【連載】競泳 インカレ前対談『栄虹』 第11回 村上賢之慎×村上汰晟×松下湊

特集中面

<<特集表紙に戻る

最終回に迎えるのは、早大の男子背泳ぎを牽引する村上賢之慎(スポ4=熊本西)、村上汰晟(スポ3=兵庫・明石南)、松下湊(スポ1=東京・駒場)の3人。早大の背泳ぎの強さを受け継ぎ、インカレを迎える彼らの胸中に迫った。

※この対談は8月22日に行われたものです。

 

 お互いについて

--他己紹介をお願いします

村上賢 汰晟は、普段からすごい陽気な性格で、周りを結構明るくさせたり、汰晟の周りには人が集まってくるなと僕は思っています。普段の練習の時も、すごく自分の中で目的持ってやっている子だなっていう風に思っていて。すごく繊細なところも、その競技の成績にもしっかりと繋がってるところで、すごくいいなっていう風に思っています。

村上汰 そうですね、ちょっと恥ずかしいところはあるんですけど、でも普段の練習からなるべく声を出すようにとか意識したり、ちょっと自分の中でこういったところは意識して泳ごうっていうところは自分をしっかり持って練習してはいたので、そういったところが周りにも伝わってくれてたらありがたいなと思います。

--松下さんの紹介をお願いします

村上汰 松下湊は、僕から見ると結構そうですね。 負けず嫌いというか、結構勝負強い選手かなって。練習のグループっていうのが僕と湊は違うんですけど、合同練習の時とかも、横で一緒に泳いだり50メートルを測るダイブの練習とかも結構一緒にすることが多いんですけど、そういったところでも、汰晟さん、一緒に泳ぎましょうみたいな感じで、結構勝負を挑んでくるところが、やっぱり負けず嫌いというか、とても僕も刺激をもらえてるところなので、とてもそういうところはいいところかなって思います。

松下 ありがとうございます。そうですね。負けず嫌いっていうところは本当に自分自身でもそう思うところがあります。ですが、ちょっと緊張するので勝負はしたくないんですけど、練習から負かされてるっていうようなことが多いです。ただ、楽しいです。やっぱり勝負するのは。

--村上賢之慎さんの紹介をお願いします

松下 4年生の賢之慎さんは、もう僕の印象から見ても、本当に練習に対して熱心だなっていうのがまず第1です。っていうのが、先生がいらっしゃらない時とか、僕はすぐ気を抜いちゃったりリラックスしてしまうんですけど賢之慎さんはメニューの練習を見ていても、しっかりフォームを意識していて、ダッシュとかもちゃんとしていて、凄いなと思っています。

村上賢 まあすごい恥ずかしいんですけど、自分でやってるっていうのも言うのもおかしいと思うんですけど、でも、ちゃんと与えられたこと以上は自分で求めるようにはしていて、同じ時間過ごすならより良い時間を過ごしたいなっていう風に思ってるので、しっかりと後輩にもそういう姿を見せられてるならいいかなっていう風に思いました。

笑顔で語る村上賢

--趣味やオフの日の過ごし方は

村上賢 そうですね。まずオフの日は基本的に外に出てることが多いです。結構外が晴れてる時とかは、もう部屋にいるのが自分の中でも嫌になるぐらい。なんでこんな晴れてるのに外に出ないんだろうってもったいない感じがしていて。 何も目的なくても外に出て、なんかどっか行ってみようかなっていう風なことをよくしてて、欲しいものを巡っていったり、あとは結構洋服とか見に行くのも好きなので、洋服買いに行ったりとかもしています。趣味は、趣味って言えるかわかんないんですけど、最近はまっていることとしては、アニメの『ハイキュー!!』を見始めて。僕、アニメ元々全然見なくて、今まで『鬼滅の刃』と『ハイキュー!!』しか見たことないんですけど(笑)、5話ぐらい見始めたところから、もうどハマりしちゃって。今毎日2時間ぐらい見てるかなっていうぐらいなんですけど、しっかりと、はい、そこのハイキューパワーもまあ、水泳にもにも生きてるんじゃないかなっていう風には思ってます(笑)。

村上汰 僕も休みの日には結構外に出ることが多くて。そうですね、最近の趣味というかしたことで言うと、『デッドプール&ウルヴァリン』の映画を見に行ったり。 あとは僕も結構服とかを、たまに同期と古着屋さんを巡ったりして、下北沢とかに行ったりするので、結構僕もアクティブな方なのかなっていうのは思ってます。 最近なんかハマってるっていうか、暇つぶしによくなんかしょうもないゲームを、スマホゲームをするのが、最近のマイブームかなっていうのがあります。

松下 僕もそうですね。オフの日は基本的に出かけることが多いですね。早稲田で1週間過ごしてると、1週間の記憶が全て水泳に埋まってしまうんです。それがオフの日ぐらいは変えようと思ってなるべく都会とか出て、汰晟さんと同じで自分もデッドプール見てたり、映画好きなので映画見たり。あとは友達と地元が東京なのでわりかし近いので友達と遊んでたりってのが多いですね。趣味は映画鑑賞ですね。洋楽も。はい、それくらいです。

 

--今シーズンの目標とその達成度、印象に残っているレースを教えてください

村上賢 まず今シーズン、100メートル、200メートルに今回は出場するんですけど、今シーズンの目標としては、 まず200メートルではしっかりとインカレの決勝に残って、今まで自分の自己ベストが2分00秒台っていうのであって、 1分59秒台にしっかりと載せたいなっていう風なのが目標があります。で、100メートルが今までインカレではB決勝とかも残ったことはないので、決勝は少し厳しいとしても、しっかりとB決勝で1つでも1点でも多くこうチームに 貢献できればなという風には思っています。去年までは結構こう調子を落としていて、タイムが安定しない時期とかが続いていたんですけど、今年はしっかりと、200メートルに対応する泳ぎとか、100メートルに対応する泳ぎをしっかりと掴むことができているので、その結果、その前回の関カレ(関東学生選手権)とか、以前の早慶戦もしっかりと自分の中ではまあまあなタイムでは泳げているので、しっかりとそれをインカレでもっと大爆発できたらなっていう風には思っています。

村上汰 僕の今シーズンの目標としては、僕も100メートルと200メートルに出場させていただくんですけど、100メートルはベストが55秒0とかなので、しっかりと54秒台に乗せて、僕はA決勝をしっかりと狙って、メドレーリレーも出る予定なので、そこでもしっかりと良い流れで次の人にバトンを繋げれるようにしたいなと思ってます。で、200メートルに関しては 1分57秒台っていうのを今1番大きく目標に最初は掲げていて、今の現状のベストとしては1分58秒7っていうところで、その目標にしていたところからすると、結構 まだあと0.7秒ぐらいあるので、少し、もうちょっと厳しいかなっていうのはあるんですけど、 しっかりと50メートルずつのタイムとかをイメージしたり、細かいところっていうのを意識して、しっかりとベストを更新して。そうですね。200メートル背泳ぎの種目にはオリンピックに出た大学生の選手もいて、結構レベルの高い種目かなとは思うんですけど、しっかりと表彰台を狙っていけるようなタイムで泳げたらなと思っています。印象に残っているのは、そうですね。3月にあったパリオリンピック代表選考会のところで、初めてその予選、準決勝、決勝という風に結構珍しい、3本泳ぐっていうのが初めてで。そこで決勝ではちょっとタイムを落としてしまったんですけど、そういった大きい舞台で決勝まで行けたっていうのは、結構印象の大きかったレースかなと思います。

松下 今シーズンの目標としては、最終的にインカレで 55秒77っていうタイムを出すっていうのを4月の目標シートで記入していたんですけど、さすがに4か月で自分の高3の時のベストから2秒近く上げるのは、現実的に考えると難しいなっていうのを今直面していて。ただ、印象に残っていたレースとして、早慶戦を自分あげるんですけど、そこで200も100も両方ベストを出すことができて。感覚的には今まで通りくらいかなと思ったのが、バンってタイムが出るような、ちょっと覚醒した感じがあったので、それをもう一度インカレでも出したいなと思ってます。で、インカレが自分はまずB決勝を目指しているのですが、エントリーが26番とかでかなり下の方なので、まずは自分よりもそのエントリーよりも順位を上げて、55秒台が見えるよな、そんなレース展開をしたいです。で、またやっぱり汰晟さんが4レースもあってかなりタフな試合展開をするので、今年は厳しいかもしれないですけど、来年は少しでも助けれるように自分も頑張りたいと考えています。

--松下さんは1年生で、今年から環境も変わられたと思うのですが、環境には慣れましたか

松下 環境には慣れてはいないと思います。やっぱり高校時代と比べて練習量がもう2倍、3倍近く増えたんですね。で、それによって今実際そのケアが追いついてなくて、 右肩を怪我してしてしまったりしていて、あまり環境に適応できてないのかなっていうのは感じます。ただ、精神的にはかなり余裕ができていて、あまり焦らずに今やれることを全力でやろうかなっていうのは、もう気持ちのマインドは作れているので、インカレまでは大丈夫です。

--村上賢之慎さんに伺います。後輩との印象的なエピソードはありますか

村上賢 全員なんですけどね。 共通することなんですけど、僕が今まで後輩を見てきて、なんだろう、目標に向かって努力できる、継続して努力できる人がすごい早稲田には多く集まっているなって僕は思っています。やっぱり早稲田って結構レベルの高い組織でやっていて、1人1人が目標に対する、やるべきこととかがしっかりとこう明確になっているからこそ、練習で手を抜く人も全然いないし、向上心が高いっていうのが1番にあって。それは、継続して努力するっていうのがすごく当たり前じゃないと、当たり前にできることじゃないっていう風に僕は思っているので、みんなが持っているそれが才能かなっていう風には 思っています。その後輩たちが努力してる姿とかを見て、僕もすごい刺激受ける時もありますし、このような環境だからこそ、ここまで4年間やり切れたっていうのもすごく僕の中ではあるので、後輩にも感謝しつつ、最後は今まであんまりかっこいい姿を見せることできなかったので、最後ぐらいはちょっと大きい背中見せて、 かっこよかったって思ってもらえるような先輩になりたいなって思っています。

村上汰 そうですね。やっぱり3年生になって、僕も1から4年生の中だと上級生っていう部類になって、先輩方の今までの姿とか今の4年生の姿っていうのをやっぱり1番近くで見てきたりした中で、4年生って結構、やっぱり意地見せてくるなっていうのが、僕の中でいつも毎年インカレとかでも思うことで。関カレとかの今回の賢之慎さんは、早慶戦で自己ベストっていうのを更新して。やっぱり他にも8月の頭にあった関カレで、 4年生の金星さんも結構ベストっていうのが、高校の時に出したベストだったみたいなんですけど、それに近いタイム。大学ベストみたいなのタイムをもう4年生のこの時期に出してきていて、やっぱり背負うものが違うんだなっていうのは僕の中でとても思ったのが、この1ヶ月、2ヶ月ぐらいだったなっていうのがあったので、この調子のまま、もっとインカレでは僕たちを感動させてくれるようなレースを期待したいなと笑。僕もしっかり頑張るんですけど。頑張ってもらいたいなと思いました。

--同じずっと背泳ぎを泳がれてきて、村上賢之慎さんとは特にレースでも被ることがあったと思うんですが、 特に何か思うことなどありますか

村上汰 そうですね、1年生の時から結構横で一緒に練習させてもらうことが多かったので、やっぱりその賢之慎さんがちょっと伸び悩んでる時期とかもはま見てきたかなっていうのは思っていた中で、今回の早慶戦で、ベストを出したのは本当に僕もなんか嬉しかったですし、なんかいつも、去年もなんですけど、背泳ぎの米山毅さん(令6スポ卒=東京・早実)っていう4年生の先輩がいて、 その3人で決勝に残ろうっていうのをいつも掲げて、僕たちは結構頑張ってきたところがあったので。今回対談にはいないんですけど、飯田光達(スポ2=東京・八王子)っていうのが200メートル背泳ぎに3人で出場するので、しっかりと早稲田が3枚残りをして、大量得点っていうところを一緒に頑張っていきたいなと思います。

思い出を語ってくれた村上汰

松下 4年生さんとは本当に4か月っていう短いのであまり関われていないんですが、印象に残っているのは、 やっぱりその早慶戦で賢之慎さんが200のベストを出した時に、レース後に少し涙を流してたんですね。それは僕ははちょっとうるってきて、4年間本当に努力してきた人なんだなっていうのが、そのたった1つの涙で感じることができて。それで汰晟さんもものすごい笑顔で賢之慎さんのベスト喜んでいたり、すごいなんか強くて、優しくて、温かいチームだなっていうのを、早慶戦では感じることができました。自分も、やっぱり4年後ではないんですけど、ベストを出して涙を流せるぐらいもっと努力して。インカレでは自分だけでなくチームも笑顔にできるように頑張りたいです。

 

 

インカレについて

--改めてインカレの出場種目とそれぞれの目標について教えてください

村上賢 インカレに、100メートル背泳ぎと200メートル背泳ぎに出場します。まず100メートルの背泳ぎでは今のベストが56秒台なので、しっかりと55秒に乗ってB決勝に進出して、少しでも1点でも多くチームに貢献できるようにしたいと思っています。200メートル背泳ぎではやっぱり僕は1番になんだろうな。こう狙っている種目で。今年も今の順位では決勝頑張れば届くかなくらいのレベルなんですけど、しっかりと僕は今までこう一生懸命練習してきて、その練習の成果が出せれば、しっかりと結果にも繋がってくると思っているので、自分を信じて最後は思い切ったレースをしたいなっていう風には思っています。

村上汰 僕も100メートル背泳ぎと200メートル背泳ぎに出場します。あと、メドレーリレーの一泳の背泳ぎを 今のところ担当する予定ですと。そうですね。僕も100メートルはA決勝っていうのに残ったことがまだなくて、 いつも9番とか10番っていうところで、少しあと1歩っていうところで、ちょっと届かないところが多かったので、しっかりとA決勝に残って、僕も点数を1点でも多く稼ぎたいなと思います。200メートル は1年目、2年目とベストを出すことができて、7位、5位と順位も上げていくことができているので、 次はしっかりと表彰台を狙って、早稲田にいい流れを持っていきたいなと思ってますと、メドレーリレーと個人の100メートル背泳ぎの日っていうのが一緒に、一緒の3日目で、その日1番多くて4レースすることになって、とてもタフな1日になるかなと思うんですけど、3本目、4本目で疲れている時にもしっかりとタイムを出せるように頑張っていきたいなと思います。

松下 私は100メートル背泳ぎに出場します。そうですね。初めてのインカレで正直わからないことだらけっていうのがあるので、まずはその先輩たちの背中を全力で追いかけて、自分のいい経験にできたらなとは思っています。レースに関しては、今までやってきていることと同じことをするだけなのかとは思っています。 会場としては大きいので緊張しますけど。100メートルのレース展開としては前半行くのが自分の持ち合わせだったんですけど、早稲田に入ってからはそうではなく、後半をあげるような練習であったり、展開をうまくやってるので、もっとレース展開を自分に合ったものをばっちり見つけて、大ベストを出せるように頑張ります。

--村上賢之慎さんに伺います。今回のインカレは競泳生活でどのような位置付けで臨まれますか

村上賢 そうですね。 今まで自分の水泳人生の集大成であって、1番にそこで結果を出したいと思っていますし、そこで今まで関わってきた人や後輩とかにもしっかりと恩返ししたいなという思いがあります。あとは、このインカレで昨年引退された米山毅さんっていう 同じ種目の先輩の方がいるんですけど、その人を超えることをずっとその人に憧れて早稲田に入学したんですけど、結局大舞台では超えることができずに、その人を。で、去年インカレ終わって、毅さんに来年は俺を超えてくれっていう風に言われたので、今年は毅さんのベストを絶対に超えたいなっていう風な思いがあるので、もう僕のライバルはずっと変わらなくて。そのライバルを超えるためと、いろんな人に恩返しをするためっていう大会でもあるので、しっかりとその自分の掲げていることはぶらさずに、レースに集中して頑張りたいなっていう風には思っています。

--インカレの目標達成に向けて 重点的に取り組んできた練習や取り組んでいることはありますか

村上賢 まず、僕が重点的に取り組んでいることとしては、まず3点あって、まず1点目がバサロの回数って言って、潜水の時間を少しでも長くするっていうので、 200メートルなので潜る回数は4回あるんですけど、そこでバサロキックの回数が減ってしまうと、やっぱりタイムが落ちてしまうので、そこをできるだけ揃えて、15メートルっていう距離の中で、いかにタイムを落とさないかっていうのに結構フォーカスして練習してきたので、そこはしっかりと発揮できればなっていう風に思っています。2点目が、まずレースのこうテンポを落とさないっていうので、 手の回する速さをこう少しでも落としてしまうと、やっぱりこうタイムにばらつきが出てしまうので、やっぱりこうテンポを安定させながら、最後にしっかりとグッとあげるっていうのをちょっと練習してきました。3点目がキックの強化っていうので。僕、得意にしてるのがキックであって、その得意なところをもっと伸ばそうという風な意識で、今までキックの打ち方とかキックの幅とかもしっかり意識して練習してきたので、そこの成果をしっかりと結果に繋げたいなという風に思っています。

村上汰 僕が100メートルと200メートルで少し意識しようと思っていることが違って、100メートルに関しては後半の25メートルであったり、後半 50メートルからターンしたの後のバサロキックっていうところに、僕は練習の強化の時に重点を置いていたかなと思いますと。 レース展開として、僕は比較的前半、他の選手よりも速く入って後半どれだけ耐えられるかっていうレース展開が今までの僕のスタイルだったんですけど、やっぱり他の選手に比べると後半のタイムっていうのが結構落ちすぎているかなっていうところがあって、その50メートルの通過のタイムを上げるだけじゃなくて、50メートルをターンした後のバサロキックまでの65メートルであったりとか、そういったところのタイムをしっかり上げて、タイムを上げるっていうことであったり、後半バテてきた時に体が、そうですね、少しフラットな状態からちょっと上がってしまって、バタバタしてしまうみたいなところがあるので、そういったところもしっかりと、ボディポジションを意識しながら、最後まで泳ぎ切ることを意識してきました。200メートルに関しては、そうですね、最後の 150メートルから200メートルっていうところが、そのトップの選手っていうのは、他のラップタイムからすると結構上がったりして。最後にどれだけ上げれるかが結構順位を争うのに大切になってくるかなって思っているので。 安定したタイムで150メートル泳ぎ切るっていうのはしっかり大事なんですけど、最後にもう1段階ギアを上げて、勝負の中で勝ち切れるように頑張りたいなと思います。

松下 自分が意識してきたことっていうのが、ギアの活用、出力の活用っていうのがあって、 その、自分はどちらかというと0、100を出すのが得意な方っていうか、スプリンターなんですね。それで、 その時の泳ぎだったりは、確かに速いは速いんですけど、エネルギー効率がものすごく悪くて、100メートルとか言うと、 僕からしたらすごく長いので、体力が持たないっていうのがあるんですね。それで、効率のいい泳ぎで楽に速く泳ぐかっていうのをより意識して、レース配分を考えるっていうのを最近までずっと取り組んできています。前半行き過ぎないっていうのは、前半突っ込むと体力がなくなって、100メートルは50メートルでターンするんですけど、残りの後半50メートルがものすごい雑な泳ぎだったり、もうバテてしまって、どんどん失速するようなレース展開をずっとしてきたので。そうではなくて、バテた泳ぎは出さずに最後まで出し切る、ちょうど100メートルで出し切れるようなレース展開を自分はしたいと考えていたので、そういった後半を頑張る練習をずっと意識してきました。 プラスで50ターンしてからのバサロがとても苦手だったので、最近は必ず10回は潜ろうとことを目標に掲げて日々練習に取り組んでます。

--早稲田大学の中で注目している選手は

村上賢 僕が1番注目している選手は、主将である長牛太佑選手(スポ4=京都外大西)で、今年は来るんじゃないかなっていう風には思っています。なぜかと言うと、すごい練習も人一倍頑張るし、自分のことだけじゃなくて、常にチームのこととかを考えていて、総合的に強くしていこうっていう風な、もう熱い男なので。なので、まずは1発目に初日の朝に本人のレースあるので、多分1発目に火つけてやろうって思ってると思うんで、 そうですね、長牛太佑のレースには、すごい注目してほしいなという風には思っています。

松下 同じ1年生の松井理宇選手(スポ1=東京・日大豊山)です。彼は今ジュニアパンパシフィックって言うオーストラリアの方の大会に出てるんですけど、なんか練習は実際あんまり速くないんですよ。ただ、レースだとか大きい大会になるとものすごく勝負強いんですね。僕はそこに憧れていて、とにかく速いです。もう一言につきますね。とにかく速い男です。確か50メートル自由形と、あとリレーにも出場するっていうのを聞きました。プリーリレーの100の方では1泳に出る、出場するっていうのが 今のところとして予定であるので、そのリレーの第1泳に注目していただけたらとてもいいなと思います。多分1番で帰ってくると思います。勢いづけてくれる男だと思います。

村上汰 僕のちょっと希望ではあるんですけど、来てほしいなっていう選手は、同期である林大輝選手(スポ3=大阪・同志社香里)に頑張ってほしいなと思ってます。大輝の今までの結果っていうのは、そうですね。今回400メートルの自由形だけに出場するんですけど、今まで1年目、2年目っていうのを見てて、少し本人からすると、想像よりもちょっと悪いタイムだったりして、涙してるところを僕たち同期っていうのは結構1番近くで見てるのかなって思います。普段の練習からも、結構考えながら練習をしている選手っていうのは知ってますし、ベストタイムもとても速いタイムを持っていて、そのベストを更新することができれば、A決勝っていうのは全然狙える選手だなと思っているので、今回爆発して、僕たちにも今までの分を取り返せるようなレースっていうのをしてもらいたいなって僕は思ってます。

--ご自身のレースでの強みや注目ポイントは

村上賢 そうですね。自分の強みとしては、200メートルの強みなんですけど、安定したタイムで ずっと泳ぐことができるっていうところです。結構僕は前半、 人より速く入るっていうのがすごい苦手で自分の強み生かせるところは何かっていう風に考えた時に、やっぱり後半がしっかりとタイムを安定して泳ぐことができるっていうのが強みだと思うので、後半のその安定感と、粘り強さっていうのは、誰も負けないところはあるかなという風には思っているので、そこに注目してもらいたいなっていう風には思っています。

村上汰 僕の強みは大きい泳ぎで、速く力強く泳ぐっていうのが自分の強みかなと思っています。早稲田大学の選手の中でも比較的手足の長い方かなっていうのを自分でも思っていて、そういったところで1番遠くから大きく水をかいて、力強い泳ぎをすることで、外国人のような、パワー溢れる泳ぎっていうのをインカレでは見せれたらなと思います。

松下 自分の強みはパワーのある泳ぎだと思います。パワーはあります。ただ、持久力がないです笑。そうですね。体格的にも日本人離れとは言い切れないですけども、184センチぐらいあって、結構早稲田では背は高くて体格のいい方なので、パワーも体格もある方だと思います。ただそれをうまく水泳に活かせてないっていうのは現状にあると思います。ストロークだったりも多分汰晟さんの方が遠くまでキャッチしてるのかなって隣で泳いでて感じます。ストローク長とか。なので、 汰晟さんよりも大きい泳ぎで本番は行きます。パワー溢れるレース展開でいきます。 

対談中の松下

--インカレに向けての意気込みと、長いスパンでの意気込みは

村上賢 そうですね。もうこのインカレが最後の大きな試合になるので。今までのインカレは、1年目が大ベスト出して、2年目は200メートルは失格してしまって、3年目はレギュラー落ちしてしまってっていうのが続いていて、結構自分の中でも不調が続いていた期間だったんですけど、4年目にしてしっかりと自分を取り戻すことができてきたので、3年越しのリベンジとして、インカレの舞台でしっかり借りを返したいなという風には思っています。今まで、最上級生にも関わらず、しっかり早稲田のバックは汰晟が引っ張ってきてくれたので、最後ぐらいは自分が引っ張りたいなっていう風に思っているので。200メートルではしっかりと3枚残りして、早稲田がしっかり強いんだぞっていうのを、全部の学校に知らしめたいなっていう風には思っています。

村上汰 インカレでの意気込みは。100メートル、200メートルどっちもしっかりとA決勝に残って ます。早稲田に良い流れを持ってくるっていうところと、今までのその100のレースであったり、 前半結構早く泳いで1番でターンしたりするっていうところも僕が今までしてきたことかなと思うので、そういった、結果的に、タイムだけじゃなくても、そういった泳ぎであったり、立ち振る舞いというか、声かけとかでもしっかりと後輩を鼓舞したり、早稲田をもっと元気づけるような大会にしたいなと思います。長いスパンでは、インカレ後の目標で言うと、来年の3月ぐらい、4月とかの日本選手権っていうところで、ユニバーシアドっていう大学生以下の日本代表、国際大会の代表選考が多分あると思うので、そういったところでも代表に選ばれるように、しっかりと結果を積んで、日本代表になれるように頑張りたいなと思います。

松下 インカレの意気込みとしては、まずはチームに貢献するっていうのを念頭において、4日間を過ごそうかなと考えています。まずはそれで自分のベストを更新して、チーム目標『栄虹』を叶えることと同時に、1日目と2日目にレースがないので、もう死ぬ気で応援して雰囲気盛り上げて、早稲田が強いっていうのを1年生が持ち上げる、2年生、3年生、4年生さんを持ち上げるぐらいの応援力で、まあ1日目を過ごしたいと考えています。で、3日目は自分が応援される側の選手として、一生懸命全力でレースをします。で、シーズンオフ後の目標というのは、55秒台を安定して出せるような選手にまずはなりたいと考えています。 今はまだ56秒台を1回出しただけであまり安定もしていなくてっていうのがあるので、来シーズンは日本選手権だったりジャパンオープンだったり、また大きい大会があるので、そこでしっかりまず標準派遣を切って、 レースで大ベストを出せるようにということを目標にしていきたいと思います。

--ありがとうございました!

(取材 大村谷芳、神田夏希、編集 神田夏希)

 

◇村上賢之慎(むらかみ・けんのしん)

2002年11月9日生まれ。176センチ。熊本西高出身。スポーツ科学部4年。『ハイキュー!!』を見始めたきっかけは、主将の長牛選手に勧められたからだそうです!

◇村上汰晟(むらかみ・たいせい)

2003年12月6日生まれ。178センチ。兵庫・明石南高出身。スポーツ科学部3年。勢いのある村上汰晟選手。試合の時はいつもアイマスクを持って行くそうです!

◇松下湊(まつした・みなと)

2005年8月19日生まれ。184センチ。東京・駒場高出身。スポーツ科学部1年。松の下にみなとがあり、たくさん人が集まってほしいという理由から「湊」と名付けられたそうです!苗字と関連させた素敵な由来でした!