【連載】ア式蹴球部 早慶クラシコ&総理大臣杯前対談 第3回 石川真丸×西凜誓

特集中面

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対談第3回は名古屋グランパスユース出身の石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18)と西凜誓(社2=名古屋グランパスU18)の二人。

ーー今期ここまでを振り返っていかがですか
西 昨シーズンは1試合もトップチームで試合に出ることができなくて、シーズン始まってから活動してきた中で、リーグ戦開幕前の肩を怪我してしまって、開幕戦と第2節はベンチ外で応援する形になったんですけど、怪我人とかも多くて、自分に出番が回ってきてコンスタントに試合に絡むことができているので、自分の中ではポジティブに捉えることができてますし、個人としてもサイドバックですけど攻撃だと思っているので、得点だったり、アシストがまだまだ少ないのでそこを増やしていかなきゃいけないなと思っています。
石川 試合に出さして頂いた中で、今年はチャンスを掴めずに、チームを勝たせるプレーができていないので、そこをやっていかなきゃなと感じてます。チームとしてはプレシーズンで良かった中で、チームとしての一体感が失われてしまったのかなと感じていて、チーム状況は良かったんですけど、4年生としてチームを引っ張っていけるような言動ができたらなというのはあります。

ーー自分たちの現在地はどこだと感じますか
西 1部昇格はマストだと思っていますし、この順位の位置にいるのは。自分たちとしても正直情けないなと思ってます。本来もっと上位にいるべきチームだと思いますし、本当に後期は前期以上のプレーだったり、チームとしても一体感を持ってやらないと昇格は掴み取れないと思いますし、昇格する難しさは感じた中で、まだまだ危機感は足りてないかなと思うので、ここから巻き返していくしかないなと思っています。
石川 自分も凜誓と一緒で、自分たちが日本一とか1部昇格っていうことを掲げている上で、この前期の折り返しで7位っていうところは、まだまだ不甲斐ない結果だと思いますし、もっともっと自分たち自身で高みを目指して練習からやっていかないといけないのかなと思います。

ーー直近のリーグ戦ではなかなか勝ちを掴めていない中で、その要因はどこにあると考えてますか
西 ゴールを決め切るところと、守り切るところの2つが現在チームに足りていないと思います。前期の試合ではチームとして得点を決めていれば勝っていた試合が何個もありましたし、逆に守備面に関しては、直近の試合だと産能大戦でアディショナルタイムにゴールを決められて同点になってしまったりとか、無失点で終える試合が今季は本当に少ないので、ゴール前で決め切ることと守り切ることができていないのが要因になっていると思います。
石川 自分は練習の中にその要因が全部詰まっていると考えています。勝てた試合っていうのは、その日その週で良い練習が行えていたり、細かい部分まで練習でこだわることができていたりするのですが、最近では外発的要因でしか皆が動くことができていなくて、自分を含めて全員が自発的に良い練習をやっていかないと、まだ勝つことができないと思っています。

アミノ杯産能大戦で得点を決めて喜ぶ西

ーーここまでのシーズンで特に印象に残った出来事や試合はありますか
西 個人的な話になりますが、アミノバイタルカップで総理大臣杯の切符をつかむことはできましたが、PK戦で自分は2度外してしまったこともあって本当にチームに救われました。しかし自分の中でやはり悔しい思いの方が強かったので、その点ではアミノバイタルカップは1つ自分の中で印象に残っていて、この悔しさを全国大会にぶつけないといけないなと思っています。
石川 大会自体で言ったら、アミノバイタルカップは全国出れたというのは苦しい試合ではあったんですけど、怪我人も多い中で、次のステージを獲得できたという意味では、全国大会出場を決めたアミノバイタルカップは自分の中で大きかったです。

ーー直近のリーグ戦ではなかなか勝ちを掴めていない中で、その要因というのはどこにあると考えてますか
石川 ゴールを決め切るところと守り切るところの2つが現在チームに足りていないと思います。前期の試合ではチームとして得点を決めていれば勝っていた試合がいくつもありましたし、逆に守備面に関しては、直近の試合だと先週の産能大戦でアディショナルタイムにゴールを決められて同点になってしまうなど無失点で終える試合が今季は本当に少ないので、ゴール前で決め切ることと守り切ることができていないのが要因になっていると思います。
西 自分は練習の中にその要因が全部詰まっていると考えています。勝てた試合っていうのは、その日その週で良い練習が行えていたり、細かい部分まで練習でこだわることができていたりするのですが、最近では外発的要因でしか皆が動くことができていなくて、自分を含めて全員が自発的に良い練習をやっていかないと、まだ勝つことができないと思っています。

ーー前期ここまでのお互いのプレーはどのように映ってますか
西 真丸くんは去年から自分の中で多くの部分で参考にしています。去年自分は強度が課題だと監督と話していく中で思っていて、監督からも、真丸くんと比べられるって言ったらあれですけど、一瞬の球際の強さだったり、1対1の部分だったりの部分ですごい参考にさせてもらっていますし。プレー面では特にアミノバイタルカップでチーム全員の力が必要になったときに、自分が右で真丸くんが左で試合に出場したときに逆サイドから見ていて頼もしいなって思いますし、実際に専大戦では真丸くんのクロスからゴールが生まれたので、自分も結果を残さないといけないなっていう風には刺激をもらいました。4年生としてチームを引っ張ってくれている姿は、自分たち後輩から見ても着いていかないといけないと思うので、そういう部分では参考にさせてもらっています。ただ真丸くんが「出場機会がない」と自分でもさっき言っていましたが、そういった意味ではもっと真丸くんはできると思いますし、もっとチームの中心で活躍しないといけない選手だと思っているので今後より頑張ってほしいって言ったらあれですけど、お互い頑張っていけたらなって思います。
石川 自分の中で1番その成長スピードというか、なんか去年とかと比べてなんか頼もしくなったなっていうのが、先輩目線からなんですけれど、思ってて。実際に同じポジションとかで結構リスが出て、僕がベンチとかっていう時も結構多かったんで、そういった時はやっぱり、悔しいは悔しいですけど。やっぱり自分よりもいい評価を受けて試合に出て結果残してるわけなんで。自分自身としても安心して試合を見てられる試合が多くなってって、自分の中ではいいライバル関係ではあるのかなって思ってますし、グランパス同じっていうところもあって、多分人生僕に気使ってると思うんで、いやいや、そこはちょっと、はい、あとかぶって、どんどん先輩とかにも怖けず、もっと言っても、めちゃめちゃ要求するぐらいになってほしいなっていう風に期待してます。

ーー西選手は去年から今年で変わったなって思う部分はどこですか
西 自分でもなんかそんなこれだっていう部分はあんまりないですけど、自信を持ってプレーすることができてるのかなっていう風に思ってて。その自信っていうのも、昨シーズンはサイドバックやってて、先輩がすごい同じポジションに多くいて、4年生だったらリータくん?とかフジくん?とか、安齋くんもいましたし。そういった意味で、本当に出番が、全然自分にチャンスがなかった、掴めなかったっていう部分があった中で、今シーズン、その2人が卒業されて、安齋君も卒部って形で、途中でもうプロの世界で活躍してるっていう部分で、ポジション的にも自分にチャンスが巡ってきたりとか、使ってもらえることが多くて、プレイシーズンとかでも、プレー時間もらえたことで、そのプレーの中で自身とか経験もいい経験ができたなっていう風には思うのでそういった意味では、プレシーズンとかで自信をつけていくことができたことと、自信を持ってプレーすることができてることが要因なのかなっていう風に思います。

リーグ開幕戦試合前の石川

ーーユース時代から関わりはあると思いますが、どういう印象ですか
石川 めっちゃなんか静か。静かというか、礼儀正しいというか、もっとみんなにがつがつ、多分同期には言ってると思うんですけど、もっと先輩とかもどんどん、僕だけじゃないですけど、もっと言っていいのかなっていう風に思いますし、プレーのところでもいいところにいたりとか、もっと要求すればチャンスになるシーンとかもたくさんあったりとかするんで、そういったところをもっとやればいいのかなって思います。

ーー結構グランパスの先輩がいると思いますが、いかがですか
西 そうですね。グランパスのユースの先輩は多くいて。それは大学来るにあたって最初は不安な部分ありましたけど、先輩いることでよく教えてもらうことだったりとかしてることも多かったです。特に真丸くんは自分が小学校の頃から、グランパスで先輩としてプレーしてて。ちょうど2個差なので。自分が小学校4年生だったら6年生ですし、中1だったら中3だったり。高校の時も自分が1年生で3年生っていう立場だったんで、常に先輩としての憧れだったり、ユースの中では本当に全員先輩。憧れてプレーしてると思いますし、後輩はそういう先輩方のプレーを見て学んだりとか、そういう憧れの存在で、追いつき追い越せでやってきてるとは思うのでそういった意味ではすごい昔から変わらず、自分としてはすごい憧れの存在ではあります。高校1年生の時本当に試合に出れず、ずっとBチームでやってたのでその中で、Aチームでずっとプレーしてた真丸くんだったり、自分が中学校3年生の時のユースの世代が本当に強い世代で、その世代を見て自分たちは育ったっていうのもありますし、その一員としてプレーしてる真丸くんもそうですし、石谷(光基、スポ4=名古屋グランパスU18)くんだったり脩人(光田、スポ4=名古屋グランパスU18)くんも本当に憧れる部分は多かったですね。

ーーユースの時と今とでなんか変わったこと、変わらないことはありますか
石川 高校は一緒にやってたりとかしてたんですけど。サイドバックだっけ。
西 いや、そうですね。サイドハーフと、高校1年生の時は今も結構いろんなところでやったりするからあれだけど、サイドバックを本格的にやり始めたのは高2の夏以降なんで。それより前はやっぱアタッカー的な。ボランチだったり、サイドハーフやってたんで、そのイメージは頭にあると思います。
石川 前の選手のイメージがあって、みたいな。そうだったので、守備も今ユーティリティというのは、元々あったと思うんですけど、そういったところはすごいいいなっていう風に羨ましく思います。

ーー石川選手はずっと変わらずですか
西 そうですね、やっぱりちょっと変わらないし、本当にサイドのボール持った時の、一瞬で相手を置き去りにする仕掛けのドリブルだったりとか、そういう部分はやっぱユースの時からすごい印象ありますね。サイドで相手を剥がすことだったりとか、切れ込んでってシュートだったりとか。そういうイメージはやっぱりずっとありますし、今でも真丸くんの長所だなっていう風に思います。

石川 聞きたいんだけど凜誓って普段何してるの
西 基本的には寮にいるんですけど。週末とかオフの日だったりとか、無駄にしたくないなっていう思いはあるんで、友達と、遊びに行ったりとか。例えば、そのユースの同期だった人とご飯食べに行ったりとか。あとは、部活内だったらよく小笠原(幹太、人2=アスルクラロ沼津U18)と久保(寿輝、スポ2=早稲田佐賀)と遊びに行くことが多いですね。
石川 クラブ?
西 行かないっす(笑)。でも、1回行ったことある、行ったことあるだけ。
石川 そういったとこもなんか成長しましたね。

ーーいつから知り合いなんですか
石川 
小学校の遠征で1回一緒になって。3年?
西 3年からですね。
石川 めっちゃ小さかったんですよ。めっちゃ小さくて、ほんとになんか監督からめっちゃ可愛がられてたっていう印象がめっちゃあったんですけど、すごい変わっちゃったな。

ーー大人になってしまったみたいな
西 確かに、やっぱ小さい頃は体もちっちゃかったし、その3年生で入って、飛び級って形だったので、最初は。本当に特に体も小さくて、先輩と一緒にプレーしてたんで、監督からも遠征行ったら絶対可愛がられましたけど、ほんとにご飯とかの時に、「食え食え」言われて。
石川 思い出したわ、すごい思い出しました。
西 きつい思いをしたなっていうのがありました。
石川 なんか中華街。横浜でなんか遠征があって、1個下と僕たちの代で確か行ったんですよ。多分凜誓が飛び級で入ってて、そこで多分初めて見て。なんかもう監督にめっちゃ飯食えみたいな。めっちゃ言われててこんな小さい子が大きくなってという感じです。

対談中の西

ーー改めてアミノバイタルカップの戦いはどう振り返りますか
石川 正直タフな戦いでもありましたし、どこで負けてもおかしくなかった試合だったっていうのは正直な感想でもあったんですけれど。ただ、その全国を勝ち取るっていう目標があった中で、それを達成できたっていうのは、自分たちの1つの成果かなっていう風に思うんで。この残した結果っていうのを無駄にしないような結果を全国大会でも出したいです。
西 本当に日程的にも難しい中で。自分たちは特に延長戦だったりPK戦っていう部分が多くて、中2日だったんでチームの全員の総力戦だなっていう風には感じてましたし、怪我人も多くいた中で、やっぱ出れるメンバーだけで本当に戦うしかなかったんで。すごく大変でしたけど。きつい時にやっぱチーム一丸となって勝ち切れたっていう部分では、本当にチームとして前向きな部分だと思いますし、全国大会勝ち取れたんで、それは本当に良かったかなっていう風に思います。

ーー去年、石川選手は総理大臣杯出られてると思いますが、去年の総理大臣杯は今振り返るといかがですか
石川 力の差を感じた大会だったなっていう風に感じます。関学大には0ー2で負けたと思うんですけれど、多分それ以上の差を突きつけられた印象がありました。自分自身もその試合でほとんど何もできなかったですし。そういった悔しさっていうのはあるので。出た時にはその借りを返したいなって思います。

ーーそしたら総理大臣杯全国大会ってことになりますが、全国の舞台で何か楽しみにしてることはありますか
石川 まずはチームが1つになって目標を達成できるよう頑張っていきたいっていうのと、やっぱり去年、その2回戦で負けてしまったっていうところはあるので、それを超えて自分たちの目標を達成したいなっていう風に思います。
西 そうですね。自分たちは関東でプレーしてる中で、本当に全国のいろんなチームと、勝ち進めば試合ができるってところは、本当に楽しみでありますし、やっぱり日本一っていう目標がある中で、相手も相応の気持ちはあって、絶対に難しい試合になると思いますけど、そういう戦いができるってことは本当に嬉しく思います。絶対自分たちの力を出せれば、日本一という目標は達成できなくないと思うので。そういった意味では、あと1ヶ月ちょっとしかないですけど、良い準備をして自分たちの最大限の力が出せるようにやっていければなと思います。

ーー個人として、チームとして、総理大臣杯の目標をお願いします
石川 まずは日本一を目指しているっていう上で、やっぱりその目標は達成したいですし、まだリーグ戦で今7位っていう結果で、正直不甲斐ない試合とか結果っていうのはあると思うんですけど、ただそれを跳ね返すようなトーナメントなので、そこはどうなるかわからないですし勢いを持って戦っていきたいなというのと、個人としては、まずは試合に出て、チームの目標に少しでも貢献できるようなプレーであったり、言動をしていきたいなと思います。
西 日本一っていう目標を達成するためには総理大臣杯で優勝するしかないので、自分たちの力を最大限に発揮して戦える準備ってのを今から本当にしていかないといけないなっていう風に思いますし、個人としては、やっぱり日本一って目標がある中で、試合に出場して、チームを勝たせたいっていうのはありますし、結果の部分ではゴールだったりアシストは全国大会の舞台でもできればなと思います。

対談中の石川

ーー早慶クラシコのお話に移ります。、まずは3節の慶大戦をピッチの内外から見てて、どう振り返りますか
石川 自分はベンチだったんですけど、その慶応の強さに圧倒されてたのかなと外から感じていて、ところどころ自分たちのいいところを出すことはできたんですけど、ただ個々のところで負けてしまっていたのかなっていう印象です。
西 早慶戦は、常にお互いのプライドがぶつかり合う試合で、自分自身は初めてその早慶戦に出場したっていう部分では、いつも以上の盛り上がりだったり、会場の雰囲気は感じましたし、その中で慶応に普通に、結果としても内容でも負けてしまって、すごい悔しい思いをしたっていうのはありますし、慶大さんも、すごい良いサッカーって言ったらあれですけど、自分たちとしては、やられてしまったなっていう風にはすごい感じた試合です。

ーー今年の慶大のサッカーをどう見ていますか
石川 監督が変わって、去年とは全然違った戦い方というか、去年は結構蹴ってくるサッカーだったんでしたけど、今年は結構後ろから繋いできますしやりにくいですね。戦い方も強くなって、自分たちとしても侮れない相手だなと思います。
西 そうですね。ビルドアップの部分だったり、自分たちが前から守備でボールを奪いに行っても、うまく剥がされて、ゴール前まで持っていかれるっていう部分が前期多かったりして、やっぱすごい上手いチームだなっていう風には思いましたし、監督も新しくなって、より一層チームの中でも、すごい新しい部分が前向きでポジティブな要素としてチームに影響してるのかなっていう風には(試合を)やってて感じましたし、ここで見てもすごい特徴を持った選手だったりとか、良い選手が多いなっていう風には感じます。

ーー過去の早慶クラシコで、なんか印象に残ってることとか、思い出とかありますか
石川 去年僕自身出場させて頂いたっていうところで、やっぱり観衆の中でプレーできるっていうのは、自分の中でもすごい良い経験になりましたし、プレーしていて普通に純粋に楽しかったなっていう印象があります。そういった舞台を今年は国立で用意されているっていうところで、そういったところに対して、結果としてもこだわっていって、チームとして喜べる瞬間があればなという風に思いますね。
西 そうですね。自分は昨年はサポートの部分で運営の方で参加させてもらって、自分自身すごい改めて、周りの人たちのサポートだったり、多くの人が関わってくれて成り立ってる舞台なんだなっていう風には、入学してきて初めての早慶戦で感じましたし、そういった意味では、今年出場することができるんだったら、そういう裏方の方々がいるからこそプレーできてるというありがたみを感じながら、プレーしないといけないなっていう風には思いますし、昨年自分がそういうサポートの部分をして、ピッチに立ってた選手を見てすごい憧れを持ちましたし、自分もそういった舞台でプレーしたいっていう風には昨年すごい強く思った印象があるので。そういった意味では、今年国立で試合は行われるので、ピッチに立って活躍したいっていう思いはありますし、特別な舞台っていうのはすごい感じているので、本当にどの立場でも早慶戦っていう舞台に誇りを持って行動していかなければなっていう風には感じました。

ーー国立競技場開催という部分で意識することはありますか
石川 もちろん国立でやらせていただくっていうところはありがたいですし、自分もプレーしたことないところで、すごい伝統のあるスタジアムでできるっていうことは、とても幸せなことですし。早慶戦だからこそ、できる素晴らしい舞台だと思うので、そこはちゃんと噛みしめながら出た時にはプレーしていきたいですけれど。ただ、そのスタジアムだからとか、そういうの関係なしに、自分たちのいつも通りのプレーをしていきたいなっていうのが1番にあります。
西 そうですね。本当に国立っていう舞台は憧れですし、本当に多くのお客さんが入ることができますし、そういった意味ではすごい環境に感謝しないといけないし、運営とか含めてすごい難しくなるとは思うんですけど、実際今も多くの人が力を尽くしてくださって、そういう風に成り立ってると思うので。そういった意味では、国立っていう舞台のすごい特別な場所っていう部分はあるので。ただやっぱり真丸くんも言いましたけど、場所とか環境によって、自分たちのプレーだったり取り組みっていう部分が変わってたら、話にならないので。そういった意味では、本当にいつも通り自分たちが最大限の力を出すだけかなっていう風には思います。

ーー今季のクラシコの注目度の高さみたいな部分は実感するとこありますか
石川 今まで以上にいろんな人に集客のお願いであったりだとか、クラウドファンディングもそうですし、そういったところで多分早慶戦の運営班の人たちが中心となって動いてくれてるので、そういう人たちの頑張りにも答えられるような働きかけっていうのを自分たちも意識してやっていきたいと思いますし、いろんなところで、今年の早慶戦いつなのって自分自身も結構聞かれるんで、そういったところで言えば、去年よりも確実に注目度っていうところは高いのかなって思います。
西 そうですね。その早慶戦っていうのは年に1回のもので、昨年あった中で、今年はより、クラウドファンディングの金額だったりとか、そのチケットの集客の部分というところで、もう確実に昨年よりも注目度はあるなっていう風には感じてますし、自分自身学校とかでも周りの友人にそういうことを聞かれたりだとか、自分たちがSNSを通じて、早慶戦があるってことを皆さんに知ってもらったりとか、集客した時により反応してくれる方々だったりとか、実際に見に行きたいって言ってくれる方々が多くいるなという風には感じてます。

ーー早慶クラシコはお二人にとってはどういう舞台ですか
石川 去年も出させて頂いたので、その雰囲気とかその楽しさっていうところを噛みしめることができたので自分をもう1回、その舞台に立ちたいですし。その舞台に立って、チームの勝利に貢献できたらいい経験ができるのかなと思います。
西 そうですね。昨年運営の部分で携わらせていただいて、本当にピッチでプレーする選手たちだったり、試合はすごく輝いて見えましたし、憧れる部分は多くあって。去年、来年こそは試合に自分も出たいなっていう風には感じて過ごしてきたので、そういった意味では、本当に試合に出場して活躍したいっていう思いは強くありますし。伝統っていう部分で言えば、絶対に負けられない試合ではあるので、本当に自分たちの誇りだったり、プライドの部分を、プレーで表現できたらなっていう風に思います。

ーーもしピッチに立ったら、自分のどこを見てほしいですか
石川 紹介動画でも言ったんですけど、今までになく球際には強く行くので。そこは注目してみてくれたら嬉しいなと。チャンスを作るところも注目してみてくれたら嬉しいなっていう風に思います。
西 そうですね。自分の特徴は攻撃にあると思うんで。オーバーラップだったりとか、前に関わっていって、そこからゴールに絡んでいくプレーだったりとか、ドリブルだったり、パスだったり、シュートっていう部分は注目してほしいなと思います。

ーーチーム内での注目選手を教えてください
石川 いる?
西 難しいですね。注目選手って言われると。
石川 4年生ですね。4年生にとって多分最後の早慶戦っていうところで気合入ってる人もいると思いますし、これまで試合に出れなかった人とかも、もしかしたら出るかもしれないので、チームを引っ張る姿とか、ア式にかける思いみたいなところが、国立のピッチの上では体現されると思うので、そういったところに注目してほしいなと思います。
西 そうですね、難しいです。いや、なんか逃げの回答になっちゃうのかもしんないですけど、やっぱ誰がとかじゃなくて、全員なのかなっていう風には思いますね。なんか、ピッチに立ってる立ってない関係なく、ピッチに立ってる選手は、もちろんプレーだったりもそうですし、そのチケットもぎりだったりとか、グッズ販売だったりとか、場外、場内警備だったりとか、本当にいろんな仕事がある中で、1人1人の役割っていうのがあると思いますし、その1人1人が役割を果たすことで、その早慶戦という舞台が成り立つとは思うんで。そういった意味では、ピッチに立つ立たない関係なく、全員のそのプレーだったり働きぶりっていう部分には、注目って言ったらあれですけど、来てくれる方には見てほしいかなっていう風には思います。

ーー試合を通しての見どころだったり、チームとしての戦い方の注目ポイントを教えてください
石川 早慶戦ということなので。多分みんな緊張すると思いますし、難しい試合には絶対なると思いますし、苦しい時間帯も必ずあると思うので、そういったところをチーム全員で乗り切って、勝利っていうものを掴みたいなと思います。
西 どうしても慶大の方に注目が集まるのかなっていう風には自分自身思ってます。実際、Jリーグの舞台でゴール決めてたりとか、そういった注目度でいったら1番大きいのかなっていう風には思います。そういった選手に負けない部分だったりとか、1人1人の個人の戦いだけじゃなくて、チームとしてのチーム力っていう部分ではでの戦いっていう部分に、すごい大事になってくるかなっていう風には思うんで、結束力だったり、チーム力っていう部分は、お互い大事になってくるのかなっていう風に思いますし、本当に、気持ちの部分で、もう熱くならない選手はいないと思うので、そういった意味でそういう気持ちが溢れたプレーだったりっていう部分がやっぱりみんなに見てもらいたいですし、そういった部分を、そういう持ってる気持ちだったりを表現できたらなっていう風には思います。

ーー個人として早慶クラシコの意気込みをお願いします。
石川 自分がもし出ることができたら、その一瞬一瞬を楽しみたいなっていうのは自分の中であって、去年試合に出させていただいた中で本当に楽しかったなっていうのがほんとに1番あるので、その中で自分自身のプレーであったり、チームの一体感っていうところを意識すれば価値は必ずもたれると思うので、そこは意識してやっていきたいなっていう風に思います。

西 自分のプレーの特徴っていう部分は注目してほしいですし、そういった部分を出せるように、自分はいい準備をして試合に出ることができれば。思ってる思いだったりとかも、早慶戦にかける思いっていう部分を最大限にプレーで表現したいです。

今後への意気込みを書いていただきました!

◆石川真丸(いしかわ・しんま) 写真右
2002(平14)年4月30日生まれ。名古屋グランパスU18出身。170センチ。スポーツ科学部4年。攻撃参加が持ち味のサイドバック。対談ではグランパス時代からの後輩でもある西選手のあれこれに興味津々でした!

◆西凜誓(にし・りんせい) 写真左
2004(平16)年8月14日生まれ。名古屋グランパスU18出身。174センチ。社会科学部2年。左右を問わず器用にこなすユーティリティープレイヤー。最近ハマってることは動画鑑賞とのことです!

(取材 和田昇也)