【連載】新体制始動特集『捲土(けんど)重来』第4回 生沼弥真人×野村健太×中村将希

特集中面

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 第4回は生沼弥真人(教3=東京・早実)、中村将希(教3=佐賀・鳥栖)、野村健太(スポ3=山梨学院)が登場。主砲・蛭間拓哉(スポ4=埼玉・浦和学院)が抜けた穴を埋めるのは、間違いなくこの3人だ。豊富な経験を武器に満を持して挑む今季。ラストイヤーに懸ける覚悟を伺った。

※この取材は1月14日に行われたものです。

「いい雰囲気で練習できている」(中村将)

昨春東大3回戦で安打を放った中村将。経験を積んで迎える来季はさらなる活躍に期待がかかる

――まず、野村選手から中村将選手の紹介をお願いします

野村 中村はチームで一番のいじられキャラです。その日の気分によっていじりがうれしいときもあれば、めちゃめちゃキレてくるときもあるので(笑)、それがすごく面白くていつも楽しませてもらっています。

――いじられキャラと言われていますが、ご自身ではどうですか

中村将 結構自分は先輩にいじられてたので、先輩のいじりを同期が真似してる感じで二番煎じですね。いじり方も先輩の真似してるので。

野村 (笑)。

――続いて中村将選手から生沼選手の紹介をお願いします

中村将 生沼は結構面白い奴で、去年の早慶戦のガッツポーズとか、気合いキャラというか、センス系の選手かと思ったら意外と根性ある人間なので、今年のリーグ戦も生沼は「氣」を見せてくれるのかなと思います。

――気合いキャラと言われていますが

生沼 中村さんがもともと執念キャラだったんですけど、ちょっとうらやましいなと思ってオマージュさせていただきました。

――最後に、野村選手の紹介をお願いします

生沼 野村選手は、野球に関しては言うまでもないと思うんですよ。「山梨のデスパイネ」と呼ばれていて、僕も高校の時から知っていましたし。だけど、触れ合ってみるとガキ大将キャラなのかなと思いきや、気配りとか趣味でいろいろとギャップを見せてくるやつなので、まだ隠れギャップがある感じです。

――お三方は昨季から主軸として戦われていますが、普段から仲が良いのでしょうか

生沼 いい意味でバチバチですね。

――普段から仲の良い同期はいますか

野村 生沼選手、茅野選手(茅野真太郎、教3=東京・早実)、金澤選手(金澤大地、スポ3=福島・磐城)の4人で遊び行ったり、ご飯食べに行ったりしてます。

生沼 その4人はプライベートで一番よく遊んでいます。

――中村さんはどうですか

中村将 自分はよく遊ぶメンツだと、森田(森田朝陽主将、社3=富山・高岡商)、熊田(熊田任洋副将、スポ3=愛知・東邦)と結構遊ぶ感じです。他にも瀬戸(瀬戸綾太、文構3=千葉・佐倉)とか、齋藤翔(スポ3=石川・金沢泉丘)、白塚(白塚公基、文構3=福井・高志)と遊びますね。

――仲の良い中村さんから見た森田主将、熊田副将はどんな方ですか

中村将 森田はプライベートとか、野球以外のところでも思いやりがある人間で、常に周りのことを考えています。遊ぶときもそういうのがたびたび感じられる人なので、人として尊敬できる人間だなと思います。熊田はゲームとか遊びでも、めちゃくちゃ負けず嫌いです。ゲームとかでもガチで勝ちにくるので、そういう性格がプレーにも出ているのかなと思います。

――お二人はどんな印象を持っていますか

野村 森田は本当に誰もが信頼できるキャプテンで、常にチームメートに対する声かけや、「こうしていこうよ」というのを発信してくれます。森田についていこうという気持ちになれる人です。熊田は、さっき中村も言ったのですが、プレーでみんなを引っ張ってくれる人間だなと思います。

生沼 2人も言いましたが、1年生から4年生まで全員が、森田がキャプテンで納得してくれるくらい人望がある選手です。学年関係なく分け隔てなく優しくできるところとか、常に周りに気を配ったりとか、そういうところがみんなから信頼される要因だと思います。熊田はとにかく妥協しないというか。すべてを見ているわけではないので分からないですが、とにかく自分が決めたことをコツコツ継続してやっていく力がある印象で、それがやはりプレーに結びついています。チームメートは熊田の背中を見てついていこうという気持ちにさせてくれるような選手だと思います。

――新チームの雰囲気はいかがですか

野村 秋に悔しい思いをしてからの新チームのスタートだったのですが、キャプテンも学生コーチの肥田(肥田尚弥新人監督、スポ3=大阪・早稲田摂陵)もずっと「天皇杯(リーグ戦優勝)を取るために練習する」と声をかけてくるので、自分たちも目標が明確になっています。そのためだけに安部球場で練習することができていますし、雰囲気も朝陽や熊を中心にやりやすい環境で野球をやらせてくれるので、自分たちもそれに感謝しながらやっています。

中村将 先ほど野村も言いましたが、天皇杯を取って、その後日本一になるのが自分たちの目指す場所です。それを毎日言い続けて全員がそこに向かって練習できていますし、練習内容も充実したものになっていると思うので、ものすごくいい雰囲気で練習できているのかなと思います。

生沼 自分もいい雰囲気だと思っています。それはなぜかと考えたときに、学生コーチをはじめ同期でコーチに回ってくれている人たちが、選手のことを信頼してくれているからです。そういうところで、僕たちも学年とか選手関係なく意見をぶつけ合える風通しの良い環境ができているので、いい雰囲気だと思えています。まだ実戦がないので、ここから負けたり、いろいろ起きたりしたときにどうなるかはまだ分からないですが、現状はかなりいい雰囲気なのかなと思います。

――中川卓也前主将(スポ4=大阪桐蔭)と蛭間前副将が率いた前の代との違いはありますか

野村 自分が思う違いは、キャプテンと副キャプテンだけではなくて、他のメンバーもキャプテンのつもりで引っ張っていくぞという気持ちで練習しています。そういう面で去年とは違うかなと思っています。

中村将 去年は中川さんと蛭間さんに頼りきりになってしまっていた部分が大きかったです。やはり経験値も少なかったのでそういうことになったと思うのですが、今年は(リーグ戦を)経験している選手がとにかく多いので、その選手たちが自覚を持って、練習もそうですし、チームの組織としてもしっかり引っ張れているのかなと思います。そこが去年とは違う部分だと思います。

生沼 去年は蛭間さんが相手から徹底マークされているのを、自分たちも相手も知っている中で1年間戦っていました。そういった意味では、自分たちの代は相手から「こいつだけは」とマークされることがないので、メンバーに入っている選手全員が当事者意識を持って取り組んでいるというのは去年と少し違うと思います。

最高学年として

――新チームの盛り上げ役はいますか

中村将 自分は小野時央(スポ3=広島・広陵)がめちゃくちゃ盛り上げてくれるなと思います。

――声を一番出している選手という感じですか

中村将 そういう面もありますし、時央がいるとチームが明るくなるので、そういう意味でもムードメーカーというかいいキャラしてるなと思います。

生沼 自分は中村さんだと思います。理由としては、キャッチボールのときにいつも中村さんが声を出してから始まるのですが、それを聞くと中村さんから「氣」をもらうというか、やる気になるので中村さんが盛り上げ役だと思っています。

野村 自分もです。

――最高学年として、チームの中で果たしたい役割を教えてください

野村 自分の場合は1年生から出させていただいて、そのときに上級生にすごく気を配っていただいた部分があり、やりにくい環境とは感じずにのびのびプレーできました。そういうことをしてくださった上級生みたいに、自分自身も下級生にやりやすい環境を作ってあげることが大事なのかなというふうに思います。

中村将 良くも悪くも4年生の良し悪しでチームが決まってくると思います。やはりプレーでもそうですし、プレー以外の面でも4年生は見られる立場なので、そこで堂々としっかりやっていると言えるように、後輩に今年の4年生は違うぞと思われるような学年になっていきたいと思っています。

生沼 学年全体としてこういう学年にしていこうというのはあるのですが、自分自身のことで言うと、そこまでやることは変わりません。まずは自分のことをきちんとやらないと、周りを見れる余裕も生まれないので、この期間は特に自分の技術とかそういったことを伸ばすのにフォーカスして、結果その背中を下級生たちが見てくれて頑張っていると思ってくれればいいと思います。

――埼玉西武ライオンズに蛭間さんがドラフト1位で入団されました。そのことは刺激になりましたか

野村 本当にすごいの一言だと思います。活躍して欲しいです。

中村将 自分も本当にすごいと思っています。早く1軍で出ているところを見に行きたいので、頑張って欲しいです。

生沼 素直に応援したいです。頑張って欲しいです。

昨秋は「失うものはないという気持ちで」(生沼)

昨秋慶大2回戦で適時打を放った生沼。昨季の活躍を再び見せることができるか

――ここからは個人の質問に移ります。中村さんにとって昨秋はどんなリーグ戦でしたか

中村将 昨年の秋は個人としても、チームとしても悔しい結果に終わりました。自分は去年の秋に勝負をかけていて、最初2カードはいいかたちで進んでいました。調子も良かったですし、夏の合宿とかでもものすごく練習して、秋は自信持ってやっていました。その中でけがをしてしまったというのは自分の注意不足もあって、去年の秋はひたすら悔しいシーズンだったと思います。

――けがはありましたが、1シーズンをレギュラーとして戦いました。その中で得た学びはありますか

中村将 レギュラーで多くの試合に出させてもらう中で、自分の実力はまだまだ足りないんだなというのを痛感しました。このまま4年生になってやっても上手くいかないだろうなと思ったので、今年の冬はしっかり練習してきたつもりです。

――重点的に取り組んでいる練習はありますか

中村将 重点的というか、全体的なレベルアップというのは自分の中で目標として持っています。ウエイトトレーニング、体づくりからしっかり見直して、打撃も守備も全ての技術を上げないと大学野球のトップクラスで戦えないと思ったので、全体的にレベルアップできるように頑張っています。

――リーグ戦のストライクゾーンがご自身の感覚と少し違うというお話をされていましたが、その対応に手応えはありますか

中村将 打てるボールを増やせばいいという感じだと思うので、とにかくどんなボールが来てもヒットにできるくらいの技術を身につけていこうと思ってやっています。

――昨春は開幕から3番を任されるなど、小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)から期待されていることについて、どう感じていますか

中村将 今年の春はどういうかたちで使われるか分からないのですが、自分の力を全部出し切ればいい結果が残ると思うので、あまり打順とかは気にせずに頑張っていこうかなと思います。

――外野陣のまとめ役は誰になるのでしょうか

中村将 朝陽がいろいろやっていたのですが、キャプテンの仕事もあって「やってくれ」と言われたので、外野の練習メニューや配分を自分が全部考えてやっています。

――外野のまとめ役として引っ張っていく中で、期待している後輩はいますか

中村将 外野をやっていて期待している後輩は薗部(薗部将大、教2=東京・早大学院)です。ポジションも一緒ですし、プライベートでも結構仲がいいので、頑張ってほしいなと思います。

――続いて野村選手に伺います。昨季のご自身に点数をつけるとしたら何点ですか

野村 いやもう半分以下だと思います。

――その理由は何でしょうか

野村 やっぱりけがで離脱してしまって、最後までリーグ戦を完走できなかったというのがすごく悔しい気持ちにもなりました。最後4年生と一緒に試合をやりたいという思いもあったので、そういうところでけがして戦力になれなかったというのが本当に悔しかったです。

――ポジションは引き続き一塁手でしょうか

野村 はい。

――一塁手へのコンバートの経緯を教えてください

野村 コンバートの経緯ですか(笑)。中村がレフトに来るというふうに監督に言われて外野から1人内野に持ってくる時に、「内野経験したことある奴誰だ」みたいな話を聞かれたらしいです。それで自分は高校時代に内野を1年間くらいやっていたので、その経験を買われ一塁手にコンバートしたというふうには聞きました。

――生沼選手はポジションを争うライバルだと思うのですが、普段から意識はされていますか

野村 プライベートでも野球でも普通に意識しています。

――その他にチーム内外で意識している選手はいますか

野村 チーム内外ですか。チーム内だと茅野選手に頑張ってほしいなというふうに思っています。やっぱり仲がいい分一緒にプレーしたいという思いも強いので。

――チーム外ではいますか

野村 チーム外だと慶応の1個下なのですが、水鳥(水鳥遥貴、2年)という選手がいます。自分の中学の一つ下の後輩なので、同じ中学の野球チームとして頑張ってほしいです。

――今現在課題として取り組んでいることは何ですか

野村 現在は守備とバッティングを磨いています。自分も去年の夏から一塁手にコンバートしてまだ完璧というほどでもないですし、冬しっかり捕り込みとか特守とかの守備練習にたくさん時間を充ててきたので、そういう意味ではすごくいい感じでできているのかなと思います。

――最後に生沼選手に伺います。昨秋はシーズン途中から出場機会を得たと思いますが、春季リーグ戦から何か変化はありましたか

生沼 もう春は全然駄目で、秋出た時は一回失敗している身なので失うものは無いと思って、出るからには積極的にプレーしようという気持ちでいったので、精神的な変化はあったんじゃないかなって思います。

――監督からアドバイスは何かありましたか

生沼 夏の合宿あたりにバットを短く持ってコンタクト率を上げろというのはアドバイスされて、それを秋まで継続して取り組んだという感じですね。

――昨年の収穫は何かありますか

生沼 昨年はリーグ戦で結構秋はヒット打てたので、その時の感覚というか、ボールの見え方とかは来年の春に向けてイメージづくりとして結構いい材料で、秋の収穫として得られたと思うので、そこはプラスだったんじゃないかなと思います。

――反対にこの1年で見つかった課題はありますか

生沼 見つかった課題はいっぱいありますが、2年の冬から3年にかけて体重をかなり増やしてそれが結構逆効果だったところもあったので、体の部分から課題としてはあったんじゃないかなと思います。

――野村さんはポジションを争うライバルですが、普段から意識していますか

生沼 意識しますけど、今サードを練習しているのでできれば一緒に出たいなと思っています(笑)。

――早慶戦後のインタビューで来季の目標にベストナインを掲げていましたが、ライバルとして意識している選手はいますか

生沼 もし自分がサードで出られるのだとしたら、慶応の廣瀬(廣瀬隆太、4年)とかと絶対争わなきゃいけなくなります。中学校のチームメートで同期というのもありますし、そこは最後意地を見せてというか、意識してやりたいなと思っています。

――今現在強化しているところは何かありますか

生沼 サードを練習していてまだ全然駄目なので、必然的に最も意識して練習しているポイントなのかなと思っています。あと、バッティングで寒くなるとピッチャーと対戦する機会がこの時期あまりないですが、そういう時こそ秋に得た感覚とか実戦感覚みたいなのが鈍らないように意識して取り組んでいます。

――野村さんと生沼さんにお聞きします。期待している後輩はいますか

野村 栗田(栗田勇雅、スポ2=山梨学院)に頑張って欲しいなというふうに思っています。

――やはり高校の後輩だからでしょうか

野村 はい。高校の後輩なので、自分が4年生で、(栗田が)1個下で一緒に出るのはうれしいことなので、それを期待したいです。

生沼 自分は印出(印出太一、スポ2=愛知・中京大中京)と梅村(梅村大和、教2=東京・早実)です。印出は自主練習をこれまで一緒にやってきている奴で、後輩ですが自分が質問したりしていろいろ教えてくれます。野球ができるだけではなくて頭もキレるので、そういう選手がビッグになってくれると自分としてはすごくうれしいという意味を込めて印出です。梅村は中学校から一緒の後輩ということもあって、ポジションが今被ってしまっていますがラスト1年間で一緒に出たいと思うので、一緒に頑張りたいなと思います。

――打ちたい打順はありますか

野村 5番が自分の中で合っているかなと思っているので、5番を打ちたいです。

中村将 自分は3番を打ちたいなと思っています。昨年の春も3番でチャンスをたくさん作ってもらいましたが、うまく期待に応えられなかったので、今年は3番として結果を残せたら最高かなと思います。

生沼 自分は大事な場面で回ってくる打順であればどこでもいいので、チームが勝てれば打順は何でもいいです。

――お三方とも4番を挙げませんでしたが、こだわりはないですか

野村 あまり4番に執着はしてないですね。

中村将 自分も4番がかっこいいとは思っていません。自分の中では3番が一番かっこいいと思っています。

生沼 打順は本当にどうでもいいので、何とも思ってないです。

――他大学で意識している投手はいますか

野村 他大学の全投手です。全投手を打ち崩さないと勝てないと思うので、全員意識していきたいです。

中村将 自分もいないです。特にこの投手を意識しているとかはないので、野村と全く同じ考えで、どんな投手が来ても絶対打ってやるという気持ちでやっています。

生沼 誰というのはあまりないです。エースを初日に叩ければいいなと思うので、相手の五大学のエースを意識して練習したいと思います。

――目標にしている選手はいますか

野村 いないです。

中村将 先輩で言うと、自分は福本さん(福本翔、令4社卒=東京・早実)みたいな選手になりたいなと思っています。打撃も守備もそうですが、福本さんはベストナインを取られたので、自分も福本さんみたいな選手になってベストナインを取れればいいなと思います。

生沼 2個上の今井さん(今井脩斗、令4スポ卒=現トヨタ自動車)は、最終シーズンで打撃が覚醒しているのを見てすごいなと思っていたので、そんな選手になれるようにしたいです。

「今までやってきたことを信じて」(野村)

昨春法大2回戦で安打を放つ野村。大学野球人生の集大成となる1年の活躍に期待だ

――4年ぶりに春季キャンプが行われますが、キャンプへの意気込みをお願いします

野村 自分たちはコロナで1回も春季キャンプができなかった代で初めて行くので、どういう感じとか何も分からないのですが、内容の濃い練習は絶対できると思うので、課題であったりそういう収穫をたくさんしていければいいなと思います。

中村将 自分たちの代は最初で最後の春キャンプなので、このキャンプでワンステップでもツーステップでも成長して、一番いい状態でリーグ戦に臨めればいいなと思うので、しっかり頑張ってきたいと思います。

生沼 1ヶ月近くより野球に近い環境でやらせてもらえるので、それはうれしいです。両親にはかなりお金を払ってもらって行けるキャンプなので、いろんな意味で有意義な1ヶ月間にしたいなというふうに思います。

――最後に、来季に向けて意気込みをお願いします

野村 来季はラストシーズンで、いままでやってきたことの集大成のリーグ戦になると思います。今までやってきたことを信じて、チーム一丸となって優勝したいです。

中村将 来シーズンの目標はリーグ優勝とベストナインを取ることなので、その目標を達成できるような準備をしっかりやります。自分も4年生でラストイヤーになり、一日一日悔いのないようにやって、結果としてそれが最後に出ればいいと思っているので、それに向けて毎日一生懸命やっていきたいと思います。

生沼 春秋連覇と全日本(全日本大学選手権)、明治神宮(明治神宮大会)を優勝するというのは明確に目標としてあります。そのために自分ができることは、リーグ戦でベストナインを取る活躍をすることだと考えています。「他の大学の同じポジションの選手にないものを」というところで勝負していきたいと思っているので、自分にしかない良さを春までに身につけて挑みたいなと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 矢彦沢壮真、丸山勝央、写真 玉置理沙子、田中駿祐)

最上級生野手トリオに今年も期待です!

◆生沼弥真人(おいぬま・やまと)(※写真左)

2001(平13)年11月23日生まれ。182センチ、88キロ。東京・早実高出身。教育学部3年。内野手。よく遅刻するという生沼選手は、野村選手に寝坊癖を指摘されていました。最近は野村選手まで寝坊するようになったことがうれしいそうです!

◆中村将希(なかむら・まさき)(※写真中央)

2001(平13)年7月26日生まれ。179センチ、83キロ。佐賀・鳥栖高出身。教育学部3年。外野手。森田主将、熊田副将、白塚選手とスマブラで遊ぶという中村将選手。デデデ大王の使い手で、4人の中では自分が一番強いと自負しています!

◆野村健太(のむら・けんた)

2001(平13)年8月27日生まれ。180センチ、97キロ。山梨学院高出身。スポーツ科学部3年。内野手。生沼選手から「チルキャラ」と評される野村選手は「見た目から想像できない中身」を持っているそうです。対談の中でも優しい笑顔を見せてくださいました!