【連載】スケート部ホッケー部門 新体制対談 第2回 鈴森大洋×田村隼人×田中佑志×杉本大洋×村上太一

特集中面

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 第2回は、鈴森大洋(基幹1=東京・國學院久我山)、田村隼人(スポ1=北海道・武修館)、田中佑志(スポ1=北海道栄)、杉本大洋(スポ1=埼玉栄)、村上太一(スポ1=北海道・白樺学園)のルーキーたちによる対談だ。大学生活が始まって間もない彼らに、現在の心境や大学での目標を伺った。

※この対談は4月26日に行われたものです。

 

――4月の大学生活全般はいかがでしたか

田中 朝練の後すぐに1限があって、結構かつかつで今までと全然違う生活だったので、負担に感じていましたね。

田村 朝3時に起きる生活にまだあまり慣れていなかったので、凄く大変でした。

鈴森 練習の後に、1・2限がある日は大変でした。

村上 3時に起きる生活が始まって、慣れていなかったので大変でした。それに加えて1限がある日は、きつかったです。

杉本 朝4時から練習が始まって7時半に終わり、そこから選択制の授業があって、という全てが新鮮でした。

――大学生になってこれからやりたいことを教えてください

田中 将来的な展望として、スポ科に入ったので教員免許の取得などに挑戦していきたいと思っています。教員免許を持っていることで、将来の職の選択肢が広がるし、早稲田に入れたからには、勉強面でもどんどん挑戦していきたいです。

田村 自分も少し似てしまうんですけど、将来スポーツビジネスを専門とした仕事をしたいと思っているので、2、3年生で専門性のあるゼミをとって、スポーツビジネスの知識や経験を積みたいと思っています。

鈴森 学問に関してではないんですけど、体が慣れてきたら、食費などを稼がないといけないので、バイトをしてみたいですね。

村上 自分も同じで、高校までバイトができなかったので、自分で稼いだお金で、何かをするということに憧れているので、そういうことをしていきたいです。

杉本 自分は早慶戦を初めて観て、アイスホッケーを始めたので、6月の早慶戦に出れることが凄く感慨深いので、計4年間、8回ある早慶戦で楽しんで活躍したいです。

文武両道を大学生活の目標として掲げる田村

――アイスホッケー以外の趣味は何ですか

田中 自分は凄く服が好きなので、服を買うことが好きです。今は、勉強するか、アイスホッケーをするか、寝るかの生活なので寝ることが生きがいになってます。

田村 音楽を聴くことが好きで、アイドルグループの曲を聴いています。

鈴森 自分は高校でバスケ部入っていて、最近は出来ていないですけど、バスケが趣味です。

村上 自分は食べる事が好きです。

杉本 自分も田中君と同様に服が好きです。服好きの同期がいるので、一緒に巡りたいと思います。

――アイスホッケーを始めたきっかけを教えてください

田中 きっかけは、父親がアイスホッケーをやっていたので、その関係で試合を見に行った時にかっこいいなと思ったことです。フィギュアスケートを始めて、スケートの基礎をやってから、アイスホッケーを始めました。

田村 自分は父と姉がやっていて、あと自分の地元でアイスホッケーが盛んだったので始めました。

鈴森 自分も父がアイスホッケーをやっていて、試合を見に行った時に、自分は記憶がないのですが、やりたいと言ったみたいで始めました。

村上 自分も父がやっていたので、その影響で始めました。

杉本 自分も父がやっていて、それで冬の東伏見でやっていた早慶戦を見に行き、感動してやりたいと思いました。

――お互いの会った時の第一印象を1人ずつ教えていただきたいです

田中 杉本君は、中学校の頃からお互い知っていたのですが、その時は特に何も思いませんでした。高校に入った時に、ちょっと意識し始めて、少し気取った人だなと思いました。(笑) 村上君は白樺でキャプテンをやっていて、できた人間だと思いました。鈴森君は、お淑やかで自分よりも幾分も賢い人なんだなと思いました。実際も、この中だったら群を抜いて頭がいいと思います。田村君は、防具姿が好きです。

田村 田中君は、高校3年生ぐらいからよく話すようになって大学に入って寮で同じ部屋になって、不思議な人だなという印象です。杉本君は、小学6年生の頃から知っていて、自分を持ってる印象です。村上君は小学校の頃から知っていて、面白い人だと思います。鈴森君は1年生の中で、ちゃんと仕事もするし、真面目な人だなと思います。

鈴森 田村君はインターハイ(全国高等学校選手権)の配信を見て、プレーが落ち着いていて、実際に会ってみてもそうで、勝手にキャプテンになるのかなと思いました。田中君とは東京でずっと一緒で、東京にいた時はちょっと悪ふざけをしているような気がしましたが、ふざける感じをいい意味で醸し出しているように感じました。杉本君とは小中学校の時にたまにクラブチーム同士で練習する事がありました。下の名前が一緒なので、相手が呼ばれているのに自分が呼ばれたと勘違いしてしまうことがあり、それが印象に残っています。村上君は生意気な感じですが、先輩と仲良くなっているのが、印象的でした。

村上 鈴森君は大学で初めて会って、理工学部で頭が良いんだろうなという風に思っていて、実際しっかりしていて大人っぽいなという印象でした。田村君は小学校のジャパンセレクトで何回か一緒になって、顔見知りでよく話す選手だったのですが、しっかりしていそうな印象でした。実際大学でも、喋ってる感じはやっぱりしっかりしている印象が残ってるなと思います。田中君は高校2年生の時に初めて田中君から話しかけてくれて、彼のチームは結構規律が厳しくて、そういうルールが厳しい中でやってきているので、しっかりしている選手だなと思いました。杉本君はジャパンセレクトで一緒で、試合で活躍したり、最後にPSを決めて自分で勝利を勝ち取るなど、何かしら決めてくれる選手だって思っています。日常では少し落ち着かない部分もあると思うのですが、自我を持っていてしっかりしている人なのかなと思います。

杉本 田中君は自己推薦入試で自分と入試方式が一緒だったのですが、小論文の試験の後のトイレで初めて会って、小論文を失敗して落ち込んでいた印象です。田村君はジャパンセレクトの時から一緒で、上手なのに謙虚な印象です。鈴森君は大学で初めて会いましたが、話し方から賢くて、ウェイトも強くて、すごく意外性のある人だなという印象です。村上君はジャパンセレクトの時から一緒でしたが、大学に入ってから結構印象が変わって、寮で同じ部屋なんですけど、結構脳天気というか、意外に抜けてる所もあるなっていう感じの印象です。

大学で「ホッケーに対する考えが変わった」と語る田中

――次に高校までの競技生活についてお聞きしたいのですが、競技生活で一番印象に残ってる試合を教えてください

田中 中学1年生の時の全国大会(全国中学校大会)の準決勝です。2対0で勝って、次の1点を決めた方が決勝に進めるという時に自分が点を決めて、そのまま全国決勝に行けたというのがとても印象に残っています。もう1つは高校3年生の夏の全国大会(全国高等学校選抜大会)の3位決定戦で勝った時が印象的です。

田村 高校3年生のインターハイです。1・2年生の時は準優勝という結果で終わっていて、今年こそは決勝に向けて頑張っていた中、地元の高校に負けたことが一番印象的でした。ホッケー人生で負けた事があまり無かったのですが、そこに全てを賭けた分、最後にあり得ないぐらい泣いて、周りからひかれていたのが一番印象的です。

鈴森 自分はキャリアなどはあまり無いのですが、一番印象に残ってるのは小学3年生の時に北海道代表が出ていないアンダーナインの大会で優勝した時です。

村上 自分は小学校3年の時にキッズチャレンジ(キッズチャレンジ大会)という大会があって、決勝に行った時です。観客が結構沢山いて、その中で決勝点決めた時の盛り上がりは、今でも忘れられないです。

杉本 自分は高校1年生のインターハイのベスト4で、田村君がいた高校と当たった時で、結果は2対1で自分たちが負けてしまったのですが、その相手の2点目が自分のワークミスで失点してしまったので、その後沢山泣いたことが印象に残っています。

「闘争心を持ってプレーしたい」と語った村上

――次に自身の強みとか武器とか教えていただきたいです

田中 フィジカルです。

田村 安定した守りとパスだと思ってます。

鈴森 体の強さです。

村上 得点能力です。

杉本 スピードです。

――高校と大学のプレーの差は感じますか

田中 高校の方がプレッシャーとかフィジカルの強度が高かった気がします。大学は、個人技っていうか、レベルの高いプレーヤーが集まってくるので、ホッケーに対する考えが変わった気がします。

田村 高校の時は部員が多くて、ディフェンスだけで12人とかいたのですが、今の早稲田は6人しかいなくて。そこでディフェンスとして求められるプレーが変わったなと感じます。人数がいれば余裕がある分パスなどが多いのですが、人数が少ないと壁に当てたりや、シンプルなプレーの、前に前にというのがあって、それが大学で変わった所かなと思います。

鈴森 スピードからもフィジカルからも強度の差を感じます。自分が低いというのもあるのですが、最初はなかなか追いつけなかったですし、戦術もやったことがないことが多くて、差を感じますね。

村上 高校1年と3年の間では体格や筋力などの実力差が結構あると思いますが、大学1年生と4年生は筋力や実力はそこまで変わらないと思ってます。そういう面で上級生にくらいついていきたいと思っています。

杉本 自分も高校と大学で、あまりレベルの差はないなと感じています。唯一違うところがあるなら、さっき村上君が言ったように高校では1年生と3年生なら、だいぶ筋力とか、差があると思うんですが、大学1年生と4年生ならそんなに差はないので。大学1年生からでも実力を発揮できるのは大学生リーグのいいところかなと思いますね。

「早慶戦を観てアイスホッケーを始めた」と語る杉本

 

――先輩方と関わってみた印象はいかがですか

田中    高校の時は、結構上下関係が厳しくて、常に緊張感があったのですが、大学では、先輩たちが過ごしやすいようにしてくれたり、ホッケーに集中できる環境を作ってくれていることを、とても身に染みて感じています。ホッケーに対する熱量もすごく感じますね。

田村    同じ高校の他大学に行った先輩などに聞いても、早稲田は良い意味で上下関係が少ないというか、意見が言いやすい環境だなと感じます。最低限の礼儀というのは持ちつつも、それぞれの意見を言いやすいのがすごく良いなと感じています。

鈴森    自分が高校で入ってた部活より、先輩に対して話しやすい環境が作れているなと感じています。いろいろ相談もしやすいですし。話しやすいなと思っています。

村上 日常生活でも、ホッケーの面でもしっかりしている先輩が多いので、そういうところを尊敬していますし、こういう先輩についていきたいと思っています。4年生は、あと1年しかいないので、4年生にいい思いをしてもらえるように、試合で活躍して、最後はみんなで笑って終われるような1年にしたいです。

杉本   早稲田に入って、個性のある人が結構多いなと感じています。そこが毎日刺激的で面白いです。

――次に目標となる選手や理想像を教えてください

田中    最終的には、大事な場面で踏ん張って味方に繋いだり、あそこをやっていればよかったなどの後悔のない、力強くあと一歩を踏み出せる選手になりたいです。

田村 自分は元々高校の先輩に倣って、飾らない人を理想としています。自分を強く見せるのではなくて、自分のありのままをしっかりと人にみせるということは、人からの信頼に繋がっていくと思います。その面で後輩などに信頼される先輩になりたいなと思います。

鈴森 自分は早稲田の先輩に尊敬している人がいて、自分と違って落ち着いてるけれど、声を出してチームにも良い影響を与えてる方なので、そういうところを見習いたいです。

村上 自分は嫌われてもいいので、自分の能力や、得点能力というのは最大限活かしていきたいと思ってます。そういう面で自分勝手にやってることが多く、あまり良い印象を与えない時もあるんですけど。でも、結果が全てなので、どれだけ仲間が減ろうが、自分の実力を活かせるように頑張りたいです。

杉本 自分は早慶戦に出ている選手を見て憧れてホッケーを始めたので、そこで憧れられるような選手になりたいです。

「高校と大学で差を感じる」という鈴森

 

――4年間の目標を教えてください

田中 早慶戦全勝とインカレ優勝です。

田村 全く一緒です。

鈴森 全く一緒です。

村上 4年間で卒業することです。

杉本 彼らと同じで、あとちゃんと履修を組むことです。

――アイスホッケー以外のスポーツを見ることありますか

田中 バスケと最近ハマっているのはesportsです。

田村 野球です。

鈴森 野球とサッカーです。

村上 格闘技です。

杉本 サッカーです。

――東伏見周辺でお気に入りの場所は見つけましたか

田中 味一です。あとは、グラウンドの奥に小さい川があるんですけど、その川沿いの道が結構好きです。

田村 武蔵関公園です。

鈴森 ラーメン屋のえい蔵です。

村上 寮の屋上ですね。暑い時に屋上にいくと気持ちいいですね。

杉本 東伏見キャンパスです。六限を取ってるんですけど、金曜日に寝起きで行けるので、楽です。

ーーありがとうございました!

(取材・編集 坂部翔子)

◆ 田中 佑志(たなか・ゆうじん)※写真左

 2006(平18)年7月24日生まれ。168センチ、70キロ。北海道・北海道栄高校出身。スポーツ科学部1年。FW。明るく、気配りや行き届いた受け答えや前向きな姿勢が印象的な選手。

◆ 田村 隼人(たむら・はやと)※写真後列の中央左

 2007(平19)年1月5日生まれ。170センチ、80キロ。北海道・武修館高等学校出身。スポーツ科学部1年。誠実さや、秘めた熱い情熱が印象的な選手。

◆ 鈴森 大洋(すずもり・たいよう)※写真後列の中央右

 2006(平18)年12月27日生まれ。177センチ、75キロ。東京・國學院久我山高校出身。基幹理工学部1年。DF。落ち着いた雰囲気の中にある、確かな芯と向上心が印象的な選手。

◆ 杉本 大洋(すぎもと・たいよう)※写真右

 2006(平18)年6月15日生まれ。168センチ、65キロ。埼玉・埼玉栄高校出身。スポーツ科学部1年。FW。新入生らしいフレッシュさと、向上心溢れる 姿勢が印象的な選手。

◆ 村上 太一(むらかみ・たいち)※写真中央

 2006(平18)年8月11日生まれ。182センチ、82キロ。北海道・白樺学園高等学校出身。スポーツ科学部1年。FW。誰にも揺るがない強い信念を秘める選手。