第34回早慶定期戦
5月17日 神奈川・慶応大学日吉陸上競技場
| Team | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 2 | 1 | 1 | 2 | 6 |
| 慶応義塾大学 | 2 | 0 | 2 | 0 | 4 |
得点者
1Q
杉崎里奈、野田千裕
2Q
勝沙和子
3Q
野田千裕
4Q
久保木麻由、神谷彩乃
初夏を感じさせる強い日差しの中、第34回早慶定期戦(早慶戦)が幕を開けた。通算成績は、慶大25勝に対して早大6勝。さらに直近5試合で慶大の勝利を許しており、早慶戦勝利は長年にわたる高い壁であった。そんな中迎えた試合は、序盤2点を先制するも、その後は取っては取られの拮抗(きっこう)した展開に。そして同点で迎えた最終Q(クオーター)、AT久保木麻由(スポ4=福島・県立安積)、MF神谷彩乃(文構4=神奈川・桐蔭学園)の4年生コンビが得点をあげ、最終スコア6-4で雪辱を果たした。

試合後、勝利を喜ぶ選手たち
試合は慶大ボールで始まると、一気にゴール付近まで持ち込まれるも、ファールで攻撃権を取り戻す。早大はAT勝沙和子(商3=東京・早実)やAT久保木を起点に攻撃を展開するが、パスミスでなかなかシュートチャンスに持ち込めず。お互いミスでなかなか得点の機会が作れない中、試合は開始3分、ゴール裏にいたAT高橋希世子(国教4=埼玉・早大本庄)からMF杉崎里奈(創理2=埼玉・早大本庄)へのフィードが通り、MF杉崎のシュートで大事な先制点を得た。その後も早大は固いディフェンスで慶大の攻撃に耐えながら、攻撃の機会をうかがう。すると6分、自陣でボールを受けたMF野田千裕(政経3=埼玉・早大本庄)が、ランクリアからゴール前まで運び込み、勢いのまま放ったシュートがネットを揺らした。一気に早大のムードに包まれたが、慶大も黙ってはいない。8分、依然として固い早大ディフェンスの隙をついて得点を決められると、終了間際にはフリーシュートで同点とされ、2-2で最初の15分を終えた。
第2Q最初のドローで、この試合初めてドローを制すも、再びパスミスで慶大の攻撃に。慶大は果敢に早大陣内に侵入するも、G山本妃菜子(教育4=東京・早実)の好セーブが光り、得点を許さない。その後は両チームともシュートチャンスを得るも、得点には至らず。均衡が破られたのは13分、AT勝が左サイドから放ったシュートがゴールネットに吸い込まれ、値千金の勝ち越し点となった。その後の慶大の速攻を耐え抜き、1点リードで試合を折り返す。

得点を挙げ、喜ぶMF野田
後半戦開始2分、再びMF野田が魅せる。G山本のセーブからのブレイクで、慶大の幾重にもなったディフェンスを鮮やかにかわし、自身2得点目を挙げた。このリードを守り切りたい早大だったが、6分に慶大のフリーシュートを許すと、その3分後には、カットインから技ありのシュートを決められ、またも同点に追いつかれる。その後はG星井萌子主将(スポ4=東京・都立駒場)も好セーブを見せるも、得点にはつながらず。勝負の行方は最終第4Qに委ねられた。
運命の第4Q。最初のドローを制した早大だったが、痛恨のパスミスで攻撃権を譲る。慶大は勝ち越し点を目指して果敢に早大陣内へ迫るが、早大ディフェンスとの交錯の末、イエローカードとなり、該当選手はマンダウン(一時退場)に。絶好のチャンスを得た早大は3分、再びゴール裏のAT高橋からAT久保木への好フィードにより、勝ち越しの一打を決める。さらに、ここまで得点のなかったエース・MF神谷もフリーシュートを着実に決め、その差は2点に。その後は慶大の激しいチェックにも屈することなく、着実にボールを回し続け、試合終了。『星井組』は7年ぶりの念願を成し遂げた。

試合後、観客に挨拶するG星井主将
ディフェンス、オフェンスともに全員が実力を最大限に発揮し、長年の悲願を達成した『星井組』。前半は不用意なターンオーバーが幾度か見受けられたが、後半はその数も減り、欲しいタイミングでの確実な得点が勝利に結びついた。また、女子日本代表ドロワーの葛西(慶大)を擁する慶大に対し、第3Qまで苦しんだドローも、第4Qでは全て制したことも、終盤の連続得点を引き込んだ大きな要因だろう。学生日本一をとった24シーズンでも超えられなかった早慶戦の壁を乗り越えた『星井組』。今シーズンは関東リーグから全国大会への出場枠が一枠という厳しい条件ではあるが、7年越しの早慶戦制覇で証明した底力を胸に、『星井組』は再び日本一の頂を目指す。
(記事 長屋咲希 写真 小畑萌)
試合後インタビュー

G星井萌子主将(スポ4=東京・都立駒場)
――7年ぶりの早慶戦勝利ということで、率直に今の気持ちを教えてください
ただただ嬉しいです。大会関係者や部員コーチ、家族やOBGなど関わってくれた全ての人に感謝の気持ちを伝えたいです。
――試合前にどんなことを話し合いましたか
ミスしてもいいから目の前の1プレーに全力を注ごうということと、準備してきたことに自信を持って出し切ろうということを話しました。
――ゴーリー陣の好セーブが目立ちました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
1Qの2失点は、DF陣が良い守備をしてくれていたからこそ止めたかったシュートでした。ただ、同期ゴーリーの山本が良い流れを作ってくれて、後半は無失点で抑えられたので修正できて良かったです。
――ディフェンス全体を振り返っていかがですか
試合の中で修正し続けることができ、同じ形での失点がなかったのが良かったと感じています。また慶大オフェンスの要となる選手の得点を防げたことも、4点に抑えられた要因だと思います。
――今季はリーグ戦で慶大と同一ブロックということで、再び対戦があるかと思います。今試合で感じた慶大の印象を教えてください
カットからのショットやグラボの取り切りなど、細かい個人技術が高いと感じました。
――最後にリーグ戦に向けて意気込みをお願いします
早慶戦を通して課題も収穫も多く見つけることができたので、目標とする学生日本一に向けてこれまでを超え続けていきます!

MF野田千裕(政経3=埼玉・早大本庄)
――勝利を収めた今の気持ちを教えてください
7年ぶりの勝利ということで本当に嬉しいです!早慶戦で勝つためだけにここ1か月練習してきたので、練習の成果を全員が発揮して勝つことができたので本当に良かったです!
――ランクリアからの得点シーンが2度ありましたが、試合前から構想していたプレーでしたか
想定は全くしていなくて、クリアはとりあえず運べる人が確実に運ぶことを意識していたので、前が空いていて絶対に運べる確信があったのでボールを運んだら、たまたま自分のシュートレンジだったので思い切り打ちました。2本とも入って良かったです(笑)。
――ご自身のプレー全体を振り返っていかがですか
全体的には良かったですが、フリシューのチャンスを3回ももらったのにも関わらず、決めきることができなかったので、フリシューはたくさん練習しないといけないなと思いました。3本すべて入っていたら、もっと楽な展開になっていて、出場時間が短かったプレイヤーをもっと試合に出すことができていたと思います。目標にしていた、「足をつるまで走る」は達成できたので良かったです(笑)。
――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします
今年は関東から全国に行けるのが一枠しかないため、厳しい戦いにはなりますが、日々の練習で昨日の自分を超えて、みんなで勝つラクロスを体現して勝ち続けたいです!