2季連続で苦しい結果が続く阿部葉太(スポ1=神奈川・横浜)。打撃不振への苦悩や、今週末に控える早慶戦への意気込みを伺った。
※この取材は10月27日にオンラインで行われました
春季リーグ戦での課題

ーーまずは今年全体を振り返ります。大学で初めてのシーズンとなった春。見つかった課題は
すべてにおいてありました。特に打撃面では、高校とはレベルが違うなと実感しました。
ーー高校時代と異なると感じた点は
投手のレベルも変わりましたし、バットが(金属から木製に)変わったという点が一番のポイントかなと思います。
ーー夏の期間に意識して取り組んだことは
自分が来たと思ったストライクのボールを、しっかり仕留められるようにという感覚です。
ーー今季の打撃の調子は
秋季リーグ戦も残り1カードですが、打率は全然ダメです。打点という面では、春季リーグ戦よりもチャンスで一本出ているかもしれないですが、打率で見たら本当に全然という感じですね。
ーー今季初安打は法大2回戦の第2打席、中前への適時打でした
たまたま抜けてくれたという感じだったので、そこまで納得のいく打席ではなかったですね。
ーー開幕カードの法大戦では勝ち点を落としました
(法大3回戦は)7-1とリードしてからの逆転負けで、開幕カードで勝ち点を落としたことはすごく痛かったという印象です。
ーー法大戦から明大戦までは2週間ほど空きました。どのような気持ちで練習に取り組みましたか
法大に勝ち点を落として、次の明大戦でも勝ち点を落としたら、今季の優勝の可能性がなくなるということだったので、この2週間はもう負けられないという思いだけでしたね。
ーー明大1回戦では走者一掃の適時打を放ちました
結果がすべてなので、あの場面で一番良い結果につながって、すごく良かったと思いました。

ーー変化球を左中間に運びました。狙っていた球種は
いや、ないですね。来た球を打ちにいこうと思っていました。うまく反応できましたね。
ーーパワーで運んだようにも見えました
良い感じのスイングワークがあったので、あそこまで飛んでいったのかなと思います。
ーー明大2回戦ではチームが大敗しました。その時の心境は
切り替えてやるしかないと思っていました。
ーー日程の都合で、明大3回戦の前に東大戦を挟みました
こういう(特殊な)ことも1年生のうちから経験できたので、この先の6シーズンでどんな日程になっても大丈夫かなという思いはあります。こういう経験ができたことはすごく大きかったと思います。
ーー東大戦では2試合連続で打点を挙げるなど、今季はチャンスに強さを見せています。自覚は
特にないですね。ただ、やはりチャンスで打たないと勝てないという意識はあります。

ーー一方で、春と同様に打率は低迷しています。考えられる原因は
ちょっと分からないです。まだ見つけられていないですね。
ーー今季の長打は現時点で1本です。長打への考えは
長打があれば、もっと楽に得点が取れると思うので、まずは単打からですけど、本塁打も含めて打てるようになっていきたいと思います。
ーー足を生かすプレーも得意ですが、今季はまだ盗塁がありません
今季はそういう(盗塁のできる)場面がまだないという感じですね。
ーー守備では今季、複数の失策を記録しています。思い当たる原因は
春季と秋季で(打球の)見え方が全く違っています。神宮のお昼時は、太陽が打球と全部かぶってしまうので、そこをどうにかしないといけないと思います。
ーー今季限りで小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)が退任します。どのような関係でしたか
1年も一緒にやっていないので、たくさん話したことはないですが、すごく経験のある監督さんで、オーラを感じました。
ーー監督からの期待を感じることは
これだけ打てなくても試合に使ってくださって、早慶戦でどれだけ打っても恩返しには全然及ばないと思います。ですが、あと6シーズンあるので、「今の経験があったからこそ飛躍的に(成績が)伸びた」という大学生活を送らないといけないと感じますね。
勝ちにこだわる早慶戦
ーー春は早慶戦に出場しました。その舞台はいかがでしたか
2回戦にスタメンで出ました。満員の中でやるのはすごく楽しいというか、そこでプレーするために練習しているので、試合に出たいという思いが強かったです。
ーー満員の神宮球場の雰囲気は
初めて経験しましたが、本当にすごいなと思いました。
ーー最後に早慶戦への意気込みを
優勝(の可能性)はなくなりましたけど、4年生には野球を続けない選手もいて、その選手にとっては最後の試合、最後の早慶戦になると思うので、とにかく勝ちたい。勝ちにこだわってやりたいと思います。
(取材・編集 堤健翔)
◆阿部葉太(あべ・ようた)
2007(平19)年8月6日生まれ。180センチ、84キロ。神奈川・横浜高出身。スポーツ科学部1年。オフの日もウエートトレーニングに取り組むストイックぶりが魅力です!