応援部と向き合い続けた4年間
異例となる吹奏楽団からの代表委員主務として応援部という大組織を支え抜いた白井綾乃(法=埼玉・淑徳与野)。
ー応援部が周囲から応援されて、愛される団体であるためにー 白井が駆け抜けた4年間を振り返る。

東京六大学野球秋季早慶戦での白井
早稲田大学法学部への合格を見事果たした白井は新歓ステージを見て応援部への入部を決意。白井は中学時代に強豪の吹奏楽部に所属していたこともあり、規律等が細かく、厳しく決まっている応援部にも順応していった。法学部の必修授業などで忙しく過ごした1年時。当時の白井にとって活動への強いモチベーションとなったのは当時の4年生の存在だった。「楽器も上手で、応援もドリルも全力で、演奏会の構成や練習の雰囲気なども全て好きだったので、その姿に憧れて、少しでも近づきたいと思って、ここまでやってこられた」と振り返る。

当時の4年生との共演が実現した12月の定期演奏会
順調に進んでいった新人時代かと思われたが、部員昇格において重要な条件の一つである夏合宿にコロナによって同期で唯一参加できなかったことがずっと気になっていたという。そんな状況を当時の4年生や新人監督部門の上級生が助けてくれたといい、「無事に皆と同じタイミングで部員昇格させていただくことができて、本当にうれしかったです。1年間の努力が認められた気がしました」と白井は話した。
「可愛くて仕方なかった」と話す後輩たちの入部。東京六大学応援団連盟との吹奏楽部・チアリーディング部合同演奏会など、2年時の活動を濃密に過ごした。

野球応援にて同期を見守る白井
3年生となり補佐役職として各部門の一員になると、グッズ制作に携わったり、副務や学生動員対策補佐として早慶戦に関わったりと、責任感と達成感を感じる場面が増えていく。そんな1年間を白井は「試合や合宿に向けて、準備や資料作成に追われることも多く、大変なことも増えましたが、同期との絆も深まり、一番楽しかった1年だった」と振り返った。
最終学年になり、「代表委員主務」という役職になった白井。リーダー部員がこの役職に就くことが通例ではあるが、同期のリーダー部員が1人のみのため、他パートからこの役職を出す形になるといった背景がある。この大役を務めるにあたり、始めは想像よりも仕事量が多くて圧倒されたというが、「今までに吹奏楽団やチアリーダーズから代表委員主務に就任された方々や、リーダーが少なかった代の方々からは特に沢山気にかけていただいた」と同じ境遇を経験した先輩方からの支えがあったことを明かした。
最初は感じていた不安も主務部門の同期や代表委員主将の豊島悠(教=神奈川・桐蔭学園)とお互いに助け合いながら乗り越えていった。それだけでなく、1個上や1個下のリーダーの助けもあったことで1年間の仕事を完遂できたという。

東京六大学野球早慶戦にて笑顔の白井
代表委員主務という役職を通して、応援部がたくさんの方々に支えられて活動できているということを誰よりも実感できたという。そんな1年間を「自分の苦手なことからも逃げず、部活と、同期と、自分自身と本気で向き合って駆け抜けた時間は今後の人生の大きな財産になると思う」と表現した。
応援部のこれからについては周囲から応援されて、愛される団体であってほしいと話す。そして、4年前の新歓ステージで本人が沢山の勇気・パワー・笑顔をもらったように、これからも応援部が人々に良い影響を与え続けることを白井は願う。
(記事・写真 土橋俊介)