【連載】インカレ直前特集『BREAK THROUGH』(男子部)第3回 守屋雄司副将×村松涼雅×西村悠吾×大武蓮

特集中面

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 第3回は守屋雄司副将(スポ3=神奈川・法政二)、村松涼雅(商3=岩手・不来方)、西村悠吾(人3=千葉・市川)、大武蓮(社3=神奈川・川和)の3年生グループ。チームを牽引する4年生のもと、台頭する下級生の存在もあり、今シーズン自身の役割を模索してきた4人。それぞれの個性が光る皆さんに、お互いのプレーの印象やインカレへの思いを伺いました。

※この取材は10月13日に行われたものです。

――まず簡単に自己紹介をお願いします

守屋 スポーツ科学部3年守屋雄司です。ポジションはポストです。

西村 人間科学部3年西村悠吾です。ポジションは左サイドです。

村松 村松涼雅です。商学部3年です。ポジションは守屋と同じポストです。

大武 社会科学3年の大武です。ポジションはキーパーです。

――右隣のメンバーの他己紹介を順番にお願いします(守屋→大武、西村→守屋、村松→西村、大武→村松)

守屋 大武蓮くんです。ハンドボールサークルから移籍してきた非常に異色な経歴ということで、勧誘したのは僕なんですけれども。非常に真面目で、あと文句が多いけど文句垂れながらちゃんとやっちゃうってところで、可愛げのある子ですね。あとは身長が高くて、7メートルやる時の手上げた時のお腹がチャームポイントで注目です(笑)。

西村 守屋くんは小学校の時から一応知り合いではあって。勝ったり負けたりずっとしているような選手ですね。特徴はやっぱりチーム1のパッションっていうところと、シュート決めた後のガッツポーズ。ここに注目してほしいなと思っております。

村松 西村くんとは、僕も練習試合したことあったんですけど、その時(西村が)ケガしてましたね(笑)。オフェンスではシュート本当にテクニックありますし、ディフェンスは顔には出ないんですけど情熱的なディフェンスをしてくれます。ベンチでは冷静に状況を把握して、的確な指示を出してくれて早稲田には欠かせない存在なので、インカレでも大活躍すると思います。

大武 村松は練習もサボるし準備もしないし勉強もできないし、練習中におにぎり食べるようなやつなんですけど、なんだかんだやめずに頑張る、そんな良いやつですね(笑)。

――今の3年生はどんな代ですか

守屋 自由ですかね。なんかやろうってなったらちゃんと集まるし、終わったらすぐ解散する。集まり悪そうに見えるんですけど、なんだかんだ全員集まりはする学年ですね。全部とりあえず井上(元、教育3=埼玉・大宮北)に実行を任せて、終わったら即行解散してます(笑)。

――特に仲のいい後輩はいますか

守屋 僕の愛弟子はやっぱり結城くん(颯太、スポ2=千葉・昭和学院)ですね。同じポジションで、ウエイトも同じラックで1年間ぐらいやってるんです。気づいたら抜かれてたんですけど、まだ懸垂だけは負けてないとは思ってます(笑)。オフの日も一緒にいる日もあるし、サウナ仲間ですね。この前僕と結城ともう1人3年の奥田(理仁、人3=群馬・富岡)と、3人で奥多摩までテントサウナに行ったんですよ。それくらいには1番仲良い後輩かなと思います。

西村 僕は高校からの後輩なので豊田創志(スポ2=千葉・市川)ですかね。彼が小学校の頃から知ってて、高校で一緒になったらわざわざ大学までついてきちゃう可愛い後輩なんですけど(笑)。彼もこれから爆発すると思うので、注目していただければと思っています。

村松 悠吾的な観点で言ったら杉田一輝(スポ1=岩手・不来方)が高校の後輩で。秋リーグ活躍してくれてるんですけど、まだご飯には連れて行ってあげられていないので近いうちにもっと仲良くしたいと思います(笑)。

大武 僕は今西央登(スポ1=奈良・郡山)ですね。いつもたかられててアイドルかなっていうぐらいには貢いでるので(笑)。

「プレータイムが伸びない中でもディフェンスでは良い収穫があった」(西村)

――次に秋リーグの話題に移ります。秋リーグはご自身にとってどんなリーグになりましたか

大武 1点差、2点差で勝てたなっていう試合があったなと思っていて、結果3勝だったし。インカレではそういう試合をしっかり勝って行って、優勝っていう形を目指したいです。

村松 出場時間は少なめではあったんですけど、その中でいいプレーもあったし悪いプレーもたくさんあったリーグで。自分は出ない時もそうですけど、やっぱりコートに出ている時にポストとして活躍したいなと思うので、残り数週間しっかり自分の役割を明確にして頑張りたいと思います。

西村 僕も涼雅と一緒で、あまりプレータイムが伸びない中で良いプレーもあったんですけど、悪いプレーが顕著に出てしまったような印象で。その中でもディフェンスは結構良い収穫があったので、あとはシュートもうちょっと頑張りたいなと思っています。

守屋 今日はそういうメンバーが集まったのかなとも思いますけど、僕もプレー時間短くて、その中でまだやれることがあったのかなと。プレータイム短い中で自分のやれることがもっとあったのかなっていう後悔が多かったリーグだと思います。少ないプレータイムの中でインカレは結果を出せるようにしていきたいなっていうところが1番ですね。

――西村選手からディフェンスで収穫あったというお話がありましたが、大武選手、ゴールキーパーから見て3人のディフェンスはいかがですか

西村 おー気になる。

大武 守屋くんはめっちゃ動く。それが良い方向に働く時もあれば悪い方向に行っちゃう時もあるんですけど(笑)。逆に言えば、はまったらめちゃくちゃ強くて。相手がどうしようもなくなる時間が30分ぐらい作り出せるんじゃないかと思います。

守屋 30分も出させてもらえるんですか(笑)。

一同 笑い

大武 西村くんはちょっかいかけるのがうまいので、相手めっちゃストレス溜まって自滅するのを誘ってくれると思います。

西村 任せろ。

大武 村松くんは基本下手くそなんで(笑)。ポジショニングも悪いし反応もできないので。ただめっちゃ上手い人来た時にはまる時があるし、堂々としていて身長は高いので活躍する時間もあるんじゃないかなと思っています。

――逆にお三方から見て大武選手のキーピングはいかがですか

守屋 でかい時はでかい、ちっちゃい時はちっちゃいです(笑)。身長はでかいはずなんですけど、試合出てる時の7割8割方ちっちゃくなっちゃってて、そういう時は全く止めれない。でも秋の明治戦みたいに、でかい時はちゃんと止めてくれるので、ちょっとそのでかさを発揮してほしいと思います。

村松 メンタルが優しいところがあるので、結構コーチとかメンバーからの意見を鵜呑みにしちゃって混乱してしまうような時間帯もあって。自分を信じておっきくなってほしいです。

西村 基本的には信頼していて、時々ちょっと不安な日もありますけど、やっぱり基本的には信頼してます。あとはベンチに座ってて大武が出てるとちょっかいかけやすいよね(笑)。みんな愛のある野次を飛ばさせていただいてます。

「見ている人みんなの記憶に残るように」(大武)

――インカレの組み合わせが決まった時はどんな印象を受けましたか

守屋 2年前を思い出すしかなかったよね(笑)。

西村 2年前の1回戦とおんなじカード(大同大戦)でその時の、勝てると思って勝てなかった経験を思い返しましたね。

――インカレでご自身の注目して欲しいポイントを教えてください

守屋 私の逆サイドシュートが非常に注目ポイントだと思いますね(笑)。

西村 打たないでしょ(笑)。

守屋 秋リーグ開幕初得点を取ったのは誰かって言うと私、私の逆サイドシュートなんですよね(笑)。なので楽しみにしていて欲しいのと、あとはパッションを見ていただければと思います。広島で1番頭のおかしい人間になって帰ってこようと思うので楽しみにしていてください(笑)。

西村 僕はスタートから出ることは少ないと思うんですけど、流れ変えたいなって時に入って雄司とかと一緒にディフェンス頑張って、ディフェンスから自分たちのチームの流れを変えていく役割なのかなって思うので、そこを頑張りたいです。

村松 ディフェンスはさっき色々言われちゃったので、僕はオフェンスでチャンスメイクとか、スピンシュートとかのテクニカルなシュートを見せたいなと思います。

大武 僕は身長はでかいはずなので、インカレでは隠し球として。

守屋 隠れてないじゃん(笑)。

大武 見てる人みんなの記憶に残るように、全国により名を知らせられるようにしたいです。

――インカレのキープレーヤーを挙げるとしたら誰ですか

守屋 まあキープレーヤーは自分ですかね。あとはやっぱり我が同部屋、外種子田さん(崚汰、スポ3=鹿児島・国分)ですかね。秋リーグは後半の猛追も惜しくも得点王に一歩届かずでしたが、我々不作の世代の唯一豊作の男がやっと片鱗を見せつけてきたので。

西村 星だからな。

守屋 国体でも、昨日負けちゃったんですけど片鱗を見せかけてきたので、広島で1番うまい男になって帰ってくると思うし非常に期待しております。

西村 僕も同期、井上元に毎回注目してるんですけど。秋リーグは鍋島弘樹(スポ2=福井・北陸)っていう男が応援団長だったんですけど、インカレではまたあの坊主応援団長が戻ってくるんじゃないかなとちょっと期待しているところではありますね。あの応援がチームに火を付けるのを期待したいと思います。

村松 僕の同部屋の朝日俊介(創理3=神奈川・東邦大付)です。秋リーグ初出場で、やっぱりケガして抜けた1年生のインパクトが強くて期待も大きくはされていなかったと思うんですけど、持ち前の速さ、日体戦のディフェンスでのカット、そして最後初めて決めたシュート。実は結構うまいんですよね。1年生の同じポジションの子がまだ完治していなくて出る可能性が結構あるので、その時は朝日俊介くんの足の速さとシュートに注目して欲しいなと思います。

大武 僕は尾上悠利(スポ1=大阪・大体大浪商)ですかね。外種子田が惜しくも得点王取れなかったっていう話あったと思うんですけど、実はそれと同じくらい良いのが尾上悠利で。春リーグの法政戦で見せた圧倒的な活躍を期待しています。

「上級生の仲間として1試合でも多く試合させられるように」(村松)

――4年生と戦う最後の公式戦になりますがどのような思いがありますか

大武 得点ランキングいつも上位の人、めっちゃ止めるキーパー、大山選手(筑波4年)相手にエグいループシュート決める人もいるし、僕らがちゃんとサポートできるようにしたいですね。

村松 人数少ない中でこの1年間チームを引っ張ってきてもらったんで、上級生の仲間として1試合でも多く試合させられるように頑張っていきたいと思います。

西村 ちょっと個人にフォーカスって感じになっちゃうんですけど、4年生の速水駿太さん(文構4=東京・巣鴨)とは小学校からのつるみがありまして、同じチームでやってた先輩なので最後インカレで華麗なループシュートが見たいなと、とても期待しています。速水駿太さんも注目選手です。

守屋 3年間共に過ごしてきて色々と怒られたり飯連れて行ってもらったりと、なんだかんだ1個下ということで親密な付き合いをしてきた人たちなので、最後笑って送り出せるように。僕ら3年生がすごくキーになってくるのかなと思うんですけど、マイペースな僕らの代を支えてくれた人たちでもあるので恩返しができるように頑張りたいなと思います。

「納得できる最後を得られるように」(守屋)

――最後にインカレに向けて意気込みをお願いします

守屋 去年3回戦で負けてすごい量の涙を流して、ああいう思いをしないっていうことを誓って去年スタートした地に戻ってくるということで、納得できる最後を得られるように、持ち味のパッションを全面に出しながら頑張っていきたいなと思います。

西村 僕は守屋くんと違って全く泣かなかったので勝って泣けたらいいかなと。優勝してみんなで泣けたらいい思い出になるんじゃないかなと思ってるので、そこを目指して一戦一戦頑張りたいなと思います。

村松 僕らが1年生の頃に負けてしまった大同さんとやれるっていうのはなんかの縁だと思うし、去年4年生が頑張ってベスト8まで導いてくれたので今年はベスト8以上に食い込んでいけるように頑張っていきたいです。

大武 僕も勝って嬉し涙を流して、美味しいお酒を飲みたいなと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 片山和香、林朋亜)

同期の溝口憲次朗アナリスト(スポ3=長野・諏訪清陵)もインカレのキーマンとのことです!

◆守屋雄司(もりや・ゆうじ)(※写真右)

2003年5月17日生まれ。176センチ。神奈川・法政二高校出身。スポーツ科学部3年。チャージを誘うディフェンスやルーズボールへの激しい反応といったプレー面ではもちろん、練習の時から熱い檄を飛ばす姿やチームを盛り上げる声かけでコートに立たない時にも溢れるパッションが魅力の守屋選手。現在彼女募集中とのことです!

◆村松涼雅(むらまつ・りょうが)(※写真左から2人目)

2003年8月16日生まれ。182センチ。岩手・不来方高校出身。商学部3年。今回の同期との対談ではいじられがちだった村松選手ですが、同じPVの結城選手が試合後のインタビューで「村松さんに教わった裏スライドを実行できた」と名前を出して振り返っていたことから、先輩として頼れる一面もあることが窺えます!

◆西村悠吾(にしむら・ゆうご)(※写真右から2人目)

2004年1月19日生まれ。172センチ。千葉・市川高校出身。人間科学部3年。ハンドの能力に加えて、コミュニケーション能力まで高く、学年問わず多くの部員から慕われている西村選手。今回の対談後にも早スポ取材班に気さくに話しかけてくださりました!

◆大武蓮(おおたけ・れん)(※写真左)

2003(平成15)年11月29日生まれ。187センチ。神奈川・川和高校出身。社会科学部3年。これまでの対談では既に、他の部員からインカレのキープレーヤーとして名前が挙がっている大武選手。持ち前の「でかさ」を存分に生かしたキーピングに注目です!