【連載】軟式庭球部 インカレ(全日本学生選手権大会)直前特集『Evans Knot』第6回 矢野颯人×端山羅行

特集中面

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 最終回に登場するのは矢野颯人主将(社4=奈良・高田商)と端山羅行(社4=石川・能登)。下級生時からチームの主力を担い、立派な大将へと成長を遂げた二人。今シーズンは関東、東日本のタイトルを獲得し、独走状態でラストイヤーを歩んできた。しかし、その圧倒的な強さの裏にも、数々の葛藤が。高校時代から一緒に日本一を目指そうと語った友と、自分たちが引っ張ったチームで見たい景色がある。最後は限られた者しか成し遂げることのできないインカレ三冠を。

※この取材は8月7日に行われたものです。

ーーまず、矢野選手が端山選手の紹介をお願いします

矢野 端山羅行と言います。早稲田大学スポ科・・・

端山 ショック(笑)。

矢野 社会科学部4年です。地元は能登出身で、趣味はラーメン巡りかな(笑)。ラーメンを食べるのが好きです。性格としては、結構お調子者で、 もう本当に調子乗りです。調子乗りやし、気分屋やし、一生懸命なところもあるけれどという感じですね。 結構ふざけたりもします。

端山 恥ずかしいね(笑)。

矢野 これちょっとやばいかもしれん(笑)。

ーー羅行(らあん)というお名前にはどのような由来があるのですか

矢野 それは・・・

端山 こいつが知ってます。

矢野 お兄ちゃんがトライで、お姉ちゃんがアドで、3番目のラアンくんなのですが、 トライアンドラーン(Try And Learn)で、失敗してから学ぶというのを家族3人で。

端山 挑戦ね(笑)。挑戦から学ぶね。お兄ちゃん失敗になっちゃうから(笑)。

矢野 あぁそっか(笑)。挑戦から学ぶというので羅行です。学びの Learnです。

ーー逆で、端山選手が矢野選手の紹介をお願いします

端山 矢野颯人くんです。和歌山県出身の22歳・・・

矢野 21歳ね。

端山 血液型はO型です。高校は高田商業高校出身です。今、社会科学部の4年生です。性格は一言で言うと真面目です。硬派だ。なかなか近寄りづらいのですが、 仲良くなったら、打ち解けて、お茶目な面も出してくれたりしてかわいい。そんなツンデレな一面もある、硬派な矢野くんです。

矢野 真面目やな(笑)。

ーー趣味やハマっていることを教えてください

矢野 僕が最近ハマっているのは、月9ドラマの『海のはじまり』です。めちゃくちゃあれを毎週月曜に見るのを楽しみに頑張ってると言っても過言ではないです。あと、日曜の『ONE PIECE』を見ることです。夏なので、バーベキューとか川遊びとかも好きなので、それを近々やりたいなと思っています。

端山 僕は、eFootballというアプリです。サッカーのゲームで、それを自分でも操作できるのですが、監督もできて。監督でメッシとかにもういろいろ口出しをしながらプレーするというのにハマっています。

ーーオフの日はどのように過ごしていますか 

矢野 羅行と温泉に行ったりします。アウトドアが好きなので、外で遊んだりもしますけど、麻雀もよくします。次の日に何もなければ居酒屋でお酒を飲んでお話します。

端山 僕もアウトドアが好きなので、川とかに行きたいです。まだあまり今年は行けていないのですが、川とか海とか行きたいです。 あと、今年免許を取ったので、ドライブをしてみんなで海に行きたいなと思っています。

ーー同じ社会科学部ですが、一緒に授業を受けたりしますか

矢野 してますね。英語のライティングの授業も一緒でした。それにはすごく苦しめられました。

端山 毎回音読の時間があるのですが、僕らはもう英語ができなさすぎて。読めなくて、もう毎回恥ずかしめに遭うという。 その音読が近くなってくると、こいつがトイレに行って逃げるという作戦をとっていました(笑)。

矢野 それで、帰ってきて当てられてな(笑)。

端山 帰ってきたら、「はい、帰ってきたね」と言って当てられて(笑)。

矢野 苦しんでたというのがありましたね。

ーー小さい頃から活躍されていると思いますが、お互いを初めて認識したのはいつですか

端山 僕は小学校6年生の頃に初めて知りましたね。全国大会に行った時にすごい強くて、日本一とかになっていて、僕は全然だったので、それを見ていました。左利きの、うまい子がいるなと思ったら彼だったので、 小学校6年生の時から僕は知っていました。

矢野 僕は中1ぐらいでした。元々僕のライバルみたいな感じだった濱田(倫太朗、中大)という石川県の人がいるのですが、その人と羅行がペアになって。注目し出してからもうぐんぐんきたので、その時に知りました。でも、ずっとハシヤマくんと呼んでいました。名前の読み方ががわからなくて。

ーー初めて会った時の印象はいかがですか

端山 初めて会った時ってむずかしいな。中学校ぐらいに全日本合宿があったんですよ。14歳以下の日本代表が集まって。その時に初対面というか、初めて喋ったりしました。もう本当にカーストの、ピラミッドの一番上にいる存在だったので。

矢野 もうやめてぇ(笑)。

端山 本当にいつも喋る時は僕はもう気を付けをして、本当に(背筋を)ピーンとやって話しかけてたというのはあります。

矢野 全部嘘やからな(笑)。

端山 よくパシリにされていて怖いなと思っていたのですが(笑)、 今仲良くできているので嬉しいなと思っています。

矢野 僕もその全日本代表合宿で羅行と初めて会った時は、結構目が怖いという印象です。一重で結構睨んできたりして。俺はこうなって(小さくなって)、全然話しかけられへんみたいな感じでした。ペアとか組んだよな。

端山 組んだな。確かに。

矢野 ペアを組んで、まあまあ島の子かという感じです。

端山 そうやって馬鹿にされていました(笑)。

ーー今の印象はいかがですか

端山 今も変わらないですね。もう怖いっす(笑)。

矢野 お前、それやめとけって(笑)。

ーー選手としてはお互いどのような印象ですか

端山 いやぁ、やはり粘り強いですね。ペアを組んでいますが、 怒らないんですよね。僕が変なミスをしても怒らないので、僕はやりやすいなと思っています。

矢野 端山選手の印象は、取りに行くボールが結構好きやから。僕はつなげているだけみたいな感じです。結構羅行が早く動くので、それまでミスしないように頑張ろうかなという感じが多いですね。あとストロークが結構できるので、相手の陣形にも瞬時に対応しやすくて、とても組みやすいです。

ーー競技はいつ、どのようなきっかけで始めましたか

矢野 僕は幼稚園の年長ぐらいからです。両親がソフトテニスをやっていたので、体育館に連れていかれて、ちょっとボールを打って帰るみたいなのがきっかけです。ジュニアにちゃんと入ったのは、小学校1年生からしか入れないので小学校1年生で、 そこから始めたという感じです。

端山 僕は兄と姉がどっちもやっていたので、それに影響されて、小学校4年生の時に始めました。

ーー今のポジションになった経緯を教えてください

矢野 もう始めた時から後衛でずっとやらされていました。最初はダブル後衛という二人とも後ろでやる陣形でやっていたのですが、中学校に上がって、前衛をつけてもらって後衛をやっているという感じです。

端山 僕は小学校の時は後衛だったのですが、中学校は県内の強豪校に行ったんですけど、その時ペアがいなくて。人数の関係で前衛になって、そこから前衛をずっとやっています。

ーーご自身にとってのソフトテニスの魅力は何ですか

端山 やはりボールが柔らかいので、老若男女楽しめるところです。 僕の祖母とかもよくやっているのですが、一緒に乱打とかして楽しんでるんですけど。

矢野 嘘やん(笑)。

端山 そうやって小さい子からおじいちゃんおばあちゃんまでずっとできるというのが、やはり競技の魅力かなと思っています。これからそれも僕たちの力でなるべく多くの人に伝えられたらいいなとは思っています。

矢野 端山くんも言ってたように、ろうりゃくにゃん・・・

端山 なんてぇ?

矢野 ろうりゃくなんにょ?

端山 ろうにゃくなんにょな(笑)。

矢野 生涯スポーツなので、おじいちゃんになってもおばあちゃんになっても楽しめるところです。やはり硬式テニスと違うのは、 インパクトした時の音がすごくいいので、その爽快感に僕は魅力を感じています。

ーー自分の武器や得意なプレーはありますか

端山 僕はレシーブですね。やはりレシーブ得意ですね。 レシーブで勝ち上がってきたと言っても過言ではないと思うので、レシーブが武器だと思っています。

矢野 僕はトップ打ちです。打点の高いボールのショットと、 あとはコートカバー力とサービスが武器です。

ーー数々の大会に出場してきましたが、緊張したりプレッシャーは感じたりすることはありますか

矢野 してるよな結構。

端山 うん。でも僕、4年になってからあまり緊張しなくなりました。あまり勝ちたいという欲を出さないようにというか、なくなったのか分からないですけど、いい意味で力が抜けてプレーできているなと思います。

矢野 僕も1年生の時よりはあまり緊張しなくなりました。それはなんでなんやろうな。高校やったら3年間しか大会がないんですけど、それが大学だと、社会人の大会だと来年もある来年もあるという感じです。負けてもその瞬間にしかない大会ではないので、 自分の力を発揮しようという感じでやらせてもらっています。

ーー数ある関東の強豪校の中で早稲田を選んだ理由を教えてください

端山 僕は元々明治大学に行こうとしていました。多分颯人も明治に行こうとしていました。でも、枠があって、そこに僕は入れなくて。どうしようかという時に、颯人から一緒に早稲田に行くみたいな話がありました。一緒に行けたら日本一を狙えるなと思ったので、早稲田にチャレンジしようと思って受けて、受かったので、 今ここにいるという感じです。

矢野 僕も明治大学に最初行きたくて。でも、明治大学は3人しか推薦がなくて、それは無理と言われました。どうするかとなって、でも、関東でテニスをしたかったので、関東の中でどこがいいかなとなりました。学歴とかもあって、早稲田に挑戦してみようかなと思いました。でも、ペアがおらんなとなって。その時に羅行も結構どこ行こうかみたいな感じだったので、声をかけて早稲田に決めました。

ーー4年間で一番嬉しかったことや印象に残っていることは何ですか

端山 なんやろうな。むずかしいな。

矢野 結構俺関東ダブルス嬉しかったけどな。団体は・・・でも、あまり勝ってないもんな。

端山 関東学生嬉しかったね。東カレより全然嬉しかった。

矢野 結構関東学生は勝てるかわからんかったやん、あまり調子もよくなかったやん、俺。関東学生は勝てるかわからないみたいな感じで。でも、関東学生で優勝しないとインカレでは絶対タイトルを取れないなと分かりながら出ていました。なんとか優勝をすることができたので、 それは結構嬉しかったし、自信にもなりました。

端山 僕も関東学生が一番嬉しかったんですけど、それと一緒ぐらい嬉しかったのが、3年の時の東カレで団体優勝した時です。その時、僕たちが最後に出て、ペアは違うんですけど、優勝して。それが結構嬉しくて、相手の大将で、普段勝てないペアに勝てたというので、それが関東学生と一緒ぐらい結構嬉しかったです。

矢野 僕もです。

ーー逆に一番苦しかったことは何ですか

矢野 昨年のインカレらへんかな。ずっと調子が上がらずに、でも大会はいっぱい来てみたいな感じでした。もう試合か、また今週も試合かみたいな。 あまり自信のある状態で試合に出れていなかったです。元々自分の中では勝てる相手やなと思っている相手にも負けたりとかで、どんどんインカレに近づいてきて、 焦っていって、インカレも怖がりながらプレーしていました。そのへんが結構苦しかったです。

端山 僕は2年のインカレの後が一番しんどかったです。団体の決勝で、 あと1点取ったら勝ちという試合があったんですけど、それで僕がミスをしてしまって負けたという試合がありました。そこからモチベーションがあまりなくなって、練習を頑張ろうというのに切り替わるまでがしんどかったです。

ーー同期はどんな存在ですか

矢野 結構いい存在です。毎日を楽しませてもらってるなというのが大きいですね。 まず練習とか、結構しんどいじゃないですか。高校の時とかもきつくて行きたくなかったけど、行ったら行ったで楽しいし、みたいな感じですね。

端山 僕もそうですね。いい存在です。なんかみんなが親戚のおっちゃんみたいな(笑)。いい意味でお節介を焼いてくれるし、気遣わずにダメなところはダメとか言ってくれるというのが、大学生ではあまりないかなと思います。そういう友達ができたというのは、同期よかったです。

ーー改めてお互いはどんな存在ですか

端山 うーん・・・

矢野 くさなるでこれ(笑)。

端山 兄弟。

矢野 あぁ、いい。

端山 兄弟ですね。

矢野 そこに落とそうか。

ーーどちらが兄らしいですか

端山 僕でしょうね。 

矢野 僕でしょうね、多分。

端山 はい(笑)、兄弟で。

ーーでは、今シーズンの質問に移ります。まず、矢野選手が主将に就いた経緯を教えてください

矢野 僕は元々結構キャプテンとかをやってきていました。引っ張っていくのが好きで。荒木(駿、令6社卒=現YONEX)さんがキャプテンをやって、昨年のインカレで負けてしまいました。それで、僕が引っ張って、このチームで日本一になりたいなと思ったので、僕がキャプテンをやらせてくれというふうにお願いしました。

ーー目指す主将像はありましたか

矢野 結構意識しているのは、やる時は集中してやって、オフのコート外ではもう別にキャプテンとして扱われなくてもいいというか、ラフな感じでみんなで仲良くというのを結構イメージしています。仲がよく、いいチームになればなと思っています。

ーー端山選手には、矢野選手の主将の姿はどのように映っていますか

端山 まぁいいと思います(笑)。

矢野 お前さぁ(笑)。

端山 昨年までは4年生同士で揉めたりというのも少しありました。でも、颯人はやはり人に好かれるような性格であったり、人のことを思いやれる優しい子なので、そういった意味で、きついことがあっても、颯人についていって、 チーム一丸となって頑張れているかなと思っています。

ーースローガンの『奪冠』に込めた思いを教えてください

矢野 そのままですね。大学1年からインカレで優勝したことがなくて。奪いに行くぞ、冠を奪うぞという意味です。インカレで優勝するために考えました、『奪冠』というのは。

ーー六大学や関東リーグ、東日本インカレを振り返って、今シーズンに点数をつけるなら何点ですか

矢野 今シーズンは50点ぐらいですね。最後にインカレで、僕が目標としている三冠で優勝できたら、限りなく100に近づくのではないかなと思っています。

端山 僕は80点ぐらいですね。個人で前はタイトルを取れなかったというのがあって、今年取れているというところでは結構いいのかなと思っています。でも、団体で勝てないという、結局僕たちが負けてチームが負けるというのがありました。残り20点は、(インカレで)団体で優勝して、個人も全部優勝して、100点で終われたらいいなと思います。

ーー残すところ、学生の大会はインカレとなりましたが、一昨年、昨年とこれまでのインカレを振り返っていかがですか

矢野 一昨年のインカレは、僕らが出るのが初めてのインカレで、結構緊張していました。でも、俺ら結構ブイブイ言ってたよな。

端山 うん、ブイブイ(笑)。

矢野 (笑)。もうその時から負ける相手はあまりおらんかなみたいな感じやったくない?

端山 うんうん。

矢野 めっちゃもう優勝できる、優勝したろと思っていきました。でも結局、日体大に団体もダブルスも負けてしまいました。やはり一番大事なところで自分の最高の力を発揮するのが結構難しいんだなと感じました、インカレは。 それに対しての準備を昨年していったのですが、ダメで。今年は最後なので、優勝したいなと思います。

端山 僕は一昨年、自分のミスから逆転で負けたというのがあったので、そこがずっと印象にあって、一昨年は一番悔しかったです。昨年はそこを直して、1本の重み、1点の重みを意識して、大事にして臨みました。でも、格下というか、普段負けないようなところに負けたりとかして、大将ペアに負担を負わせたりしたのが響いて、優勝まで届かなかったというのがあったので、今年は自分がチームを引っ張っていけるように頑張りたいです。

ーーお二人にとってインカレはどのような舞台ですか

矢野 学生の中ではもう一番大きい大会で、早稲田に入った時からずっと目指してた大会です。そこをやはり優勝しないと学生で一番というのにはなれないと思うので、それぐらい価値のある、一番目指してきた大会です。

端山 いや、本当に同じです。一番学生の中で多分みんなそこに向けて照準を合わせて頑張ると思うので、その大会で優勝したやつが本当に一番強いと思うので、そのくらい大事な大会かなと思っています。

ーー今年のチームの強みはどのように感じていますか

矢野 部員全員がいいやつが多い、人思いなやつが多いです。 今までのチームよりも団結していて、応援もサポートも真剣にやってくれています。それをやってくれるから、(試合に)出る人らも絶対負けられへんなという。今年のチームの強みはそのチーム力です。圧倒的なチーム力です。

端山 本当に同じなんですけど(笑)。

矢野 (笑)。

端山 本当に先に言われてしまうんですけど、チーム力ですね。

ーーまだまだ練習したいところはどういったところですか

端山 やはり夏は暑いので、インターハイの試合を見ていたのですが、熱中症とか足つったりとかで、本領を発揮できずに負けてくというのを見ていました。やはり僕たちもそういうふうにならないように、体力作りというのは残りの短い期間でやっていきたいなと思っています。

矢野 僕も体力作りです。体力作りは絶対そうなんですけど、インカレまでもうあと1カ月もなくて、あまり大きな技術は習得できないと思います。最後はバックハンドの確認と レシーブ練習を中心に固めていきたいなと思います。

ーー他校に絶対に倒したい相手、ライバルはいますか

端山 日体大の片岡(暁紀)くんですかね。2年の時の個人戦でも負けていて、今年の一番最初の春の大会でも負けました。そこに勝たないと、個人での優勝とか団体優勝できないと思うので、そこのペアには勝ちたいかなというふうに思っています。

矢野 僕もです。日体の片岡(暁紀)・黒坂(卓矢)組と、法政の橋場(柊一郎)・菊山(太陽)組。 あとは、明治の米川(結翔)・上田(泰大)組と、日体の増田(洋五豊)・竹田(凌)組も。そのへんには絶対負けられないなと思っています。

ーー支えてくださるご家族にメッセージをお願いします

端山 昨年、地元の石川インカレで祖母に優勝するところを見せたくて臨んだんですけど、それが見せられませんでした。今年は沖縄で、見に来れるか分からないですが、優勝した瞬間を届けたいなと思っています。

矢野 僕も、お父さんとお母さんには東京に来させてもらって、何不自由なくテニスをやらせてもらってきました。最後に恩返しというか、自分の息子が優勝しているところを見たら嬉しいと思うので、それを見せてあげられるように頑張ります。 あと、おじいちゃんおばあちゃんもテニス好きなので、最近。

端山 最近なんや(笑)。

矢野 めっちゃ硬式が好きで。錦織圭とかジョコビッチとかが好きで。最近僕の動画もテレビでYoutubeをつなげて見始めたから。優勝したら、おじいちゃんおばあちゃんも今以上に元気になると思うので、絶対優勝します!

ーー最後にインカレに向けて目標、意気込みをお願いします 

端山 インカレ三冠します!決勝でこいつを倒して優勝します!シングルスもダブルスも。団体戦は全勝で負けなしで、沖縄を最後楽しめるようにしたいです。

矢野 僕も絶対三冠します!絶対三冠します!決勝は端山が来ようが、誰が来ようが、もう絶対に勝って優勝します!

ーーありがとうございました!

(取材・編集 佐藤結)

◆矢野 颯人(やの・そうと)(※写真左)

2002(平14)年11月7日生まれ。180センチ。奈良・高田商高出身。社会科学部4年。後衛。試合前はバランスのいい食事をとり、早く寝るのがルーティンだという矢野選手。ご褒美はお酒をみんなで飲むことだそう。幼稚園からテニスをしているとのことですが、サッカーや野球も好きだと教えてくれました。そんな矢野選手が色紙に書いたのは「悔いなし」の文字。「後悔をしない選択、準備、プレー、取り組みをし、このチームで最初で最後の日本一になりたい」という意味が込められています。背中でも結果でもチームを引っ張ってきた、愛されキャプテン。しかし、数々のタイトルホルダーも獲れていないインカレの称号。真の学生王者として、矢野颯人の名が歴史に刻まれる夏はもうまもなくです!

◆端山 羅行(はなやま・らあん)(※写真右)

2002(平14)年5月18日生まれ。173センチ。石川・能登高出身。社会科学部4年。前衛。監督との焼肉が試合後のご褒美だという端山選手。試合中はクールな一方、普段はお調子者だそう。最近嬉しかったことを尋ねると、「大学で勇気を出して友達を作ろうと話しかけた時、女の子からキモいと言われ、明日からどうしようと傷ついていたら、それが夢だったこと」という謎回答が(笑)。最後のインカレは4年間の想いをぶつけて、優勝は自分のプレーで決めたいとのこと。全勝を果たし、三冠を達成するのは端山選手なのか。ペアであり、大親友であり、ライバルでもある矢野選手との対戦も夢ではないかもしれません!