9月27日 秋季関東大学リーグ戦 神奈川・東海大学湘南キャンパス
秋季関東大学リーグ戦(秋リーグ)も折り返しを迎え、早大はセット率のわずかな差で順大に次ぐ第2位につけている。優勝に向けて1セットも落としたくない中、第6戦目は全体順位8位の国士舘大と対戦。試合は序盤から圧巻の攻撃力で流れをものにし、セットカウント3-0(25-12、25-17、25-14)のストレート勝ちを収めた。
早大の強さは第1セット序盤から光る。安定して得点を重ねる中、4-2の場面でOP中上烈(スポ2=京都・洛南)が重いサーブで相手を崩し、MBローゼンマーク有廉ジュニア(スポ3=茨城・土浦日大)がスパイクを決める。さらに長いラリーに持ち込まれても、中上が相手のブロックをねじ伏せるような力強いスパイクを打ち込み、10-6とリードを広げた。安定した攻撃を支えるのは、レシーブの強さだ。主将のリベロ布台聖主将(スポ4=東京・駿台学園)が前に落ちたボールを飛び込んで拾うと、OH小野駿太(スポ3=静岡・聖隷クリストファー)もそれをバックアタックで決め、14-7。OH德留巧大(スポ3=長野・松本国際)も確実にセッターへ返すレセプションで攻撃につなげる。守備から攻撃へとつなぐ流れを崩さず、20点台に入っても勢いは止まらない。ローゼンの速攻がうまくはまり22-11とすると、小野のブロック、中上のネット付近に落とす器用な手さばきで最後まで主導権を握ったまま25-12で第1セットを先取した。

第2セットは相手のブロックポイントで始まるも、中上のプッシュですぐさま取り返す。序盤は、早く組み立てられる相手のブロックに苦戦する場面も見られた。それでも、相手の守備を見ながら攻撃を修正し、小野のスパイクで5-4とリードを奪う。攻撃だけではないのが早大だ。ローゼンと中上のコンビブロックが2本決まり、10点台に乗せると、早大の盤石の布陣を前に、相手に基本動作の乱れが出始める。相手のサービスミスなどが重なり、15-9と点差を広げた。さらに、MB菅原啓副将(教4=山形南)が速攻を打ち続けることで相手ブロック陣を揺さぶり、徐々に疲労も蓄積させていく。20点台に乗せてからは、途中出場のメンバーも躍動。佐藤遥斗(スポ4=東京・駿台学園)が相手ブロックとの一騎打ちを制してマッチポイントをつかむ。最後は一年生の西原涼瑛(スポ1=熊本・鎮西)がクイックを相手コートに打ち込み、25-17で第2セットも奪った。

第3セットは、セッター瀬川桜輝(スポ2=宮城・東北)のきれいなバックトスから中上がスパイクを決め、巧みな先制点を奪う。主将・布台も熱い声掛けでチームを鼓舞。プレーでも急傾斜の鋭いスパイクに食らいつき、ナイスレシーブを見せる。そのボールを小野が打ち切り、6-4とリードを広げた。ここからは今日の得点の主軸を担うローゼンが覚醒したかのような強さを見せる。ブロックにプッシュと多彩な攻撃で得点を重ね、17-9の8点差。続いて、瀬川のワンハンドトスに合わせ、ローゼンが飛び込むように打ち切る巧みなセットプレーで20点台に乗せた。セッター瀬川の守備も光る。長いラリーの中で打たれた強烈なスパイクを体で跳ね返す。そのボールが得点につながり、早大はマッチポイントを迎える。最後の1点を決めたのは、2年生コンビ。坂本勇芽(教2=東京・早実)が同期の工藤文将(スポ2=東京・早実)にボールを託すと、一瞬の判断で相手ブロックの空いたコースを見抜き、打ち込んだ。この一撃に早大応援席も大盛り上がり。多彩なメンバーが、それぞれの持ち味を発揮して得点を積み重ね、早大は3セット目も奪い切った。

今日の試合は、まさに完封勝利。中でもローゼンが高い攻撃力を発揮し、チームに勢いをもたらした。スタメンが築いたリードに加え、途中出場の佐藤、西原、坂本も得点を挙げ、チームの勝利を後押しした。リードを奪ってからも攻撃の手を緩めず、最後まで攻め続けた国士舘大戦。今季の強さを存分に見せつけた一戦となった。残るリーグ戦は5試合。この一勝をまた自信に変え、さらなる勝利を目指す。
(記事 高津文音 写真 五十嵐実花、井口そら、皆川紘人)
| セットカウント | ||||
|---|---|---|---|---|
| 早大 | 3 | 25ー12 25-17 25-14 | 0 | 国士館大 |
| スタメン | ||||
| アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ3=静岡・聖隷クリストファー) アウトサイドヒッター 德留巧大(スポ3=長野・松本国際) ミドルブロッカー 菅原啓(教4=山形南) ミドルブロッカー ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ3=茨城・土浦日大) オポジット 中上烈(スポ2=京都・洛南) セッター 瀬川桜輝(スポ2=宮城・東北) リベロ 布台聖(スポ4=東京・駿台学園) | ||||
| 途中出場 | ||||
| 伊東昌輝(商4=山梨・日本航空) 大谷陸(スポ4=埼玉・川越東) 佐藤遥斗(スポ4=東京・駿台学園) 工藤文将(スポ2=東京・早実) 坂本勇芽(教2=東京・早実) 關屋幸馬(スポ1=静岡・浜松修学舎) 西原涼瑛(スポ1=熊本・鎮西) | ||||
コメント
小野駿太(スポ3=静岡・聖隷クリストファー)
――試合を振り返って
自分たちがやるべきことをしっかりやって、点差をつけて勝つことができたので良かったです。
――第1セットからサーブやブロックで良い流れが作れていましたが要因はありますか
4年生が組んでくれたメニューでブロックやサーブを意識することが多かったので、そこは4年生のおかげかなと思っています。
――昨日の反省を生かしたことはありますか
チームとしては特にないのですが、各々出た課題は潰せたかなと思っています。
――ラリー中の乱れた状況からバックアタックもありましたが、スパイクに関して振り返って
桜輝がトスをあげてくれて、自分は決めただけという感じですね。
――来週の自分の課題とかは見つかりましたか
前衛のときのスパイクです。ブロックはトスが合ってるとか合ってないとかあるので、自分がしっかり入って、いつでもいい状態でできるように取り組んでいきます。
――次戦の意気込み
来週もしっかり早稲田らしさを出して、失セットゼロでやっていきたいと思います。
ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ3=茨城・土浦日大)
ーースパイクやブロックでの活躍が目立ちましたが、個人のプレーを振り返って
まずブロックは止めに行くというよりも後ろに拾わせるという意識でやっていたので、フロアディフェンスという部分で早稲田らしさがでて、相手がブロックに当ててきたみたいな感じですが、良いブロックができたと思っています。
ーー乱れた状況からボールを上げてトスにしたシーンもありましたが、細かい技術も鍛えられているのですか
特に練習とかはないのですが、練習外でアップ前にパスゲームだったりネット際でボールを扱うことで試合中の動きに実用できることがあるので、そこで鍛えられたのではないかと思います。
ーー次戦への意気込み
次は駒澤さんと明治さんに当たると思うので、そこは速いバレーをやってくるので、しっかりブロックの徹底という部分と、後ろに拾わせるというのを意識して、後ろに取らせやすくするブロックをできたらいいなと思っています。また、個人的にはクイックでチームに貢献できればと思っているので頑張ります。
坂本勇芽(教2=東京・早実)
――試合を振り返って
今週はブロックを練習で力を入れていたのですが、それが機能しているなというイメージがあって、チーム全体で意識がひとつにまとまっているなと感じています。
――リリーフサーバーや交代のセッターなど異なる役割の時もありますが、途中出場する時に意識していることはありますか
自分が出ているときは余裕があるときのほうが多くて、そういう時はチームの雰囲気が良いので、そこからまた活気づけられるようにということと、リリーフサーバーの時は自分の役割をしっかりと果たせるようにしたいなと思っています。
――最後は工藤文将(スポ2=東京・早実)に上げて決めましたが、早実コンビの良さは出せましたか
文将が一番早稲田の中では歴が長いので、そこの信頼関係はありますし、どうにか決めさせてあげたいなという気持ちが強いです。
――次戦への意気込み
自分がどんな役割で起用されるかは分からないのですが、起用されたときにはしっかり自分の役割を果せるようにというのと、今週の練習をしっかり頑張ってチームでまた強くなれるようにやっていきたいと思います。