【連載】アルフの早スポインターン! 第6回 アルフ×田中雄大主将

ア式蹴球特集

  最後にインタビューするのは、今シーズン主将を務める田中雄大選手ルフ! 今シーズンの展望に、主将が期待する選手まで、いろいろ聞いてきたから大注目ルフよ〜

「常に前に進み続ける姿勢、転んでも這い上がって進み続ける姿勢」(田中)

去年の杉山主将はちょっと怖かったルフけど、田中主将はとっても優しいルフ!

――怪我の状態を教えて欲しいルフ!

田中 あたりまえに杯の2回戦で膝の半月板を痛めてしまいました。1月の29日に手術をして1ヶ月くらいが経ちましたが、明確な目安はまだわかりませんが5月ごろの復帰になると自分は考えています。まずは今できるとをやろうと思っています。

――新チームはどんなチームルフか?

田中 4年生の色として、誰かが飛び抜けて引っ張っていくというよりも、4年生全員でチームを作り上げていくというところが1年生から積み上げてきた部分なので、4年生として存分に発揮するというか。4年生の色がチームの色には絶対に繋がるので、4年生として表現する部分も出しつつも、しっかりと1、2、3年生の意見や思いを組み込んでチームを作っていければ良いかなと考えています。

――新チームが始まって、手応えはどうルフか?

田中 何をもって手応えといえばいいのかはまだわからない状況かとは思いますが、まだまだやらなければいけないなと考えています。それは4年生としてもチーム全体としてもそうだと感じていて、実際に今日の練習試合ではトップチームは勝てていないというのが現状としてあります。それでも1年生を含めてトータルで逆転をして勝てたというのは一つの成果だと思いますし、今月中には公式戦もFCの試合も始まってくるのでまだまだ突き詰めなければならない部分や細かい部分、もう一度ミッションやビジョンに立ち返る部分など、そういったことを繰り返してやっていくことしかないと思うので、そこにこだわって、自分自身もそうですがチーム全体にも促して行きたいと考えています。

――練習試合では1年生が素晴らしいプレーをみせているルフ!1年生への期待感を教えてほしいルフね〜

田中 1年生らしさを存分に発揮して欲しいなと思います。まだ入部が確定しているわけではなく入部する、しないもあるので、その中で早稲田大学ア式蹴球部がどういうところなのかということをしっかりと伝えた中で、ではどう行動するのか、どういう言動をとるのかということをしっかりと一人ひとり考えて、それぞれの表現をして欲しいと思います。

――今シーズンのキーマンになりそうな選手を教えて欲しいルフ!

田中 一番は自分かなと思っています。今は怪我でなかなか復帰が出来ない中で、5月頃にどういうリーグの状況、結果の中でチームに戻ることができるかは分かりませんが、そこでどのように自分が違いを見せられるかであったり、キャプテンシーをもってチームを引っ張っていけるかというのが、絶対的に今シーズンの結果や去年なし得なかった日本一、リーグ制覇、社会人リーグの昇格を含めて目標を達成するためにも一番必要なことだと思うので、そこは自分が一番意識をして責任を持ってやりたいなと思っています。

――田中主将が期待をする、楽しみな選手は誰ルフか?

田中 全体として3年生に期待をしています。チームをマネジメントしていく上で3年生の力が本当に必要だと思っていますし、サッカー的な能力が高い分影響力があると思います。来年3年生は4年生になっていく中で、どのような振る舞いをしていくかということでチームの結果にも関わってきます。その中で西堂(久俊、スポ3=千葉・市立船橋)はプロへの練習参加や選抜でいろいろなものを吸収してチームに伝えていくことができる選手だと思っています。西堂に限らず山下(雄大、スポ3=柏レイソルU18)や丹羽(匠、スポ3=ガンバ大阪ユース)、俊也(鈴木俊也、商3=東京・早実)など、今まで以上にいろいろな考えを持って、いろいろな視野をもってチームに関わっていって欲しいなと思います。

――改めてDRIVEとはどんな姿勢なのか、教えて欲しいルフ!

田中 今年は早稲田ドライブということをスローガンとして掲げているのですが、ビジョンやミッション、目標を目指す上で簡単では無いものを掲げています。苦しい場面であったり、個人としてもチームとしてもつまずいてしまうことは必ずあると思います。そういった時でも歩みを止めず、常に前を向いて前に進み続ける姿勢というのがDRIVEであり、そういう姿勢こそが早稲田に必要なものだと自分たちは考えています。試合中も長いシーズンの中でもそういった場面は必ず訪れると思うので、自分がそこを意識して、常に前に進み続ける姿勢を持ってやりたいです。チームとしても転んでも這い上がって進み続ける姿勢をずっと持ってやって行きたいと思います。

――今シーズンのミッションである1を積み上げると心に尽くすについて教えて欲しいルフ!

田中 2018年からビジョンとして日本をリードする存在になるということを掲げている中で、自分たちが1年生の時や、後輩たちに聞いても少しイメージしづらいなという部分があったのが現状でした。その中で自分たち4年生はリードするということを2つに解釈しました。一つが先導するということ、もう一つは影響を与える、という解釈です。先導するということに対してのミッションが1を積み上げるで、影響を与えるということに対してのミッションが心に尽くすということを掲げました。先導する存在になるために、どういう人が先導をしているのかということを考えた時に、初めから全員がついてくるような人、先導ができる人はいないと考えて、ではどうすれば良いのかを考えた時に目の前のワンプレーや、1日1分1秒を高い視座をもって積み上げ続けた人こそ、ついて行きたいと思いますしそういう存在になりたいなと考えました。サッカーにおいても一歩を出すことであったり、普段の生活であってもチームのビジョンに向かって常に1を積み上げることを考えて1を積み上げるをビジョンの一つにしました。影響を与えるということへのミッションとして心を尽くすということを掲げて、去年はコロナウイルスの中でいろいろな人に支えてもらって、チームにいる全員が家族や友人などたくさんの人の支えがあってここまで来られたと考えていますし、そういう人たちに社会に出る一歩手前の我々が自分のためだけに活動していてはいけないと考えて、去年明日への活力になるというミッションを掲げた中で、最後まで走ることや体を張ることが活力を与えられているかは自分たちでは測れないと感じました。それでも、そうして支えてくださる人のために自分ができる最大限を尽くすことはできると考えて、そういう行動をしていきたいと考えたので、支えていただいている人たちの心を動かす活動を尽くしていくという意味で心に尽くすということをミッションとして掲げました。

――今シーズンに向けてどういったミーティングや相談を重ねてきたルフか?

田中 去年の最初からミーティングはずっと重ねてきていました。うまくいかないというか、ミーティングをやっているものの進んでいかない部分の方が凄く多くて。どのように決めていけばいいのかなど全くわからない中で、それでもしっかりと時間をかけて話し合ってきました。ビジョン、ミッション、目標や哲学であったりをミーティングの中で長い時間をかけて話し合ってきました。

「目標は日本一とリーグ制覇と社会人リーグ昇格」(田中)

頑張って大学サッカーを盛り上げていくルフよ〜!

――副将には田部井(悠、スポ4=群馬・前橋育英)選手、須藤(友介、スポ4=FC町田ゼルビアユース)選手が就任したルフ。どんな選手でどんなパーソナリティであり、どのようなことを期待しているルフか?

田中 田部井に関してはプレーで示せる選手だと思います。早稲田らしい選手というか。常に体を張ってDRIVEする姿勢、ゴールに向かう姿勢というのを凄く持っていますし、本当に影響力のある選手だと考えています。誰よりも切り替えを早くする部分であったり。そういったプレーに対して後輩たちも感じるものがあると思いますし、チーム全体に与えられるものがあると思います。そういった部分をより確固たるものにしていって欲しいと思います。須藤はア式蹴球部を表している選手だと思っています。アルフを作ったことやプロモーション、いろいろな活動を中心となって須藤がやってきた中で、それでもピッチでプレーを示すことにこだわってやってきた選手です。いろいろなことに取り組んでいる中でもサッカーがあるということに常に1年の頃から向き合ってやってきた選手が須藤です。いろいろな経験があり、そういった活動をなんのためにやっているのか、全てを理解している選手で、ア式蹴球部をより良いものにしてきた選手だと思うので、今度はそれを伝える立場になっていって欲しいと考えています。

――先ほどよりチームの一体感が大切という話もあったルフ。Bチームの主将には松浦(一貴、スポ4=エストレラ姫路U18)選手が就任しているルフが、チームの一体感についてより詳しく教えて欲しいルフね

田中 チームを作っていく中で自分もいろいろな人に話を聞き、その中でチームは生き物だという話を受けました。それはAチームが良くてもBチームがあまりいい雰囲気でやれていなければ悪い雰囲気というのは伝染しますし、Bが良くてもAがダメだったら確実に伝染します。そういったものを考えた中で、Bチームは非常に難しい部分もあると思います。そこのマネジメントをしていくことこそがチームのためになりますし、それが必要だと松浦自身がすごく感じてきたと思います。そういった意味でここ1ヶ月経って松浦の姿勢であったり見せる表現、本当に覚悟を持ってやっているなと僕は感じますし、ほかの下級生やチーム全員が感じでいると思います。そこの部分を松浦は本当によくやってくれているなと思いますし、Bチームキャプテンとして松浦が就任して良かったなとこの1ヶ月だけでも感じている部分です。

――新人監督には浦田(幹、スポ4=兵庫・夢野台)トレーナーが就任したルフ

田中浦田も4年生のミーティングだったりを仕切って、ずっとチームを作ってきてくれた1人です。学生トレーナーが新人監督をやるのは異例かもしれませんが、自分たちの学年としてはもときだと決めて。それを自分たちの中で正解にしていくというか、前例があまりない中でもそれを自分たちのスタイルとして、自分たちの代は学生スタッフが多い中でそれが学年の色にもなっていると思うので、それを上手く活かして。もとき自身も覚悟を持ってやっているのは伝わってきますし、松浦も1年生の時からいろいろな事を感じながらもこうしてラストのシーズン、覚悟を持ってやってくれている姿を見て、自分ももっとやらなくてはと思いますし、心強いなと感じます。

――今シーズンのチームの目標を教えて欲しいルフ!

田中 目標は日本一とリーグ制覇と社会人リーグ昇格を掲げました。特に去年はあと一歩のところで届かないシーズンではあったので、そこをなんとしても今年は成し遂げたいなと思っていますし、社会人リーグに関しても2年前に降格してしまった現実があるので、最後自分たちで昇格させて卒業したいと4年生として思っています。全ての目標でこだわってやっていきたいと思います。

――社会人リーグにも結果を求める上では、やはり一体感は必須ルフね

田中 そうですね。そこは松浦を中心にやってくれている部分もあると思いますし、自分ももっとやらなければならない部分があると思いますし、誰がやるやらないではなく、一人ひとり責任を持って自分たちが目標として掲げた中でそれを達成するための行動を日々、1日1日積み上げていかなければならないと考えています。それは簡単なことでは絶対になくて、部員全員の力が必要だと思います。学年関係なくその力を引き出してやっていきたいと考えています。

――最後に個人としての抱負をききたいルフ!

田中 一番は自分が主将として謙虚に愚直にDRIVEをし続ける姿勢こそがチームのためにもなると思いますし、泥臭くやっていきたいと思っています。もう一つとしては自分はプロを目指している中で、子供たちに夢を与えられる選手であったり今まで支えてくれる人たちにもそうですが、これからどのようなチームに入れるかは分かりませんがそのチームのサポーターの方々にも愛されるような、そういった選手になりたいと考えています。ア式蹴球部にはいろいろな考えを持った選手がいますが、ア式蹴球部だけに限らず、多くの人と沢山のコミュニケーションをとって、愛される選手、必要とされる選手になりたいと個人として思っています。

――怪我で練習参加なども叶わなかっただけにシーズンがアピールルフね!

田中 そうですね。手術をするということもJリーグのキャンプや大学選抜もあり、苦しいし難しい判断でした。でも同時に、自分は多くの人に支えられているなと改めて感じましたし、そういった人たちのために自分がいつまでも下を向いていてはいけないです、前を向いてやっていこうということを決めてやっているので、少しでも早く練習に戻って自分がサッカーを楽しんでいる姿や自分を表現している姿をチーム全体や家族、支えてくれている全ての人に見せたいなと思います。そこに向けてまずはやって行きます。

――ありがとうございましたルフ!

 

(取材、編集 アルフ 編集補佐 橋口遼太郎 写真 早稲田大学ア式蹴球部提供)