【ラグビー】春季大会開幕3連勝 得点力が光り東洋大に快勝

ラグビー男子

関東大学春季大会 5月24日 対東洋大 早大・上井草グラウンド

 

 関東大学春季大会の3戦目は留学生を多く要する東洋大との一戦となった。試合開始早々、先制点を奪った早大はスクラムなどのセットプレーで優位に立ち、トライを量産する。前半ラストプレーで東海大に初めての得点を許すも盤石な試合運びで29-7と大きくリードし、前半を折り返す。後半、早大は攻撃の手を緩めない。3分に相手のこぼれ球を拾うとパスをつなぎ得点。これで勢いに乗った早大は後半合計6本のトライを奪い、67-14で春季大会開幕3連勝で東洋大との一戦を白星で終えた。

スペースを駆け抜けるNO・8松沼

 早大ボールで幕を開けた東洋大との一戦。SO服部亮太(スポ3=佐賀⼯)の足から繰り出された球を積極的に競りに行き、マイボールにする。試合開始1分ほどでファーストスクラムの機会を得た早大は8人全員で圧力をかけ、東洋大を圧倒。アドバンテージを獲得する。これを契機にゴール手前でのラインアウトとなり、チャンスを演出するがノックフォワードで得点には至らなかった。その後、東洋大ボールのスクラムとなるがここでも早大のパワーがさく裂。コラプシングのペナルティーを誘う。ゴール手前で再度チャンスを迎えた早大は5分、服部のパスを受けたFB⽥中⼤⽃(教3=東京・早実)が抜け出し先制点を奪った。さらにタッチに出たボールをクイックで投入しWTB鈴⽊寛⼤(スポ4=岡⼭・倉敷)が抜け出すと、CTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館) から田中大、服部へと展開したボールはWTB若林海翔(社2=東海⼤⼤阪仰星) へと回り追加点。BKの高度な連携とパススキルで会場を沸かせた。一方、FW陣も見せ場を作る。20分には再度コラプシングの反則を誘うとNO・8松沼寛治(スポ4=東海⼤⼤阪仰星) がタップアンドゴーで東洋大の守備をかいくぐり、トライを挙げた。続く27分には敵陣奥深くでラインアウトを獲得し、モールを形成。FWが一体となり、着実に前進すると最後はHO⽥中健⼼(スポ3=神奈川・桐蔭学園) がグラウンディングし、22-0とした。30分には相手の力強いキャリーで東洋大に突破を許すも強固なディフェンスでここをしのぐ。しばらく両者の均衡が続いたが、FL牧錬太郎(スポ3=神奈川・桐蔭学園) がディフェンスに囲まれながらも自らギャップを突くと一気に抜け出し、直前までディフェンスをひきつけてCTB名取凛之輔(スポ2=⼤阪桐蔭) へラストパス。ゴール中央へ飛び込んだ。前半ラストプレーで東洋大に初得点を許すも、セットプレーで終始有利に試合を運んだ早大は29-7でリードし前半を終えた。

鮮やかなランニングをみせるSO服部

 変わって後半、東洋大が早大陣地に攻め込み展開するもパスが通らない。こぼれたボールを早大が拾い上げると細かくパスを回し、松沼が突破。スペースに放ったところに走りこんできた服部がそのまま走り切り、後半攻撃ののろしを挙げる。9分にはトライ間近まで東洋大の侵入を許すも持ちこたえ、スティール。通常なら自陣から脱出を狙うところ早大が選択したのは自陣からの攻撃。パスを受けた松沼がフットワークを生かし、抜け出すと鈴木がライン際を駆け抜けた。とどまることを知らない早大はメンバーが交代しながらも攻撃の手を緩めない。23分には早大ボールのラインアウトからモールで押し込み、途中出場のHO丸橋怜央(商4=埼⽟・早⼤本庄) がグラウンディング。55-7と突き放す。早大の得点力からアタックに目が行くが、今試合は早大の粘り強さも随所に見られた。それが顕著に表れたのが30分の時間帯。東洋大が自陣深くでのラインアウトを得て、モールで攻め込む。FW陣の粘りでこれを制すると東洋大がピックアンドゴーでの勝負に出る。早大は真っ向からこれに対抗し、力と力のぶつかり合いが続く。しかし早大の厚い守備が相手のミスを生み出し、ピンチを守り切る重要な局面となった。その後、お互いに1トライずつ決め、最終スコア67-14と大きく勝ち越して、春季大会3連勝を飾った。

インゴールに飛び込むWTB若林

 清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭)が不在の中、松沼を中心にチームをまとめ、春季大会3連勝を決めた早大。前節の東海大との苦しい試合を乗り越え迎えた東洋大戦は、早大の攻撃の引き出しを存分に発揮し、圧勝という形で白星を刻んだ。スクラムではFWが東洋大の巨漢相手に常に優位に立ち、早大のポゼッションを長くした。そのチャンスをBKも高度なパススキルとトライの嗅覚で確実に得点を重ねた。この先早大に待ち構えるのは、昨季関東大学対抗戦と全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝で敗戦を喫した因縁の相手・明大だ。新体制の中、ここまで着実に勝利を重ね、成長してきた早大のすべてをぶつける絶好の機会だ。紫紺のペガサスの瞳に熱く燃ゆるは臙脂の炎。

 (記事:髙木颯人 写真:伊藤文音、飯塚咲)

コメント

◆NO・8松沼寛治(スポ4=東海⼤⼤阪仰星)ゲームキャプテン

ーーゲームキャプテンとして今試合のコンセプトを教えてください
 ディティールってところで、相手どうこうではなくて自分たちにフォーカスしてやり切ろうっていう風に決めて、試合に臨みました。

ーーチームとしてディフェンスに関して振り返ってみていかがですか
 前節の東海大戦では課題がありましたが、ネガティブに捉えて特別新たになにか準備するわけではなく、今まで自分たちがやってきたディフェンスっていうのをもう1回見直して挑みました。

ーー個人のパフォーマンスについて振り返ってみていかがですか
 アタックで前に出るっていう自分の役割はまずまずって感じだったんですけど、やっぱディフェンスの部分で今日も取り切らないといけないスティールの部分でも取り切れなかったですし、タックルミスも何本かあったんで、そこはちょっとまだまだ課題かなと思います。

ーー今後の意気込みをお願いします
  ターゲットゲームの一つである明治との試合があるので、そこに向けてもう一回自分たちの精度っていう部分を高めていけるように、しっかり上井草での練習をやっていきたいと思います。

◆WTB鈴⽊寛⼤(スポ4=岡⼭・倉敷)

ーー今日の試合の個人コンセプトを教えてください
 自分としては激しくっていうのを掲げてました。

ーー個人のパフォーマンスについて振り返ってみていかがですか
 自分の納得いくプレーはできたんですけどディフェンスは課題が残るので、次戦に向けて修正していきたいと思います。

ーートライに貢献する場面が見られましたがいかがですか
 自分の役割を全うした結果のトライだったので、チームでやろうとしていることができた結果かなと思います。

ーー今後の意気込みをお願いします
 まだシーズンは残ってるので、自分としてもチームとしてもいい試合ができるように頑張っていきたいと思います。

◆PR平⼭⾵希(スポ2=⼤分東明)

ーー今試合のコンセプトを教えてください
 セットプレーとコンタクトで前に出続けることです。

ーーボールキャリーの手応えはいかがですか
 弾けてるところもありましたが、返されてるところもあったので次の試合は100%ゲイン出来るように頑張ります。

ーー個人のパフォーマンスについて振り返ってみていかがですか
 まだまだいけるかなと思います。

ーー今後の意気込みをお願いします
 ちょっとでも長く出場できるように日々の練習から頑張ります。

◆FB髙野恵次郎(スポ1=福岡・⼩倉)

ーー初『赤黒』はいかがでしたか
 出場機会は少なかったんですけど、しっかり自分のできることはしっかり出来たと思います。

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
 自分ができることをやりきることを意識しました。

ーー個人のパフォーマンスについて振り返ってみていかがですか
 もう少し積極的に声出して、ボール貰ってアピールできたら良かったかなと思います。

ーー今後の意気込みをお願いします
 また『赤黒』着れるようにしっかり自分の課題を克服しながらやっていきたいと思います。

写真ギャラリー

キックカウンターをみせるWTB鈴木

スクラムを組むFL牧

力強い突進をみせるHO田中健

ディフェンダーを振り切るCTB名取

ディフェンスに接近するLO米倉

メンバー表