関東大学春季Aブロック対抗戦 5月11・12日 栃木・ホウライカントリー倶楽部
5月中旬、栃木・ホウライカントリー倶楽部で関東大学春季Aブロック対抗戦(リーグ戦)が2日間にわたって行われた。プロゴルファーを3人も輩出した世代が部から卒業し、新体制初のリーグ戦となった今大会。全国屈指の強豪校がひしめき合うこの舞台で、早大は上位を目指して戦った。目標とする3位と11打差の5位で初日を折り返すと、最終日はスコアを伸ばすも前日と同じ順位でAブロック残留を決めた。

今大会は、各校から8人が出場し、上位7人のトータルスコアによって順位を決定するストロークプレー方式(2日間・計36ホール)で実施された。また選手は黒ティーを使用し、全長6934ヤード、パー72のコースで競い合った。今大会の会場となったホウライカントリー倶楽部は、プレーする選手が口を揃えて「難しい」と話すほどタフなセッティング。スコアに採用される人数も多いため、チームの総合力が非常に試されるリーグ戦となった。

出場した選手の多くがリーグ戦初出場となった早大。初日の先陣を切ったのは4年生の末廣。開幕から3ホール連続でパーセーブすると、続く福永未來(商3=東京・早実)もパー発進を決める。後続の藤田悠太郎(スポ2=静岡・浜松日体)は、前半9ホールにおけるショートホールとロングホールの両方でバーディを奪取。1年生ながらリーグ戦デビューを飾った三橋悠之介(法1=埼玉・早大本庄)は、前半で崩れてしまったが、後半に落ち着きを取り戻し、ハーフを30台にまとめ切った。
各学年の選手が活躍を見せる中、不安な立ち上がりとなったのはエースの平山幸作主将(法4=東京・早実)。ボギースタートとなった平山は、前半を終えて5オーバーという結果を出す。しかし後半は2連続バーディもあって、上がり9ホールを36で終えた。また、この日チーム最少スコアを出したのは金子佳矢(政経3=東京・早実)。最初のホールでスコアを落としてスタートした金子だったが、フロントナインを3バーディ4ボギーの1オーバーで折り返す。残りの9ホールでは安定したゴルフを展開し、73の成績で初日を終えた。早大は5位ながらも、チームとして上位を狙うことができる位置で最終日を迎えた。

上位を見据える一方で、残留も懸かった早大は、前日から1人メンバーを変更し最終日に臨んだ。2日連続で先頭組のスタートとなった末廣から6人連続でボギー発進となったチーム。しかし、その不穏な流れを断ち切ったのは松﨑だった。立ち上がり3ホールをパー、バーディ、パーと好調な滑り出しを見せ、前半を1オーバーにまとめる。続く平山は、チームで唯一となる開幕ホールをバーディに沈め、こちらも良いスタートを切った。その勢いのまま、18ホールで計4つのバーディを奪取し、73のフィニッシュとなった。
経験の浅い選手を多く抱える早大はスコアを落としながらも、全員が粘り強いゴルフを披露。そんな中、この日安定感を発揮したのは加藤唯央(人4=神奈川・逗子開成)だった。前半こそ39で回ったが、後半は1バーディ2ボギーを記録。上級生の意地を見せ、初日と同じく76でホールアウトした。また、初出場となった小林麟太郎(政経1=東京・早実)は前半を4オーバーで終えるなど健闘を見せた。チームの残留争いは18番ホールまでもつれ込んだものの、早大は2日間のチーム合計スコアを1090とし、最下位となった専大に5打差をつけて逃げ切り、見事にAブロック残留を決めた。

大舞台での場数を踏んでいないメンバーも多数いた中で、関東における最上位カテゴリーでの残留を決めた早大。しかし、それと同時に優勝した東北福祉大や準優勝の日大と大きく引き離された結果になっており、現実は厳しい。次の大きな団体戦に当たる秋季リーグ戦に向けては5日間10ラウンドをプレーできる実力と体力が求められる。夏の個人戦の期間を経て、成長した選手たちの姿を期待したい。
(記事・写真 堤健翔)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ありません。
大会後インタビュー
平山幸作主将(法4=東京・早実)
ーー春季リーグ戦に向けて設定していたチームの目標とその目標に向けてどのような練習を積んできたのかを教えてください
まず、チームの目標として掲げていたのはAブロックの3位でした。そして、Aブロック残留が最低限の目標でした。それに向けた取り組みとしては、新体制になって圧倒的に戦力が足りなくて、最初ホウライ(カントリー倶楽部)に合宿で来た時に叩きのめされたので、チームの皆でマネージメントの確認やコース戦略を立てました。練習としては、個人的にトラックマン(ゴルフ用の弾道計測器)を導入できたことが結構大きかったです。春季リーグ戦の1カ月前に、OBOGをはじめとする皆さんの寄付のおかげでトラックマンを買うことができたので、すごく良い練習になりました。また、トラックマン(が導入されたこと)で練習環境が激変して、最先端に近い練習ができるようになったことが、調整にすごく良かったかなと思います。
ーーそのような中で迎えた今大会でしたが、振り返っていかがですか
やはり一番は経験不足(を感じました)。(過去に)リーグ戦に何度か出場したことがあるのは僕くらいで、あとは泰知(松﨑泰知、人3=山口)と大地(末廣大地、スポ4=新潟・新発田)が少し出たことがあるといった状態で(今大会を)迎えました。毎年春季リーグ戦では雰囲気に飲まれて、1年生が絶対に出鼻をくじかれますけど、今回は学年問わず全員がそういう流れだったので、やはり実力通りを発揮するのがすごく難しかったです。そこに関してはチームのミーティングで、一打一打集中して臨んでほしいとは言ったものの、やはり初めてリーグ戦に出る学生は苦戦して、特にコースがものすごく難しいので、そこに影響を受けてスコアに反映されてしまうのが、チーム間でありました。ただ、残留したから言えますけど、みんな良い経験になったかなと思います。
ーー最終日には1年生が2人出場しましたが、何かアドバイスを送りましたか
とりあえず楽しんでというか、頑張ってやってこいとは言いました。
ーーチームは昨秋の常陸宮杯から始動していましたが、今回が初のリーグ戦でした。やはりリーグ戦は他の大会とは異なるものですか
緊張感が違いますね。観戦しているギャラリーの数も違うし、やはりこれが部の一番のメインイベントですね。
ーー今大会でのご自身の成績を振り返ってください
初日が77、2日目が73でした。圧倒的にコースが難しく、タフであることを踏まえた時に、前半と後半に分けて見ると、初日が41、36、2日目が36、37で、僕も主将として初めてのリーグ戦で緊張がありました。立ち上がりの5ホールを終わって6オーバーまで行ってしまったことが、個人で見た時に上位に食い込めなかった理由かなと思います。ただ初日の前半以外は1オーバーで回れていて、多分フィールドで見たら結構上位なので、自信と後悔があります。
ーー何度かこのコースを回られていると思いますが、今大会で得られた手応えや課題はありますか
未知な緊張への対処が一つ課題としてあります。他で言うと、パターです。これはずっと僕の課題ですけど、昨秋から取り組んできていて、ミドルパットの確率は上がってきました。ただ、ショートパットの確率をもう一つ上げることと、あとロングパットのタッチにも自信をつけたいです。
ーー次戦の全国大学対抗戦に向けての意気込みをお願いします
みんなが1打でも良いスコアで回ることを目標にしていきます。
加藤唯央(人4=神奈川・逗子開成)
ーー今大会での成績は2日間とも76というスコアでした。ご自身のプレーを振り返ってください
今回の目標は2日間で140台ということを目標にしていて、そこが達成できなかったところに関しては悔しいという気持ちがありました。その反面、すごく苦しい場面がある中で、応援の力もありながら耐えることができた部分に関して、初めてのリーグ戦というところもあって、正直ほっとしている部分もあります。
ーー反省点や課題は何かありますか
やはりこのコースはすごく難しいので、ミスショットを打ってしまうと、悪いスコアになってしまうところがあるので、課題ははっきりしたかなと思っています。
ーー全国大学対抗戦への意気込みをお願いします
初めての北海道での全国大学対抗戦なので、早大で出場するメンバーの誰よりも良いスコアで回っていきたいと思います。