【連載】ラクロス部 関東学生リーグ戦前特集『捲土重来』 第4回 AT水野文萌×MF増田明香×DF山田麻由

特集中面

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 第4回は、下級生時からトップチームでプレーし、今季戦術幹部を務めるAT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)、DF山田麻由(商3=東京・国立)と、六大学交流戦でブレイクを果たし、一気に主力に名乗りをあげたMF増田明香(法3=東京・国学院久我山)の3年生トリオ。”ストイックすぎる”3人の、リーグ戦に向けた想いに迫った。

※この取材は6月13日に行われたものです。

対談中の3選手

――始めに他己紹介をお願いします

増田 彼女(水野)はアタックで、点を取るのが役割なのですが、キレキレのダッチと、1on1をしている中でも広い視野をもって味方にパスを出せる選手です。またグラボ(グランドボール)一つ取るにしても、スピードで取る時もあれば、ちゃんと体を入れて取ったりする、といった一つ一つのプレーを頭を使ってやるラクロスIQの高い選手だなと思います。

水野 山田麻由さん、コートネームはまゆさんです。彼女は今の早稲田のディフェンスの要で、戦術面でチームを引っ張ると同時に、プレーでもみんなを鼓舞してくれるような、リーダー的な存在です。プレー面では、誰にも負けないようなフットワークや、体の強さがあって、1on1かけていても一番嫌だなって思うようなディフェンスをしてくる、世代を代表するディフェンスプレーヤーです。  

山田 増田明香です。コートネームははるで、はるは早稲田の攻守の要として、アタックでもディフェンスでもチームを動かすような選手です。アタックではどの選手よりもスピードのあるショットで会場を沸かせるし、ディフェンスでは、強い対峙力でしっかり目の前の相手を止めるというところで、攻守にわたって早稲田のエースとして活躍してくれています。

――ラクロスを始めたきっかけは

増田 私は高校の時からラクロスというスポーツを知っていて、大学に入ったら絶対にやろうと決めていたわけではないですが、なんとなく頭の片隅にありました。早稲田に入って、実際にラクロスの体験会に行って、雰囲気も良かったですし、ラクロスは初心者から活躍できるという決まり文句のようなものがあるのですが、それに惹かれて入りました。

水野 私は高校の先輩が大学でラクロスをやっていて、その先輩と仲が良くて、一回来てみないって感じでそのままグラウンドに行きました。大学で何をやるかとか全然決めていなくて、ちょっと大学でも運動できたらいいなとは思っていたんですけど。(ラクロス部は)部活だけど厳しすぎなくてちょうどいいな、私生活と両立できそうだなと思って入部を決めました。実際はそんなに甘くなかったですが、今まで続けてきいるという感じです。 

山田 私は高校時代から、大学ではアルティメットをやりたいなと思っていたのですが、たまたま隣の家の3個上の先輩がラクロスをやっていたので、ラクロス自体は知っていました。 アルティメットに心を決めながら、1回ラクロスの体験に行ってみよう、そこで体験して終わろうと思っていたのですが、(ラクロス部の)人の良さと、部活として日本一を目指せる環境があるところで、最後の学生生活をここにかけてみたいなと思ってラクロスをやることを決めました。

――今のポジションになった経緯、理由を教えてください

増田 最初はみんなMFから始めて、(アタックとディフェンスの)得意な方が出てきたらどちらかになるという感じなのですが、私はどちらも特に嫌ということはなくて。MFの、アタックもディフェンスもどちらもできるところをプラスに感じて、1年生からずっとMFをやっています。アタックがうまくいかなくてもディフェンスでカバーできるし、ディフェンスがうまくいかなかったらアタックでカバーすればいい、という考えでここまでMFを続けてきています。

水野 つい最近まで私もMFをやっていたのですが、今シーズンからATに転向しました。MFをやっていながらも、アタックの方が得意だったし、コーチからも今シーズンはATとして引っ張っていってほしいと言われたので、苦手な方をやめて得意な方を伸ばすという選択をとりました。

山田 私は1年生のサマーの大会からDFに絞ってやっています。高校までバスケをやっていたのですが、その時もディフェンスが好きでしたし、ラクロス部に入ってからも、サマーまでの自分のプレーを振り返って、やっぱりディフェンスがいいなと思っていました。DFに絞ることで出場するチャンスが広がるのであれば、早くDFに絞った方がいいと思って、ここまでやっています。

――戦術幹部として具体的に取り組んでいることを教えてください

水野 クリアリーダーとしては、チームとして、どうやってクリアを運んで得点までつなげられるかというのを、フォーメーションやライドに合わせた形で考えて提示しています。

山田 自分はディフェンスの戦術面で、どういう守り方で守ればいいのかを考えて発信しています。相手に合わせたり、自分たちの得意な面を生かしたりして、どうしたらボールを早く奪ってアタックにつなげて、早稲田が点を取れるかにフォーカスして、”奪うディフェンス”というのを体現するために戦術を考える役割を担っています。

――4年生に指示出しをするやりづらさはありませんか

水野 本当に全くないです。私たちの性格上、コートに立ったら先輩後輩関係なく、アドバイスや指摘をし合っています。先輩たちが私たち後輩の言葉をしっかり受け止めてくれて、今の環境を作ってくれているので、すごくやりやすいなと思います。

――それぞれのポジションの魅力は何ですか

水野 ATの魅力はなんといっても、ショットを打って得点を決めることができるところです。ラクロスは、いくら点を取られても、それより1点多く取ることができれば勝てるスポーツだからこそ、ショットシーンでは会場も盛り上がるし、チームとしても盛り上がる瞬間で。そのシーンを作り出せるというのがATのいいところなのかなと思います。

増田 MFは、ATやDFとは違い、フルフィールドを走り回って、ディフェンスもアタックもできて会場を沸かせられるのが一番の魅力だと思います。また、MFはドローに一番関わることができます。ドローは試合の切れ目で行われて、観客が一番注目する場面なので、それに一番関われるのは魅力だと思います。ATが花形と言われていますが、私はMFが一番花形だと思ってます。

山田 DFの魅力は、仲間との一体感を感じられるところだと思います。アタックとか攻める場面では一人でできるところもあると思いますが、ディフェンスは一人が機能しなくなるとそこで終わってしまうので、全員が力を発揮して、 インターセプトやゴーリーセーブで観客を沸かせられるのがDFの魅力かなと思います。

――お互いのプレーの強みを教えてください

増田 麻由は圧倒的な対峙力だと思います。まず1on1で絶対に抜かれないという信頼感を周りに与えてくれるというのと、ディフェンスだけではなく、クリアの開きでボールを前線につなげてくれるという安心感がすごくあります。MFとして、DFに麻由がいてくれて誇らしいですし、試合中も練習中も頼りにしています。

水野 はる(増田)の強みは、DFに専念している人よりもディフェンスができて、ATに専念している人よりもアタックができるような、どちらもトップクラスでプレーできるところが強みだなと思います。アタックで言うと、得点力があって、ブレイクから得点まで一人でいくこともできて、早稲田の得点源になっています。ディフェンスでも、しっかり一人で1on1守れるし、そこで抜かれないという周りからの信頼も厚くて、ディフェンスもアタックも一流レベルのプレーヤーだと思います。

山田 のあ(水野)の強みは、キレキレのダッチと圧倒的な基礎力で、試合を作れることだと思います。やっぱりここぞという時に決めてくれるのはのあだし、ボールを絶対落とさなかったり、 つなげてくれるという信頼感があるので、チームが苦しい時に点を取る力があるところが強みだと思います。

早慶戦でボールを保持する水野

――3年生はどんな学年ですか

増田 他学年に比べてストイックすぎる部分があって、それが自主練を毎日しているというような良い面にも現れるのですが、ストイックすぎて苦しくなってしまう面もあります。私はそこが良さだなと思っています。大会をやっていて日本一を目指す上でなくてはならない部分だと思いますし、自分にも仲間にも厳しくすることができるというのはうちの学年の強みだと思います。

山田 私たちの学年は全員陰キャで、人数が少ないのもあるのですが、誰も遊ぶ相手がいないので、みんなラクロスに没頭できる時間があるのかなと(笑)みんなラクロスにまっすぐで勝ちたいという気持ちがかなり現れている 学年かなと思います。

水野 私たちの一番の強みは、お互いにちゃんと言い合える関係を築けているというところです。 ラクロスの面でも私生活の面でも、思ったことをしっかり言い合えて、それを受け入れられるところがすごくいい関係だなと思います。

――4年生はどんな学年ですか

増田 私たち3年生は我が強い学年なのですが、4年生は、全員が個性を持っていながらも、全員に包容力がある学年です。フィールド外でも、私たちがいじったりすることもできるくらい仲が良くて、私たちの一個上は今の4年生じゃなかったら務まってないなと思うくらい、すごくいい学年だなと思います。

水野 私も明香と思っていたことが同じで、本当に包容力がある学年だと思います。なかなか下の人の意見を聞くって難しいことだと思うし、上下関係がしっかりあることも大事だと思いますが、私たちの場合はその上下関係の負の面を全部取り除いて、いい部分だけ抽出できているような気がします。3、4年生は本当に仲が良くて、それがプレーにもいい影響を与えていると思います。

山田 似ているのですが、チームに一体感をもたらしてくれるというか、チームを一つにしてくれる存在だなと思います。練習中、4年生に対して求めるようなことを言ってしまっても、チームがいい方向に進む行動をいつもとってくれて、3年生である私たちが言いすぎてしまうことがあっても、それに対してちゃんと受け止めてくれたり、そこから4年生として正しい行動をしてくれます。はるも言っていましたが、私たちの1個上が今の4年生じゃなかったら、私たちはのびのびとプレーすることもできていないと思うので、ありがたいなと思います。

――仲の良い先輩はいらっしゃいますか

山田 ラクロス面においては、ディフェンスの沙耶佳さん(DF戸上、スポ4=埼玉・市浦和)とかっしーさん(G柏原陽菜乃主将、創理4=東京・大妻多摩)は、私がトップに上がった2年生の始めの頃から、ずっと一緒に戦ってきた存在で。今年私がDF幹部をやるとなった時も、ずっと支えてくれて鼓舞してくれて、一緒に試合に出ると絶対的な安心感がある存在で、仲がいいなと思っています。

水野 満遍なく話しますが、同じポジションの先輩たちとはプレー面でしっかりコミュニケーションをとれていて、仲は良いなと思います。あとはゴーリーのかっしーさんとは、ゴーリーアップで私のショットのフィードバックをもらったり、私がかっしーさんのフィードバックをしたりしていて。割とATとゴーリーでコミュニケーションを取ることがあって、かっしーさんとも仲がいいです。

増田 同じポジションで言うと、萌衣さん(MF脇田、教4=東京・白百合学園)、美亜さん(MF田中、スポ4=東京・国立) はフィールドでもコミュニケーションを取るし、練習中でもお互いにここはこうしたほうがいいよね、とか言ってもらったり、こちらから言ったりしているのでそういった面では仲がいいかなと思います。あとかっしーさんも、すごく天真爛漫な方で、いい意味で主将とは思えないテンションで話してくださって、こっちがいじることもできるし、あっちがいじってくることもあるみたいな、良い関係が築けているなと思います。

六大学交流戦明大戦でボールを運ぶ増田

――ここからはここまでのシーズンを振り返っていただきます。始めに六大戦を振り返っていかがですか

山田 順位を見ても内容を見てもあまり良くなかったなと思います。

水野 結果も良くないし、その頃チームが不安定な状態で、選手としてもやりにくさを感じていた時期でした。

――早慶戦までにチーム状態に変化はありましたか

山田 六大戦の約2週間後に早慶戦前合宿があって、そこで一段とギアが上がりました。早慶戦に向けて気持ちを一つにすることができて、実りある合宿になりました。そこから毎週ミーティングをして、チームの認識のすり合わせをしたり、練習試合を通して自分たちの戦術を試したりできたので、合宿から早慶戦までの1か月はいい期間になったと思います。

――その早慶戦は振り返っていかがですか

増田 早慶戦は、フィールド内でメンタルをコントロールしきれなかったところが、大きな敗因だと思います。最初に4点リードして、そこから少し相手の流れになってしまった時に、自分たちで踏みとどまることができなくて負けてしまったというのが、自分たちでどうにかできたことだからこそ悔しかったです。相手より余裕がなくて、自信を持ってプレーすることができなかったなと思います。

――ご自身の今シーズンのプレーを振り返って

水野 シーズン始まってから半年経つのですが、正直、自分がシーズン始めに思い描いていた姿とは遠いし、今でも理想と現実のギャップが大きいです。この半年間は悔しい思いをすることが多い期間になりました。ただ、私はそれをあまり重く捉えていないです。大事なのはこれからだし、これから残りのシーズンをどうつくりあげていくか楽しみな気持ちな方が大きくて。これまでの気持ちより、これからどうしていくかが大事かなと思います。

山田 昨年3、4年生がいる中で、のびのびとやらせてもらっていましたが、今シーズンはDFリーダーという役割をもらったり、DFの中では経験値がある方になりました。その中で、勝手に責任を重く捉えすぎてしまったりして、プレーでも戦術面でも思い悩むことが半年間だったなと思います。早慶戦が終わって、昨年卒業した先輩方から、まずは楽しむことだよと連絡をいただいて、そこがこの半年間足りていなかったなと気づかされたので、シーズン後半はそれを大事にやっていきたいなと思います。私たちの目標は学生王者で、そこへの挑戦はまだ始まっていないので、今しっかりと準備して、目標に向けて頑張りたいという気持ちが大きいです。

増田 私も満足のいくプレーは全然できていないです。MFは攻守どちらも関わることができるポジションにいるからこそ、試合の流れに直結すると思っていて。チームが苦しい時に流れを変えられる選手にならないといけないなと思っています。技術面で言うと、自分はATの人たちが崩してくれたものを最後にもらってフィニッシュということが多く、それが自分の強みになっているのですが、その強みを試合ではまだ発揮できていないなと思います。なので、弱みを改善することももちろんですが、フィールドで自分の強みを最大限に活かせるような関わり方ができたらいいなと思います。

早慶戦でライドに臨む山田

――目標の学生日本一に向けて、足りていないと思う部分はありますか

山田 早慶戦の敗因でもあったメンタルは、今注力しているところです。早慶戦までの試合にも通じて言えるのが、今年の早稲田は後半が弱いというところで。ただそこは気持ちで変えられる部分が大きいと思うので、後半に沈まない、集中力を切らさないように意識してやっていかないと、勝てる試合も勝てなくなってしまうので、メンタルの保ち方は今取り組んでいるところです。

水野 学生王者になるために、足りている部分より足りていない部分の方が多いなと感じています。その中でも一番足りないのは私もメンタルの部分かなと思っています。今の早稲田は悪いプレーがあった時の断ち切り方がうまく断ち切れなかったり、悪い状態からギアを上げられなくて、その場の雰囲気にのみ込まれやすいチームになってしまっていて。どのチームもいい瞬間も悪い瞬間もあると思うのですが、悪くなった時にギアをチェンジできるようなプレーを早稲田内で作り出せるようになった方がいいのかなと思います。

増田 私も似たようなことになるのですが、早稲田は日体大や慶應、立教といった強豪校と試合をする際、試合前はいけるよねという気持ちで臨むことができるのですが、やっぱり心のどこかでひるんでしまっている部分があるなと思っていて。早慶戦でもその部分が出てしまったなと思います。少し憧れてしまっている部分があるなと、自分たちは長年FINAL4に行けていないので、相手を上に見てしまっている部分があるなと思っていて。自分にも仲間にも絶対的な信頼を置いてプレーをするということはまだできていないのではないかなと思います。

――リーグ戦で特に倒したい相手はいますか

増田 私は明治です。明治と早稲田はすごくプレースタイルが似ていて、どちらも泥臭さを強みにしているので、アタックでもディフェンスでもすごく熱い攻防になると思います。また、今年、明治とは練習試合で勝って六大戦で負けて一勝一敗になっているので、最後に勝って次に進みたいです。

水野 どこにも負けたくないので、特にどこに勝ちたいというのは難しいのですが、私は初戦の学習院戦がカギだなと思っています。実力としては立教や明治には及ばないだろうし、早稲田も現状では練習試合で勝てている相手ではあるのですが、初戦は本当に大事だし、絶対に落とせない試合なので、一番勝ちたいです。また学習院はディフェンスが上手いチームなので、学習院相手に自分でいつも通りのダッチをかけて1on1で勝負することができたら、自分の自信にもつながると思うので、学習院戦が一番勝ちたい試合です。

山田 自分は立教に勝ちたいです。自分自身の調子も悪く、チーム全体としても悪い流れが続いていた時に六大戦で当たって、大敗してしまったので、やっぱりその借りは返したいなと思います。また昨年のリーグ戦で立教に勝ったのに、結局立教が全国に進んだというところの悔しさもあるので、これまでの悔しさを全部ぶつけて、自分たちが勝ってFINAL4、全国と進んでいきたいなと思います。

――リーグ戦のキーマンになる選手を挙げてください

増田 同じポジションの萌衣さんを挙げます。萌衣さんが調子に乗りきれていない時はチーム全体の士気も上がらないし、実際負けてしまうことも多いなと思っていて。逆に萌衣さんが得点すればチームの勢いがつくし、ディフェンスでもアタックでもチームを引っ張る選手なので、萌衣さんへの信頼は厚いと思います。

水野 私はまるさん(AT横幕円香、文構4=神奈川・公文国際学園)になるのかなと思います。まるさんは誰にも止められないスピード感があって、私とプレースタイルは全然違いますが、得点力という面ですごく尊敬している先輩です。萌衣さんと同じく、まるさんが調子が悪いと、早稲田の得点が伸びないので、まるさんの得点力は試合のキーになってくるのかなと思います。

山田 2年のとあ(G星井萌子、スポ2=東京・駒場)がキーになると思います。半年前にフィールドからゴーリーに転向したのですが、フィールドで培ったクロスワークや、突破力は彼女の武器だと思っています。まだ経験値が浅い中で彼女がゴーリーセーブをすると、会場もチームも沸くし、そこからの早いクリアも彼女の武器なので、そこをとあが発揮してくれたらブレイクにもつながると思うので、キーマンかなと思います。

――最後にリーグ戦に向けて意気込みをお願いします

増田 私は、今シーズンが自分のラストシーズンだと思って挑むほど、本当にかける思いが強くて。4年生とやれる最後の舞台というのもありますし、ラクロス界で早稲田は舐められているので、それを払拭するいい機会だからというのもあります。最後に4年生を全国に連れて行って終わりたいです。

水野 二つあって、一つは麻由も言っていたのですが、ラクロスの試合を楽しむことです。勝手にいろいろと背負い込んでしまったり、自分に負荷をかけてしまったりして、純粋にラクロスを楽しめない自分がいたのですが、最近の練習では楽しむ感覚がつかめてきていて、そうなると自分も乗ってプレーできるようになっていったので、楽しむことをリーグでは体現していきたいと思います。あとはワンプレーに集中するというのを最近は意識していて、目の前のグラボを確実に取ったり、目の前にいる相手をダッチで抜いて崩す、といった目の前のプレーを大事にしていきたいと思います。

山田 DFは花形じゃないですし、目立つ場面も少ないと思いますが、DFが流れを作ることが大切だと思うので、DFが奪うというところにフォーカスして、全試合勝つことを目指してやっていきたいなと思います。また、昨年から一緒に戦っている沙耶佳さんやかっしーさんと一緒にプレーできるラストチャンスなので、今までずっと悔し涙を流してきた分、最後は一緒に笑って終わりたいです。そのためにしっかりと自分がやるべきことを日々やっていければいいかなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 長屋咲希 写真 廣野一眞、飯田諒)

◆水野文萌(みずの・あやめ)(※写真中央)

埼玉・早大本庄高出身。創造理工学部3年。趣味は男子バレーの動画を観ること。特に観るのは石川祐希選手の高校時代の映像で、「もっと人間性を磨こう」と刺激になっているようです!

◆増田明香(ますだ・はるか)(※写真左)

東京・国学院久我山高出身。法学部3年。赤ちゃんの動画を観るのにハマっているという増田選手。試合中の姿とは打って変わった可愛らしい一面が垣間見えました!

◆山田麻由(やまだ・まゆ)

東京・国立高出身。商学部3年。昔は苦手だった牛乳に最近どハマりした山田選手。2日間で2リットルを飲み切るほどのハマりようです!