【特集】秋季リーグ戦開幕前スタッフ特集 第2弾 肥田尚弥新人監督×白塚公基学生コーチ

野球特集

 スタッフ特集第2回には、学生コーチの肥田尚弥新人監督(スポ4=大阪・早稲田摂陵)、白塚公基(文構4=福井・高志)が登場。練習や試合だけでなく裏方など、さまざまな場面でチームを支える二人に迫った。

※この取材は9月2日に行われたものです。

「厳しく接することができるのが自分だと思っている」(肥田)

――最初に、他己紹介をお願いします

肥田 白塚学生コーチは、自分の全てを補ってくださる存在です。バッティングピッチャーから、練習の運営全般、そして、強烈なノック。自分に足りないものを全て持っていて、選手を和ませてくれるので、いつも隣にいてもらって助かっています。ありがとうございます!

白塚 肥田新人監督も同じで、自分が足りないところを持っている存在です。今「和らげてくれる」と言ってくれたんですけど、自分は厳しくするのが少し苦手なところもあるので、そういうところで肥田が厳しくチームを締めてくれるので、すごく助かっています。

――オフの日は何をしていますか

白塚 サウナに行ったり、あとは、自分は服が好きなので、たまにショッピングにいきます。

肥田 最近はピリついているということもあり、遊んだりとか、なかなかできていないんですけど、部屋でゆっくりしたり、サウナに行ってみたり、少しでもリラックスできるようにオフを過ごしています。

――サウナは部員と一緒に行くのですか

白塚 そうですね。自分は、齋藤翔(スポ4=石川・金沢泉丘)と瀬戸綾太(文構4=千葉・佐倉)という同級生と、よく(一緒に)行動するので、その3人でサウナに行きます。

――肥田新人監督は仲のいい同期はいますか

肥田 同期と毎週毎週遊びに行ったりとかは、あんまりしないですかね。単品でそれぞれその日に遊びに行きます。

――春、夏のキャンプでの思い出はありますか

白塚 記憶が新しいのは南魚沼なので、南魚沼の思い出を。スタッフの部屋は4人部屋で、自分と肥田と藤原(藤原尚哉投手コーチ、政経4=埼玉・早大本庄)と鈴木玲央(スポ4=鹿児島玉龍)の4人部屋だったんですけど、その4人でパワプロ(実況パワフルプロ野球)のリーグ戦をしたのが一番楽しかったです。

肥田 毎晩ね。

――一番うまかったのは誰ですか

白塚 自分です。自分のカセットなので。

肥田 こいつが持っているやつなので、やり込み度が違うんですよ(笑)。

白塚 沖縄の思い出は坂道ダッシュしか覚えていないですね。宿舎も比較的狭かったので、結構しんどかった記憶があります。

肥田 南魚沼はご飯が美味しかったので、晩ご飯をいっぱい食べちゃいました。お米がすごく美味しいところだったので、お米をたくさんおかわりした思い出があります。沖縄は、就職活動があって、4年生になる3月、エントリーシート提出の期間とかぶってしまって。夜中までエントリーシートを書きながら、次の日は起きて朝から練習、帰ってWEBテストを受けて、またエントリーシートを書く、みたいな生活だったので、あんまり記憶がないですね。大変やったよな。

白塚 マジで大変でした。

肥田 選手たちは関係ないので、そんな姿は見せないように頑張っていました。

――具体的な仕事内容について教えてください

肥田 僕はグラウンドの内外で少し仕事が変わります。グラウンドの外では、練習のメニュー、流れ、こういう意図でこういう練習をしよう、っていうのを考えることがまず一番大きな仕事です。その日だけじゃなくて、1週間とか1カ月とか、リーグ戦に向けてとか、いろいろなスパンで練習メニューを考えるのが大きな役割です。練習の中では、選手たちの練習がうまく回るように、活気がある練習ができるようにサポートしています。ノックを打ったり、ミーティングで前で喋ったり。「こういうところがよかったよ」「ダメだったよ」って厳しい視点で言うのがグラウンドの中での仕事だと思っています。

白塚 基本的には、肥田と一緒です。グラウンドの外では、練習を決めたりするのは肥田がやってくれているので、一緒にやることもある、程度です。ノックが自分のメインの仕事です。あとは、メニューの合間に選手の班分けをしたり、肥田のサポートを心がけてやっています。

――では、小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)や選手とのコミュニケーションで気をつけていることはありますか

肥田 私が小宮山監督とやり取りする中で意識していることは、自分はこう考えてますっていう意見をちゃんと持ってからお話をさせていただくようにしています。というのも、監督はあくまで学生野球の主役は学生だと考えてくださっていて、筋の通った意見を持っていればある程度尊重してくれる方なので。それで「ダメだ」って言われることももちろんあるんですけど、ちゃんと(意見を)持っていくようにしています。選手と話す時は、選手はどうしても、選手自身がしんどい思いしながら毎日鍛錬していて、どうしても人間なので、やっぱり荒さが出たりとか、すると思うんです。そこで、自分がこういう役割を与えてもらっていますし、厳しく接することができるのが自分だと思っているので、あえてしっかり厳しく向き合ってやっています。

白塚 小宮山監督と会話をさせていただく時は、肥田と全く同じで、自分の意見をしっかり伝えることを意識しています。選手と話す時に自分が心がけているのは、選手の目線に立つということを一番意識しています。落ち込んでいる選手は見れば分かるので、落ち込んでいるなと思ったら、積極的に冗談を交えて和ませながら、気持ちをリフレッシュさせてあげようと意識して会話するようにしています。

――選手と指導者の間という難しい立場だと思いますが、先輩からもらったアドバイスで大切にしていることはありますか

肥田 先輩からもらった言葉でずっと自分の中にあるのは、学生コーチを元々やってらっしゃった1つ上の富永さん(富永直宏氏、令5文卒)と、2つ上の占部さん(占部晃太朗氏、令4教卒)のおニ人から学生コーチになるタイミングで(もらったアドバイスです)。「学生コーチになったら、チームの勝利が自分自身の生きがいになるから、自分が活躍したいのか、チームを優勝に導きたいのか、そこを考えて、自分で選択したらいいと思うよ」とお二人に言っていただいて。自分は優勝したい方を選ぶなと思ったので、この新人監督の仕事を引き受けました。その時に言われた「チームの優勝のためにやる」っていう、そこだけを常に自分の中に持ってやっています。

白塚 自分は1個上の斉藤竜登さん(令5スポ卒)が、自分の今のポジションだったんですけど、「どういうふうにやればいいですか」と1回相談させていただいた時に、「自分らしくやればいいと思うよ」っていうことを言ってくださって。そこで自分が何ができるかっていうことを考えるきっかけにもなりました。自分はどうやって関わっていこうかっていうのを、そこで決めることができました。

「自分たちが決めた練習が、選手の上達やチームの勝利に直結している」(白塚)

質問に答える白塚

――現在の練習についてお伺いします。現在、野手陣では、どのような練習に重点的に取り組んでいますか

肥田 野手はもうリーグ戦が近いので「チームとしてレベルアップしよう」と常に言いながらやってます。もう来週開幕で、自分たちの試合までは2週間なんですけど、一人一人のレベルが今から急に上がったりとかは多分しないので、そこよりも、今は、連携や守っている時の雰囲気、全力疾走、チームとして醸し出す雰囲気、徹底力をどこまで突き詰められるかっていうところで、今は練習していますね。

白塚 はい、その通りです。

――現在の野手陣の状態はお二人から見ていかがですか

肥田 野手は、「全力疾走」など、チームで「これだけはやろう」ということをいくつか決めてやっています。そこをリーグ戦開幕までしっかりやり通すことができれば、組織として一体感も生まれてきますし、一体感が出れば、あとは勝利のために一丸となってできると思います。みんな実力はすごくある選手たちなので、突き詰めれば、秋のリーグ戦はまた初戦から打線爆発してやってくれると思っています。

白塚 自分から見ていても、状態は上がってきているかなと思っていて。バッティング練習を見ていても、だんだん、打球が鋭くなってきているかなって思います。守備も、連携がうまく取れてきたなと思っているので、リーグ戦に向けて、状態は仕上がってきていると思います。

――学生コーチという立場だからこその難しさは何があると思いますか

白塚 難しかったこととして、今、ぱっと思い浮かんだのは、メニューです。自分たちがメニューを決めるので、そこの責任。自分たちが決めた練習が、選手の上達やチームの勝利に直結しているので、その責任をすごく感じてます。あとは、文句という文句ではないですけど、選手たちは「厳しい、きついことはあんまりやりたくない」ともちろん言うので、そこで自分が意思を貫き通してやらせるっていうことの難しさを痛感しています。

肥田 そうですね。公基が後半言った「厳しいことを人にやらせる」というのはなかなかないと思います。自分に厳しくって、人生の中でたくさんやってきたと思うんですけど、人に対して厳しくし続けるっていうのはすごく難しいことで、当然嫌われますし、その覚悟でやっているので、そこが難しいですね。でも、それでも信じてやり切って、選手が結果を出してくれた時は、純粋に勝利に近づいたっていう思いで、やりがいとして感じるところです。やりがいでもあり、難しいところでもあり、それに尽きると思います。あと、ランナーコーチはむずいっす。頑張ります。

――悔しい結果に終わった春リーグを、学生コーチの立場から振り返っていかがですか

白塚 自分はベンチにも入っていないですし、あくまでスタンドから見ていての意見です。法政戦から明治戦とずっと試合が続いていた時に、やっぱり出力が明らかに落ちているということを、見ていて感じました。チームとして、スタミナが課題に出ていたんですけど、スタミナの足りなさが負けに直結していたかなと思いました。

肥田 法政戦の、内海(内海貴斗)にホームランを打たれて、逆転負けをしたあの試合が春のターニングポイントだったなと思っています。内海に打たれる前に、ちゃんとこっちにミスが出ていて、尾瀬(尾瀬雄大、スポ2=東京・帝京)がセンター前で二塁から一本で帰れなかった。その裏の攻撃でホームランを打たれて、という試合だったので、あそこの1点をこちらがもし取れていたら、流れは大きく変わっていたと思います。もしかしたらホームランもなかったかもしれない。もしあれがなかったら、明治ともっといい勝負ができたと思っていますし、メンタル的にも体力的にもすごく大きな試合だったなと今でも思っています。次こそはそこの1点を取るために、春が終わってからこの夏の期間、ずっとずっと練習してきたので、1点への執着を見ていただきたいなと思っています。

――現在のチーム編成について、4年生はスポーツ推薦ではない選手が大学で実力をつけて主力になるケースが多い代だと思いますが、そのことは学生コーチとしてどのように感じていますか

肥田 自分はもう率直に、1年生の時に一緒にあれだけ下積みを過ごした仲間たちが、レギュラークラスになって活躍してくれているのは、本当に誇らしい気持ちにもなりますし、シンプルにすごいなって思います。一緒に補助してたやんな。みんなな。だからこそ活躍してほしいなって心から思いますし、努力あっての今だなっていうふうに感じています。

白塚 入ってきた時からかなり能力が高い選手たちだったので、ちゃんと練習して、4年生、自分たちの代になって、さらに試合で結果を出してくれて。自分も率直にうれしい気持ちが強いです。

――学生コーチになった経緯を教えてください

肥田 早稲田では、2年生の秋のシーズン終わりに、学年から1人学生コーチを出して、ピッチャーからも投手コーチを出す伝統があります。自分たちもそれにのっとって、2年の夏に3カ月くらい話し合いをして、自分が同期から選出されました。

白塚 自分の時は、ミーティングは開かれてはなくて、肥田から「練習終わりに少し話そう」ということで呼んでもらい、そこで「やってほしいと思っている」ということを伝えてもらいました。自分も少し考えてはいたのですが、そこでしっかり頼まれて、改めてどうするか考えました。自分はチームのために、あとはやり切ろうと決意して、学生コーチになることを、決意しました。自分たちの代が始まる時です。

――お二人が選ばれた理由を教えてください

白塚 肥田が選ばれた理由としては、見ての通り、関西人で、ユーモアもある人物で。自分たちの代は明るいチームを作りたいというのがミーティングで少し出てたよね。

肥田 うん。

白塚 そういうチームにしていくために誰が適任かを考えたら、肥田がそういうチームを作る要になってくれるんじゃないかという学年の認識で、肥田が選出されたのかなと思っています。

肥田 白塚にお願いした理由は、学生コーチ、新人監督の立場になるっていう中で、ユーモアばかりじゃどうしようもなくて、やっぱり厳しいことを言っていかないといけないコミュニケーションの中で、やっぱり自分一人じゃ選手たちに優しく寄り添い続けることはできないなと感じるようになりました。白塚は元々、選手たちいろいろな人とコミュニケーションを取るのが上手な子ですし、キャッチャーとして、ずっと選手の時は活躍していたので、ピッチャーともうまくコミュニケーションが取れる。自分に足りないところをたくさん持っていて、補ってほしいなという思いで、一緒にやってくれないかとお願いしました。

「きっかけはポケモンでした(笑)」(肥田)

質問に答える肥田

――続いて経歴についてお伺いします。野球を始めたのはいつになりますか

白塚 自分は習い事として始めたのは小学2年生の秋で、父親と兄が幼いころからずっと野球をやっていたので、生まれてすぐから野球には関わって生きていました。

肥田 自分は小学校1年生の時に野球を始めました。きっかけは、ポケモンのソフトを買ってほしかったんですけどダメって言われ続けてたんですね。一応運動神経は良かったので母がなにかスポーツをさせたかったんですけど、(自分が)人見知りで誰かの輪に入るのがすごい嫌で拒否していたんですよ。そこで「ポケモン欲しい」って言いだした息子に「じゃあ野球とか始めたら買ってあげるよ」みたいなことをおかんが言って、「じゃあ」ということで、きっかけはポケモンでした(笑)。

――続けて高校時代の話に移ります。肥田さんは早稲田摂陵高校出身ですが、入学時から早稲田への憧れはありましたか

肥田 そうですね。もう早稲田大学野球部に入ってかつ神宮で活躍しようっていうところで入ったので、高校野球は一つのステップというか、完全燃焼してやろうとかではなくて、自分が成長する場として高校3年間を過ごした感じです。

――早大に憧れたきっかけは

肥田 いろいろあったんですけど、摂陵の監督が中学の時の自分を見に来てくださった時に、「早稲田を目指して野球をやろう」っていう一言ですね。それで、「早稲田大学ってすごいところがあるんや」って自分の中でその言葉が大きかったので、3年間早稲田(大学)を目指して野球をやるっていうのが高校生の時の自分の合言葉でした。

――肥田さんは名門・枚方ボーイズでプレーされていたそうですが、その時の経験が生きていることがありますか

肥田 枚方ボーイズの時の練習は、1個上にロッテの藤原選手(藤原恭大)、広島カープの小園選手(小園海斗)がいて、本当にレベルの高い中での毎日倒れそうな練習で、あれを超えるしんどさは人生でないんじゃないかなって思っています。大学の練習も高校の練習もあの時に比べれば全然大丈夫って本当に思えるので、今後の財産にもなるんじゃないかなと思っています。

――続いて白塚さんにお伺いします。白塚さんが早稲田を目指した理由は

白塚 自分の3個上に早稲田大学の野球部に所属していた村田大誠さん(令3文構卒)っていう方がいるんですけど、村田さんが一度母校の高志高校に夏休み中に来てくださって、そこで「一緒に早稲田で野球をやろう」っていうことを言ってくださって、そこで自分は早稲田を目指そうと思ったのがきっかけですね。

「自分の野球人生を捧げたいって思えるような存在」(白塚)

取材を受ける二人

――チームについて伺います。お二人から見た今年のチームは雰囲気はいかがですか

肥田 選手主体でなんでも話し合ってアクションを起こす時は、いつも選手から「こういうふうにしたい」っていうのをそのまま行動に写せるっていうのがこの代の強みなのかなと思っています。

白塚 今肥田が言ってくれたことはもちろんですし、森田(森田朝陽主将、社4=富山・高岡商)、熊田(熊田任洋副将、スポ4=愛知・東邦)中心に、下級生が活躍してくれているチームなので、そういうチームだからこそ4年生がもっと頑張ろうっていうことで引っ張ってきたチームかなと思っています。

――初戦を2週間後に控えていますが、今の率直な気持ちをお聞かせください

肥田 春のリーグは思うようにいかずに、夏厳しい練習を乗り越えて、それこそ今言葉にはしていないんですけど、チームを運営するにあたって苦しい思いをたくさんしてきたので、あとは今まで苦しい思いをしてきた分やりきるだけというか、ここまできたら自分たちが思った通りにやるだけだと思うので、やってきたことを信じて秋の初戦に全力を出せるようにやりたいと今は思っています。

白塚 自分は開幕はすごく楽しみで、能力が高い選手がそろっているので、どんなプレーを神宮で見せてくれるのかと自分はワクワクしています。

――秋の注目選手は

白塚 田村康介(商2=東京・早大学院)と森田朝陽主将の2人を自分からは注目選手として挙げます。田村はこの春から秋にかけて一番出世してきた選手かなって思っていて、特に見てほしいのが打撃と守備のばねの部分、全身がばねみたいな選手なので、そのばねを生かした打撃、守備を見てほしいと思っています。森田に関しては、一球に懸ける思いを体全てで表現してくれるような選手なので、その一球に懸ける思いを見てほしいなって思っています。

肥田 これが正解ですわ(笑)。

――この秋のブレイク候補は

肥田 小澤(小澤周平、スポ2=群馬・高崎健康福祉大高崎)だと思いますね。もしかしたらタイトル取れるんじゃないかっていうくらい期待しています。大活躍すると思っています。

白塚 自分も小澤、田村の2人だと思います。

――4年間一緒にやってきた同期はどのような存在ですか

肥田 4年間選手同士、新人監督と選手っていろんな関係で同期と関わることになったんですけど、共通して本当に自分の人生を懸けてこいつらのために優勝したいって思える熱量のある人間の集まった代だなって思っていて、というのもあんまり違う方向を向いているやつっていないんですよ、うちの代って。「お前もっとしっかりしろよ」って言ったことって一回もなくて。それぞれ勝ちたい思いがあって意見が違う、だからぶつかり合うっていうのはあるんですけど、そっぽ向く選手が本当にいないので、こいつらのためにならどんなサポートでも快くしてやれるなって言う気持ちがあるので、一緒に優勝したいです。

白塚 今、最後に肥田が言っていた「こいつらのためなら」っていうことがあったと思うんですけど、自分もこの代のためというか、このチームのためにだったら自分が引退してでも自分の野球人生を捧げたいって思えるような存在ですね。

――最後になりますが、秋季リーグ戦への意気込みをお願いします

肥田 本当に4年間やってきたことしか出ないと思っています。だからこそ、4年間突き詰めれることを突き詰めて、今まで苦しい思いをたくさんしてきました。だから、最後この秋の大会で自分たちが持っているものを全部出して天皇杯を奪還したいと思っています。

白塚 自分もこの4年間を全て捧げるだけだと思うので、プレーするのは選手なんですけど、自分は腕ちぎれるまで投げて、マメつぶれるまでノックバット振って、バッピ(バッティングピッチャー)とノックで最後の最後までチームに貢献できればなと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 田中駿祐、星野有哉)

選手と監督の橋渡し役となる学生コーチの存在も、チームには必要不可欠です!

◆肥田尚弥(ひだ・なおや)(※写真左)

2001(平13)年4月2日生まれ。178センチ、80キロ。大阪・早稲田摂陵高出身。スポーツ科学部4年。新人監督。

◆白塚公基(しらつか・こうき)

2001(平13)年5月9日生まれ。170センチ、68キロ。福井・高志高出身。文化構想学部4年。学生コーチ。