【連載】ヴァンフォーレ甲府の敏腕スカウト・森淳に聞く『スカウト論』

ア式蹴球特集

 2021年3月。2022年に開催されるFIFAワールドカップ・アジア2次予選、及び韓国代表との国際親善試合に向けたサッカー日本代表メンバーに、佐々木翔(サンフレッチェ広島)、稲垣祥(名古屋グランパス)、伊東純也(KRCヘンク)が選出された。3選手に共通するのは、関東大学リーグで大学サッカーを経験していること。そして、プロビンチャ(※1)と呼ばれるヴァンフォーレ甲府から、プロのキャリアをスタートさせたことである。

 そんなヴァンフォーレ甲府でスカウトを務めるのが、森淳スカウトだ。現役時代にはフジタ工業サッカー部(現湘南ベルマーレ)でプレー。引退後にはスカウトの道へと進み、早稲田大学ア式蹴球部で監督を務める外池大亮(平9社卒=東京・早実)を、当時所属していた湘南ベルマーレへと導いたスカウトマンでもある。

 その後も、畑尾大翔(平25スポ卒=現ザスパクサツ群馬)をヴァンフォーレ甲府へと導くなど、早大との関わりの深い森スカウト。未来の代表選手を発掘する『敏腕スカウト』の、視線の先に映るものとは。

(※1)プロビンチャ…イタリア語で地方クラブ、中小クラブの意

前編 〜選手獲得に至るまで〜(5/30)

中編 〜獲得選手の日本代表選出への思い〜(5/31)

後編 〜大卒選手の価値〜(6/1)