【連載】競泳 インカレ前対談『栄虹』 第10回 金星洋将×林大輝×飯田光達

特集中面

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第10回に迎えるのは、男子自由形長距離に出場する金星洋将(スポ4=大阪・桃山学院)、林大輝(スポ3=大阪・同志社香里)、飯田光達(スポ2=東京・八王子)の3人。それぞれが壁にぶつかり苦しさも味わった。しかし自分を信じ希望をもってインカレに臨む、3人の思いに迫った。

※この対談は8月21日に行われたものです。

 

お互いについて

――他己紹介をお願いします

金星 林君は今いるチームのメンバーでは1番付き合いが同級生みたいな長くて、僕が中学生の頃から地元が一緒っていうのもあって、ずっと練習する機会が多かったんですけど、第一印象はこいつ練習強いなっていうところで思っていて、ほとんど勝ってなくて、得意なその上半身のプルの練習は勝ってたんですけど、それ以外はもうボコボコにされてて、こいつ強いなっていう風に思ったのが第一印象で。大学で一緒に過ごすようになって、新たな一面というか、色々知るところも多くなったんですけど、明るくて、同期とかいる時は、同期とかといる時は、なんかなごませ役というか、なんかそういうあったかい雰囲気作れる子なんだなっていうところが、新しい発見というか、そういう風に感じるところも多くて。あとは、後輩ができて、その面倒見がすごくいいなっていうところを別の視点からですけど感じるところはあって。その、よくご飯連れてってるところとかも見ますし、来年度は副キャプテンを部員の投票で務めることになっているので、それだけ後輩の信頼を勝ち得ている証拠なのかなっていう風には思ってます。

――今の聞いて、林さんどうですか

 すごい恥ずかしいんですけど、そう言っていただけて非常に嬉しいです。そうですね。洋将さんに面倒見いいって言ってもらったんですけど、洋将さんも面倒見よくて、よくご飯に連れてってもらったり、寮で一緒にゲームしたりしてます。

――飯田さんの紹介をお願いします

林 光達とは大学入ってから。そうですね、知り合って、 最初はちょっと変わった子だなっていうのは、正直第1印象でそれは変わってないかもしれないんですけど、変わった子ではあるんですけど、でも本人も感じてるところではあるかなと思うんですけど、すんごいなんか大学に入って明るくなって、なんか自分を表に出してくれてるっていうか。いじられキャラなんですけど、それでも嫌がらずに受け入れてくれてるっていうのが、すごい優しい心の持ち主なんだろうなっていうのは日々感じてます。同じ種目を一緒に、練習は違うんですけど、試合では泳ぐ機会が多くて。ちょっと最近は負け続けてるんですけど、先輩として負けられない存在ではあるかなと思ってます。

――今の聞いて、飯田さん、いかがですか

飯田 やっぱりこういうのを直接言われるとちょっと恥ずかしいなっていうのがやっぱあるんですけど。 そうですね。1年以上やっぱりいて、こういう風に思ってくれてるっていうのはやっぱすごい嬉しいですし、憧れの先輩にこういうこと言われるのは、僕も来年こういう背中を後輩に見せていかなきゃなっていう、今年もそうですけど、後輩にこういう背中を見せ続けたいなっていう風に思えるので、やっぱりとても嬉しいですね。

――金星さんの紹介をお願いします

飯田 金星さんと会ったのは多分大学入ってからで、元々僕の得意種目が今と違かったので、あんまり関わりなかったんですけど、大学入ってずっと同じグループで練習し続けて、基本練習は負け続けてるんで、すごい練習強いなっていうのが第一印象なんですけど。さっき話にもありましたけど、ものすごく面倒見のいい先輩なので、ご飯連れてっていただいたり、寮でゲームしたりっていうのはしょっちゅうあることですし、持久力とか水泳に限らず僕には持ってないものをたくさん持ってる先輩なので、憧れの先輩の1人ですね。

――今の受けて、金星さんいかがですか

金星 嬉しいですね。みんなと一緒にやってるんですけど。そうですね、今の光達の代は僕が新人係長って言って上下関係とかそういうところを指導する関係っていうのがあって、ちょっと厳しく接してしまった部分もあるんですけど、それでも今の2年生のみんながなんか気さくに接してくれるので、そういうところでもすごく、なんか後輩としてすごく可愛がれる代だなとは思ってます。

 

後輩思いな一面が語られた金星

――趣味やオフの日の過ごし方は

金星 基本的にちょっとあんまり外に出るタイプではないんですけど、最近はカラオケとか行くことが多くて。それこそここにいる大輝だったり、光達とかとも行きますし。週に1回ぐらいは行ってるのかなとは思います。

 最近は、そうですね。カラオケも行きますし、ダーツも行ったりするんですけど、1番通してみてやってるのは、バスケが好きで、それを見るっていうのも結構してて。オリンピックのバスケットボールの試合も、ちょっと朝早かったですけど、4時とかに起きて1人で見てたりみたいな感じで。水泳より、なんならバスケットボールの方が好きっていうレベルで。そうですね、夢中になってます。

飯田 僕もその先輩方にカラオケ連れてってもらったりとか、ダーツ連れてってもらったりってことがよくあるので、そういうことしてることも多いんですけど、今までずっと通じて好きなのは、水族館とか行くのが結構好きで、この前も休みの日に、試合の次の日なんですけど、ちょっと江ノ島の方まで行って水族館見に行ったりとか、去年もインカレ前に1人で池袋の方まで行って水族館ぶらぶらしてきたりとか、 普段デブ症ではあるんですけど、急に思い立って水族館に行くことは結構多いです。

 

競技について

――今シーズンの目標と現時点でのその達成度について

金星 まず今シーズンはインカレは1500、1本 のみっていうところで、1本に集中できる状態ではあるのかなっていう風に思っているので、1500メートル自由形でベストを出して引退するっていうところは最大の目標になっています。 その達成度合いは正直7月までは正直もう全然、もしかしたら本当に届かないかもなとか思ってたんですけど、今月の序盤にあった関カレで久々に自分の中で手応えがあるレースをすることができて、目標達成に少しでも近づけてるのかなという風には思っていて。 その自分の自己ベストぐらいがちょうどインカレの決勝進出ラインぐらいになってくるので、その自己ベストを出して2回泳ぐってところが今の最大の目標です。

 シーズン初めに立てた目標は、200と400の自由形で自己ベストを更新してインカレA決勝に残るっていうのが目標だったんですけど、もう思ったようにタイムが出なくて、200はレギュラー落ちで、400しかレギュラーがないんですけど。そうですね。達成度合い的にはもう。そうですね。ひどいものになってるんですけど、練習が積めてないわけではないので、その練習の内容をそのまま試合に生かせればベストを更新できるって胸張って言えるかって聞かれるとなんとも言えないですけど、それに近いタイムでは泳げるんじゃないかなと思ってるので。そうですね。インカレの目標はベストを更新してA決勝にさせていただいてて、 それに向かってあと残りの期間詰めていけたらなと思ってます。

飯田 僕は一応今シーズンの目標はインカレで2種目ともベストを出して、A決勝に残ってポイント稼ぐってところなんですけど、今シーズン始まってからちょっと足の方を痛めてしまって、6月末に手術をしたのもあって、あんまり練習が積めてなかったりとか、試合も満足に出れてなかったんですけど、最近やっとリハビリも順調に進んで、足の調子も戻ってきて、やっとマイナスを0に戻せて、今やっとプラスにできてる最中なので、残り2週間とかですかね。期間は短いんですけど、全力で目標達成に向けて頑張っていきたいなという風に思ってます。

――大学入ってからの競泳生活の中で印象に残っているレースは

金星 僕は自分が2年の時の春六になるんですけど、ちょうどその1年目に僕はちょっと鎖骨を骨折して半年間泳げなかった期間があって、そこからその半年間でその春の六大学で自己ベストを出して、そうですね、先輩とワンツーフィニッシュできたんですけど、その大会が1番印象に残っていて。その理由としては、僕が自己ベストを出して、その日本選手権を突破した時に、そのちょうどそのゴールタッチしてチームが見えるんですけど、みんなが本当に喜んでくれてて、それが自分にとって1番嬉しかったなっていうところで、またこういうレースをしたいっていうところで、強く印象に残っているレースです。

 僕は2年生の時の日本選手権のB決勝のレースが1番一緒に乗っていて、その前なんですけど、担当の先生が合宿に帯同してて、練習来れてなくて、メニューだけ送られてきて、それをこなすみたいな形になってたんですけど、その期間に先輩方と色々こうしようああしようって言いながら、考えながら練習を積んで、調子はその前からだんだん上がってきてて、まだベストが出るとは思ってなかったんですけど、その時に自分の力、みんなの力を使ってベストを出せたっていうのは、そうですね、1番印象に残ってます。

飯田 1番印象に残ってるのは、去年のインカレの200メートル背泳ぎのB決勝になるんですけど、 元々クラブで割とずっと一緒に練習してた米山さん(米山毅、令6スポ卒=東京・早実)っていう先輩がいて。その人の引退レースを一緒に泳ぐことになったんですけど、今までずっと勝ててなかった先輩に勝てたレースでもあって、その最後の最後にやっと憧れを超えられたなっていうレースで、とても印象に残ってて。その後その先輩の親御さんと話した時にも、最後に負けたのが光達でよかったっていう風に言ってもらえて。逆に僕が一方的に目標にしてただけなんで、そういう風に言ってもらえると思ってなくて。そういう話も含めてすごい印象に残ってますね。

――林さんと飯田さんにお聞きします。4年生との印象的なエピソードはありますか

 ここにいるのは洋将さんなので、洋将さんとのエピソードなんですけど。僕たちはちょっと共通の趣味としてラーメン二郎っていうのが2人とも好きで。それこそこの前なんですけど、洋将さん行きませんかって突然言って、ちょうど洋将さんもたまたまその時に電車で食べに行こうとしてたところで。 僕らは車で行こうとしてたんですけど、そこでわざわざ洋将さんが戻ってきてくれて。で、洋将さんを僕らの車で駅まで迎えに行って、そこからまたもう1人僕の同期と、3人で違うラーメン二郎の店に向かうっていう、なかなか大変なことがあったんですけど(笑)、そんなことがあったり。他の先輩で言うと山本拓武さん(スポ4=千葉・成田)っていう人がいるんですけど、その人と何人かで年末1泊2日でずっとドライブみたいな感じで、ちょっと最後に体調崩しちゃったんですけど、すごいなんか 大学生満喫させてもらってるなって感じです。

先輩とのエピソードを語った林

――金星さん、最初の林さんのお話を受けてどうですか

金星 あの時はちょっともう食べたい欲が強すぎて1人で電車乗ってたんですけど、 電話を大輝からもらって、二郎に行きませんかっていうところで、これは行くしかないなと思って折り返していって、 その時に食べたのは美味しかったんで、すごく。それも含めて、楽しい思い出でしたし、その後にララポートとかも行ったりして、非常に充実した1日を後輩のおかげで過ごすことができたなって思います。

飯田 水泳の話になるんですけど、割と4年生とその得意種目がかぶってる先輩が多くて、うんと5人ですよね、今4年生(の男子)が。いるうちの3人が種目がかぶってるんですよ。それで練習も割と一緒に泳がせてもらうことが結構多くて。全然僕は勝てないんで、必死で食らいついてって感じなんですけど、いいタイムが出ると、いいぞ、頑張れよって励ましてもらったり、タイムが悪くてもやれることやろうとか、そうやって励ましてくれるのは、やっぱり同期とかもありますけど、4年生とかに励ましてもらえるっていうのはすごく力になりますし、目標にしてる先輩に言われるっていうのはものすごく嬉しいですし、まだまだ諦めきれないな、諦めちゃダメだよって思えるので、なんて言うんですかね。ちょっとうまい日本語が出てこないんですけど、日々支えてもらってるっていう言い方をするとちょっと偉そうですけど、ものすごく力になってますね。

――後輩の皆さんとの印象的なエピソードがあれば教えていただきたいです

金星 ちょっと1つに絞るのは難しいんですけど、僕ら寮で過ごしてることもあって、よくゲームとかをしたりするんですけど、その、僕が基本的に後輩の部屋に行くことが多いんですけど、僕がたまに部屋に行くとみんな本当に喜んでくれるので、そのゲームも楽しいんですけど、僕はその瞬間が1番好きですし、やっぱり自分で言うのもなんですけど、可愛がってきた後輩なので、その後輩が僕が行くことですごく嬉しそうにしてくれるのは僕が1番嬉しいなっていう風に思ってますし、今日もこの後行こうかなとも思ってるんですけど、その時間がやっぱり日常なんですけど、1番特別かなとは思います。

 

インカレについて

――インカレの皆さんの出場種目とそれぞれの目標を教えてください

金星 僕はインカレが1500メートル自由形1本に出場しますと、目標はと自己ベストの更新と決勝進出というところが目標で、自己ベストを出せば決勝にも見えてくるだろうというところで、その2つは実質セットみたいなところなんですけど、そこを達成していきたいかなと思います。あとは、その自己ベストはこの高校1年生の夏から6年間出てないので、引退試合になるこの大会で自己ベストとして気持ちよく引退できればなという風に思ってます。

 インカレの目標としては400メートル自由形で自己ベストを出して決勝進出なんですけど、800メートルのフリーリレーに僕と飯田がもしかしたらどっちかが入るかもしれないので、そこの方でも泳がせていただけるのら、しっかりといいタイムで泳いで、チームに貢献できるようにしていきたいと思います。

飯田 僕は200メートル背泳ぎと400メートル自由形に出場させていただいて、もしかしたら最終日、800メートルのリレーの一員になるかもしれないってところなんですけど、目標はお2人と一緒で、 ベストを出して決勝残るっていうところがやっぱり1番の目標になるんですけど、去年ベストで0.01足らなくて決勝残れなくて、それで泣いたので、今年は笑って決勝に残って、4年生は最後のレースになる人もいるので、笑顔で送り出したいなというのが目標ですね。

――インカレの目標の達成に向けて、重点的に取り組んでいることは

飯田 さっきも話したんですけど、僕、足の手術をして足の筋力がすごく落ちてしまって、リハビリ中ってのもあるので、ウエイトだったりで足を重点的に今は強化をしていますし、足が使えなかった時にはプルって上半身の強化もしてきたので、雑な言い方をすれば全体的になんですけど、特に足を意識して今は練習に取り組んでいますね。

金星 1つはその得意な上半身の最大限に力を入れるってところなんですけど、の今年の4月から担当コーチが 現監督の藤井拓郎さんに代わって、その時に行ったミーティングで、上半身が結構持ち味だから、そこを活かして 練習をしていこうっていうところと、あとは僕にあったように、その上半身のトレーニングを増やしていただけるっていうところで、すごくトータル距離もその分多くなってしまったんですけど、その分その得意なところを頑張れるようになっているので、そこに与えられた練習はもう最大限こなしていくっていうところは、まず前提にやっています。その上で、その練習の最後の1本は何がなんでも絶対に上げてくる、タイムを上げるというところはもう絶対にしてます。ラストスパート、ラスト50メートルのスパートっていうところが、結構自分の中で大学で磨かれた長所かなという風に思っているので、ここはもう絶対に何がなんでもあげるっていうところは、常日頃意識しています。

 普段の練習で意識して頑張って取り組んでるのは、 やっぱり400メートルなので、持久的なところも結構要素として大きくて。 手っ取り早くじゃないですけど、効率的に体力を養えるっていうところで、個人メドレーの練習を意識的に取り組んでいて。僕は全然個人メドレーが得意ではないんですけど、その個人メドレーが得意な選手と同じぐらいでは泳げないんですけど、頑張って食らいつくようにはしていて。それで、全身のいろんな筋肉を使って体力を向上させることに、このシーズンは重点を置いてやってきました。で、あとは、いい泳ぎをしていないと、やっぱり速くは泳げないので。うん、そのゆっくり泳ぐところでも、最低限いい泳ぎを、心がけるようにして練習してきました。

――早大の注目している選手は

金星 同じチームで練習している女子2人で、松崎りん(人2=東京・日大二)と青木虹光(スポ1=群馬・明和県央)っていう2人の選手がいるんですけど、この2人は、 そうですね、入ってきてからもずっと競技力が高くて、特にその松崎はその練習も本当にもう負けそうになるぐらい強いので、 この間の関カレでも800は表彰台全員、同期の小原も含めて、そのワンツースリーで表彰台全員早稲田で埋めたっていうところもあるので、すごくインカレにも期待できますし、全員が自己ベストを出せば400メートルでも800メートルでも3人が全員 決勝に残れるレベルなので、その2人に頑張ってもらって、僕のレースに弾みをつけてほしいなという風に思ってます。

林 僕が注目してる選手は、一緒の練習グループで練習してる2年生の入江崇也(スポ2=大分・佐伯鶴城)に注目してます。そうですね、崇也はそう。自分の結構ベストからかけ離れたタイムで泳いでたりするんですけど、崇也もちょっとそういうところがシーズンの前半あって。でも、だんだん一緒に練習していくうちに彼も強くなってきて、それは身近で感じてることですし、それに伴って試合のタイムもだんだん上がってきて、 今月の頭の関カレは、ベストに近いタイムで泳げてきているので、決勝ラインは非常に例年に比べると高くなりそうな種目ではあるんですけど、彼ならやってくれるのではないかと思ってます。

飯田 多分いろんなところで名前出てると思うんですけど、1人目は4年生の松本信歩さん(スポ4=東京学芸大附)。 オリンピアンなので特に説明いらないかなっていう風に思うんですけど。もう1人注目してるのは1年生の松井理宇(スポ1=東京・日大豊山)っていう自由型短距離の選手なんですけど、高校生の時から日本で同世代を引っ張ってきたトップスプリンターなので、大学1年目で緊張してる部分はあると思うんですけど、 どこまでその大学で活躍してくれるかっていうのは、ものすごく期待のできる選手かなという風に思います。

――ご自身のレースでの強みや注目ポイントは

金星 僕はずっと安定したペースとラスト50の爆発っていうところであるんですけど、ずっと安定っていうのは長所なのか短所なのかわかんないですけど、同じタイムをずっと刻み続けるっていうところがすごく長距離の難しいところでもあるので、それをしっかりとあと2週間ちょっとでそこのレベルを上げて、その高いレベルでタイムを揃えて、あと50はもう死に物狂い上げるっていうところが注目してほしいところかなと。

 自分のレースの持ち味としては。そうですね、ラスト100のスパートが持ち味で。そうですね。その、結構前半がやっぱり速くなる選手が多いんですけど、僕の場合は結構前後半あまり変わらないぐらいのタイムで、200メートル、200メートルで分けた時に変わらないぐらいのタイムで来るので、 そうなるとやっぱり後半が持ち味なので、そこ。そうですね。最初多分みんなに離されちゃうと思うんですけど、それでもなんかこいつダメだなみたいな風に思わずにちょっと見ていただけたらなと思ってます。

飯田 僕は200メート背泳ぎの方では、片道の中の後半のスイムのスピードってところが持ち味で、水中でその、バサロキックとか打ってる時間っていうのはものすごく苦手で、置いていかれるんですけど、泳いでる時間でのスピードっていうのは、自分で言うのは恥ずかしいですけど、割と日本でも通用するぐらいのレベルで泳げてると思うので、200メートル背泳ぎの方ではちょっとそこに注目してもらいたくて。400メートルの自由形は真ん中200メートルのスピードの維持っていうところを注目してほしくて。他の選手に比べてスピードはないんですけど、その分安定して中盤のタイムを刻めるっていうのが持ち味なので、あまり派手なレースはできないんですけど、まあ優しい目で見てもらえたらなという風に思います。

インカレへの思いを語った飯田

――飯田さんは、背泳ぎと自由形で違う種目に出場されますが、練習の配分など何か工夫されてることはありますか

飯田 最近は週の前半の月、火、水を400メートル自由形の練習にあてて、後半の木、金、土曜日を背泳ぎに当てるっていうような分け方をしてるんですけど、 元々高校生まで個人メドレーの選手をやっていたので、個人メドレーの練習をして、特に背泳ぎとかクロールに焦点を当ててっていう練習はしてなくて、元々個人メドレーでやってきた練習を最近になってやっと分けて練習し始めたっていうような感じですね。

――金星さんは引退レースにとなるとおっしゃっていましたが、インカレに向けての意気込みをお願いします

金星 今まで1500メートル自由形のレースにいやいや行くことも多かったんですけど、今回がそれも最後になるので、できれば2回泳ぎたいなと思いますし、その自分の15分間、チームのメンバーを応援に付き合わせることになるので、なるべく早く終われるように頑張りたいと思います。

――林さんと飯田さんに伺います。インカレの意気込みをお願いします

 インカレに意気込みとしては、去年は1点も取れずに終わって、 チームに貢献することができなかったので、1点でも多く点数を稼いでチームに貢献するっていう形で行きたいと思います。で、そうですね。あと、4年生がラストレースってことで、僕たちが1番お世話になってきた代がラストレース。ラストレースじゃないらしいんですけど、もう1回ちょっと後になんかレースがあるらしいんですけど。それはないものとして、最後に成長した姿を見せることで恩返しができたらなと思ってます。

飯田 僕も2種目ともベスト出して決勝に残って、そうですね、手術してよかったなって思えるように、去年泣いた分、今年は同期だったり早稲田のチームをむしろよかったなって嬉し泣きをさせるぐらいのレースをしたいなという風に思ってます。

――ありがとうございました!

(取材・編集 神田夏希)

 

◇金星洋将(かなぼし・ようすけ)

180センチ。大阪・桃山学院高出身。スポーツ科学部4年。複数の後輩選手が、対談で金星選手とのラーメンエピソードを話されていました。金星選手の面倒見の良さがうかがえます!

◇林大輝(はやし・たいき)

175センチ。大阪・同志社香里高出身。スポーツ科学部3年。年末年始に山本選手たちとドライブに行ったという林選手。山本選手によれば、毎週一緒にタンクトップを着ているそうです!

◇飯田光達(いいだ・こうたつ)

173センチ。東京・八王子学園八王子高出身。スポーツ科学部2年。対談中、「すみません、日本語が下手で」と謙遜されていた飯田選手。優しい性格が垣間見えました!