第73回関東大学選手権大会 5月6日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ
ゴールデンウイーク最終日の今日、FW笹沼葵主将(教4=東京・早実)体制での公式戦初戦を迎えた。舞台は秩父宮杯第73回関東大学選手権大会(春リーグ)。相手は関東1部Bグループに所属する東海大だ。序盤はシュート数で大幅に上回りながらも、決定機を生かしきれず得点に結びつかない。DF飯塚創哉副将(教3=東京・早実)の経験を生かした一撃で均衡を破ると、終盤はゴール前の攻防を制して追加点を重ねる。最後は6人攻撃の隙を突いてダメ押しの1点を加え、4-0で白星発進を決めた。
第1ピリオド序盤から我慢の時間帯が続く。DF松下仁(商3=東京・早実)がトリッピングのペナルティにより、東海大に数的有利のパワープレーを許すと、自陣での守備に追われる展開に。GK大塚斗琶(スポ3=北海道・苫小牧中央)が近距離シュートをセーブし、なんとかこの時間を守り切ると、今度は相手がペナルティを受け数的有利な状況に。アタッキングゾーンではDF榎本康生(文3=東京・早実)、DF田村隼人(スポ2=北海道・武修館)、FW笹沼の連動したパック回しで攻撃の体制を整える。しかし、相手ゴールキーパーのナイスセーブもありここ1本を決めきることができない。その後も敵陣でのフェースオフを起点にチャンスメイクを試みるも、ネットを揺らすことができなかった。シュート数は東海大が2に対し、早大は37と大幅に上回るも決定力に欠け、両校無得点で第1ピリオドを終えた。

第2ピリオド、注目したいのは公式戦初出場のFW石垣逞斗(政経1=Canadian International Hockey Academy)。得点さえなかったものの、圧倒的なパックキープ力とスピードで相手ディフェンスをかわし、何度もゴールに迫るシュートを放った。新体制対談で語っていた「パックを持った時のプレーメイキングスキル」の高さを存分に感じさせるプレーを見せてくれた。試合開始から32分、ようやくスコアが動く。FW笹沼からFW村上太一(スポ2=北海道・白樺学園)へのパスがずれたところを、今シーズンからディフェンスにポジションを変更したDF飯塚が拾い、ゴール横からわずかな隙間を突きシュート。DF飯塚は「フォワードをしていて良かった。」と振り返った。均衡を破り、貴重な先制点を挙げ、1-0で第3ピリオドへ。

第3ピリオド、追加点を奪いたい早大はテンポの良いパック回しでスペースをつくりゴールを狙う。ゴール裏を回り込んでチャンスを伺うも、得点に結びつかない。ここで同点の危機を迎える。東海大にパックを奪われるとそのまま抜け出され、ゴール正面からシュート。GK大塚がパックをはじき得点は許さなかったものの、早大はタイムアウトを要求した。FW伊藤慶(文3=早大佐賀は「集中力が切れている。しっかり集中力を入れ直して丁寧にしていこうという話をした。」とタイムアウトを振り返った。するとその後、FW伊藤がゴール前でパックを押し込み得点。再びパワープレーの好機を迎え、DF榎本、DF飯塚がアシストしFW笹沼が落ち着いたフィニッシュで仕留めた。ラスト2分、6人攻撃でGKを下げた東海大。その隙に空いたゴールへDF飯塚が流し込み、4-0で初戦を飾った。

チームとしては早大のアイスホッケーができなかったが、2人の1年生が初出場し、個々の力が光った一戦であった。次戦の相手はここ4年で1度しか勝ちをあげられていない法大だ。今日の大東大戦では10-2で快勝し、チームの仕上がり具合の良さが感じられる。ベスト4進出がかかる一戦、大一番をものにできるか。
(記事 齋藤汐李、写真 河野紗矢)
- 32:22 飯塚
- 52:53 伊藤
- 53:58 笹沼
- 58:22 飯塚
0-0
1-0
3-0
DF飯塚創哉副将(教3=東京・早実)

――試合を振り返って
スタートで得点が取れなくて、チームとしてうまくいかない展開になったとなってしまいました。それで自分たちも自分たちにプレッシャーかけてしまって、これからやっていこうというホッケーができなかった印象です。
―― 初戦でしたが緊張はありましたか
選手それぞれ緊張してるっていう声は聞きましたけど、チームとして良い緊張感だったかというとそうではなかったので、その辺は修正というか、チーム作りのことで気を付けないといけないなと思います。
――1年生が加わったチームの雰囲気は
1年生がプレイヤー2人、キーパー2人なのであまり大きくは変わってなくて、1年生も結構馴染めているので、チームの雰囲気というとところではいい感じになったと思います。
――シュート数は大幅に上回っていたが、決定力に欠ける印象でした
練習試合も通してずっと決定力が課題です。スキルで解決しなきゃいけない部分もあると思うんですけど、チームとしてゴールに向かうタイミングだったり、どういったプレーが攻撃のアクションになってるのか、スタートになってるのかだったりを言語化して確認することで、修正していきたいなと思っています。
――フォワードとからディフェンスにポジションを変更されましたが
最初はディフェンスの基礎的なギャップコントロールとか、パックを取りに行くときのブレイクアウトの1歩目とかで苦戦する部分はあったんですけど、練習試合とかで調整しました。
――どういった経緯で決まったのか
シーズン始まる前にコーチと話し合いをする機会があって、ディフェンスが今5人しかいないので、お願いしたいと言われました。
――その提案はすぐに受け入れたのか
最初はびっくりしましたが、少し綺麗事言うと、自分のエゴを捨てて献身的にやってるよっていうのをチームに見せれば、フォワードにもディフェンスにも言葉の影響力が強くなると思ったので。
―― 1点目を振り返って
あれはフォワードをやっていて良かったです。何回か自分のキャリアの中であのようなゴールがあったので。
―― 次戦への意気込みをお願いしますここ4年で1回しか勝ててない相手で、練習試合も見てるとかなりチームとしての仕上がりも良さそうに見えました。なので、今日の試合のとかしっかり見て、できる研究はして、まず自分たちがやりたいホッケーをみんなで確認して、自分たちにフォーカスして取り組んでいきたいと思います。
FW伊藤慶(文3=早大佐賀)

――試合を振り返って
まず1回戦で勝利できたことを本当に嬉しく思います。次の法政戦が山場だと思うので、そこに向けてチーム一つになって挑んでいけたらなと思います。
――初戦でしたが試合前にチームではどのようなことを共有して臨みましたか
やっぱり初戦なのでシンプルにプレーすることを心がけました。
――タイムアウトの後に続けて追加点をあげました。タイムアウトの時に何を話していましたか
集中力が切れていると言われました。しっかり集中力を入れ直して丁寧にしていこうということを話しました。
――自身の課題はありましたか
ターンオーバーやちょっとしたミスが目立っていて、法政戦ではそういうミスが許されない試合になると思うので、一個一個丁寧にプレーしたいと思います。
――次戦の意気込みをお願いします
法政戦に勝利して、一つでもいい順位のために貢献していきたいと思います。