【特集】女子ソフトインカレ前対談 松井紗香主将×八角美海副将

特集中面/ソフトボール特集

福岡で行われる第61回全日本大学ソフトボール選手権大会2026(インカレ)を目前に控えた早大。今回はチームの軸となる松井紗香主将(スポ4=兵庫・甲南女)と八角美海副将(スポ4=東京・神田女学園)に話を伺った。

※この取材は9月23日にオンラインで行われました

――他己紹介をお願いします

松井 八角美波さんです。 早稲田のエースピッチャーで、怪我とかもあったんですけど、そういったところを乗り越えて今、自分たちの偉大なエースとして活躍してくれてます。 ソフトボールの時はたくさん考えてやってるイメージなんですけど、普段は天然というか抜けてるところもあって、謎の発言をしてみんなを笑わせてくれたりしてます。

八角 松井紗香さんです。早稲田のキャプテンとしてチーム全体を見ていて、視野の広さを持っています。普段はすごく優しくて面白いんですけど、ソフトボールになるとやっぱり目つきを変えてプレイしてる姿とかを近くで見せてくれて「すごくかっこいいな」って思うし、あとは、1人だけ関西人なので方言(関西弁)がすごく強くて、そこが自分のすごく好きなポイントでもあります。

――ソフトボールを始めるきっかけは何でしたか

松井 自分は中学生から始めました。小学校6年生の時の担任の先生と中学校のソフトボール部の先生が仲良くて、「ソフトボールやってみたら?」というように最初は声をかけてもらったのがきっかけで、体験に行った時に結構先輩方が優しくて。あとは結構投げるのが好きだったのとか、小さい時から家族が阪神ファンで野球もすごくたくさん見てたので、そういったところもあって自分はソフトボールを始めました。

八角 自分は小学校3年生の秋からソフトボール始めたんですけど、きっかけはクラスの友達に誘われてたことです。その時お父さんも野球をやっていて、お母さんも中学生の時にソフトボールをやっていた影響で「やってみたらいいじゃん」って言われて始めたのがきっかけです。

――早稲田のソフトボール部の魅力は何ですか?

松井 一人一人が輝けるところかなというように思ってます。ずっとソフトボールをしてきた人だったり、大学でソフトボールを始めた子だったり、色々な人がいる中で一人一人に尊敬できるところがあって、それを学べるところが自分は一番いいところだとに思っています。色々な価値観とか考え方を持っているからこそ新しい気づきができたりとか、そういったところが素晴らしいです。

八角 私は2つあるんですけど、1つ目がすごく広いグラウンドがあるっていうところです。私自身、中学・高校と大きいグラウンドで練習する機会が与えられてなくて、テニスコート1面分ぐらいの広さのグラウンドにしかなかったので、それを経験してから所沢のグラウンドでプレーするとすごく広いし、何でもできるっていうところがすごく魅力だなと思って使っています。 もう1つは、さっきの松井と被るんですけど、色々な人と出会う機会があるっていうことです。やっぱりソフトボールだけじゃなくていろんな人と関わりながら社会のことを学んだりとか、自身の成長につながる機会が多いので、そこが良さだと思います。

――現在の役職に就いた経緯を教えてください

松井 主将になった経緯としては、毎年早稲田のソフトボール部は幹部選挙っていう選挙で主将だったりとか他の役職も決めるんですけど、そこで全員からの投票でそれぞれの役割が決まっていくっていう形で決まりました。

――主将に決まった時はどう思いましたか?

松井 最初は「できるのかな」っていう不安の方が多かったんですけど、幹部選挙の前も同期で話す機会も多くて、「主将をしてほしい」と言ってもらったからには、自分の中で最後までしっかりやりたいなっていう思いと、不安な部分もどっちもあったんですけど、選んでもらったからには自分らしさを出しつつ、早稲田の伝統とかそういったところも大切にしながら頑張っていこうと思いました。

――八角選手はいかがですか?

八角 私も投票で選んでもらったんですけど、私は副将になってから、ピッチャーをやってるということもあって、チーム運営だったり自分にできるんだろうか、というように思ったんですけど、松井とか、もう一人副将の瀧之上(日向子、スポ4=埼玉・花咲徳栄)がいるんですけど、その2人のおかげで自分もピッチャーにも専念しつつチームのことも見れてるので、そこは2人に助けられてるなと思ってます。

――チームと関わる時に意識してることはありますか?

松井 今年のチームのスローガンが「和せだ」っていう、「和」っていう文字が和やかとか平和の「和」なんですけど、その意味合いとしては「チームが一つになる」っていうところをまずは大切にしようっていう意味でつけたので、みんなが一つになって練習メニューにしても試合の振り返りにしても、4年生とか最高学年だけで決めるのではなくて、下級生もしっかり意見を出してもらいたいなと思ってたので、振り返りだったりそういう時にどういうメニューをやりたいかっていうのを、最高学年だけじゃなくて下級生からしっかり意見をもらうとか、上だけが進めていくっていうよりかは1年生から1年生まで全員で進めていけたらな、というようには意識しながらやってたと思います。

八角 1つ挙げるならコミュニケーションを取ることです。同期もそうだし後輩の子たちにも自分から話しかけに行ったりとか。1週間で全員が集まれる機会が少なくて、その中でチームプレーになるのでコミュニケーションを大事にしなきゃいけないということで、いろんな人の悩みだったり、プレイでどういうことを意識してプレーしてるのかっていうのを常に見たりして会話するようにはしてました。

――お互いの印象や尊敬している点は何ですか?

松井 ソフトボールの面で言ったら、やっぱりエースとして今はほとんど八角さんが投げてる状況なんですけど、それをしっかり投げ切ってるところとか、最後までしっかりマウンドに立ってチームを引っ張ってるところとか。あとはやっぱり、自分は配球のこととかバッテリーのこととか結構難しい部分が多いんですけど、そこでこんなにも考えながらやってるんだなっていうところはすごく尊敬してます。あとはコミュニケーション力がすごいなと思ってて、1年生から4年生までたくさんの人と多くコミュニケーションを取って、細かいところまでたくさん配慮して、いろんな人の悩みを聞いてあげてるところとか、話しやすい雰囲気が美海にはあると思うんで、そういったところは助けてもらってるので尊敬してます。

八角 キャプテンをやってるっていうこと自体がすごくすごいと思ってて。他の大学のキャプテンとはまた違う役割があるし、あんまり言えないけど(笑)他の大学よりも大変だと思うんですけど、それを嫌な顔せずすごい頼もしく引っ張っていってくれてるのが本当にすごいなって思っています。あとは本当に頭が良いんですよ。要領が良いというか、すごく深く考えて行動してることが私にはないところなので、そこはすごく尊敬してる部分です。ソフトボールで言ったらめちゃくちゃ肩が強いんですよ。肩の怪我を全くしないので、フィジカルも最強だなと思ってます。

――好きな練習はありますか?

松井 八角さんに投げてもらう一本勝負みたいなのが一番好きです。もちろん他のノックだったりとか基礎的なところも好きなんですけど、やっぱりソフトボールって1対1で戦う空間っていうのが一番醍醐味というかだと思うので、そこで練習の時から試合と同じような感覚で対戦できるのはすごくいい練習なので好きだし、あとは八角さんが進化していくボールをいかに打つかっていうのをみんな考えながらやってるので、それで打てた時は嬉しいし、打てなかった時は悔しいと思って練習できるっていう感じでできるので、自分は八角さんに投げてもらう練習が好きです。

八角 自分もバッターに投げる実戦の練習がすごく好きで、ボールをただブルペンで投げるよりかは、自分が投げたボールに対してどうバッターが対応してくるのかとか、うまく打たれたら悔しいし、打ち取れたら自信にもつながるし、その駆け引きがすごく楽しいので好きです。

――4年間で印象に残っている試合はありますか?

松井 幹部になるまでもいろんな試合を経験して印象には残ってるんですけど、やっぱり最後の1年が印象的なので、結構直近なんですけど、東日本インカレの城西大戦が自分は印象に残ってて。2回戦は東北福祉大とやって、2ー0で勝って結構チームとしても自信になったところだったと思うんですけど、その後準決勝で城西と当たって、早稲田との差っていうのを突きつけられた試合だったと思っています。相手の打線だったりとか見習うべきところもたくさんあったし、こういう打線が嫌だなというところとか、守っててこういうバッター嫌だなとか、結構学ぶ部分が多くて、自分たちもこうなりたい、こうしたいなとかっていうところが見つかった試合だったなと思うので、勝った試合よりかは負けた試合を通してインカレに向けて「もっとやらなきゃな」という風に思えた試合だったので、私はそこが印象に残っています。

八角 去年のインカレの大阪青山大との試合です。初めてインカレで先発で登板をしたんですけど、普段は緊張しないんですけど、初めて試合で力んで緊張して、本当に本来のピッチングが全然できなかったのがすごく悔しくて。インカレの雰囲気にちょっと飲み込まれちゃった部分もあって、それがずっと印象に残っています。やっぱりあの雰囲気に呑まれないようなそのメンタルとか、心身を身につけるためにこの1年やってきたので、今の自分に繋がっているのはその試合があったからだなと思っているので、印象が大きいです。

――インカレでのご自身の注目ポイントは何ですか?

松井 勝負強いバッティングを見てほしいなと思います。打率とかどれくらい打つかっていうのもめちゃくちゃ大事なんですけど、チームが苦しい時とか、ここで1点欲しいっていう時とか、そういった時に回ってきてそこで打つっていうのを意識しながらずっと練習に取り組んできたので、ここぞっていう場面で力まずに、こうチームを救える一打を打ちたいなと思ってます。

八角 ピンチの場面でもポーカーフェイスで頑張ろうと思うので、1球1球大切に自分らしく投げる姿に注目してほしいです。

――意気込みをお願いします

松井 この1年キャプテンをして色々なことがあったんですけど、もう最後はやり切るしかないと思うので、この同期たちを筆頭に、絶対に最後に日本一になって終われるように。で、最後にたくさんの人をちょっと胴上げできるように、結果で恩返しできるように頑張りたいと思います。

八角 自分を支えてくれる家族だったり友達だったり、あと一番は同期と後輩のみんなのために、自分がその責任で投げ切って、日本一のチームにしたいです。

ーーありがとうございました!

(取材・編集 森若葉)