【連載】スケート部ホッケー部門 インカレ直前特集 第1回 DF有賀俊×FW田中裕人×MG神谷明里

特集中面

 12月24日に開幕する日本学生氷上競技選手権(インカレ)を控えるスケート部ホッケー部門。第1回に登場するのは、プレーヤーのDF有賀俊(社4=北海道・白樺学園)、FW田中裕人(スポ4=滋賀・光泉カトリック)の2人と、自らもアイスホッケー経験を持つMG神谷明里(国教4=カナダ・ラングレーセカンダリースクール)の3人。インカレを前に、関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)を振り返り、意気込みを語る。

※この取材は、12月5日に行われたものです。

お互いについて話す3人

ーー隣の人の他己紹介をお願いします。まずは有賀選手から田中選手に

有賀 ご存知、背番号8番の田中裕人です。出身高校は光泉カトリック高校で、年は1個上なんですけど、そんなことを感じさせないくらいフレンドリーです。今ではそれを通り越して、よくいじっちゃったりしてます。

田中 めちゃくちゃいじられてるな(笑)。

有賀 今年はケガが多い選手なんですけど。

神谷 俊(有賀)が言う?(笑)。

有賀 こんな状況の自分(※現在、口を切っている有賀)が言うのもあれなんですけど、そんな中でもIQの高いプレーとか、ケガを感じさせないレベルの高いホッケーをいつも見せてくれる、見応えのある選手でございます。

田中 ありがとうございます。

ーーでは、田中選手から神谷マネジャーにお願いします

田中 マネジャーの神谷明里さんです。プロフィールはちょっとわかんないかも。

神谷 知らないよね。2003年生まれです。

田中 2003年生まれだから、今の4年生より年は1つ下ですね。アメリカ育ち?

神谷 高校だけカナダです。

田中 高校だけか。だそうです。海外かぶれです(笑)。

一同 (笑)。

田中 一応同期として、

有賀・神谷 一応?(笑)。

田中 一応じゃない(笑)。途中から入ってきたんですけど、いつの間にか当たり前のように同期として一緒にいる感覚で、本当にコミュニケーション能力も高くて、4年生を影でもなく表で引っ張ってくれている存在かなと思っていますし、実際にホッケーをやっていたこともあって、 サポートもとてもよくしてくれるので、みんなから感謝されている人だと思います。

神谷 ありがとうございます。光栄です(笑)。

ーー最後に神谷マネジャーから有賀選手にお願いします

神谷 白樺学園高校出身、背番号12番の有賀俊です。俊はあまり大きなケガをするイメージはなかったけど、この前の試合でスケート靴で頬が切れてしまいましたね。プレーのイメージは安定した守りをしつつ、攻められる場面ではガツガツとパックを持って上がってシュートも打つ、バランスの良いディフェンスマンかなと思います。

有賀 聞いたか?(笑)。

神谷 最近、マネジャーの後輩たちから、俊さん本当に良い人で〜みたいに言われるんですけど、私はあまりよく分かっていないです。

有賀 やっと分かる人が出てきたか〜。

神谷 そうですね。好感を得ているらしいので、プライベートでも良い人、らしいです。

一同 (笑)。

ーー共に過ごして4年目になる同期について、最初の印象とギャップを感じた選手はいますか

有賀 それで言ったら僕、棚橋(棚橋俊太主将、スポ4愛知・東海)にめっちゃビビってたんですよ。

一同 え〜。

有賀 というのも、中学生の時に帝産カップという大会があって、 そこで棚橋がいた中日クラブと、慶太(平林慶太、スポ4=北海道・釧路江南)がいたやまびこバスターズが試合をやっていて。僕はちょうどその前の試合で、自分の試合が終わったから帰ろうとリンクの横を通ってる時に、すごく大きい音がして。 それで、パッと見てみたら、棚橋がやまびこバスターズの選手を後ろから思いっきり突き飛ばしていて。

神谷 怖!

有賀 その選手はフェンスに頭から突っ込んで、鎖骨が折れたらしく、それを目の前で見てから棚橋はやばいやつだと思っていて。

田中 やばいって知ってたんだ。

有賀 そうそう、やばい以外の情報がなかったから、入寮当初はビビってました。でも入寮してみたら全然ボケってしてるというか、マイペースというか。そのギャップに、入部してから2カ月くらいはずっと混乱してましたね。

神谷 ギャップで1番だと私は裕人(田中)だと思うんだけど。

田中 ギャップなくない?俺。

神谷 真面目そうに見えるじゃないですか。なんかしっかりしてそうっていうか。でも実際はそんなことないですね(笑)。

一同 (笑)。

神谷 数えきれないくらい真面目じゃないエピソードあるよね。

有賀 何から出していこうかというくらい(笑)。どの方面から見ても実は真面目じゃなかったね。

田中 マジで?真面目だと思っているんだけどな、今でも。

有賀 1回、誰かに私生活の動画撮ってもらったら?(笑)。

神谷 マイペースだよね、究極に。1年生とかまだ知らなさそう。さすがにもう気づいてるかな。そろそろバレたかな。

田中 いや、でもまだ隠せてる気がする。

第一印象と「ギャップがある」と神谷マネジャーに言われた田中選手

ーーそんな田中選手にとっては誰か印象に残っている同期はいますか

田中 背番号21番の上山響平(スポ4=北海道・駒大苫小牧)は、入部当初全く話してなくて。自分も響平も自分から人に話しかけるタイプではないので、多分入寮して、2、3週間は喋ったことないみたいな状態でした。でもどこかのタイミングで頑張って話しかけて。

神谷 頑張ったのね。

田中 そうそう、緊張したけど頑張って話しかけたら、たくさん話してくれて、そこからは普通に喋れるようになりました。最初はすごい緊張したのを覚えています。

神谷 人に興味がないんじゃない?お互いに。

有賀 一緒にこれだけ生活してるから、興味持たなくても知れちゃうし。

ーー勇気を持って話しかけた記憶がちゃんとあるんですね

田中 その時めちゃくちゃ緊張してたので。

一同 (笑)。

神谷 なんて言ったの?(笑)。

田中 なんか話題を持って行って話した。アニメ系かな?

有賀 リサーチに数週間かけたってことね。

田中 (笑)。でも本当に事前に話しかけるイメージしてた(笑)。

ーー今年の4年生の学年カラーはいかがですか

神谷 自由。

有賀 なんだろうね、自由以外の言葉探してるんだけど。

一同 (笑)。

神谷 全員こうしたいっていう強い意志がある気がする。で、どんどんその折り合いのつけ方が上手くなったのかなというか。少しだけ離れてみんなを見ててそう思う。

田中 4年になって特に?

神谷 うん、お互いの巻き込み方とか。自由な方向に散らばっている考えを、一つの方向に向けていこうとなった時のまとまり方が、みんな上手くなった気がする。

田中 チームとして、みたいなね。

神谷 そう。みんながどう感じてるかはわからないけれど。

田中 仲は良いね。

神谷 間違いないね。

田中 それがカラーなのかはわからないけれど。

神谷 仲が良すぎて、ちょっと気持ち悪い距離感の時もあるね(笑)。

有賀 それ4年だけじゃなくて、チームにもだいぶ浸透しちゃってるね(笑)。

ーー最高学年になって、何か心境の変化はありましたか

有賀 困った時に頼れる人がいなくなった分、自分たちで考えなきゃという気持ちにはなりました。責任感って言うとありきたりな表現ですけど、後輩のことも考えたりとか、チームのその場の雰囲気とかも考えたりとか、なんか常に考えなきゃいけないっていう気持ちには今年からなったと思います。いざという時に頼れる存在が今までいたことは、あまり意識していなかったですけど、やっぱりすごく大きい存在だったなって4年になって気づきました。

神谷 それはめっちゃ分かる。自分の中で二択とかがあった時に、今までは人に聞けば解決できたことが、自分で解決しなければいけない状況になって。口頭でのコミュニケーションはもちろん必須だけど、自分でもよく見て考えて判断することが増えました。

田中 そうだね。2人が言ったことが全てです。

ーーそれぞれこの1年についてどのような目標を立てていましたか

田中 自分は昨年あまり結果を残せていなくて、キャプテンとか役職もなかったので、まず今年は自分自身が実力で引っ張っていけるくらい、ホッケーも最後の年になるかもしれないので、情熱を持ってやろうと思っていました。でも実際はケガが続いて、プレーできない状況だったので途中からはチームのことを考えて、自分にやれることをやろうと、春夏くらいからはそれを目標にしてきました。

有賀 裕人が言ったことが全てです。

一同 (笑)。

田中 いや当てはまんないから(笑)。

有賀 僕は4年に上がる時に、もう今年でホッケーは一区切りつけようと思っていたので、今までどんなことを考えてやってきたか考えていました。本当に色々な人にお世話になって、技術的なこととかを教わったので、それらをもう1回ちゃんと振り返りながらプレーをして、それを後輩に伝えて、来年再来年の早稲田をもっと強くしていってもらえるように。自分がこれまで教えてもらったことを振り返って、後輩に伝えることは明確に意識しました。でも逆にそれ以外のことはあまり決めていなかったです。具体的に何ポイント取るとか、そういったことは決めずに、ただ伝えていこうということだけを考えて、今年を始めました。

神谷 私の目標は、自分がどうこうするよりは、後輩のマネジャーみんなが楽しくのびのびできればいいなと思っていて。マネジャー間の話にはなりますが、後輩がやりたいことをできるように、自分は細かい調整をしつつ、何かあった時には責任を取る気持ちでやろうと思っていました。

有賀 上司の鏡、熱い上司だな〜。

神谷 やめて(笑)。

「上司の鏡」(有賀)と評された神谷マネジャー

ーーここからは秋季リーグ戦について振り返っていただきます。改めてどのようなリーグ戦になりましたか

有賀 苦しみました。なかなか勝てない状況が続いたままリーグを迎えて、人数も少ない中でどうチームの編成を組んでいこうか考えながら、トライして、結局ダメで、また考えて、作り直してっていうトライアンドエラーをたくさん繰り返して。なかなか結果には結びついてこない、苦しい秋リーグだったかなとは思います。最後2試合は棄権しましたけど、1次リーグの大東文化大戦とか、2次リーグの日大戦とか、どんどん試合を重ねる毎に収穫を得られた感覚はあったので、苦しみながらも着実に力になったと思います。

田中 本当に俊が言った通り、最初は勝てない試合が続いて、チームの雰囲気も正直あんまり良くなくて。自分も試合出れていなかったし、やっぱり人数が少なかったので、本当に難しい状況だったんですけど、大東文化大戦でチームが一気にまとまったというか、そこからものすごくチームとして団結力を持って試合に臨めるようになったので、すごく成長できた大会でもあったと思います。リーグ戦は優勝を目指していた中で、それを達成できずに終わってしまったのは残念ですが、まだインカレがあるので、ここで成長できたことはすごく良かったと思います。

有賀 成長はしたね。1次リーグの初戦とかひどかったからね。

田中 勝てる感じではなかった。

有賀 雰囲気的にも、モチベーション的にも、技術的にも。全てにおいて優勝するとか言うのが、おこがましいくらい足りていなかったね。

ーー神谷マネジャーはリンク外から見ていて何か思うことはありましたか

神谷 継続することって難しいなと感じました。みんなで決めたやることを続けるのもそうだと思うのですが、やっていく中でモチベーションを保つことが1番難しいんだろうなと。チームメンバーのケガもあって、練習が思うようにできない部分もあり、試合に向けていかにチーム全員で、気持ちを奮い立たせて継続していくかということが、とても難しいなと感じました。

田中 難しいね。

ーー秋季リーグ戦で印象に残っている試合について教えてください

田中 自分は1次リーグの大東文化大戦と2次リーグ初戦の明大戦の2つが印象に残っています。大東文化大戦はさっき言ったように、ディビジョン降格がかかった試合で、絶対に勝たなければいけない状況での試合だったので、本当にチームとして危機感を持って、全員で話し合って戦術を練って、激しく練習するっていうところを意識した上での勝利だったので、すごく印象に残っています。
 明大戦は、負けてしまったのですが、特点力不足と言われていた今年のチームで、優勝候補の明大から6点を取ることができたので、上位校と戦って勝たなきゃいけない中で、自信につながったんじゃないかなと印象に残っています。

神谷 大東文化大戦です。それまではずっと試合が東大和で、お客さんも関係者のみの中、観ている側としては秋リーグという実感があまりなかったのですが、大東文化大戦からは東伏見に帰ってきて、いつものルーティンに戻り1年生のマネジャーがリーグ戦の緊張感や熱気を感じたと言っていて、改めて環境の違いとその影響の大きさに気づいたことが1つと、チームとして勝ちにこだわろうと意思確認をして、みんながそれを体現しているところを1番感じ取れた試合だったので、印象に残っています。

有賀 僕も明大戦が印象に残っています。明大はここ数年良い成績を残しているスターチームで、OBも活躍してる人ばかりで。でも、そういうチーム相手にあと1歩のところまでいけた、そんな相手にも自分たちの力が通用することを目に見えて実感できた試合でした。チーム全体の雰囲気を引き締めるスイッチの入れ方とか、1人1人がどういう自覚を持ってどういう動き方をしなきゃいけないかとか、メンタル的なところも、技術的なところも含めて、優勝していくためには自分たちに今何が足りていないのかという課題が分かった試合でもあったのが、明大戦だったなと思います。

口をケガしながらも多くを語ってくださった有賀選手

ーー引退が近づいている実感はありますか

神谷 え、ある?

田中 めちゃくちゃあります。もう12月なのかって感じ。

ーーいよいよインカレが迫ってきた今のチーム状況はいかがですか

有賀 ケガ人も多い中で、なかなかチーム全体で行動するってことができないので、僕個人の感想で言うと、個人が勝利に必要なことについて主体的に考えているなと思います。全体で活動できないからこそ、自分個人としては何ができるのかっていうのを4年間で1番考えられている年だなと思っていて、それがこの秋リーグ終わってからは、特にみんな考えられているんじゃないかなと思います。

田中 さっき秋リーグの最初は雰囲気が良くなかったって言ったんですけど、春も夏も正直成績的には良くなくて。そういった中で秋リーグでは苦しい思いもしたけれど成長を感じられて、今チームとしてインカレ優勝という目標が全員に浸透しているし、全員がそこに向かうことが出来ているという面で、スローガンである『Oneness』がまさに達成されようとしているのかなと思います。

神谷 少し引いた立場から見て思うのは、夏も秋も苦しんで望ましい結果が出せず、最後の最後まで足掻いているというか、もがいているイメージが現在進行形であります。でも、個性もスキルも異なる多様なメンバーが集まる中で、全員が抗いながら一つの目標に対して、今はチーム全員で向かっていると感じ取っています

ーーインカレで武器にしたいチームの強みはどのようなところですか

神谷 他の大学と比べるべきではないけれど、そもそも人数が少なくてケガ人も多かったり、スキルも違ったり、環境でいうとなかなか厳しい状況でやってはいると思うので、土壇場の底力というか、窮地に立たされた時にも、自分たちで気持ちを奮い立たせて戦っていける力はあるんじゃないかな?

田中 おっしゃる通りです。

有賀 うん。今明里が言ったように、窮地に立たされた中というか、今まさに窮地なんですけど。

神谷 まさしくね。

有賀 特に秋リーグを通して個人でも、チーム全体としても、勝つために色々と考えてきた中で、そういう細かいことの積み重ねによって、明里が言ってくれたみたいな窮地で力を発揮できるチームになってはいるんじゃないかなと思います。

田中 今話していて自分も気づいたんですけど、今年を乗り越えてきたこと自体が強みになっているんじゃないかなと思います。

ーー選手のお二人はそれぞれインカレに向けて、個人で感じている課題はありますか

有賀 技術的なことはこれまで色々やってきているのですが、精神的な面が個人的にはすごく不安です。最後の公式戦というプレッシャーが、多分想像以上に重くのしかかってくると思うので、それに直面しながらどう普段通りのプレーができるか。精神的なコンディションを残り数週間で整えていかなければいけないと思っています。

田中 自分はケガが続いたので、どこか自分でプレーを制限してしまう部分があったんですけど、インカレは本当に最後の大会で、出せるものは全部出し切らないと勝てないと思うので、負けてしまったらもう二度とインカレは優勝できないことを自覚して、自分のためにもチームのためにも強い気持ちを持ってやっていくことが課題だと思います。

ーーインカレでの注目選手を1人挙げるとすればいかがでしょうか

有賀 1年生のFW飯塚創哉(教1=東京・早実)です。世代別の代表にも選ばれたことがあるくらい実績を残している選手で、1年生にも関わらず、フィジカル面でも負けないし、常に新しい戦術をトライし続けて、かつそれを1人でやるのではなく、周りを巻き込みながらできる選手なので、今シーズン最後の公式戦に彼がどんなアイディアを思いついて、どんな度肝を抜くようなプレーをするのかっていう部分に注目してほしいです。背番号24番、飯塚創哉、ぜひ注目してください。

神谷 拓未(GK飯見拓未、社3=東京・早実)にしようかな。拓未は試合には出られないのですが、試合に出られない選手だからこそ、 ベンチでできることがあるだろうなと思います。あとは1年生のゴールキーパーも拓未がインカレに来てくれることは、精神的に大きな支えになると思うので、緊張したり力が入りすぎたりする舞台だからこそ、試合に出ない選手がチームに大きな影響を与えてくれたら良いなっていう意味での期待です。

田中 自分はGK大塚斗琶(スポ1=北海道・苫小牧中央)で。彼は1年生ながら、今年は正キーパーとして1年間頑張ってくれていて、練習中から気持ちを表に出して、点決められたら悔しがってという姿を見てきたので、今年最後の大会ですけど、気負わずに彼らしい気持ちあるプレーを見せてくれたら良いなと思います。

ーー最後に、インカレでの自分のアピールポイントと意気込みを教えてください

神谷 アピールポイントだって。

有賀 アピールポイントか〜。

神谷 どうしよう裕人がフィジカルとか言っときながら、フェンス際で腰痛そうにしてたら(笑)。

有賀 どうしよう、いてててとか言ってたら(笑)。

田中 すごいダサいなそれは(笑)。

有賀 自分の中で自信を持っている部分は、選手全体を見ながら自分の動きをどうするか決める判断力なので、全体の中で僕はどう守ってるか、パック絡まないところでもどう動いて守っているのかなっていうところは、これを機に少し注目してもらえたら嬉しいです。あとは個人的に今シーズン全然点を決められていないので、インカレはめちゃめちゃゴール狙っていきたいと思います。この2点、ぜひ注目してください!
 今まで悩み続けて苦しんできて、なかなか結果が伴わないシーズンでしたが、シーズン最後の大会としても、僕のホッケー人生最後の大会としても、春やサマーカップ、秋リーグから1段階、2段階ともっとステップアップして、優勝というかたちに結びつけたいと思っているので、応援よろしくお願いします。

田中 そうですね、やっぱりフィジカルですね。

一同 (笑)。

神谷 フラグ立った〜。

田中 本当にもうケガをしてもいいという気持ちでやっていくつもりなので、 吹っ飛ばされても、当たるところはやっぱり当たっていかないといけないと思うので、そういう球際でのプレーを見てほしいです。
 意気込みに関しては、やっぱり今年は個人的に本当に悔しい思いしかなくて、嬉しい瞬間は個人としてはあまりなかったので、だからこそ結果を求めてやりたいと思います。インカレに関しても、去年は出れなくて、1、2年の時は自分が失点に絡んでしまったり、先輩が悔しがる姿も見てきたので、そういう自分の思いや見てきたものを全てぶつけて、たとえ吹っ飛ばされてでもチームが最終的に優勝するためにやっていきたいと思います。

神谷 私は支える立場として、どんな状況でも常にポジティブな存在でありたいと思うので、たとえ早稲田のベンチが暗くなっていたとしても、リンクサイドにハッピーそうな人間がいたら私です(笑)。大丈夫だよ、いけるいける!ってポジティブな言葉をかけ続けたいと思います。

ーーありがとうございました!インカレではお三方のアピールポイントに注目です!

(取材・編集 濵嶋彩加)

◆有賀俊(ありが・しゅん)※写真右
 2002年(平14)7月22日生まれ。173センチ。北海道・白樺学園高出身。社会科学部4年。DF。ディフェンスでありながらも、インカレでは積極的にゴールを狙うと話してくださった有賀選手。バランスを意識したディフェンスだけではなく、攻守ともに注目です。クリスマスに欲しいものは、腰が痛くならない椅子。

◆田中裕人(たなか・ゆうと)※写真中央
 2001(平13)年8月27日生まれ。171センチ。滋賀・黄泉カトリック高出身。スポーツ科学部4年。FW。一見すると真面目でしっかりした印象を受けますが、神谷マネージャーに暴露されていた究極のマイペースさが対談中にも、ところどころ伺えた田中選手。インカレではケガを恐れず球際での強気のプレーで、チームを鼓舞する姿に期待です!クリスマスに欲しいものは、耳栓。

◆神谷明里(かみや・あかり)
 2003(平15)年7月11日生まれ。カナダ・ラングレーセカンダリースクール出身。国際教養学部4年。MG。対談中も持ち前のコミュニケーション力で場を明るくしてくださった神谷MG。インカレのベンチでは、どんな状況になっても選手を明るく照らす姿に注目です!