【連載】水球男子 インカレ直前対談『FIGHT FOR VICTORY』第3回 MG永田由麻×MG信藤彩日

特集中面

<<特集表紙へ戻る

第101回日本学生選手権水泳競技大会水球競技(インカレ)直前対談第3回は、MG永田由茉(スポ4=東京・都立戸山)と信藤彩日(商4=東京・早稲田佐賀)の二人。大学からマネージャーとして水球部に入部し、選手を支え続けてきた、お二人にお話を伺った。

※この対談は、8月10日に行われたものです。

お互いのこと

ーーまずは、他己紹介をお願いします

信藤 永田由茉さんです。水球部のマネージャーでスポーツ科学部所属です。なんだろ・・・。

永田 言うことない?探して(笑)。

信藤 東京都出身で、高校の時は、ダンスをしていました。

永田 信藤彩日さんです。出身校は、早稲田佐賀出身で商学部です。水球部マネージャーで、高校の頃は、バスケをしていました。

信藤 実は(笑)。

対談中の永田

ーーお互いの尊敬している部分を教えてください

信藤 とにかく真面目なところです。私だったら、部員が「やるよ」と言って(選手に)任せるようなことも、自分(永田)でやるところは、私には無いので、偉いなと思います。

永田 彩日は、とにかく周りをよく見ていて、仕事が早いなと思います。選手がドリンクを欲しそうな時にパッと出したり、試合前に必要な記録表の準備などが気づいたら終わっていたりするので、仕事が早いなといつも思っています。

信藤 ありがとうございます(笑)。

ーー練習以外の日は、何をして過ごしていますか

信藤 野球観戦が趣味です。阪神タイガースが大好きで、同期で今度野球観戦行きます!

永田 休日は、ネコと家でダラダラしています。あとは、ディズニーが好きなので、ディズニーに行ったり、映画を見に行ったりしています。

信藤 一人ディズニー行くんですよ、この人(笑)。

ーーディズニー一人で行かれるんですか!?

信藤 引いてるよ(笑)。

永田 この前は、一人でスプラッシュマウンテンでびちょびちょになりながら楽しんでました(笑)。

信藤 絶対無理なんだけど、寂しすぎる(笑)。

永田 前髪ぺたんこになっても気にしなくていい(笑)。

信藤 確かに、気にしないで楽しめる(笑)。

ーー部員の中で仲の良い選手やよく話す選手は誰でしょうか

信藤 同期は、本当に仲良いです。あとは、一個下も私たちによく話しかけてくれるので、よく話しますし、よく頼っています。特に誰とかはなく、みんな仲良いのですが、私は、本キャン(早稲田キャンパス)なので、同じキャンパスの速水(陽祐、法2=・早大学院)とかは、よく会うので、話すかなと思います。

永田 私も彩日と同じで、同期が一番仲が良いのと、後輩の中では、主務で仕事の関わりが多い冬惺(永野冬惺、スポ3=東京・明大中野)と学連を一緒にやっていた速水です。

ーー生まれ変わったらなりたい部員いますか

永田 私は、永野冬惺です。

信藤 やばい、取られた(笑)。私も冬惺です。

ーー理由を教えてください

永田 とにかく仕事ができるからです。

信藤 頼んだことのプラスアルファをしてくれて、いつも頼っています。

永田 一番頼りにしていますね。

信藤 なんとかしてくれる安心感。

永田 でも生まれ変わったら、あれだけの仕事量をすると思うとやばいかもね(笑)。

信藤 確かに、やだな(笑)。それだと、可愛いから亮冴(簗瀬亮冴、スポ1=鹿児島南)かな。なんでも許されているから。

ーー水球部への入部を決めたきっかけや理由を教えてください

信藤 私は、そもそも体育会の部活のマネージャーをやるというのは、入学当初から決めていて、その中で、色々と見学に行った中で、アレルギーなので日焼けをしない部活で、かつ部員も優しそうだったのが決め手で、水球部にしました。

永田 私は、もともとトレーナーの仕事に興味があって、スポーツ科学部に入っていて、トレーナーを一からやるのは、少し難しいかなと思ったので、マネージャーかなというのをクラスの自己紹介で言いました。そしたら、典也(古谷典也、スポ4=東京・明大中野)が終わった瞬間ドドドって来て、連絡先すぐ交換して、見学行って、一応他のサークルも見に行ったりしましたが、マネージャーを4年間頑張ってみるのもいいかなと思って、入りました。

信藤 雰囲気が良かったよね。

対談中の永田(左)と信藤

マネージャーとして

ーーマネージャーのお仕事を教えてください

信藤 基本は、ドリンク出しやタイマーや声出しを日頃やっていて、土日や公式試合は、記録表にシュート率、決定率、セーブ率などを書いて記録して、今後に活かすようにしたり、動画撮ったりなどをしています。

ーー学連のお仕事について教えてください

永田 大会があった時に運営の方から参加申し込みの連絡があった時、連絡を出すのであったり、実際に大会があった時にその設営だったり、運営に携わることをやっています。

ーー今まで4年間で一番大変だったことを教えてください

信藤 とにかく夏は、プールが暑すぎて大変です。瀕死でやってます(笑)。

永田 プールサイドも暑くて、動画を撮影する2階は、本当に暑いです。今年から扇風機を飯塚さん(飯塚哲司、平22年度卒=東京・城北、S&Cコーチ)が買ってくれたので、良かったです。また、大会の設営、運営とマネージャーの業務の両立が大変でした。

ーーマネージャーをやっていて良かったなと思う出来事などはありますか

信藤 今年の早慶戦かな。

永田 すごく嬉しかったです。

信藤 毎年負けていて、悔しそうなところを見ると、毎日頑張っているのになと思ってしまっていたので、今年は、みんなが報われて、良かったなと思います。

永田 練習量をあれだけ増やしているのに結果がなかなか出なくて、辛いというところが、3年間ずっとあったのですが、4年生でやっと勝てて、ほんとに良かったです。みんなが勝って泣いているのを見て、安堵しました。

ーーマネージャーとして気をつけていることや注意していることはありますか

永田 最近なのですが、練習中に大きなあくびをしたら怒られて、気をつけるようにしています(笑)。また、選手が何を欲しいかなというのは、常に見ています。ドリンクが欲しそうだなとか、ゴーグルを片付けようとしているな、などは意識して気をつけています。結構選手の方が、気を使ってくれていて、自由奔放にやっています(笑)。

ーー最上級生となりましたが、成長を感じた部分はありましたか

信藤 無いなぁ(笑)。でも、自分の意見を言えるようになったところかなと思います。部活中やプレー中だと特に、みんな言葉が荒くなったり、雰囲気が悪くなったりする時があって、それに対して、同期が悩んだり、試行錯誤している時に、自分の意見を言おうというか、自分だったらこうするなという意見を同期に伝えられるようになりました。1年の時は、何も考えていなくて、「どうしよどうしよ」だけだったので、そこは、成長した部分だなと思います。あとは、柚衣ちゃん(戸叶柚衣、人1=愛知・岡崎)が入ってきてくれたので、自分たちが気をつけていることなどを伝えるようにしています。

永田 そうかな(笑)。

信藤 柚衣ちゃんがプレーを見て、「ここは、なんでですか?」とかを聞いてくれた時に答えられるところですね。

永田 まずルールを知らなかったので、文句を言えるようになりました(笑)。「審判間違っているよ」とかは、言えるぐらい詳しくなりました。申し込みの作成とか、効率的に前よりは、できるようになりました。でも期限忘れちゃう(笑)。

信藤 前日とかに「やばいやばい」って言いながらやっていて、追い込まれてるだけっていう説もあるけど(笑)。

永田 いつも期限に追われていて、あれ成長してない(笑)。

信藤 でも早くできるようになったってことだよね。

永田 仕事は、早くできるようになりました。

質問に答える信藤

ーー逆に選手たちに要望あったりしますか

永田 意外と普段言ってるからね。

信藤 私たちがいなくなったら、柚衣ちゃんが一人になるので、今まで二人でギリ回していた仕事を一人でやらないといけなくなるので、それに対しての配慮はして欲しいです。何でもしてくれて、当たり前と思わないでほしいなとは思います。

永田 マネージャーは、私たちは言っているけれど、例えば、帰りのバスの時間がないだとか。

信藤 暑すぎるだとか。

永田 選手とは、立場が全然違うからこそ、言いにくいことも1年生の柚衣ちゃんはあると思うので、そこを察して、サポートできるぐらいのいい男たちになって欲しいです(笑)。

信藤 柚衣ちゃんをよく見てあげてほしいなと思います。

永田 うちらに関しては、意見は言っているので、今後頑張って欲しいです。

ーー4年間で1番印象に残っていることは何ですか

信藤 やっぱり、早慶戦しか思い浮かばないな。

永田 早慶戦の勝った時は、ほんと忘れられないです。

信藤 やっぱり、同期だし、プレッシャーがすごくかかっているのを見ていたので、正直大丈夫かなと思っていたのですが、緊張ムードすぎたので、勝って安心したのが、やっぱり一番かなと思います。

永田 遠征とかは、やっぱり、いつも楽しいです。

信藤 一年の時のタイ遠征は、特に楽しかったです。

永田 何が、楽しかったのかは、あんまり覚えていないけど・・・。

信藤 先輩も大好きだったので、先輩と一緒にいけたのは、思い出に残っています。

永田 優勝しているからね。

信藤 タイの大会(BANGKOK WATER POLO INVITATIONAL CUP 2022)で優勝しました。

永田 結果も残しつつ、楽しみました。みんなも海外遠征行って欲しいです。

信藤 私たちの代以降行っていないので。

ーーマネージャーさんから見た今年のチームの見どころ、注目して欲しいところと教えてください

信藤 同期です。同期が、一生懸命に頑張って練習しているところをもちろん知っていますし、今年のチームのために、どうしたら雰囲気良くなるかなとずっと試行錯誤をしている姿を近くで見てきたので、その集大成というか、チームがまとまってきていて、それがプレーに表れていると思うので、そこを見て欲しいと思います。

永田 私も同じく同期です。キーパーが同期に3人もいるというのが、一番厳しい状況だったし、私たちも危惧していたことだったのですが、3人で、うまく話し合いながら、ここまで乗り切ってくれたし、チームも、キャプテンに任せすぎないで、全員で頑張るという体制を作ろうと言う話が何度もあってここまでやってきたので、その結果が最後出るといいなと思います。

ーー最後に残りの期間とインカレへの意気込み、目標をお願いします

信藤 残りの期間は、自分たちがいなくなってしまうので、しっかりと柚衣ちゃんに引き継ぐというところも意識して、練習したいなと思っています。また、後輩たちも私たちの代の良いところを吸収して、来年に生かしてもらえるように、私たちの良さを後輩にも言葉として伝えたいなと思います。

永田 彩日も言ってくれたのですが、柚衣ちゃんへの仕事の引き継ぎの面は、まだできていないことがたくさんあるので、いつでも頼れる存在だと思ってもらえるように頑張りたいです。マネージャーも含めて、この代が良かったなと思ってもらえるように残りの期間は、尽くしたいと思います。インカレをみんなで笑顔で終われるように頑張っていきたいです。

ーーありがとうございました!

(取材・写真・編集 指出華歩)

インカレへの意気込みを書いていただきました!

♦︎信藤彩日(のぶとう・あやか)写真左

2004年(平16年)1月24日生まれ、早稲田佐賀高校出身。同期への熱い思いを語ってくださった信藤さん。目標のために努力を重ねたいという思いから『臥薪嘗胆』を選んだそうです!

♦︎永田由茉(ながた・ゆま)写真右

2004年(平16年)3月19日生まれ、東京都立戸山高等学校出身。マネジャーだけでなく学連としても活躍する永田さん。最後まで気を引き締めてやり抜きたいと言う思いから『慎始敬終』を選んだそうです!