【連載】フィギュア部門新体制特集 新入生インタビュー 第1回 小林遙佳

特集中面

 今年度、早大スケート部フィギュア部門には10人の新入生が入部した。そこで一人一人にインタビューを行い、競技歴やスケートへの想いだけでなく、大学生活や今後についても話を聞かせてもらった。今後10回にわたり連載する。記念すべき第1回は小林遙佳(政経1=埼玉・早稲田大学本庄高等学院)。

※この取材は5月7日に行われたものです。

笑顔の小林

競技について

――スケートを始めた時期ときっかけを教えてください

 スケートを始めたのは小学校2年生の2月です。クラブではなく、初心者向けの教室に入りました。スケートはテレビで見てずっとあこがれていました。母に頼み込んだら、1年生の春休みにやっていた短期の教室に連れて行ってくれて、初心者なので何もできませんでしたが、楽しくて、芽生えちゃいました(笑)。年に何回か遊びで連れて行ってもらって、「周りのお姉さんたちすごい!」とか思っているうちに、より一層やりたくなっていました。

――普段はどこで練習していますか。大学も始まりましたが、どれくらい練習していますか

 今は上尾のリンクで練習しています。スケートを始めた当初は川越で練習していましたが、リンクがなくなってしまったので移動しました。週5、6日位練習しています。

――競技の魅力は何だと思いますか

 ジャンプやスピンも華があって素敵ですが、私は最近特にスケーティングや滑りで人を感動させる、というところがスケートの魅力だと思っています。

――ご自身の強みは何だと思いますか

 最近はスケーティングに力を入れていて、FSのドラマチックなコレオシークエンスに感情を込めることができるようになってきたかなと思います。

――どんな選手になりたいか、選手としての理想像はありますか

 滑りで気持ちを伝えたい、というか。そんなに大きいことはできませんが(笑)。ジャンプやスピンを曲にはめて高度な技を組み入れていきたい、という気持ちと、スケーティングを磨いていきたい、という気持ちと今は両方あります。

――早稲田大学のスケート部に入部した理由、経緯を教えてください

 私が元々通っていた中高一貫校は大学受験に力を入れていたため、勉強との両立が厳しくなってしまって、スケートが続けられなくなりそうだったので、スケートを続けたい一心で大学付属の早稲田の高校を受験しました。早稲田大学に進むことは、そのときから決めていました。全部スケートのため、じゃないですけど(笑)。

――(OBOG含め)早稲田に憧れの選手はいますか

 スケート部ではないのですが、羽生結弦さん(令2人卒)や荒川静香さん(平16教卒)など、オリンピック金メダリストが早稲田出身なのはすごいことだなと思います。

――早稲田の先輩や同期と交流しましたか

 一回部練でお会いしましたが、まだあまり話せていないです。同じ上尾が拠点の先輩である妻鹿(愛)さん(政経3=大阪桐蔭)とは話しますが、今はそれくらいです。

――早稲田に仲の良い選手などはいらっしゃいますか

 妻鹿愛さんです。最近あまり会えていないのですが、練習拠点が同じなので。愛ちゃんが2年前に入ってきたとき、周りの人たちが(妻鹿に)、「あの子早稲田(の高校)なんだよ」と教えてくれて、周りを固めてくれました。大学の話や学部の話を聞いたり、私の個人的な話も聞いてもらいました。

――頼りになる先輩ですね

 ですです!好きです!

――早稲田大学フィギュア部門への印象は

 仲が良いな、と思います。他大の話を聞いていて、「先輩」とかつけないといけないのかなと思っていたのですが、君付けやちゃん付けで呼んでいて、「いいんだ!」みたいな。先輩方も優しかったし優しそうだし、良い環境だなと思います。

 

大学生活、私生活について

――趣味は何ですか

 最近はできていないのですが、レジンクラフトといって、レジン液を使って固めたりフォーカスしたりしてアクセサリーを作っています。友達のスマホケースを作ってプレゼントしたり、高校の文化祭で使うクラスの景品を作ったりしていました。

――大学生活には慣れましたか

 慣れたような、慣れてないような。

――高校生活と比べていかがですか

 高校がとても遠くて、片道2時間~2時間半かけて通っていたので、それが半分になったのが嬉しいです。

――政治経済学部ですが、何を勉強していますか

 今は必修だらけなので、落としてはいけない科目をただただ勉強しています。

――面白かった授業などはありますか

 ミクロ経済が面白かったです。先生がお話上手なのも大きいと思いますが。

――学業とスケートの両立はいかがですか

 頑張ります、って感じです(笑)。無駄に自分を追い込みすぎず、楽しみつつ全力で。

――スケート以外で、大学4年間でやってみたいことはありますか

  まだ未定ですが、短期留学をしてみたいです。スケートをやっていると長期は難しいと思うので、短期でも良いので留学して、視野を広げたいというか、色々な刺激を受けてみたいです。高校のプログラムで1週間シンガポールに行ったのですが、たった1週間だけでもマインドが変わったので、留学って良いなと思いました。

 

今後について

――今シーズンの試合予定は決まっていますか

 大学生の大会を全然把握していないのですが、インカレは出たいです。(早稲田は)6級の選手が多いのでなかなか大変ですが、頑張りたいです。

――今シーズンの目標を教えてください

 インカレに出ることと、あとは、7級を取るために、トリプルジャンプを安定させたり、課題の体力不足に取り組みたいと思っています。

――今シーズンのプログラムを教えてください。どんなところに注目してほしいですか

 SPは『The giving』です。曲だけできていて振付はまだできていないです。FSは『Titanic』です。とてものびのびしたコレオシークエンスシニアを振り付けていただいたので、ドラマチックな滑りを観てほしいです。また、シニアだとステップが加わるのですが、今までやったことがないような激しいものに新しく挑戦してみました。タイタニックの船が沈んで、乗っている人たちが慌てているシーンの激しめの曲です。

――大学4年間の目標、ビジョン

 自分がやりたいと思ったことには挑戦したいです。スケート以外にやりたいことを見つけたいですし、学業とスケートを両立させていきたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 荘司紗奈)

 

 

◆小林遙佳(こばやし・はるか)

埼玉・早稲田大学本庄高等学院出身。政治経済学部1年。所持級はシングル6級。