第2回に迎えるのは、早大の女子自由形短距離をけん引する、船越彩椰(スポ3=東京・淑徳巣鴨)、内田さくら(スポ2=和歌山・向陽)、柴田菜摘(商2=東京・早実)の3人。全日本学生選手権(インカレ)では同じ種目に出場する3人に、それぞれの目標や思いを伺った。
※この取材は8月13日に行われたものです。
お互いについて
――他己紹介をお願いします
柴田 内田さくらです。私と同じ2年生で私の同期に当たります。 専門は自由形で、今年は50メートル、100メートルの自由形に出場します。私の思う内田のすごいところは、筋量です。水着姿とかをいつか見ていただけたらわかると思うんですけど、本当にマッチョで、 もう腕がすごいです。もう1つの点といたしましては、運動神経が抜群なことで、何をするにしてもセンスがあるというか由自在に体を操ってる感じです。私は逆に運動神経そんな良くないので、羨ましいなって思うことが多々あります。あとは性格面といたしましては、多分うちの同期を女子も男子も含めて1番まとめて引っ張っていける存在かなって思います。 普段本当にふざけたりして面白いのに、いざ大事な時はいつも女子の先頭とかに立ってぱって締めてくれるので、尊敬してます。まとめますと、そういうのをただ含めて、今年は特に自己ベストをずっと更新したりしてて、勢いもある選手なので、そこにも注目していただけたら嬉しいです。
――内田さん、今の受けてどうでしょうか
内田 普段同期にこんな紹介されるとかもあんまりないですし、直接こうやって言われることもないので、ちょっと照れくさいというか、恥ずかしいというか、そんな感じなんですけど、でもすごい嬉しいです。自分も柴田のことをすごい尊敬してるので、なんかそうやって言ってもらえるとさらに嬉しいです。
――では船越さんの紹介をお願いします
内田 船越彩椰さんで、1つ上の大学3年生です。彩椰さんはどんな種目でも、どんな距離でも高いレベルで泳げる選手で、私が1番印象に残ってるのは、私が大学1年生で入学してすぐの春六(東京六大学春季対抗戦)っていう六大学の対抗戦です。9レース1日でしてて、しかもその中にもすごいタフな400メートルの個人メートルと200メートルのバタフライも含まれてるっていうのを聞いて。しかもそのレースを見て、こんな人本当にいるんだっていうぐらい衝撃を受けて、しかもそのどれもが速くて、ほんとに選手としてすごい人だなていう風に思います。普段も明るい性格なので結構気さくに話しかけてくださって、 練習も同じグループでやっているんですけど、いつもボコボコにされて、憧れというか目標というか、とにかくすごい選手だなっていう風に思います。
対談中の内田
――後輩からの言葉、船越さんどうですか
船越 嬉しいですね。その春六のレースは直接すごかったですと言っていただけて、今2回目でまたさらに嬉しいです。
――では、柴田さんの紹介をお願いします
船越 はい。普段は学内と学外の女子は練習拠点が選べるので、普段は一緒に練習はしてないんですけど、 つい最近早稲田大学の合同練習がありまして。そこで1週間ほど一緒に練習を行っていたんですけど、1番驚くポイントっていうのは、やっぱり練習もスプリントはもちろん早いのですが、ウエイトの時にやっぱり誰もが衝撃を受けるんじゃないかなと思ってます。名前ちょっと忘れちゃったんですけど、一言で言うと、男子選手よりも 重たいダンベルを持って、すごい余裕そうにやっている姿を見て、まず衝撃を受けました。私が例えば14キロぐらいのものを使っていたとしたら、菜摘だけ倍の28キロを持って余裕そうにしてて、もうずっとその光景を凝視しちゃうぐらいに(笑)。どうなってるかわかんないんですけど、すごい驚きました。練習もここ3人は同じグループで1週間やってたんですけど、今年のインカレは50メートル、100メートル自由形なので、 同じ種目をやる3人で。早稲田のスプリンターを背負う選手として切磋琢磨できてたのもそうですし、 お互い練習でのパワーがすごい良いとか、ウエイトすごいとかを間近で見れて、いい刺激を与えられている3人なんじゃないかなって思ってます。
――柴田さん、今の受けてどうでしょうか
柴田 そうですね。普段私は船越さんの強い練習場面だったり、尊敬してるところが多くある選手であり先輩なんですけど、 その先輩からそのウェイトに関するその褒め言葉は嬉しいですし、実際これはみんなにすごいねってよく言われてるので、さらに自信になりました。
競技について
――では、今シーズンの競技面についてお伺いしていきます。今シーズンはどのような目標を立てているか、今までの大会でのその達成度や印象に残っているレースがあれば教えていただけますか
船越 私のインカレは3年目でもう半分終わっちゃってるんですけど、去年は表彰台には少し及ばなかったんですけど、個人種目で初めて決勝に進出することができました。今年は新たに1年生のすごい強い選手がたくさん入ってきて、よりレベルが高いレースになると思うんですけど、去年の順位に満足せず、もっと上をハイレベルの中で求めていきたいなって思ってます。今年たくさん多分出させていただくので、少しでも多く早稲田に貢献できるようにしたいです。
柴田 私はベストタイムをしっかりインカレで更新して、早稲田に1点でも多く貢献することを今年は目標にしていまして。去年は本番でしっかり力を発揮しきれずに悔しい思いをしたことが多かったので、今年はしっかりインカレに標準を合わせて、そこで120パーセントの力を出すというのを目標に。日々うまく試合に向けて調整をしていくっていうのを意識しながらこのシーズンは過ごしました。印象に残ったレースが私の中で1つありまして。7月の上旬にあった大会なんですけど、 私、元々は去年とか背泳ぎをやってたんですけど、今年はその背泳ぎか、自由形で行くか迷ってて。そんな状況
で迎えたその7月の試合だったんです。それは内田と一緒に出た試合だったんですけど、自由形の方で大ベストを3年ぶりぐらいに更新することができて、日本選手権の標準を、まさかの驚きびっくりな感じで突破することができて。私の中では、久しぶりに何かを達成したっていうのを体験することができて、それが今年のインカレは自由形で行くっていう決断を自分の中でできた試合でもありましたし、しっかり本番に力を出すっていう意味での、意味ある試合だったので、このままインカレに向けて頑張ろうと思います。
内田 50と100の自由形でインカレに出場させてもらうんですけど、そこで自己ベストを少しでも更新して点数を取れるようにしたいっていうのが今年の目標です。去年は200メートル自由形に出場して、 全然自己ベストも出せずに予選落ちしてしまって。来年は200で得点を取るというか、もう1回リベンジしたいって思ってたんですけど、200があんまり うまく最近泳げなくて。でもスピードが結構出るようになってきたので、今年は50と100になりました。100が1月に私も3年ぶりぐらいにベスト更新できて、 そこからベストに割と近いタイムで動けてるんですけど、ベストはそれ以降出せてないので、しっかりベストを狙って頑張っていきたいです。
――4年生との印象に残っているエピソードは
内田 4年生女子の小原天寧さん(スポ4=東京・目黒日大)なんですけど、2月に同じレースに出て。普段小原さんは長距離をやってらっしゃるんですけど、私と同じ100に出場されて、その決勝で私と2年の松崎と、天寧さんと3人並んで決勝でレースしたことがあって。すごい接戦で、早稲田の女子で1位2位3位を取れて、普段泳ぐ距離が一緒じゃないけど、一緒に泳げてすごい嬉しかったです。その時天寧さんと縦割りの班が同じだったので、
上級生に提出するレースの振り返りシートのコメントにも、一緒に泳げてすごい刺激になったし、嬉しかったよっていう風に書いてもらえたのがすごい印象に残ってるというか、嬉しかったです。
柴田 2つほどあって、1つが結構最近の話なんですけど。この間、彩椰さんがさっきおっしゃってたように、1週間ほど私も大学の練習に参加させてもらってたんですけど、 その時に1度、4年生の金星さん(金星洋将、スポ4=大阪・桃山学院)にご飯に連れていただく機会がありまして。その時に、その所沢キャンパスの近くの 、自転車でちょっと行ったところのラーメン屋さんがあったんですけど、 金星さんもすごいお気に入りのラーメン屋さんらしくて。私も連れていってもらえることになっていったんですけど、そのスタミナラーメンの味がもうとんでもなく美味しくて、私の中では本当に好みドンピシャのラーメンで。洋将さんにもめっちゃ、美味しいです、最高です、とか言いながら、ずっとすごいハイスピードで食べてて。美味しくて楽しかったっていう金星さんとのエピソードがあります。あとは4年生のマネージャーさんの涼さん(山中涼、スポ4=東京・駒場)とのエピソードで。エピソードっていうか、ずっと心に残ってるのがありまして。去年のインカレで、普通にベストタイムぐらいで泳げたら決勝ぐらいまで残ってたのはずなのに、うまく泳げなくてベストを出せず、決勝には残れなかった時に、涼さんが泳ぎおわったあと待っててくださってて。「菜摘、大丈夫。よく泳いでくれたね」みたいな、泳いでくれるだけでありがたいよみたいなことを言われて大号泣しちゃって。すごいなんか心を救われた感じがしたっていうエピソードがあるので、それも踏まえて、今年のインカレは涼さんを泣かせるレースができるように頑張っているところです。
4年生との思い出を語ってくれた柴田
船越 私は4年生の女子のマネージャーさんで、神尾明里さん(政経4=埼玉・早大本庄)という 先輩です。私が1年生の時の3月に、長野県の東御市にあると高地合宿に早稲田の学生数名で行ったんですけど、 その時に帯同してくださったマネージャーさんが神尾さんで。女子が私1人しかいなかったので、 その2週間と結構長い期間なんですけど、一緒に同じ部屋で生活をしていました。それがきっかけで結構よく話すようになった先輩なんですけど、明里さんはまず優しくて、笑顔が素敵で、仕事も1人で大変なのにしっかりなんでもこなしていて、選手ではないんですけど人としてすごく尊敬する先輩の1人です。さっき内田さんも言ってくれたように、私がタフなレースしてる時、やっぱりどうしても心が折れることもあるんですけど、そんな中で声をよくかけてくださる人で、「彩椰ならできるよ」とか、 前向きにいつもしてくださって、心の支えになってます。怪我をした時とかも、レース前に少し半べそをかいてた時も、どんな時も声をかけてくれたり、私が自信を持ってレースに臨めるようにいつもしてくださるので、少し引退が近づいてきて寂しいんですけど、 でも最後にまたいい姿を見せられるように頑張りたいなってより思わせてくれる人です。
インカレについて
――ご自身の出場される種目と、それぞれの目標を改めて教えてください
船越 個人種目の50メートルと100メートルでは、どちらも決勝に進出して、1つでも上の順位を取って、 1点でも多く点数を取りたいなって思います。あとは持ち前の前半から積極的に行くところと、 隣の選手と競ることもスプリント種目ならではだと思うので、そういう時に負けないで勝てる選手になりたいなって思います。インカレはタイムももちろんそうなんですけど、順位も結構こだわっていきたいなって思いますし。やっぱり毎年見ていて、決勝に残ってる先輩方の姿とかはかっこいいっていうか、決勝の舞台は憧れなので、残りたいって気持ちもあるんですけど。でもまずは自分の普段通りのレース展開で、周りに流されないような レースをしていきたいなって思います。
柴田 私も船越さんと同じ50メートルと100メートルの自由形に出場させていただきます。 今年の目標といたしましては、しっかり自己ベストを更新して早稲田に貢献する、です。 先ほども言わせていただいたんですけど、去年はあまりいいとは言えない結果だったので、しっかりインカレで力を出し切ってベスト更新して、決勝に残りたいですし、できれば。 あとは、結構普段皆さんにお世話になっているので、先輩方にも感謝の気持ちをそこで表して、恩を返せたらなと思います。
内田 私も同じく50、100の自由形に出場させていただきます。しっかり自己ベストを更新して得点を取ることが目標です。今年チーム目標として、目標とするベスト個数っていうのがあるので、 どっちの種目もその自己ベストを更新して、そこの個数に貢献したいなって思っています。あとは、インカレはやっぱり個人で頑張るのももちろんなんですけど、チームで戦うものでもあると思うので、 しっかり他の選手の応援を。私声がすごい大きい方だと思うので、しっかり応援の声をたくさん届けたいと思います。以上です。
――目標の達成のために重点的に取り組んでいることはありますか
船越 個人的な話なんですけど、5月ぐらいは結構うまくいかないことが多くて、なんでだろうとすごい悩んでたんですけど。最近うまく行き始めたポイントで意識してることは、泳いでる時の姿勢を気を付けていて、いかに水平に泳ぐかとか、そういう水の抵抗を減らすのはどうしたらいいかとか考えてるんですけど、いざ泳いでるとやっぱり忘れちゃうというか。うまくいかないこともあるんですけど、1つ1つ気をつけなきゃいけないことがあって、それを1個ずつ増やしていこうとしていなす。 あとはやっぱりスプリンター種目なので、スタートには結構気を付けています。そこがうまくはまると自己ベストにも繋がりますし、 後半きつくなってもその分があるので、うまくカバーできるというか。なので、そうした、スタートからのスピードにうまく乗れるように泳いでいます。
柴田 私の場合は技術面もですし、メンタル面の方での考え方みたいなのが、今シーズンは結構自分の中では変化した部分があって。元々は練習全部をただひたすらに、ガムシャラに頑張れると言いますか、とにかく早く泳ごうみたいな感じの考え方だったんです。でも結構5月ぐらいにそれでメンタル的にきつくなってしまって、もうやだってなってしまった時期があったんです。そこである方にアドバイスを受けて、しっかりメリハリを持って、やるところはしっかりやる、でも抜くところは力抜いて、サボりじゃないけど、ほどよくやるみたいな。泳ぎを意識するとか、そっちの面もしっかり頑張るようにと言われて、そういう強弱的なもの、ただひたすらに頑張るんじゃなくて、頑張り方を変えることを意識するようになってから結構タイムが伸びるようになって。だからそこは引き続きしっかり、メニューの中でもどれをしっかりやるかとか、どれは泳ぎを意識してやるかとかを考えてやるようにしています。 あとは技術面の方ですと、船越さんもさっきおっしゃってたんですけど、飛び込みとターンを私は重点的に練習しています。短い距離だとどうしてもそういう技術面で差が開いてしまうことが多いので。それでもって、私は特に飛び込みとターンが下手な方なので、そこをうまく克服して 少しでもタイムを縮められるように意識してます。
内田 元々去年までずっと200を泳いでいて50を泳いでいなかったので、 最近50をやるようになって、やっぱり最初のスピードが大事かなということで、 最近はすごい飛び込みを改善しようとしています。それこそこの前行われた合宿でも練習終わりに柴田と2人で飛び込んで、マネージャーさんに撮っていただいた動画見て、ここはこうじゃないかとか話しながら結構練習していて、それはこれからもやっていくつもりです。あとは、ちょっと持久力的なところが弱いなっていう風に感じていて。練習の中でも全力で泳ぎ切る練習じゃなくて、ある程度のスピードを維持する練習がちょっと弱いので、 そこをまだ全然満足するほどできるようになったわけではないんですけど、意識はするようにしています。
――50メートルを始めた理由は何かあるのですか
内田 特にこれと言った理由はないんですけど、地元の国体予選に帰った時に、成年で国体は200メートルがなくて、50と100になるので、 50をエントリーしたら、 中学校3年生ぶりに自己ベストを更新することができて。それから、別に何本も泳いだわけでもないんですけど、その時のタイムで インカレに選考していただきました。
――早大の注目選手は
柴田 私は同期の松崎りん(人2=東京・日大二)に注目していただきたいです。 彼女は長距離、400メートルと800メートルの自由形の選手で、去年もしっかり決勝に残って活躍していたんですけど、今年ももうこの間の試合でもしっかりベスト更新して、もう 勢いが止まらないというか。もうずっと高いレベルで泳ぎ続けているので、 そこに注目していただきたいですね。この水泳部の女子には3人、400、800メートルが速い選手がいて、もうずっとその3人で。関東はもうそのトップスリーだし、多分インカレも多分その3人で結構上位にいくことになると思うので、その3人。と、その中でもうちの同期の松崎は本当にずっと頑張っていますし、笑顔が可愛くて大好きなので注目していただきたいです。
内田 柴田と同じく同期になってしまうんですけど、200メートルバタフライの新開誠也(スポ2=鹿児島情報)と入江崇也(スポ2=大分・佐伯鶴城)です。 100も出るんですけど、特に200を注目してもらいたいなっていうことで。この2人は高校生までのことはそんなに詳しく知らないんですけど、同じ九州出身なので、きっとずっと競って来たんだろうなっていう風に思ってるのと、去年も2人で1年生から決勝に残っていて。新開は本当にどのレースでも早くて、安定感が抜群で、きっとインカレでも速いだろうなという安心感があります。それと対照的というか、別に悪いことかどうかはちょっとわかんないんですけど、入江はちょっとギャンブラー的というか(笑)。速い時はすごい速いんですけど、あんまりタイムが出なくて悩んでるところとかも見てきたので。でも、なかなかうまくいかない時でも本当に一生懸命練習しているところを見て、何度も自分も頑張らなきゃって思わせてもらったところもあって、やっぱり九州男児2人は強いと思っています。入江はこの前行われた8月の頭の関東学生選手権ですごいいいタイム出していて、 そのままインカレももう一段階タイムを上げて、同期2人が 活躍してるところを見たいなと思ってるので、すごい期待しています。
船越 私は4年生の村上賢之慎さん(スポ4=熊本西)です。100メートルと200メートル背泳ぎに今回出場されるんですけど、特に200メートル背泳ぎに注目していただきたいです。8月最初の関東学生選手権で、確か3年ぶりに自己ベストを更新している姿を見まして。泳ぎ終わった後にすごいガッツポーズをしている姿とか、あと観客席にいる、さっき私が紹介した神尾さんと 2人でガッツポーズをし合ってる姿を見て、そこでもうすでに感動しちゃって。それが結構印象に残っています。賢之慎さんは後半が得意だと思うんですけど、関東学生選手権では前半からスピードがあって、これちょっと速いんじゃないかっていう。後半持つのかみたいないうレース展開だったんですけど、でも後半もぐっと伸びてきていて。本当にわずかだったんですけど、自己ベストをなかなか更新できない姿を(今まで)見てきて、もう鳥肌がたったというか。 普段練習を見てて調子が良さそうだなとは思ってたんですけど、いきなりインカレ1か月前でベストを更新する姿を見て、私も頑張ろうと思いましたし。本人のインカレに向けての目標の際に、「俺は速いと思うので見ててください」みたいな、そういうコメントを聞いて、もう期待大だなと。で、インカレはもっとさらに 自己ベストを更新して、決勝にも残って活躍してくれるだのだろうなと思って、すごい楽しみです。
――ご自身の強みやここをレースで注目してほしいという部分は
船越 前まで即答で前半型と言ってたんですけど、最近は、前半型なんでしょうけれども、やっぱり上には上がいるというか、自分が頑張って前半速く入ったつもりでも 上位に食い込めなかったりで、かと言って後半もそんな上がってこない。ちょっとよくわかんないんですけど、でもインカレはもう周りも気にせず、やっぱり自分の持ち味は前半だと思ってるので。後半は気にせずと言ったら嘘になるけど、前半からとりあえず行って後半を頑張るといういつものスタンスで行きたいです。あとはピってなった瞬間のリアクションが最近は結構自分の強みだと思ってたんですけど、それもあんまり最近は速くできてないので、 もう感覚を研ぎ澄まして、インカレこそ早くリアクションして前半から行くという、2つにフォーカスして頑張っていきたいと思います。
――リアクションタイムはどのぐらいを実際に数字で目指していますか
船越 0.5秒台を平均的に出していたんですけど、最近 関東学生選手権でも0.67とかすごい遅いくて、0.7かかるじゃないかっていうぐらいで。なんでかわかんないんですけど遅いので、 普段のスタート練習の時から意識して、もうちょっとでも早く水に入って頑張りたいと思います。
インカレへの思いを語った船越
柴田 私は大きな泳ぎに注目していただきたいです。私、身長が結構高い方で、その分腕も長いので、他のみんなよりも結構ひとかきが大きくびよんびよんってなるので。みんなより回転の速さは遅いんですけど、その分結構周りよりも進んでる感じはあるので、その大きな泳ぎに注目していただきたいです。あとは、飛び込んで、水中ちょっとキックして浮き上がるんですけど、私の場合浮ちょっといつも周りのみんなより前に出て浮き上がれるので、その最初の入水から浮き上がりの速さに注目していただけたらなと思います。
内田 私も本当に前半型だと思うんですけれど、まだまだ練習中ではあるんですけど スタートから浮き上がりの局面が1番自信があるところで。正直、水泳やってるくせに泳ぐのが遅いので、私はその飛び込みの勢いをいかにつけられるかというか。本当に前と比べると永速が遅いと思っていて、なのでそこをしっかり飛び込みから浮き上がりまででカバーするというか、そこで人より前に出ておかないと、 なかなか追いついたり抜かしたりっていうのは得意ではないので、飛び込んで浮き上がってくるまでの15メートルに注目していただけたらなと思います。
――最後にインカレへの意気込みと、インカレ終了後長いスパンでの意気込みをお願いします
船越 4年生とは違って最後のインカレではないので、まだまだ通過点なんですけど。まずは夏本番、1番みんなが力を入れてる試合で結果を出すことが1番なんですけど、その先の大会も見据えて。短水路と長水路、2種類の試合があるんですけど、長水路の方が比較的大きい試合とか大事な試合はあるので、そこで結果を出したら今後の自信にも繋がりますし、 ターンが少ないことによって後半の伸びしろというのはレースで重要なので、そこを確認できる試合でもありますし。 4日間っていう試合は1年に2回ほどしかないんですけど、すごい良い経験なので、タフなレースを 4日間継続して、集中力を切らさないで最後まで粘れるレースをしたいなって思います。(長いスパンの目標については)私は冬場が弱いというか、大事な日本選手権が4月か3月にもあるんですけど、 そこでなかなか結果を出すことが毎年できていなくて。夏にはすごい早いんですけど、冬になると途端にスイッチが切れるのか切れるのか、インカレのタイムはどこ行った、みたいな感じで。自分でもそう思うので、やっぱり夏はメインなんですけど、でも色々選考とか、ジュニアの日本代表選考とかも今まであったので、 やっぱり夏だけじゃなくて冬場も強い選手っていうのもいいなって思いますし、 まだまだ頑張らないといけないなって思うので、まずはインカレでいい結果を出して勢いつけていきたいです。
柴田 今年は2回目のインカレということで、まだまだ不慣れなところとか、 まだ分かって分かりきってない部分もあるとは思うんですけど、1年に1度の祭りと言いますか、もう本当に盛り上がる試合で。私は特にチームで盛り上がる感じの雰囲気のある試合が本当に大好きで、私もお祭り女っていうか、盛り上がった勢いでバーっていけるタイプなので、 その雰囲気に乗って、今年こそはしっかりベストタイムを出して、もう何から何まで楽しみ尽くしたいと思います。去年のインカレからの1年で、結構いろんな苦しいこととか辛いことも経験して、 心も体も結構成長したと思うので、それをしっかりインカレで発揮して、良いタイムで言われたらなと思います。長いスパンでの目標といたしましては、私はあまり先まで考えないタイプなので、ちょっと難しいんですけど。今はまだ日本選手権に出場するだけで終わってしまっているので、水泳やってる限りはもう極力上を目指して。今は出場するだけの日本選手権も決勝に残って日本のトップレベルで戦えたりできるように、これからも常に上を目指して頑張ろうと思います。
内田 私のインカレの意気込みは、さっきと同じになってしまうんですけど、50も100も自己ベストを更新することです。100は半年ちょっとベストが出せてなくて、50は最近泳ぎ出してそんなに本数も泳いでないので、どちらも大きく飛躍するというか、 大幅にベストを更新できればなという風に思います。で、あとはやっぱ4年生の最後の 大きな大会なので、しっかりかっこいい姿を目に焼きつけて、その後、その景色を思い出しながら頑張りたいなと思います。長いスパンの目標としては、さっきも言ったんですけど、泳ぐのがシンプルに遅いというか、永速が遅いと感じるので。でもそれは大きな伸びしろもあるのかなという風に思うので、そこをしっかり強化して、あとは苦手なちょっと持久系の練習とかをしっかり積んで、後半耐えられるような 選手になりたいです。あとはタイムが結構ばらつきがあるというか、安定しないので、 安定感のあるレースを1本1本集中してできるようになりたいなと思います。
――ありがとうございました!
(取材 大村谷芳、編集 神田夏希)
◇船越彩椰(ふなこし・さや)
2003(平15)年5月3日生まれ。156センチ。東京・淑徳巣鴨高出身。スポーツ科学部3年。温泉が好きな船越選手。ご両親のお仕事の関係で飛行機に安く乗ることができるので、オフの日はよく北海道や山梨など、様々な場所に日帰り旅行するそうです!
◇内田さくら(うちだ・さくら)
2004(平16)年9月22日生まれ。158センチ。和歌山・向陽高出身。スポーツ科学部2年。寝ることが好きな内田選手。最近は買い物の楽しさに気づき、シーズンオフに地元に帰った時は、スーツケースに入りきらないほどたくさん買ってしまうそうです!
◇柴田菜摘(しばた・なつみ)
2004(平16)年7月23日生まれ。174センチ。東京・早稲田実業高出身。商学部2年。食べることが好きで、休日はSNSで見つけた美味しいお店を開拓しているという柴田選手。練習後にみんなで美味しいお店に行くこともあるそうです!