【ラグビー】2026関東大学対抗戦 日体大戦展望

ラグビー男子

関東大学対抗戦 9月12日 対日体大 駒沢オリンピック公園総合運動場

 芽吹きの春、鍛錬の夏。大学スポーツの1年間をそう形容するならば、いよいよ実りの実感を求める勝負の秋が幕を開ける。その先にある飛躍の冬へ繋ぐため、決して譲れない戦いの幕開けだ。まだ暑さの残る今週末、清水組の関東大学対抗戦(対抗戦)が初陣を迎える。立ちはだかる初戦の相手は日体大。決戦の舞台、駒沢オリンピック公園総合運動場にて、彼らの勇躍が始まる。

関東大学春季大会・明大戦で校歌を歌うHO清水

 20泊を超える菅平合宿で、早大のAチームは関西大、帝京大、天理大、京産大の4校と対戦し、3勝1敗の成績を収めた。どのプレーにおいても春シーズンからの確かな成長がうかがえ、特にBKのゲームコントロール力とアタックの多彩さ、FWのセットプレーの安定感が際立った。セットプレーではスクラムとラインアウトモールが大きな武器となり、スクラムではPR新井瑛⼤(教4=⼤阪桐蔭)やPR前⽥麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園)を筆頭に相手を圧倒。ラインアウトモールも早大の強力な得点源として機能した。これから始まる対抗戦での躍進を大いに期待させる充実の出来映えであった。

関東大学春季大会・明大戦でディフェンダーをかわすPR杉本

 昨年の対抗戦開幕戦も、同じく日体大との一戦だった。舞台は北の大地・北海道。早大は試合開始直後から自慢のアタッキングラグビーを展開した。途中で雨足が強まり、思うような展開に持ち込めない時間帯もあったが、フィジカルの強さで相手を圧倒。59ー7で勝利し、初戦を白星で飾った。

関東大学春季大会・関東学院大戦でスペースを走るPR新井

 初戦となる今節の注目選手には、チームを引っ張る4年生たちを挙げたい。まずはフロントローのPR杉本安伊朗(スポ4=東京・国学院久我⼭)、HO清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭)、新井の3名。彼らを中心にスクラムで主導権を握り、試合の流れを引き寄せたいところだ。LO⽶倉翔(スポ4=福岡・修猷館)は早大に欠かせない大黒柱。3列目もこなせる豊富な運動量と強靭なフィジカルで、攻守両面においてチームを支える。そしてSH⼤賀雅仁(スポ4=神奈川・桐蔭学園)。2年時までSOを務めていた経験から、素早い球さばきだけでなく、広い視野を生かしたアタックが大きな強みだ。さらにラック際から右足で放たれる高弾道のハイボールは、昨季にはなかった今季の新たな武器であり、相手にとって脅威となるだろう。また、他にもCTB森⽥倫太朗(スポ4=兵庫・報徳)やWTB池本晴⼈(社4=東京・早実)もメンバー入りを果たしている。

関東大学春季大会・関東学院大戦で力強いキャリーをみせるLO米倉

 また、ルーキーFB吉廻温真(スポ1=早稲⽥佐賀)にも注目だ。早稲田佐賀高から現れた超新星。大きなストライドから繰り出すボールキャリー、左足から放たれる低弾道のロングキック、そして鋭いパスが光る。SOやCTBの経験があるからこそ、アタックラインの最後尾からゲームメイクを行える点が彼の持ち味であり、他の選手にはない大きな強みと言えるだろう。

定期戦・高麗大戦でディフェンスに接近するFB吉廻

 そしてそんな上級生、下級生問わずにタレント揃いの早大フィフティーンを操るSO服部亮太(スポ3=佐賀⼯)のゲームメイクにも期待が高まる。

関東大学春季大会・関東学院大戦でキックでエリアマネージメントをするSO服部

 対する日体大の注目選手は、SO五味侑也だ。下級生時代からチームの司令塔を務めてきたテクニシャンレフティーはいよいよ最上級生に。どう日体大のアタックを組み立てるのか。また、CTBラコマイソソイマニエルも強力なランナーで警戒が必要だ。そして、リザーブには大型のLOパエア・レアが控えている。

定期戦・高麗大戦でディフェンスに接近するFB吉廻

 清水組の物語はいよいよ折り返し地点を迎える。まずは今週末の初戦を白星で飾り、弾みをつけたいところだ。彼らがピッチで描くラグビーは、きっと、観るものの心を踊らせるはずだ。

記事:大林祐太 写真:大林祐太、伊藤文音、髙木颯人、飯塚咲

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