないといけないなっていうのは思います。

対談中の柏木

一一今シーズンここまでの中で特に印象に残ってる出来事や試合があれば教えてください
高橋 アミノの国学院戦で、総理杯(総理大臣杯)は行きたかったので、負けちゃった試合ですけど、それが1番印象に残ってるというか、1番悔しかったなと思います。

柏木 自分は駒沢戦の時に怪我をしてしまって、自分的にも結構調子いいなって思ってきた時に怪我をしてしまってそこから離れちゃってっていうところが、結構今年に関しては一部とか最終学年になった時に上がってたいですし、そういう気持ちあったので、結構かけた部分もあったので、調子いい時にチームから離れてしまったっていうのは、自分的には結構嫌だったなっていう風に思ってます。

西 作和と一緒になっちゃいますけど、国学院戦で、自分自身途中出場した中ですぐ退場してしまってチームに大きな迷惑をかけてしまった責任をすごい感じていますし、日本一という目標を立てた中で、総理大臣杯でしか目指せない中でアミノで1回戦で負けてしまったっていう部分は、本当に自分たちの弱さだったり甘さが出た部分だと思いますし、ほんとにあの悔しさを忘れることなく、シーズンが終わった頃とかにあの敗戦があったからうまくいったっていう風に思えるようにしないといけないなと思います。

 

一一後期へ向けて、この夏に個人として、チームとしてこだわってやっていきたいことがあれば教えてください
高橋 個人としては課題で挙げた通り、ゴールとアシストのところ、それはほんとクオリティーの部分なので、練習ではもっと質を高くやりたいなという風に思っていますし、チームとしてはさっき言った通り、チームの戦術をもっと深く全員が理解してそれを実践することと、ゴール前が大事なので、守備でも体を張る部分とか、攻撃だったら点を取るっていうのを全員が、自分含めてもっとクオリティーを高くするというところが大事かなと思います。

柏木 この夏、2か月弱、試合が無くて時間もあるのでチームとしては日々の練習からゴール前っていうのをもっと意識づけしてやっていって、もちろん戦術のところももっと突き詰めるところはあると思うし、日々の練習が大事だと思うので、そこをやっていきたいです。個人としても、調子よかったなって思ってる時の感覚ぐらいまで、またそれ以上にして、リーグ開幕するときには前期以上の得点アシストっていうところ、目に見える結果っていうのを出せるようにやっていきたいなと思っています。

一一調子が良かったなと思う時の感覚は、どういった感覚でしたか
柏木 言葉で言うはの難しいんですけど、今よりも体とか動いてたし、できるプレーも今よりあったので、自然と見える部分も、試合中に見えてる部分、範囲も広がっていて、感覚のところなので言うの難しいですけど、本当にこの夏でそこの部分までやっていきたいと思っています。

西 怪我から復帰してだいぶコンディションも上がってきて、陽良も今言ってましたけど、なかなか今までの怪我の前の感覚と、頭でイメージしている部分と体で動ける部分のギャップがあったというか、体がついてこないっていう部分は多くあったので、それをなくすために昨年以上にコンディションを上げて、まずは試合に出続けてチームに貢献するっていうのと、ほんとにチームとしては2部優勝、1部昇格はほんとにマストだと思っているのでそこに向けて自分が結果で、自分はサイドバックですけど、攻撃的な部分が長所だと思ってるのでゴールだったりアシストでチームを勝たせられるようにしたいです。

 

一一今シーズンのここまでのお互いのプレーはそれぞれどう見ていますか
高橋 凜誓はサイドを組むこ凜とが多くてなんでも器用にこなせるので一緒にやっててやりやすいなっていう風に、今シーズンに限ったことじゃないんですけど、それは感じます。

陽良はキックの部分が特徴としてあるので、いい1発をくれますし、そこは信頼して良いのかなと思います。

一一二人の今季のプレーに点数をつけるなら、それぞれ何点ですか
高橋 陽良はめちゃくちゃ良かったので150点ぐらいじゃないですか。

柏木 高すぎ(笑)。

高橋 凜誓はまだ復帰明けであんまり試合感があれですけど、それでも助かってるので98点ぐらい。

柏木 バグってるな(笑)。何点満点中?

高橋 200点。

西 言いづらいって俺ら(笑)。

柏木 作和は本人も言ってたように、アシストもっとつけばっていうところがありますけど、でも結構左サイドで、前で時間を作ってくれたり、あとは意外と守備とかでも貢献してる。

高橋 意外とじゃないでしょ(笑)。

柏木 という風に自分は思ってますし、一緒にプレーしてて、自分がパッと前を見たときに目があったり、動き出したりしてて多分自分のプレーのことわかってくれてるというのがあるので、本当にやりやすい選手だなっていう風に思います。多分本人も中央やりたがっているので作和が中央に入ってきた時には、お互いで目を合わせながらいいコンビネーションでプレーできてるかなっていう風に思います。凜誓はリーグ戦は途中からっていうのが多くてでも自分は去年一緒にやっていて、凜誓はもっとできるっていうところを知っているので、本人も言ってましたけど、ようやくコンディションが上がってきていると練習とか一緒にやっていても感じているので結構器用に内でも外でもできる、結構自分にとってはやりやすい選手だなっていう風に思っています。

これから後期に向けて試合もどんどん出ていく選手だと思っているので、後期に結構期待したいと思ってます。で、点数は。

西 いいって(笑)。

柏木 点数は、作和くんは100点満点中80点ぐらいかな。

高橋 普通(笑)。

柏木 これからの期待を込めて80点。凜誓くんは60点ぐらい。多分これから色々やってくれると思うので60点にします。

西 作和は去年よりもずっと試合に出続けていて、本人はなかなか納得した結果を出せていないと言っていましたけど、自分は結構見てて、チームの中心的な存在になってるなっていう風には思ってるので、あとは結果で示してくれれば、もっともっとチームにとってプラスになるかなっていう風には思いますし、作和ならできると思うので、結果で示してほしいなっていう風に思っています。80点ですね。陽良と一緒で80で。あと20点はほんとに得点とアシストでチームに貢献してほしいです。陽良は本当にリーグ開幕から助けられた試合が結構あるなっていう風には見てて思いますし、怪我をしてしまいましたけど、チームを勝たせる活躍はしていたと思いますし、陽良がいるかいないかでチームが全然変わるぐらいの存在だという風には思っているので、まあ、90点です。

柏木 (笑)。

西 外から見てる時とか、やっぱ陽良にボールを預けておけばいいかなっていう部分だったりとか、やっぱキックがうまいので、シュートだったり、全プレーそうですけど、可能性を感じているので、後期はもっとゴールを決めてアシストしてくれれば嬉しいです。

伊藤猛の得点を喜ぶ高橋(左)と西(中央)

一一今選手としてはお互い紹介していただいたので人物面での紹介をしていただきたいです、高橋選手の紹介からお願いします
柏木 いや、むずいな(笑)。

西 作和とかは

高橋 変なこと言うなよ。

西 意外と真面目だと思います。めっちゃ真面目。もっとア式入ってきてすぐとかは雑で仕事とかも適当なイメージとか、ちょっとルーズな部分もあるのかなっていう風に最初は感じましたけど、意外とミスとか少ないですしルールとかにも結構詳しくて、なんか部則とかにも詳しくて

高橋 頭いい。

西 ほんとに要領がいいっていう感じで、うまく過ごしてるなと思います。上手に。あとはだいぶ慣れてきたのか、結構先輩とか後輩とコミュニケーションの数が増えたかなと思います。1年の頃とか本当に先輩とかと喋ってるところを見たことがなかったので、もちろん今1個上とか歳が近いし、仲良くしてもらってますけど、結構だいぶ喋るようになったのかなって思います。

高橋 年上苦手、苦手というか先輩とかやっぱり関係が薄いとちょっといいかなって思っちゃうんすけど、今は仲良くやらせてもらってます。まあ、ふざけてますよ。おふざけキャラ。

対談中の高橋

一一柏木選手の紹介をお願いします

西 ピッチ内外でのギャップが1番大きいと思います。

高橋 本当は優しいんですよ。あの、キレてますけど、試合中は(笑)。

柏木 ほんとに全然優しい。

西 スイッチが入ると誰も止められないですけど、自分でも多分分かってないぐらい怒ったりしてるけど

柏木 めっちゃ冷静だからね。あれはめちゃくちゃ。

西 ピッチ外だとほんとにマイペース。

高橋 誰よりも応援します。他のカテゴリー。

西 そうですね。Iリーグ(インデペンデンスリーグ)とかFCの応援とかは本当に(笑)。

高橋 この感じでチーム愛は意外と強いです。

西 同期も多分そうです。同期愛もなんだかんだ(笑)。多分俺のこと好きだと思います。

柏木 だいぶね。

一一最後に西選手の紹介をお願いします

高橋 多分外から見たイメージだと真面目でって感じだと思うんすけど、そんなことなくて。

柏木 実はね、1番そんなことなくて。

高橋 仲が良い小笠原(幹太、人3=アスルクラロ沼津U18)と久保(寿輝、スポ3=早稲田佐賀)っていうやつらと常にふざけてます。

柏木 変なことしてます。

高橋 ちょっかい出すし、めちゃくちゃ人のこといじります。西 結構小笠原と久保とは仲が良いので。寮でも結構一緒にいたりとか、喋るのが好きなので。オンオフはありますけど、ふざけるところは結構ふざけたいタイプかなって思います。真面目にやるところは真面目にやって、ふざけるところは全力でふざけたいタイプです。

 

一一もう大学生として後半戦ですが、心境の変化などはありますか
高橋 勉強がちょっとやばいかなっていうくらいですね。単位の方が心配かなっていう。

西 法学部だもんな。

高橋 真面目に授業に行きたいと思います。来学期から真面目にやりたいなと思います(笑)。

柏木 スポ科なので、僕はうまいことやれば大丈夫かなって感じですね。

西 単位は、社学なんですけど先輩がたくさんいるので結構楽な授業をうまく教えてもらいながら単位はちゃんと取ってます。

高橋 特に自分はあんま3年生だからとか考えないタイプなので、良くも悪くも。でもさすがに来年4年なのでチームの方でもしっかり自分たちのことは考えなきゃなっていう風に最近思います。若干(笑)。

柏木 サッカーだったら作和も言ってたけど、最終学年の時にやっぱり1部の舞台でプレーしたいっていうのはあるので今年2部優勝して昇格するっていうのは、本当にマストというか、やらなきゃいけないなっていう風に思っているので、この夏が大事、もう2ヶ月弱しかないっていう風に思うようになってきたなっていう感じです。

西 今の4年生が自分の中ではほんとに優しくしてくれるし、1年生の頃から1個上で仲良くしてくれて、新人戦とか優勝、全国日本一を取ることができましたし、本当にサッカー面でもやりやすい選手が多いなっていう風には感じてるので、そういった意味でも何がなんでも今の4年生と2部優勝、1部昇格を掴み取りたいなっていう気持ちはありますし、本当に少ししかないっていう面では、残りの期間は自分たち下級生からもやっぱり恩返しじゃないですけど、感謝の気持ちをプレーとかで示さないといけないなっていう風には思いますし、陽良と作和も言ったように、来年は自分たちが最上級生になるって中では、今のうちからもっとチームに対して与える影響力だったりとか発言だったり行動っていうのを4年生になってからじゃなくて、今のうちからチームの先頭に立ってやっていかないと、4年生になってからじゃ遅いかなっていう風に思うので、今のうちから少しずつやっていかないといけないと思ってます。

 

一一早慶クラシコの方に話が移りますが、昨年のクラシコで皆さんはどこで何をされていましたか
高橋 自分はメンバーを外れて何してたっけ。去年は準備、多分準備してました(笑)。

西 もっと具体的な仕事なかったの?(笑)

高橋 何したっけ。直前でメンバー外れて、直前で外れた組は最初から仕事割り当てられてたわけじゃないので、何やったんだ?

柏木 自分も直前で外れたので、どこだっけ。適当なところに振り分けられて準備して。あ、警備みたいな、人を案内してました。

西 場内経由みたいな?

高橋 試合はでもちょっと見てた気がする。

柏木 試合始まったら大翔(鈴木大翔、スポ3=ガンバ大阪ユース)と一緒に見てたっていう感じです。

 

一一去年の早慶クラシコをピッチ内外から、振り返ってどうでしたか
高橋 悔しかったというか、自分は出ていないので、正直どうでもいいというか、興味ない(笑)。勝ったのが嬉しいとか全くないし、でも来年は出たい、来年は絶対出ようっていう風に思いました。

柏木 自分も去年は国立だったので、ここでプレーしたいなっていう風に思いましたね。ここに立ててないっていうのが悔しかったっていう感じです。

西 自分はスタメンでフル出場させてもらって、早慶戦っていう舞台は憧れの舞台だったので1年生の頃にメンバーに入れずに外から見ていて来年こそはこのピッチに立って試合に出て活躍したいなっていう風に思った中で、昨年は試合に出場することができたのでそういった意味でもすごい嬉しかったです。チームとしても昨シーズンでナンバーワンと言えるぐらいの4対0で勝利することができたっていう面では自分の中でも結構自信になる部分はありましたし、ほんとに国立っていう舞台で、1万人を超える観客の方々がいる中でのプレーでもちろん緊張はありましたけど、うまくそれを楽しめるメンタルだったりとか、それに結果がつながってきたので、そこは良かったというか、ほんとに良い印象が自分にはあります。

 

一一皆さんが入ってから3回目ですが、早慶クラシコはどういう舞台だと思いますか
高橋 大学サッカーの中で1番と言っていいくらい観客が入る試合だと思うのでいいスタジアムでお客さんの前でサッカーをやれるというのはサッカー選手として嬉しいことなので、必ず試合に出てチームを勝たせて活躍したいなっていう風に思ってます。

柏木 早慶戦は本当にいろんな人が頑張ってくれて開催できていて、スタジアムでできるっていうのは、大学サッカーだったらあんまりないと思うし、本当に特別な試合なんだなっていう風に感じているのでチャンスがあったらしっかり頑張りたいなっていう風に思ってます。

西 昨年経験していますけど、最高の環境を作ってくれる人がいて成り立ってる部分もありますし、多くの人に支えられてるのでそれを自分たちは試合に出るんだったらプレーで感謝の気持ちとかを示さないといけないと思いますし、早稲田大学に進むにあたって、誰もが憧れる舞台だと思うので、また歴史もあって偉大なOBの方々が、昨年100周年で、そういうOBの方々がいて早稲田大学ア式蹴球部というのは成り立っているんだなっていう風には感じたので、そういう方々の思いも背負って、絶対に負けちゃいけない試合だと思いますし、もちろん向こうも同じ熱量を持ってやってくると思うので、最後はそういう気持ちの部分が勝敗を分けるかなっていう風に思うので、全員で1人1人異なる役割かもしれないですけど、それぞれの立場で全員が全力を出して今年も必ず勝利を掴みたいなっていう風に思います。

東農大戦にて得点を挙げて喜ぶ柏木

一一試合に出たときに自分のここを見てほしいというプレーを教えてください
高橋 ゴール、アシスト、多分出るとしたらサイドなので、ゴールに関わるプレーは見てほしいなって思います。

柏木 自分の特徴のキックのところを見てほしいということと、自分がチャンスを作り出すというところを見てほしいなという風に思います。

西 攻撃参加した時のゴールにつながるドリブルだったり、パスだったり、シュートというのは見てほしいなという風に思います。

 

一一チームとしての注目ポイントや注目選手がいれば教えてください
高橋 チームとして積み上げてきた戦術的な部分を前期でやってきた中で積み上げっていうのをしっかり出したいなという風に思います。注目選手は自分です。頑張ります。

柏木 チームのとしての注目ポイントは攻撃的なサッカーっていうところを見てほしいなと思います。ボールを早稲田が支配して、ゴールを決めるっていうところを見てほしいかなっていう風に思います。注目選手はやっぱりうちの左サイドハーフの。

高橋 いや、いいって(笑)。

西 自分ですって言っとけよ(笑)。

柏木 そうですね。自分が試合に出たら絶対に点を決めるのでそこ見てほしいなって思います。

西 チームとしては、戦術の部分もそうですけど、サッカーで重要な部分である球際と切り替えと運動量という部分を相手よりも圧倒したいと思うのでそこに注目してほしいですし、勝利に対する貪欲な1人1人のプレーは注目をしてほしいです。注目選手は、まあ自分で(笑)。さっきも言ったように、相手を圧倒できるようにしたいですし、やっぱいろんな人が見に来てくれる中で結果を出した選手がヒーローになれる舞台だと思うので、自分はサイドバックですけど、ゴールとか走るとかやっていけたらなと思います。

 

一一早慶クラシコ、後期リーグに向けての意気込みをお願いします
高橋 もちろんチームとしては全部勝って優勝すること、昇格すること。個人としてはもう3年なので、自分の進路もかかってるので、チームの結果だけじゃなくて自分の結果も追い求めて目に見える、誰が見てもわかるぐらいの活躍をしたいなっていう風に思います。

柏木 チームとしては早慶戦でしっかり勝って、そのままリーグにいい流れでいって、リーグ戦は前期勝ったところにはしっかり勝って、勝てなかった試合、法政とか駒沢とか、そういう上位のところにもしっかり勝って、2部優勝したいと思います。個人としてもしっかり得点とか数字の部分にしっかりこだわっていきたいなと思います。

西 早慶戦は勝って、後期リーグ戦全勝できるぐらいの結果を求めたいですし、それを出せるようにして、昇格できなかったので、今年こそは2部優勝して1部に昇格できるように頑張りたいっていうのと、個人としては前期なかなかチームに貢献できなかったので後期こそはしっかり自分の調子を最大限発揮して自分がチームを勝たせられるように頑張りたいです。

高橋作和(たかはし・さくかず) 写真中

2004(平16)年7月20日生まれ。175センチ。東京・国学院久我山高校出身。法学部3年。攻守ともに活躍を見せるアタッカー。同期愛がとても強く、誰よりも他のカテゴリーを応援しているそう!

 

柏木陽良(かしわぎ・ひいろ) 写真右

2004(平16)年4月13日生まれ。173センチ。鹿島アントラーズユース出身。スポーツ科学部3年。チャンスをつくり出すキックが魅力のMF。初出場の大一番ではどんなプレーを見せてくれるのか期待が高まる

 

西凜誓(にし・りんせい) 写真左

2004(平16)年8月14日生まれ。174センチ。名古屋グランパスU18出身。社会科学部3年。昨年も早慶戦を経験している唯一の3年生。喋ることが好きでふざけるときは全力だそう。今年も早稲田の勝利に貢献し、リーグ後半戦に良い流れを持ち込めるか

 

(取材 和田昇也 編集 林朋亜)