第8回に迎えるのは、早大の男子バタフライを背負う山本拓武(スポ4=千葉・成田)、入江崇也(スポ2=大分・佐伯鶴城)、新開誠也(スポ2=鹿児島情報)の3人。取材をする中で、バタフライというタフな種目で結ばれた、3人の絆が見えてきた。
※この対談は8月20日に行われたものです。
お互いについて
――他己紹介をお願いします
山本 じゃあ簡単にちょっと紹介しますと、まず2人ともそうなんですけど、2つ下の後輩できてくれて、僕としてはすごい普段から刺激をもらってるというか。2人ともかなり速い選手なので、教えてもらってるんですけど、入江くんに関しては結構なんかその、盛り上げ上手というか、 練習中の盛り上げ隊長みたいな感じで、チームの雰囲気をすごい良くしてくれてるなっていう風に思ってます。実際その盛り上げるだけじゃなくて、泳ぎの方も先陣切って、今日の朝も先陣切って泳いでくれてたので。こっちとしても、多分バッタ(バタフライ)陣全員思ってるかもしれないんですけど、練習中も助けられる部分というのはすごい感じています。プライベートに関しては、最近こう、学年が上がってからはよく関わる機会が増えたというか、関わるようになったんですけど、先輩から見てっていう意味では、なんかすごい人懐っこいというか、本当に人と関わるのが好きで、結構ユーモアのある人です。練習もそうなんですけど、周りを楽しませようとしてるというか、盛り上げようとしてくれるような人かなっていう風に思います。
入江 ありがとうございます。拓武さんはすごくお世話になっているので、そういう評価をいただけて嬉しいです。
――新開さんの紹介をお願いします
入江 練習面、水泳とかの話で言うと、誠也はすごくなんか考えてて。バタフライもそうなんですけど、大体全部の種目が速くて、1個1個泳ぎの理屈とか、 どうしたら速く泳げるかっていうのをずっと考えてて。遅い練習も基本ないですし、基本的にずっと速いっていう感じですね。練習からレースも特に調子を崩すこともなく、ずっと安定して練習からやっていて、寮とかでもよくケアしてるのを見るので、 すごく水泳に熱心な感じの同期だなという風に思ってます。プライベートで言うと、うーん、すごい面白いですね。友達、同期とかを結構一緒によくいじったりとかして、 なんか九州で一緒に来てるからかもしれないですけど、結構ノリとかは1番合うかなみたいな時もよくあると思います。
新開 普段あんま聞けないこととか言ってくれたので嬉しいです。
――山本さんの紹介をお願いします
新開 拓武さんは、そうですね。2つ上の先輩で、年で言うと3つ離れてるんですけど、今2年生に入ってから結構よく喋るようになって、なんかあんまり年上感ないって言ったらあれですけど、喋りやすくていい先輩だなって思ってます。練習面は、今はグループ違うんですけど、僕が1年生で入って去年のインカレまで練習が一緒で。スピードがあって、スピード練習とか結構いつも離されてしまうので、 スピードは本当にピカイチっていうか、そういう選手だなって思ってます。で、プライベート。プライベートっていうか、まあ、寮生活とかはお風呂とかも一緒に入ったりしながら、いろんな話したり。なんだろう、笑い方が特徴的だなって思ってます。結構大きな声で笑ったりするので、元気いいなって思いながら いつも見てます。
――山本さん、笑顔を浮かべられていましたが、後輩からの言葉を聞いていかがですか
山本 なんかインパクトが。最後に言ってたのでちょっとあれなんですけど、ここが特殊っていうか特徴的だなっていう風に、始め自分でも思っていた部分はあったんですけど、言われたのでそこはちょっとびっくりしました。あと年上感がないっていうのはすごい嬉しいことかなって自分的には思ったので、これからあと少しですけど、もっと仲良くしたいなという風に思いました。
競技について
――今シーズンの目標や現時点での達成度、印象に残っているレースは
山本 今シーズンというと、去年のインカレが終わってからになると思うんですけど、 目標としてはやっぱもう最後なので、欲張って。去年、目指してた表彰台っていうところがダメだったので、そこをしっかり取り切ってやりきったなっていう風に終われればなと思って、表彰台を目標にやってきています。そうですね、就職活動とかもあったので、なかなか水泳に集中できないみたいな時期もあって。で、やっと4年生になってちょっとして落ち着いて、最近はすごい水泳に集中できているなっていう感じです。冬場とかは、これ大丈夫かなという風に思いながら過ごしてはいたんですけど、今は前を向いて、結構いい方向に向いていけてるかなという風に思っています。印象に残った試合は、直近の新しい試合で、早慶戦と2週間前に行われた関東学生選手権です。早慶戦に関してはレース数的にはきつかったんですけど、個人でそこそこ思っていた以上のタイムが出せたっていうのと、あとはリレーをいろんな人と組めたっていうのが楽しかったなっていう思い出です。関東学生選手権に関しては、最近そこまで調子が出てなかった200メートルの方で、納得しきってはないんですけど、久しぶりに良かったなっていうタイムが出たので、そこはインカレに向けての自信に繋がったという点で、印象に残っています。
――山本さんは今回のインカレが集大成という形で臨まれますか
山本 そのつもりです。
対談中も笑顔を見せた山本
入江 今シーズン、去年のインカレが終わってからと、去年の冬から今年の7月ぐらいまでずっと2分ちょっとかかるとかすごくあって。自分のベストから結構遅いタイムでずっと泳いでいたんですけど、前回の関東学生選手権でやっと1分58秒台、去年のインカレと同じぐらいのタイムが出て、やっと調子が上がってきたかなっていう風には感じてます。今シーズンの目標としては、1分57秒台で決勝に残ってより多く点数を取るっていうところなんですけど、去年より決勝の進出タイム、決勝ラインがすごく上がるっていうのが予想されてるので、しっかりベストを出してチームに貢献できてできたらいいなっていう風に考えています。
新開 僕は去年インカレで思うような結果が出なくて、決勝で結構タイムを落としてしまったので、そこがなんというか、ちょっとトラウマというか。今年もちょっと怖いなっていう思いはあるんですけど。でも去年から確実に、練習とかも結構速くなって成長できてるっていうのは自分でも実感してるので、そこには自信を持ってインカレに挑もうかなって思ってて。タイムを求めるのもそうだと思うんですけど、僕はとりあえず自分の泳ぎをするっていうことに集中してレースに挑めたらいいなって思ってます。その中でタイムがついてくればいいなっていう感じで、レースに出ようかなって考えてます。今年は200だけじゃなくて、100もしっかりと調子が上がってきているので、100の方でもベストを出して点数取れるように頑張ります。あと今年も多分フリーリレーの方で何かしら使っていただける機会はあると思うので、レース数が増える中でしっかりと自分の泳ぎをできたらいいなって思ってます。
――山本さんに伺います。後輩とのエピソードや印象に残っていることは
山本 最初にちょっと2人に言っときたいんだけど、気遣わなくていいから。僕の、そうですね、結構たくさんあるんですけど、水泳に関してだと、やっぱこの2人ともう1人、僕の同期とでバタフライが4人いて。その4人で毎週火曜日の練習を並んでやってるっていうのは、この2年間のすごい、僕としては大きな思い出かなっていう風に思います。みんな調子いいとか、そういう時はないんですけど、みんなできついよなって言いながら。なんて言うんですかね、物語って言ったらちょっと大きいかもしれないんですけど、毎週いろんな感情で 4人でやってたのは、すごい大きな思い出かなっていう風に思っています。プライベートに関しては、3年生の、結構ピンポイントで言っちゃうんですけど、林君(林大輝、スポ3=大阪・同志社香里)っていう子がいて。その子と毎週土曜日にタンクトップ着て(笑)。タンクトップを2人で着て過ごすっていうのは、もう僕のうちでは結構1番印象に残ってるというか、すごい僕のこと慕ってくれてるのが伝わってきてて。なんて言うんですかね、それがまた嬉しくて誕生日プレゼントを交換し合ったりとか。2人とも3月で一緒だったので、そういうのは結構僕の中では思い出ではあります。
――入江さんと新開さんに伺います。インカレで引退される4年生もいらっしゃいますが、4年生との印象的なエピソードはありますか
入江 練習とかで言うと、拓武さんと直輝さん(金直輝、スポ4=群馬・高崎)にはすごいバッタのことでお世話になってて。去年の入学当初すごく調子が悪くて、自分のベストから6秒ぐらい遅かったんですけど、2人とも「お前は才能あるから大丈夫だよ、インカレ絶対速いよ」みたいな声かけをずっとしていただいて。 直輝さんに関しては、去年の冬ももうずっと「才能あるから大丈夫だよ」って言ってくれてて。なんか僕としては何やってるんだろうっていう感じだったんですけど、直輝さんはもうずっと「いや、大丈夫だよ」って言ってくれてて、それがすごく思い出に残ってて。だから今年は直輝さん、インカレレギュラーには入れなかったっていうところもあるんですけど、すごいありがたかったので、直輝さんの分も頑張りたいなっていう気持ちはあります。で、プライベートで言うと長牛さん(長牛太佑男子主将、スポ4=京都外大西)。4年生の長牛さんは一緒に映画を見てて、夜に映画を見て色々語ったりするんですけど、今年のインカレ頑張りたいなっていう話もありましたし、たまにオフにパン屋とか巡ったりしてくれて、すごくお世話になったので、点数で恩返しできるように頑張りたいと思います。
新開 僕はそうですね。1年生の最初の方は、今の4年生(男子)5人のうち4人と一緒に同じグループで練習していて。最初の方はもう本当に、練習行くのにやっとだったんですけど、ちょっとずつ余裕も出てきてっていう中で、こう、いろんな先輩たちとみんなで競い合ったっていうのが思い出かなって思ってます。1年の秋以降は拓武さんと直輝さんが別のグループに行ったのであれだったんですけど、僕はその中でも長牛さんと村上賢之慎さん(スポ4=熊本西)、この2人とは入学してからずっと同じグループで練習してて。その2人とも結構練習速いので、特に長牛さんは個人メドレーもやってたので、4種目どれも速くて。いつも競ってたので、練習面はそれこそ4年生に本当に助けられたなって思ってます。なんかきつい時もみんなから声かけてもらったり、僕はたまに練習で泣いたこともあったんですけど、そういう時も声かけてもらったりして慰めてもらったので、また結果でちゃんと恩返しできるように頑張りたいなって思います。で、プライベート…あんまり4年生と日曜日とか過ごす機会多くなかったんですけど、そうですね。それこそ、あともう1人の金星さん(金星洋将、スポ4=大阪・桃山学院)と車で1時間ぐらいかけて行ったあのラーメン二郎、結構楽しかったです。1時間ぐらいかけて行って、みんなで食べて帰ってきたのが思い出かなって思ってます。
インカレについて
――インカレの出場種目とそれぞれの目標を教えてください
山本 僕は個人種目として100メートルと200メートルのバタフライに出場させていただきます。目標としては、100は先ほど言ったように表彰台を。そのために水泳を再開したといっても、という感じなので。しかも最終日の種目になるので、800メートルのフリーリレーの前に最後に勢いづけられるところかなという風に思うので、しっかり高いところからみんなに手を振って、笑顔で終わりたいなという風に思っています。200メートルに関しては、先ほど入江の方からも言ってたと思うんですけど、今年はすごいレベルが高くて、決勝に残ろうとしたら結構高いレベルになってくるので、 結構厳しいかもって思われてるかもしれないんですけど、僕は本気で決勝に残る気でいるので。ここ3人で決勝に残って、200メートルバタフライの決勝のレースっていうのを早稲田で務めたいなという風に思っています。
入江 先ほども述べた通り、僕は今年出場する種目は200メートルバタフライだけで、僕が取れる点数っていうのは最大でも20点なので、しっかり200メートルバタフライを1本集中して頑張りたいと思ってます。目標としては先ほども述べた通り1分57秒で決勝に残るっていうところなんですけど、去年の決勝は誠也と7位、8位で終わって、 そのあとにワンツー取るぞっていう話をしたのを覚えてて。それは今年は厳しいかなっていう風にはちょっと感じてるんですけど、4年生になるまでにというか、4年目は確実に、できれば来年もワンツー取ろうっていう風に僕は思ってるので、そのいい足かせができるように今年は絶対決勝残って、できれば拓武さんはラストイヤーなので3枚残りをしたいと思ってます。
対談中の入江
新開 僕は拓武さんと一緒で、去年と同様に100と200のバタフライに出場させていただくことになりました。目標としては、自分の泳ぎをするっていうことがまず1番で、練習してきたことを出せればちゃんとタイムが出てくると思うので、しっかりと自己ベスト更新して、1点でも多く獲得できればなって思ってます。去年結構インカレで悔しい思いしたので、今年はいい思い出になるように頑張りたいなって思ってます。
――目標達成に向けて今重点的に練習などで取り組んでいることなどはありますか
山本 まず100に関してなんですけれども、監督の方とお話をして、後半50メートルのターンした後のドルフィンキックのスピードについて、50メートルプールではなくて、25メートルプールであれば結構使えてるところが使えてないっていう話をご指摘いただいたので、そこをすごい意識しながら練習には取り組んでいます。そのターンしてからのドルフィンでスピードに乗って後半も良いタイムで来れたら、(全体でも)そこそこいいタイムが出るんじゃないかなという風に思っています。200に関しては、冬場は全然いい記録が出なかったところがあって。っていうのも、個人的に感じていたのは、なんか練習環境が変わったところが大きかったかなという風に思ってたので、その中でも 200のその場面場面を意識して練習するっていうことをすごい意識してやってきて、8月の大会ではそこそこ自分が戻ってこれたかなっていうところではあるので、今もちょっとその試合を意識した練習っていうのはすごい意識してやっています。あとは、本当に今やっていることとしては、もう特に技術的なところも向上させるのはやっぱり大切だとは思うんですけど、ここまで来たら気持ちかなという風に思っているので。もう最後っていうのを練習前に常に意識して、1回1回の練習を無駄にしないように、気持ち作りを1番心がけているかなという風には思っています。
入江 僕は今年200メートルバタフライだけの出場なので、しっかり楽に早くっていうのをずっと意識してて、ずっと同じタイムを刻むっていうところをずっと意識してやってます。それで、練習は毎回バタフライはタフな練習になってきて、すごく肉体的疲労が高いので、毎回練習に集中できるようにケアの方を重点的にやって、練習1回1回ちゃんと集中して取り組めるように意識しています。
新開 僕は100と200で言ったら結構200の方が得意な方なので、基本的に200の練習をしてるんですけど、 泳ぎを崩さないってことだけを意識して練習してます。水泳なのでタイムとか毎日出るんですけど、なんかそういうことはあんまり、いつもタイムはあんまり気にしないで、とりあえず自分の泳ぎを崩さないってことを意識してやってて。タイムは試合になれば自ずと疲労も抜けて出てくるので、 いつもその練習のタイムはあんまり気にせずに、自分の泳ぎをするっていうことを毎日心がけて練習してます。
――早大で注目している選手を1人挙げてください
山本 本当に1人に絞るっていうのは結構難しいぐらい、みんなすごい調子良さそうっていうのと、あとはそれぞれがなんか、しっかり芯を持って練習しているというか。インカレに対して思いをちゃんと熱く持っているかなっていう風に思うので、 結構難しいところではあるんですけど、個人的に期待込めてるっていうところで言うと、同期の金星。長距離の子なんですけど、金星は1番、僕としてはそうですね。期待できるかなという風に思っていて。っていうのも、彼は1年生の最初はちょっと結構長い間怪我で泳げていない時期があって、3年かけて、8月の試合で大学生でのベストを出していました。彼のベストっていうのは高校2年生の時のなんですけど、そこに1番近いタイムでこの間の8月に来て、この6年間かけてそこまで戻してきたっていうのが、本当になんかすごいなっていう風に思っていて。種目的にも練習はいつも孤独というか、本当1人でぐるぐるぐるぐる泳ぎ続けるみたいな感じの練習をしているんですけど。その中で1人で、練習相手は結構いる環境ではあるんですけど、1人ではい上がってきたのを考えると、最後しっかりやってくれるんじゃないかなっていう風に思っていて、注目してほしいなっていう風に個人的には思っています。
入江 僕が1人に絞ってあげるってなると、同期の山口遼大(スポ2=東京・暁星)です。去年は50メートル自由形1本に絞ってたんですけど、今年は50メートル自由形と100メートルのバタフライに出てて、 去年からすごい調子がどんどん上がってきてて、ベストも出てますし。どっちも決勝に残るぐらいの実力を持ってるので、うまくはまればどっちも決勝に残って、ベストも出そうな雰囲気があるので、結構期待してますね。
新開 僕は逆に1年生で、松井(松井理宇、スポ1=東京・日大豊山)をあげようかなって思ってます。松井はスプリンターで、僕が出身鹿児島ですが、(松井は)宮崎で近くて。僕も本当に小学校ぐらいからずっと仲良くしてて、それがまさか同じ大学に入って、一緒に同じ大学で試合に出るって思ってなかったので、僕としては嬉しいことで。あいつも本当に最近結構練習頑張ってるので、本当になんて言うんだろうな、天才だと思うので、あいつも。いいタイムが出るんじゃないかなって期待してます。
――ご自身のレースの強みや注目ポイントは
山本 個人は2本出るんですけど、100に関しては強みって言うと、自分のタイプは結構なんかその前半型でも後半型でもないかなっていう風に思ってるんですけど、今回に関してはさっき言った通りドルフィンを見ててほしいなという風に思います。200に関しては、この100のスピードを出して、前半から積極的なレースをしようかなという風に思ってるので、後半を捨てるわけじゃないんですけど、誰にも負けない前半で行こうかなという風に思っているので、そこがポイントかなという風に思います。
入江 僕の強みはラストの50だと思ってて、去年の入学当初からずっと後半の50でタイムが上がるような練習をしろっていう風にずっと監督と話して。高校までは前半から行くタイプだったんですけど、大学入ってからレースプランを変えて、後半の50にフォーカスを当てて練習してきたので、150までのタイムを刻んで、ラストギアを変えて、ラスト50メートルのスピードを他とは違うぞっていうところを見ていただけたらいいと思います。
新開 僕もそんなにスピードが変わるわけじゃないですけど、僕は結構キックが得意なので、そのキックを活かして、最初のスタートからの15メートルだったり、あとはターンとドルフィンキックを練習中常に意識して、他の選手よりも多く潜るようにしたりとだとか、自分でドルフィンの回数決めて泳いだりとか、そういうことを毎日してるので、そこは結構強みなのかなとは思ってます。ドルフィンキックで少しでも差を離していければいいなって思ってます。
対談中の新開
――山本さんに伺います。先ほど話にも出た山口選手が、100メートルバタフライで 3人で決勝に進んで、早稲田のバタフライの強さを見せつけたいとおっしゃっていました。4年生として早稲田のバタフライを牽引してきた存在として、どのような気持ちで臨まれますか
山本 牽引してこれたかわからないんですけど、そう言っていただけるのであれば、しっかり最後まで引っ張るっていうつもりです。まあ僕も個人的には100、200、両方早稲田3枚残って、早稲田が強いんだぞっていうところを見せたいなという風に思ってはいます。
――インカレに向けて意気込みと、長いスパンでの目標を教えてください
山本 目標は、ちょっと格好つけると、優秀の美を飾りたいなという風に思っています。本当に最後なので、誰もを感動させるっていうわけではないんですけど、僕のことを知ってくれてる人たちが頑張ったなあいつ、というか、感動してくれるようなレースを。レースというか、そういったインカレをお届けしたいなという風に思っています。
入江 インカレはいろんな人に支えられて、毎年いろんな人に感謝して泳いでるんですけど、今年も4年生がラストレースっていうことで、最後しっかり4年生の勇姿を見ながら心を震わせて、0.1秒でも速くタッチしたいなっていう風な意気込みです。長いスパンの目標で言うと、そうですね。さっきも言った通り、4年目のインカレでは絶対誠也とワンツー取るっていうのは目標で、それに向けてとりあえず今回のインカレで課題を見つけて、その課題修正と筋力、泳力アップっていうところを重点的にやっていこうかなっていう風に思っています。
新開 インカレの意気込みは、本当に去年全くいい思い出ができなかったので、 今年はなんだろう、上書きって言ったらあれですけど、インカレっていうのをいいイメージにできるように、 3年目、4年目に繋がるいいレースができたらなって思ってます。多分リレーとかも出場することになって、結構本当に体的にもそうですし、メンタルとかもちょっとブルーな気持ちになる時もあるかもしれないんですけど、そこはこらえて、4日間、たった4日間なので、 4日間ぐらい全力で頑張れたらいいなって思っています。インカレ後は。長い目で見ると、インカレも今回やればあと半分なので、あと2回をいい思い出で終われるようにするのと、大学だけじゃなくて、しっかりとシニアの舞台でもいい結果を残せるように、日本選手権とかで、この前は準決勝止まりだったので、しっかりと決勝で戦えるように力をつけていけたらなって思ってます。
――ありがとうございました!
(取材 大村谷芳、編集 神田夏希)
◇山本拓武(やまもと・ひろむ)
172センチ。千葉・成田高出身。スポーツ科学部4年。オフの日は寝て過ごすことが多いという山本選手ですが、動くと決めた日はよくドライブに行くそうです!
◇入江崇也(いりえ・たかや)
176センチ。大分・佐伯鶴城高出身。スポーツ科学部2年。主将の長牛選手とよく映画を見るという入江選手。「ソウ」というホラー映画に最近はまっているそうです!
◇新開誠也(しんかい・せいや)
169センチ。鹿児島情報高出身。スポーツ科学部2年。飽き性だという新開選手ですが、格闘技を見るのが好きだそう。インカレ後に格闘技の試合を見に行くのが今の楽しみだといいます!