【連載】ホッケー部 早慶戦前対談 第3回 MF保坂航希主将×FW伊豆藏顕心×TR塚谷朋香

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第3回は男子ホッケー部の3選手。チームをまとめるMF保坂航希(政経4=東京・早大学院)主将、2年生から未経験で入部しながらスタメンの座をつかんだFW伊豆藏顕心(商4=埼玉・早大本庄)、そしてトレーナーとしてチームを支える塚谷朋香(スポ4=東京・順天)に、部内から部外の日常の3人の姿から、早慶戦の意気込みまで伺った。
※この取材は11月6日に行われたものです

ーー自己紹介をお願いします

保坂 早稲田大学のホッケー部の主将を務めています、保坂航希です。ホッケーは高校の時から始めて今年で7年目です。

伊豆藏 平部員の伊豆藏顕心と申します(笑)。 ホッケーは大学2年の5月からなので、3年弱ぐらいです。

塚谷 塚谷朋香です。ホッケー部ではトレーナーとして活動させてもらってます。ホッケーについては高校までは知らなかったぐらいで、大学に入ってから知ったような感じです。

ーー続いて他己紹介をお願いします

保坂 顕心はさっき言ってたようにホッケーを始めて、今うちの4年生の中だと一番短い選手なんですけど、もう本当に遜色ないどころか、なんなら僕よりもホッケーが上手いぐらいで、吸収とか伸びが本当にすごい選手です。あれ本当に(ホッケーを始めたの)3年前なんだっけって思うぐらい、もう最近はそんなの忘れるぐらい上手くなってるなっていう選手です。

伊豆藏 ホッケーをちゃんとやってきて良かったって改めて思いました(笑)。塚谷さんはトレーナーで実際に試合に出れるわけじゃないんですけど、選手以上に結果とか試合に対しての思い入れがあって、試合前に泣きそうになることとかもあるぐらい、もう本当にチームに対してすごい思い入れが強い素晴らしいトレーナーです。

塚谷 恥ずかしいですね(笑)。思いが強いところは見てもらえて良かったです(笑)。保坂はこの代でキャプテンを決めるってなった時に、満場一致で全員がキャプテンになるべきだみたいな感じでした。周りのこともしっかり見てくれるし、すごい引っ張ってくれてます。でも、けっこう意地悪なところが多くて、 後輩とかからはドSだって言われてるのをたまに聞きますね(笑)。

保坂 最初は褒めてもらってたので嬉しかったです(笑)。僕は逆に塚谷さんにいじめられてるので、日々テニスボールを当てられたりとか、そういうこともあったりするので(笑)。実はホッケー部の中で一番強いのは彼女ともう1人のスタッフで、主将と言いつつも少し肩身が狭いなと日々思っています(笑)。

ーー部活中と普段で何かギャップはありますか

保坂 それで言うと僕はないですね。2人に対しても、今部活がそういう雰囲気的なところもあって、良くも悪くもかもしれないですけど、部活中も仲良く色々声を掛け合いながらやってるっていうところもあって、そこまでプライベートと差があるなっていう感覚はないですね。

伊豆藏 これは(自分自身にギャップが)めっちゃあるタイプだなと思ってます。ホッケー中の自分とホッケーをしてない時の自分だと違うかなって。ホッケー中はキリッと、先輩なので威厳を出していこうって思うけど、ピッチ外だと後輩と友達みたいな感じで話してます。

塚谷 私は自分の中ではオンオフを作ってるつもりだったんですけど、元々高校の時とかはちょっと抜けてるねって言われることが多かったんですけど、トレーナーっていう仕事上しっかりしないといけないし、頼ってもらうからこそ、そこははっきり言わなきゃいけないっていうのもあって、自分の中ではそこはちょっと切り替えようって頑張ってたんですけど、失敗もたくさんしてます。

保坂 今も全然抜けてます(笑)。

塚谷 今はお姉さんになってない?(笑)。

保坂 全然(笑)。

ーー早大ホッケー部の特徴を教えてください

保坂 ずっとこっちから言うと不利だから(笑)。

塚谷 本当に仲が良いというか、良い意味で上下関係がしっかりしてるところがすごいなと思ってます。すごい話しやすいし、本当友達みたいな感覚がすごい強いです。でもやる時はしっかりとやれる、雰囲気がいいチームだなって風に思ってます。

伊豆藏 本当にその通りです。最後に敬語ちゃんと使われたのいつかなとか今思い返したりもしたし、だけど、仲が良いからこそ いざ試合ってなると全員の団結力っていうか、ワンチームで戦えるところがすごい良いところかなと思います。

保坂 ほとんど言われた通りなんですけど、自分が1年生の頃よりは1年生と4年生の距離感の近さはあるかなと思ってます。そうは言っても自分たちは4年生なので、1年生がどう思ってるか分からないですけど、そういうチームになれてればいいかなという風に思います。

ーーチームとしてプレーの強みはありますか

保坂 それはこっちから。

塚谷 顕心がずっとかわいそうじゃない(笑)。

伊豆藏 自分はフォワードっていうポジションで点を取ることが仕事です力がある選手っていう風になってるので、 シュート力には自信があります。どんな場面でも強気にシュート打ったり、ペナルティーコーナーっていうのがあるんですけど、そういうのを狙うよりは点にこだわる選手かなと自分では思ってます。

保坂 個人の話?

伊豆藏 あれ?違う?(笑)。

ーーキャプテンからチームの話をお願いします

保坂 そういうフォワードがいるのが強みだなっていう風に思います。今の早稲田の特徴でいくと、推薦の選手がいなくて、早大学院からホッケーやってる選手が8割9割ぐらいです。あとは外部からとか 顕心みたいに初心者で始める選手でチームが構成されています。そのなかで、飛び抜けてうまいっていう選手が誰か1人いるわけじゃなくて、みんなで助け合ってチームを作っている点に関しては、例え誰かが崩れてしまってもチームとして崩れることがないというのは強みとしてあるかなという風に思います。

ーー塚谷さんはいかがですか

塚谷 その選手ではないので、はっきりとしたプレーとか分からないところも多いんですけど、4年生だけじゃなくて、1年生から3年生まで全員がそれぞれ得意なことを分かってて、それを生かすプレイスタイルを持ってるような印象があります。トレーナー的なところで言うと、持久力とか、そういったところは本当に他のチームと比べて走れる人は多い気がします。そういったところも、怪我人とかが出た時も他の人が頑張って走って補えるところはあるのかなって思います。

チームをまとめる保坂主将

インタビューに答える保坂主将


ーー続いて個人の質問をさせていただきます。主将として様々なバックグラウンドを持つチームをまとめる難しさはありましたか

保坂 そうですね。最初の頃とかはやっぱり多少そういうのを感じる時期はあって。
僕は学院出身っていうところもあって、僕とバックグラウンドが近い選手が多いからこそ、逆にそうじゃない選手とどういう風にチームを作っていくかっていうところは難しく感じるところはありました。本当に最近は全然そういうのがなくて、後輩も自分に対して色々言ってくれる選手が多くなったからこそ、個人としてはすごいやりやすくなったなっていう風に感じています。

ーー高校時代から今年でホッケーは7年目ですが、大学ラストの早慶戦に向けての気持ちは

保坂 早慶戦というところでいくと、高校からやってきて7回目の早慶戦になるんですけど、 これまでの6回のうち勝ったのが高校2年生の時に1回だけで、それ以外が負けたり引き分けたりでした。大学に入ってからはまだ1回も勝ててなくて、引退した先輩たちにも申し訳ないなって思ってるところあるので、なんとしてもまず自分たちの代は勝って終わらせるっていうところが一番大きな目標になるかなと思っています。

ーー自分自身の代が大学4年間で何かこれが成長したなみたいな点はありますか。

保坂 もちろん技術的なところもあると思いますし、正直僕が1年生の時とか、先輩になる絵が全然見えてなかったです。けど、なんだかんだ今ここまでチームがこういう風に4年生として引っ張ってこれて、 顕心のように役職がなくても1人1人がちゃんと自分の役割を全うしてチームを作ろうとしていけてるのは、この代が成長してきたところかなという風に感じています。

未経験からの大成長をみせた伊豆藏選手

インタビューに答える伊豆藏選手

ーー続いて伊豆藏選手に質問させていただきます。大学からホッケーを始めたそうですが、高校時代は何部でしたか

伊豆藏 バドミントンをやってました。

ーーバドミントンからホッケーに生かされていることはありますか

伊豆藏 同じ道具と球技っていうか、球を扱うのは似てます。スクープという浮いた球を取るのとかは、最初からめちゃくちゃ得意でした。

ーーホッケーを始めたきっかけは

伊豆藏 最初は2年の秋から留学に行く予定だったのですが、 コロナで行けないかもしれないってなりました。もし留学がなくなったら、大学で何も打ち込めることがなくなっちゃうと思って部活に興味を持ちました。高校の部活の先輩がホッケー部に在籍してたので、話を聞いて試合を見てみたら、面白そうだなと思ったのでやりました。

ーーここまで上達するのに何か苦労はありましたか

伊豆藏 苦労はめちゃくちゃしました。初めはうなぎ登りというか、0から始まったのでできるようになることが多かったんですけど、その1歩先から上達の速度が遅くなったりして、そこで辛いなと思うことはありました。でも結局は上達もそうなんですけど、根底にホッケーが楽しいということを忘れないでいたことで、辛かったことも乗り越えてきました。

トレーナーとして選手に寄り添う塚谷トレーナー

インタビューに答える塚谷トレーナー

ーー最後に塚谷さんに質問させていただきます。 元々ホッケーは知らなかったそうですが、なぜホッケー部のトレーナーになりましたか。

塚谷 私は元々高校生の時からトレーナーになりたいっていう思いがありました。大学に入った時もどこかの部活動でトレーナー活動したいという思いがあって色んなトレーナーを募集してる部活動に見学に行ったりしていたんですけど、その中でホッケー部に行った時に、本当にスポーツというよりかは見学に行った時のその先輩方の対応だったりっていうのがすごく良くて、 ここだったら4年間自分も頑張れそうかなっていう風に考えました。見学行った次の日とかに試合があったんで、見に行かせてもらったらすごくスポーツとしても面白かった ので、じゃあホッケー部にしようっていう風に決めました。

ーートレーナーを今やっていく中で、常に心ががけていることとか何かありますか。

塚谷 選手の立場を考えるじゃないですけど、選手の気持ちに寄り添わなきゃいけないっていうのは絶対的に思っています。 それぞれ抱えてる事情も違ったりする中で、例えば試合が近い中で怪我してても出たいっていう思いがあったりと。 そういうことも考えた上で、時にはその人の意見を尊重できないこともあります。怪我のために尊重できないこともあるんですけど、そしたらその人が納得できるように話すとか。 トレーナー自身は怪我は治すことはできないです。 治すことができるのは自分自身だけで、直すためのサポートしかできないのでその人の立場になるってことは意識しようとは思ってます。

ーー怪我をした選手に寄り添っていく中で、どんな声かけをしていますか。

塚谷 声かけ。どんな声かけか(笑)。

ーーお2人は印象に残ったている塚谷さんからの声かけはありますか

保坂 僕は多分けっこう怪我してきてる側の人間で、お世話になってるなという風に思ってます。 無理言って試合に出させてもらってる方かなとも思います。言葉で印象に残ってるみたいなのは、そんなに大きいものがあるわけではないです。でも、試合の時とかも常にいてくれるし、練習中もこまめに声かけてくれたりとか、試合とかでもベンチに戻った時に大丈夫そう?とか、常々もう本当に状態を確認してくれます。だから本当にやばくなったらちゃんと相談しようって思えるし、自分の中でまだ相談しながらやれるっていう判断をしてもらってるということは自信になりました。

秋のリーグ戦について

ーー秋のリーグ戦では接戦を落とす展開が多くありましたが、リーグ戦を振り返っていかがですか

保坂
 秋の試合に関しては、夏も春もうまくチームとして成績を残せなかった中で、夏に厳しく追い込んで やってきてた中でのこのリーグ戦の成績にはなってしまっているんですけど、 チームとしてまず万全を整えて試合に臨めなかったっていうとこは1つ大きいかなと思います。怪我人であったり、それも結構の主力選手を欠けた中での試合になってしまったところは大きいかなと思います。ただそれでも、さっき話があったように誰か1人が欠けて崩れるチームじゃないという中でやってきて、負けたり成績に繋がってないところは、出てる選手として責任が大きいかなと思います。もう残り3試合ぐらいしかないんですけど、1つでも上の順位で終われるように、またしっかり準備していきたいなっていう風に思っています。

伊豆藏
 本当にもう忘れたいぐらい悔しい結果だったので、今そういえばどことやったっけなって思いました。 さっき怪我人の話が上がってて、同じポジションの子が怪我しちゃって早稲田の攻撃力がけっこう落ちるっていう中で、1つも試合に勝てなかったのはその子以外のメンバーで悔しいなっていう気持ちがありました。結局その人がいないとっていう状況なのかなと考えちゃったりしました。 そういう悔しさもあって、自分の中では大学最後のリーグ戦で1勝もできなかったのも悔しいです。引き分けのSO戦でも決めることできなかったし、それで慶応にも負けちゃったので、そこが本当に攻撃陣としては、みんなに申し訳ないし悔しいっていうのでいっぱいです。

塚谷
 悔しさっていうのもあるし、私は怪我人がでたっていう話があったと思うんですけど、トレーナーとしてその全員を万全な状態で試合に出せなかったっていうのは、 どうしてもその防ぎようがなかったことだったとしても、すごい考えてしまうことがあります。もうちょっとできたことはないかなと。そういうのもあって、特に最後というのもあると思うんですけど、本当に試合負けるたびにこんな悔しかったことないなと考えながら、 毎回どんどん悔しさが詰まってきてた部分がありました。夏合宿や春シーズンが終わってから次のシーズンまでのトレーニングとかも、本当今までで一番強度を増やしたんじゃないかなってぐらい今年はしっかりとやりました。私が4年間見てきた中で、乗り越えてきて頑張ってくれた姿っていうのを見てたので、トレーナーとして勝ちに繋げられなかったのはすごい不甲斐ないなっていう風に思ってます。あとはもう、できることは今度調整して、新しい怪我人を出さないようにするだけなので、あとの3戦はもう勝てるように信じるだけだなってふうに思ってます。

ーー今までの試合を振り返って印象に残ってる試合やプレーはありますか

保坂
 自分が主将になってからの試合でいくと、 春のリーグ戦の東農大戦が自分の中では一番印象に残っています。春、上位を目指して戦っていくなかでの第1試合でした。チームとしてすごい準備をして、個人としてもけっこう熱量を持ってやってきていた試合の中で、格上のチーム相手にスコア的にも良い試合はできていたかなと思うんですけど、負けてしまいました。そこにかけてた分、 自分の中でも色々感情がこみ上げてきました。自分の中で思い出したくない試合ではありますし、ただ、この試合があったからこそ個人としてはすごい成長できた試合だなって思うので、一番印象に残ってる試合かな思います。

伊豆藏
 僕も同じ試合を言おうかと思ったんですけど、せっかくなので違う試合を言うと、秋リーグの慶大との試合です。その試合は追いつかれて引き分けに持ってかれて、最後に負けたっていう試合でした。あとはそのプール戦でもう唯一勝たなければいけないというか、本当に慶応だけは勝とうっていうムードがあったにも関わらず、そこで負けちゃった時のチームの空気がすごい印象に残ってます。もう二度とあれは経験したくないなと思うので、だからこそ次の早慶戦は勝てるようにという踏ん切りがついたみたいな感じです。

塚谷 私は直近の試合になるんですけどインカレの2戦目、駿河台大との試合で勝てばベスト8で、目標としてたその次の試合で勝ちたいっていう風に目指してたところでした。もちろんその2戦目もピークは持ってきてたところはありましたが、その先を目指してく中で頑張りたいといった試合で、本当にすぐ失点してしまって 流れ持ってかれちゃうかなと思った中で、追いついて、追い越されて追いついてっていうようなゲームが続きました。前半は早大が乗ってたというか、すごい雰囲気を持ってこれてた中で、チームが1つにまとまった感覚がありました。私自身もこのまま行けば勝てるみたいな感情を持って見ていたところもあって、それまでずっと悔しい思いしてた分、どうしても点差が開いた時にチームのベンチとか見ると、ベンチの士気が下がってしまってると思う部分もよくありました。でもその試合はそういうことはなくて、 最後まで必死にっていうような印象を受けたっていうので、なんかちょっとチームが変わったというか、普段とは違う印象を受けられた試合だったと思います。

ーーインカレベスト16という結果について振り返ってみていかがですか

保坂 本当にさっき話があった通り、目指してたところはベスト4というところで、目標からするとすごい遠く離れた結果にはなってしまったなと思います。 結果的に自分たちに勝った駿河台大がその次の試合に向かってベスト4に入っているので、 やっぱりあの試合を勝てるかどうかはすごい重要だったなと思います。結果だけ見れば思うところがありましたが、内容に関しては、今までの特に関東1部との試合の中で言うと、それが第一戦に関しては内容としては良い試合ができていたかなと思います。ここでしっかり修正して、またリーグ戦の順位決定戦も駿河台大と試合という形になってるので、そこではしっかりと借りを返して、自分たちは行けてないですけど、インカレのベスト4に行けるチームだったと証明したいです。

早慶戦について

ーー最後に早慶戦についてお伺いさせていただきます。直近のリーグ戦では負けてしまったと思うんですけど、慶大はどういったチームにですか

保坂 慶大と僕たちの違いでいくと、一番大きいところは慶大は9割以上、慶応の高校出身の選手たちで構成されていて、今は早大も早大学院生がいっぱいいるんですけど、慶大はそれ以上なので、長年培ってきたチームワークみたいなところは、一つ強みかなと思います。また守備の球際の強さみたいなところは、どうしても早大のホッケーにはないところで、慶大の強みとしてよく挙げられると思います。

ーー慶大を倒すためのキーマンを教えてください

伊豆藏 僕一人挙げるとするなら1年生の三浦(康太郎、政経1=埼玉・早大本庄)君かなって思います。慶大の1年生のディフェンスもなんか一人キーマンみたいな人がいて、そこに対抗するじゃないですけど、ディフェンスの要の一人かなっていうのもありますし、あとはそのペナルティーコーナーでフリックを打つ選手なので点も決めれるという、攻守ともに優れたスーパー1年生みたいな感じなので、本当に今年は三浦が輝いて勝ってキーマンとして活躍してほしいです。

塚谷 顕心ももちろんなんですけど、岩本(捷太、スポ4=大阪星光学院)で、4年生のフォワードで離脱してる選手で、今一番リハビリで関わってるんですけど、正直早慶戦に間に合わせたいねという感じの怪我の状態です。100%まで持っていけるかは分からないんですけど、秋シーズンほぼ出れてない中で、その早慶戦でやっぱ最後点を決めてほしいし、決められるようなサポートをしたいなっていう風には思います。

保坂 ここは強気に、自分です。もちろん主将の立場で一番チームを引っ張っていかないです。また、今年の早慶戦は例年と違うところがあって、まず会場が今までやってた早慶戦とは違って、大井ホッケー競技場ってオリンピックでも使用された、また一回り大きい会場を使ういます。早慶戦って日本のホッケーの試合の中で一番観客が入ると言われるぐらい、色んな方が見に来てくださってる試合で、だからこそコート内で声が通りにくかったりとか、早慶戦独特の雰囲気があります。自分は4年間 大学でやってきて、1年生の時は試合に出れてないですけど、2年間しっかりと試合に出させてもらってる経験があるので、自分がそこをどれだけチームに伝えて、勝たせられるかにかかってるかなと思います。得点とかアシストとか数字でというよりは、チームの雰囲気作りとかそういうところで自分の役割が大きいかなと思うので、自分がキーマンかなっていう風に思います。

ーー最後に早慶戦への意気込みをお願いします

保坂 なかなか早慶戦は勝てていなくて、大敗した試合もあって、ずっと悔しい思いをしてきた大学3年間でした。 先輩方を勝たせたかったし一緒に勝ちたかったです。色んなOBの方々にも支えていただいている中で、結果を残せていないので、 最後の早慶戦だけはなんとしても勝って、そういう関わってきた先輩であったり支えていただいたOB、監督、コーチ陣に恩返しできるような試合にしたいです。

伊豆藏 自分は2年生でこの部活に入って、上達はあったなかで早慶戦に出れたことはなくて今年が初めてなので、まずそこで 自分のベストを出し切るっていうのが一つ目標であります。初めての早慶戦なので、今までも出れなくて悔しかったんですけど、楽しむことを忘れないというか、負けたくないんですけど、負けて悔しい悔しいって思って引退するのもそれはそれなので、最後は楽しければいいかなっていうのが僕の意気込みです。

塚谷 早慶戦はまず全員が揃って試合に出られるようにしたいです。 過去に怪我だったり体調不良だったり、揃わなかったことも多いので、そこが揃って出られるようにできることはやっていきたいです。スタッフとしてどうしても試合の結果にそこまで影響を及ぼせないので、 選手ってすごいなというか、選手にここまで連れてきてもらったという思いはすごくあるので、今までの全員の姿を信じて、最後は笑顔で終われたら何よりだし、首脳陣や保坂とか他の副キャプテンとかを胴上げして終われたらいいかなって思います。

ーーありがとうございました!

(取材・編集 小島大典、濵嶋彩加)


◆保坂航希(ほさか・こうき)※写真中央保坂航希
東京・早大学院高出身。政治経済学部4年。高校時代を含めて今シーズンでホッケー歴7年目となった保坂主将。ラストシーズン最後の試合に向けて、チームへの熱い想いを語ってくれました!

◆伊豆藏顕心(いずくら・けんしん)※写真右
埼玉・早大本庄高出身。商学部4年。2年生から入部し、大学最後の4年生で初の早慶戦に出場する伊豆藏選手。楽しんで試合に臨む姿に注目です!

◆塚谷朋香(つかたに・ともか)
東京・順天高出身。スポーツ科学部4年。試合前にも熱い思いがこみ上げることがあるという塚谷トレーナー。コート外からチームを盛り上げる姿に注目です!