【連載】「令和6年度卒業記念特集」第24回 高橋美波/ボクシング

卒業記念特集記事2025

人生を大きく変えてくれたボクシング

 ボクシング女子ライトウェルター級で圧倒的な強さを誇っている高橋美波(スポ4=埼玉・花咲徳栄)。今年度は出場した全ての試合で1ラウンドRSC勝ちを収めており、関東大学トーナメント戦2連覇、全日本選手権(全日本)3連覇を果たした。いつも笑顔で試合に臨む姿が印象的な高橋の、競技に対する考えや強さの秘訣、ボクシング部での4年間について伺った。

全日本選手権の決勝に臨む高橋

ーー競技を始めた時期はいつ頃でしたか。また、始めたきっかけも教えてください

 本格的にボクシングを始めたのは、高校で部活に入ってからです。3歳の時から極真空手をやっていたこともあって、小学4年生の時に、埼玉県のプラチナキッズというアスリート発掘事業に参加しました。プラチナキッズというのは、いろんなスポーツを体験したり、いろんなプログラムを受けたりする中で、オリンピックを目指せるような競技を探していくというものです。自分に合う競技を見つけようとする中で、空手からボクシングにつながりました。極真空手自体は今でも続けているのですが、オリンピック競技ではないですし、空手自体もパリ五輪では採用されていなくて。オリンピック競技として、という部分でボクシングをやってみようかなというふうに決めました。中学生生の頃からは高校の練習に参加して、その高校の部活に入部したところから本格的に始めたという感じです。

ーー高校を選ばれた理由の1つとしても、それが大きかったのですか

 そうです。ボクシングをやろうと思ってその高校に入りました。

ーー早大を選んだ理由を教えてください

 ずっとスポーツをしていることもありますし、小学生の時から、スポーツ発掘事業などでスポーツ科学についてはずっと勉強してきていて。大学に入ってから何を学ぼうかなと迷っている時に、模擬授業のような体験に行きました。やはりスポーツ科学部の授業がすごく面白くて、スポーツ科学を学びたいなという気持ちが一番大きかったです。スポーツ科学の最先端は日本の中だったら早稲田大学だろう、と。それと、ボクシング部があるということも理由の1つとしてありましたね。自分が一度お世話になったことのある教授が早稲田にいたので、その教授からも学びたいなという気持ちもあり、早稲田を選んで受験しました。

ーー実際に早大に入学して、ボクシング部に入部して、良かったなと感じることなどはありますか

 そうですね。まず、ボクシング部には元々自分以外に女子部員がいなくて、入部当初もマネジャーはいましたが、女子選手は自分しかいなかったです。男子しかいない練習環境の中でどれだけ練習ができるのかなという不安はあったのですが、すごく温かく迎えていただいて。チームワークがすごくいい部だったので、「この部活なら自分も強くなれそうだな」ということを強く感じたのを覚えています。それは4年間ずっと変わらず、先輩後輩同士も仲が良く、チームワークも良くて、先輩後輩からの応援があったからこそ頑張れたなと思いますし、やはりそこが、早稲田のボクシング部に入って良かったなと思うところですね。それと、トップアスリートとして活躍している選手が周りにもすごく多い環境だったので、自分自身も気になりましたし、友達を応援する中で、自分も頑張ろうとなったり、自分自身が勇気をもらったりすることもすごく多くて。いろんな競技で活躍している選手にも出会えてすごく勉強にもなりましたし、とても励みになったな、と思います。そういう仲間と一緒に4年間学べたというのは、自分にとって良かったなというふうに思っています。

ーー早大ボクシング部はどのような雰囲気の部活ですか

 真面目な人が多いです。大学でも部活を続ける人って、推薦で入るような選手も多いと思うのですが、うちの部は推薦を取っていなくて全員一般入試で入学しているので、それも関係しているのかなと思います。自分で言うのもあれなのですが、自分自身も真面目な性格なので、部の雰囲気がすごく自分に合っていました。もちろんさっきも言ったように、チームワークが良くて明るく、練習外では楽しく話したりもするのですが、やる時はやるという競技に対する真剣な姿勢であったりとか、考え方であったりとか、その姿勢が自分にとってすごくいい影響を与えてくれました。

試合後、対戦相手と握手をする高橋

ーーご自身の強みを教えていただきたいです

 2年前くらいからメンタルトレーニングを始めて、それで競技に対する考え方がめちゃくちゃ変わって。競技に全力で取り組むということには変わりなかったのですが、なんていうのかな、試合を楽しむだとか、ボクシングを楽しむだとか、そのような気持ちがここ数年で芽生えてきました。やはり楽しくないとスポーツって続けられないと思いますし、誰かにやらされてやるものでもないと思います。自分がボクシングが好きで、楽しいからボクシングをやっている、という気持ちをまず一番大事にしようというところをすごく大切にしています。試合の前はもちろん緊張しますが、リングの上に立ったら、今まで自分がやってきたことを全部出して、一生懸命戦うことを楽しむという気持ちになれるんです。技術的な強みではないのですが、そういうふうに捉えられるということが、自分にとっては大きなことかなと思いますね。

ーーメンタルトレーニングをされる前と後で変化は大きかったですか

 全然違いました。「そもそも自分ってボクシングが好きなのかな、ただ空手をやっていて格闘技が得意だからやっているのかな」と思っていた時もあったのですが、トレーニングを通してボクシングのことが好きなんだなという考え方に変わりました。それが大きな収穫です。スポーツにおいて、どうしても緊張したりとかプレッシャーを感じたりとかはあると思うのですが、そのような気持ちをうまく自分で変えて、コントロールして、楽しもうと変えられるようになりました。この前の全日本もめちゃくちゃ楽しんでリングに立ちました。楽しんで試合に臨むことができると、その分自分の実力も発揮しやすいかなというふうにも思います。

ーー目標としている人だったり、選手だったりはいらっしゃいますか

 もう引退されている方になります。自分が高校生の時、系列校の大学のボクシング部と同じ道場で練習をしていたので大学生とも一緒に練習をしていたのですが、自分が高校2年生の時の大学4年生の先輩で、仲田輪幸さんという選手がいました。もうご結婚されて、仲田は旧姓なのですが、その先輩はすごく尊敬している先輩です。彼女は世界チャンピオンになったのかな、アマチュアで国際大会でも活躍されていて、全日本でももちろん優勝されてっていう、本当に強い先輩で。練習に対する姿勢が本当にもう、揺らがないというか、とにかくボクシングと向き合っているという感じが本当にかっこよかったんです。部活には付き物だと思うのですが、指導者に対する不満とか、なんでこんな練習やってるんだろうとか、そのようなことを言っている選手だったり、自分の通っているジムで練習をしていて、部活ではとりあえず適当に練習しておけばいい、と考えている選手だったりも結構周りにはいました。ですが、その先輩は部活と別でジムに通っているわけではなく、とにかく一生懸命部活の練習をして、先生が出したメニューに対して「何のためにこのメニューをやっているのか」を自分なりにしっかり落とし込んで、実際の試合ではこれがどういうふうに生かせるかということをよく考えていらっしゃって。練習にめちゃくちゃ気持ちも入っていましたし、いつもパフォーマンスが高くて、それでいて後輩たちの面倒もよく見てくださっていました。そして成績面でも、世界で活躍するような素晴らしい選手でしたので、その練習からのボクシングに対する姿勢を本当に見習いたいなと思っています。もう引退されていますが、自分がボクシングを始めた頃から本当にすごい選手だなと思っているので、仲田輪幸先輩のようなボクサーを目指して頑張りたいなと思っています。

ーー今までで一番印象に残っている試合を教えてください

 全日本は優勝もしましたし、仲間や家族が来てくれたことがすごくうれしかったのでもちろん印象には残っているのですが、特に印象に残っているのは、2年生の時の関東ボクシングトーナメント戦です。東京オリンピックのボクシングのフェザー級の金メダリストの入江聖奈選手と対戦しました。1年生の時にも同じ試合で当たって、その時は東京オリンピックの直前だったのですが、RSCで負けてしまって全然ダメダメでした。1年経って、金メダリストになられてからもう一度対戦して、結果としては5ー0の判定負けではあったのですが、その時は本当に気持ちが整っていて。やはり金メダリストなので、多くの人が勝てるわけがないと感じると思いますし、実力差も明らかなのですが、やる前からなぜか、絶対勝ちますと言えるくらいにすごく気持ちが高まっていて、笑顔でリングに登ったのをめちゃくちゃ覚えているんですよね。楽しんで試合をすることが大事だとお話したと思うのですが、その時はすごく楽しめていて、強敵だから怖いだとか負けるだとかそんな気持ちよりも、金メダリストとボクシングすることを心から楽しもうと思っていました。やってきたことをとにかく金メダリストにぶつけてみようという感じで臨むことができたので、すごくいい試合ができて。もちろん負けてしまったのですが、聖奈さんからタカミナのパンチめちゃくちゃ強かったよと褒めてもらったことがとても嬉しくて、やはりその時のメンタルの状態がすごく良かったのかなという部分が印象に残っています。相手がどうであれ、とにかく自分が楽しんでボクシングをすることが大事ですし、出し切ろうと思えた試合のことをこれからも忘れないでいたいなとすごく思っています。

ーー全日本で3連覇をされましたが、その要因は何だとお考えですか

 ずっとメンタルの話になってしまうのですが、学生最後の試合ということもあって、3連覇に対するプレッシャーよりも「みんな私の試合を見に来て」、「私のボクシング見てよ」という気持ちの方が強かったです。全日本の決勝をとても楽しみにしていた気持ちのままでリングに上がれたことが、勝てた理由の1つかなと思います。技術的な面だと、この4年間ずっと基本的なパンチであるジャブとストレート、ワンツーをとにかくひたすら練習していたのですが、それがすごく奥深くて。そこの追求をとにかく頑張ってやっていたので、それが最後の試合でも綺麗に出せたこともとても印象に残っていて、勝因になっていると思います。

ーー副将として、チームメイクをする際に意識されていたことはありましたか

 主将(川西響主将、スポ4=長崎東)と話していたのは、人として当たり前のことはきちんとやろう、ということです。今の時代、挨拶など本当に当たり前のことができない人って結構多いと思うんですよね。特にスポーツをやっている人って応援してもらえないと競技を続けることができないですし、自分1人の力ではボクシングはできないと思います。最初にも言いましたが、やらされてボクシングをやっているわけではなくて、自分でやりたいからボクシングをしていて、そこには教えてくださる指導者がいて、一緒に練習をしてくれる仲間がいて、支えてくれる家族がいて、対戦してくれる相手がいます。このような周りの人がいないとボクシングはできないじゃないですか。そのようなことを当たり前だと思ってほしくないということを強く言っていました。なので、周りの環境に感謝して、それを当たり前だと思わずに行動できる選手になろうねと自分も部員たちに伝えていましたし、自分自身も4年間常にそういう気持ちで競技と向き合っていたかなと思います。

ーー高橋選手にとってボクシングはどんな存在ですか

 私の人生を大きく変えてくれたものだと思っています。進学する大学や高校を決めるきっかけにもなりましたし、春から母校で体育の教員をやるのですが、自分が所属していたボクシング部もあるので、これからボクシングの指導もやっていくことになります。ということは、もう本当に、自分の人生そのものにボクシングが大きく関わっていることになります。自分自身はこれからも競技を続けますし、どこまでいけるかは分かりませんが、やるからにはやはりオリンピックも視野に入れながらもう少し頑張りたいなと思っています。いろんな出会いも与えてくれましたし、自分の将来の仕事にもなってくるようなものになったので、本当にボクシングに出会えてすごく良かったなと思っています。

ーー4年間で身についた力を教えてください

 早稲田のボクシング部は推薦で入る人がいないので、格闘技未経験の人もたくさんいます。つまり、教えていかなければならないのです。その点で言うと指導力やボクシングIQが養われたと感じています。後輩を見ていく中でどこをどうしたら良くなるのか、勝てるようになっていくのかをとても考えるようになりました。今までは受け身で教えてもらう側でしたが、自分で考えて主体的にボクシングを組み立てていけるようになりました。他人のボクシングもですし、自分のボクシングにもつながることがあると思うので、そのようなボクシングを見る目が培われたと感じました。ボクシングを経験した人が少ないからこそ、自分に身についた大きな力だと思っています。自分自身が教員をやっていく上でも、とても必要な力だと思うので、そこが良かったと思います。

ーーボクシング部での一番の思い出を教えてください

 各代での思い出がやはりあるのですが、一番楽しかったのは去年の秋にボクシング部の行ける人でディズニーランドに行ったことです。自分自身が趣味としてディズニーが大好きなので、いつか(みんなで)ディズニーに行けたらいいなというのは1年生の時からずっと思っていたのですが、それを4年生にして遂に実現できました。みんなでいろいろなアトラクションに乗ったり、ご飯を食べたりして、絆が深まりました。そして自分自身もその後に最後の全日本を迎えましたし、みんなも早慶戦がありました。早慶戦は3ー4で惜敗でしたが、その前にみんなで思い出を作って、仲良くなれたことはとても大きかったなと思います。最後にみんなで思い出を作って、その後試合も頑張ったというのがとても良かったなと思います。

全日本選手権表彰式後の高橋

ーーこれから新チームの体制になっていきますが、早大のボクシング部に期待することはありますか

 自分と自分の代の主将がボクシングの経験者だったのですが、自分たちが抜けてしまうと経験者が少なくなってしまいます。その点、やはりボクシングの技術的なところを更に磨いていくために積極的にいろいろなことに挑戦していってほしいというふうに思っています。試合や練習会にどんどん参加して、自分たち自身でよりスキルを磨くためにどういうことをしたら良いのかを積極的に求めていってほしいなと思っています。あとはやはり自分がモットーにしていた、周りから支えられていること、そのような姿勢を忘れないで、感謝の気持ちを持っていろいろなことに挑戦してほしいなと強く思っています。あとは早慶戦でとにかく早く勝ってほしいです。連敗を阻止して勝ってほしいです。

ーー新チームの注目選手を教えてください

 女子は石川斉佳(スポ3=東京・共立女子)選手です。ボクシング部で自分以外に女子選手はいない中だったのですが、翌年入ってきてくれました。やはり女子の後輩が入ったということはすごく嬉しかったです。一緒に3年間練習してきて、切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間で、彼女も本格的にボクシングを始めたのは大学からなので、技術とかはまだまだこれからどんどん伸びていくと思います。去年遂に1勝して、今年はもう絶対に勝つという強い気持ちで準備しているので、彼女には絶対にトーナメント戦や全日本でも良い結果を残してほしいなという風に思っています。男子は小林響(文構1=東京・東大和南)くんです。彼は少しボクシングをやっていたみたいで、久しぶりにボクシングを始めて、大学でボクシング部に入ってくれたのですが早慶戦で1ラウンドで見事なKO勝利をおさめ、自分も本当に衝撃的でした。やはり部の中で一番ボクシングに対する姿勢が積極的でいろいろな合宿や練習会に1人で参加したりしています。そのような姿勢を自分自身も見習うべきだなと思っています。ボクシングの技術もですが、そのような強くなろうという意志もすごいです。今年は全日本選手権の予選にも挑戦するということも聞いていますし、また早慶戦でもきっと勝利に導いてくれる大事な選手かなと、注目すべき選手かなと思うので、ぜひ応援してほしいなと思いますね。

ーー体育教員になろうと思ったきっかけを教えてください

 中学の担任の先生が2年間体育の先生で、そこで体育の先生と関わる機会が多かったということがまず1つきっかけです。また中学生くらいの時から何か人に教えたりすることがとても好きで、教えたことができるようになったり、理解してくれたり、そのような喜びが自分にとってすごく大きくて、教えるってすごく楽しいなと中学生の時に思ったこともきっかけの1つでした。そしてその頃から、体育の先生になりたいということはなんとなく思っていました。大学で教職課程を履修して学んでいくにつれて、やはり先生になることは楽しそうだなと思ったこと。また自分がやってきた競技であったり、学んできたスポーツの知識などを選手や生徒に還元していきたい、生徒を育てたいという気持ちが学んでいく中ですごく強くなっていったことで体育教員になろうと強く決めました。

ーー競技をしながら教職課程を取ることに大変さは感じていましたか

 とても大変でした。私は教員になること1本で考えていたので、就活などもしていなくて、教員採用試験の勉強だけしていました。ですが他の子は競技も続けて、教職も取って、就活もしてっていう子もいたので、私にはできないと思い、本当にすごいなと思っていました。まず一番自分が大変だと感じたことは取らなければいけない方法実習の多さです。体育の教員だと体育の授業でやる種目をほとんど全てやらないといけないんですね。器械体操、バスケ、バレー、サッカー、水泳、剣道、ダンスなどものすごい量あるんですよ。自分は泳ぐことが苦手なのですが、泳いだ後に部活となると本当に体力がなくて、ヘトヘトでした。そのうえ、試合前で体重を落として練習しなければならないということがとても辛かったです。それ以外の勉強などは面白かったですし大丈夫だったのですが方法実習がとにかくきつかったです。競技との両立が難しいなと感じたのは教育実習が終わった2日後に試合があった時です。教育実習中も母校だったので練習はしていたのですが、やはり教育実習でやらなければいけないものなどを優先しなければいけないので、どうしても練習時間をしっかり取れるわけではなかったです。また自分も疲れて、休まなければいけないというところでなかなか試合に向けての練習はできなかったので、それが本当に不安で不安で仕方なかったですね。結果的に勝てたのは良かったのですが、そういうところが難しかったなと思います。

ーー実際に教育実習を経験して、収穫はありましたか

 そうですね。教育実習に行くと、先生になるのは無理だと思う人と、やはり先生になりたいと思う人がどちらもいるよということを先輩たちからも聞いていたのですが、自分は後者でした。生徒と関わっていく中で、本当に毎日楽しくて、もちろん大変なこともたくさんあったのですが、生徒と関わって、生徒のことを知ったり、生徒の成長を見てあげられるということに、すごく喜びを感じました。3週間という短い期間ではありましたが、自分自身が生徒と関わってく中で、生徒が自分のことを慕ってくれると、こういうことしてよかったな、この子たちのためにもっとこういうことしたいなという気持ちがすごい芽生えてきました。最後に先生ありがとうという感じで色紙をもらった時は、本当にやっててよかったな、この教育実習やってよかったな、頑張ってよかったなという気持ちがとてもありました。まとめると、やはり生徒と関わって、成長を見ていけるという、教師としての喜びを強く実感した3週間でしたね。そこでやはり自分は教員になるんだということを改めて強く感じました。

ーー今後の進路先と練習拠点について教えてください

 はい。春からは母校の花咲徳栄高校で保健体育科の教員をする予定です。練習拠点は自分の中では母校のボクシング部の道場で練習をしていけたらいけたらいいなというふうに思っていますね。まだ予定なので、はっきりと具体的なことが決まっているわけではないのですが、自分の職場で練習していきたいと思っています。

ーー最後に、今後の目標を教えてください

 どのくらいの頻度で練習していけるもわからないですし、どういう環境になるかもわからないので、はっきりとこの大会で優勝するとかということは言っていいのかわからないのですが、やはり出れるのであれば、今年も全日本選手権に出場して優勝を目指したいなと思っています。あとはやはりやっていく先にロサンゼルスオリンピックに出場できるのであれば、そこを目指していきたいです。やるからにはという気持ちで、自分のできることを全部出し切って、楽しみながらボクシングを続けていけたらなと思っています。

ーーありがとうございました!!

(取材・編集 西塚奏琉、髙杉菜々子)