関東大学オールスターゲーム2026 7月5日 対リーグ戦選抜 秩父宮ラグビー場
今年も秩父宮ラグビー場を舞台に関東大学オールスターゲームが開催され、会場は大きな熱狂に包まれた。早大からはHO清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭) 、LO城央祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)、SO服部亮太(スポ3=佐賀⼯) 、CTB名取凛之輔(スポ2=⼤阪桐蔭) の4名が選出。全員がスタメンに名を連ね、前半戦からチームの中核として存在感を示す。対抗戦選抜は先制するも、すぐさま同点に追いつかれる。均衡を破ったのは服部だった。見事なボールキャリーから展開し、最後は清水が勝ち越しのトライ。さらに前半終了間際に清水がモールからボールを持ち出し2つ目のトライを挙げ、早大の存在感でチームを牽引する。続く後半戦も対抗戦選抜の勢いは止まらず、着実に追加点を重ねる。終盤に大差をつけるダメ押しのトライをWTB海老澤琥珀(明大)が決め、最終スコア54ー21でリーグ戦選抜を圧倒した。

トライの雄叫びをあげるHO清水
試合は服部のキックで幕を開ける。開始早々、対抗戦選抜が連続攻撃を仕掛けるもなかなか得点に繋がらず。試合が動いたのは前半13分だった。敵陣でCTB大和哲将(明大)が大きくゲイン。名取へと鮮やかにパスを繋ぎ、中央に待望の先制トライを決めた。しかし、その直後、自陣で相手ボールとなりピンチに陥る。SH西村颯二郎(帝京大)が相手選手をラインの外に出し一時は凌いだものの、リーグ戦選抜が手を緩めることは無かった。前半18分に大きなゲインを許してから、インゴールを明け渡し同点に追いつかれる。何とか差をつけたい対抗戦選抜だが、アーリータックル、スローフォワードそしてアーリーエンゲージといった反則が続きなかなか好機を生かすことが出来ない。そんな中、均衡を破ったのは服部だった。前半24分に自陣の10メートルラインから、敵陣22メートルライン手前までボールをキャリー。右サイドのWTB白石颯(青学大)、そしてインサイドの清水へとパスを繋ぎグラウンディング。清水はガッツポーズも見せ喜びを露わにした。続く前半36分、対抗戦選抜が敵陣でモールを形成。清水がボールを持ち出し、再びトライを奪う。これが前半戦最後の得点かと思われたが、終了間際にリーグ戦選抜に追加点を許し21ー14で折り返す。勝負の行方は後半へと託された。

コンバージョンキックを狙うSO服部
迎えた後半戦、早い段階で差をつけたい対抗戦選抜。海老澤から右サイドのWTB飯岡建人(筑波大)への長いパスが通り、大きく前進。飯岡がタックルを受け、こぼしたボールをSH岡元聡志(明大)が好判断で自らキャリーする。そこから右サイドを走り抜ける海老澤へと再びパスを繋ぎ、鮮やかな明大リレーで後半最初の得点を奪った。さらに後半11分もLO亀井秋穂(明大)が力強いボールキャリーで追加点を挙げリーグ戦選抜を引き離しにかかる。勢いに乗る対抗戦選抜は激しいカウンターラックを仕掛け、城がターンオーバーを勝ち取る。CTB村上有志(立教大)が力強いキャリーで敵陣の5メートルライン手前までラインを押し上げ一気に追加点の好機を演出した。後半17分に最後は再び城がモールからボールを持ち出しグラウンディング。ディフェンスラインが整っていた相手選手を力強いタックルで吹き飛ばし奪った貴重な追加点であった。その後、リーグ戦選抜に幾重にも攻撃のフェーズを重ねられ、後半23分ついに追加点を献上してしまう。しかし、ここから対抗戦選抜は崩れなかった。互いに譲らぬ攻防が続いた後の後半34分、大和から村上へ展開し、再びインゴールを陥れる。そして試合終了直前、海老澤が華麗なステップでダメ押しのトライ。最終スコア54ー21とリーグ戦選抜に大きく差をつけて試合の幕は閉じた。

鋭いキャリーをみせるCTB名取
即席のチームでありながら、光っていたのは個々のラグビースキル、またそれに瞬時に応えられる順応力の高さ。大学の垣根を越えた選抜選手から受けた刺激は大きい。さらに今大会で見事な先制トライを挙げた名取はPOMに選出された。選手たちは今回の経験をチームに持ち帰り、さらなるスキルアップを目指し今夏に挑む。
(記事:飯塚咲 写真:大林祐太、伊藤文音、池田健晟)
インタビュー
◆⼤⽥尾⻯彦監督(平 16 ⼈卒=佐賀⼯)

ーートップの大学生を集めて監督できたことはいかがでしたか
今日のゲームを見ていて対抗戦のチームの質ですよね。それをやっぱり感じることはできますし、対抗戦で勝つのは容易ではないということは感じましたね。
ーー春季大会を振り返って、秋に向けて強化していきたいことはなんですか
具体的に言うと、やはりゲームのクロージングのところがやっぱり課題かなというふうに思っていて、まあ前半走って後半に追いつかれるっていうような展開が続いた試合が多かったので、そういう意味でゲームコントロールっていうものがチーム全体としての課題かなと思います。その中でもやはり80分間走れるフィジカル、あとは連戦に耐えられるフィジカルっていうのもこの夏秋でどれだけ身につけられるかなっていうのが、我々にとって非常に重要になるかなと思っています。
◆HO清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭)

ーー今日の試合を振り返ってみていかがですか
今日の試合はジャージの価値を高めるという大田尾さんがおっしゃっていて、これをみんなが体現してくれたと思っています。対抗戦メンバー全員の代表ということで体を張る部分だったり、特にFWのところはリーグ戦に強い選手がいる中で強いファイトができたと思っています。
ーーこのチームでキャプテンをやった経験はいかがでしたか
みんなレベルが高い選手なので言うことがなくて、逆に高いレベルを持っている選手とどうやってコミュニケーションすればいいのか2日間短い間でしたけど考えさせられました。
ーー実際にどうやりましたか
選手それぞれにアグレッシブに行こうということをずっと言っていて、ディフェンスもアタックもとにかくアグレッシブにということで個人それぞれの能力が活かせた。
ーーどのあたり強化していきたいですか
80分間プレーできるフィジカルやフィットネスの部分であったり、やっぱりフィニッシュの部分。後半追いつかれる試合が多くてそこはチームとして課題に残っているのできつい中での状況判断、どういうプレー選択をするのかこの夏こだわってやっていきたいです。
◆FL城央祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

ーーオールスターに選ばれた思いを教えてください
昨年に続いて選出していただいて本当に嬉しい気持ちです。
ーートライをあげるシーンも見られましたが、ご自身のプレーを振り返ってみていかがですか
今日かなり涼しい環境の中でやりやすく、力が出し切れた結果かなと思っています。
ーーこの経験でどんなことを得ましたか
いろんな他大学の皆さんと一緒にチームを作って慣れないところもあったのですが、その上で何を大事にしていくかをすごく学んだ2日間でした。
ーー夏への意気込みをお願いします
これから辛いシーズンが続くと思うのですが、秋と冬に向けてしっかり頑張っていけたらなと思います。
◆SO服部亮太(スポ3=佐賀⼯)

ーー普段と異なるメンバーの中でSOとして工夫したところはありますか。
しっかりコミュニケーションを取るっていうところにフォーカスしてやったんですけど、寄せ集めのチームなので、意志相通があまりコミュニケーションを取らないでできるっていうことはないので、しっかり一個一個のプレーを丁寧にコミュニケーションをとるというのはかなり意識しました。
ーーこの経験でどんなことを得たのかと夏への意気込みをお願いします。
やっぱり10番がしっかりゲームコントロールしないといけないなっていうのは、この試合を通してわかったことなので、しっかり夏に向けてゲームコントロールを伸ばしていければなと思います。
◆CTB名取凛之輔(スポ3=大阪桐蔭)

ーーPOMに選出されたお気持ちをお聞かせください
自分自身選出されるとは思っていなかったので嬉しく思います。これから対抗戦も始まるので、チームに帰って自分自身必要とされる存在になれるように、怪我をせずに試合にで続けて頑張るので応援よろしくお願いします。