武井隆次氏(平6人卒=東京・国学院久我山)、櫛部静二氏(平6人卒=山口・宇部鴻城)とともに「早大三羽烏」と称された花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)が率いる早大競走部。そこに、「新・三羽烏」と呼ばれる増子陽太(スポ1=福島・学法石川)、本田桜二郎(スポ1=鳥取城北)、新妻遼己(スポ1=兵庫・西脇工)が入部した。そして、現在の早大競走部の長距離ブロックを支える工藤慎作(スポ4=千葉・八千代松陰)、鈴木琉胤(スポ2=千葉・八千代松陰)と同じ八千代松陰高出身の上杉敦史(スポ1=千葉・八千代松陰)もチームに加入。全国高等学校駅伝競走大会(都大路)の1区でも争った、注目度の高い4人がこれからの目標や早大に進学した理由を語る。
※この取材は4月1日に行われたものです。
頼もしい同期

写真撮影に応じる4人(写真左から上杉、本田、新妻、増子陽太)
ーー入学式を終えた今の気持ちはいかがですか
増子陽太 箱根(東京箱根間往復大学駅伝)優勝や5000メートルで12分台を出すために早大に入学したので、これから頑張りたいです。
新妻 増子陽太も言ったように、私も箱根優勝を目指しています。個人としては、私は国際大会でメダルを取りたいと思っているので、その目標に向けて頑張りたいと思います。
本田 頼もしい同期がいるので、この同期たちと切磋琢磨(せっさたくま)して、より一層競技に力を入れていこうと思います。
上杉 同期たちが高校からとても結果を残していて、自分自身は実力が少し劣ると感じています。この4年間で同期たちと勝負できるようになって、箱根の優勝に貢献したいと思います。
ーー2月から入寮されていますが、早大競走部の雰囲気はいかがですか
増子陽太 人間関係がギスギスしておらず、先輩たちが後輩の意見をすごく尊重してくださっています。チーム全体で強くなる意識がとても強く、先輩・後輩に関わらず、強い選手がチームを引っ張っていく雰囲気だと感じました。
新妻 先輩方が優しいので、のびのびとした生活や練習ができています。
本田 早大の練習は高校の縛られた練習と違い、自分の状態に合わせた練習をすることが可能です。競技力を高められる環境だと思います。
上杉 先輩方が優しく、平等に扱ってくださるのでとても温かいチームです。練習にも誘ってくださるので、みんなで強くなろうという雰囲気をすごく感じています。
ーー早大に進学を決めた理由を教えてください
増子陽太 様々な理由がありますが、特に、強い先輩や同期が在籍していることと、山口智規(令8スポ卒=現SGホールディングス)先輩が、日本のトップで活躍している姿を見て早大に進学することを決めました。
新妻 早大に進学を決めた理由は、ユニホームがかっこよく、そのユニホームを着て、走る姿を想像しやすかったからです。
本田 箱根に出場する大学の中で、勉強面でも優れていたのが早大だったからです。そして、同期が早大に進学すると言っていたので、私も一緒に切磋琢磨したいと思い、早大に入学を決めました。
上杉 私は八千代松陰高の大先輩である工藤先輩や1個上の先輩である鈴木琉先輩が大学で活躍する姿を見て、私もこの2人のようになりたいと思ったことがとても大きな理由です。また、先輩方がつくり上げた良い環境があることも、早大に入学を決めた理由です。
同期と練習する楽しさ

ガッツポーズをする4人(写真左から上杉、新妻、増子陽太、本田)
ーー1年目のシーズンで狙っていきたい大会とタイム、4年間での一番大きな目標を教えてください
増子陽太 1年目は結果も求めていきたいですが、まずは、目標である5000メートルで12分台を出すための体づくりをしていきたいと思います。4年間の目標は5000メートルで12分台、1万メートルで26分台を出して、世界との壁を無くすことです。その目標を達成するためには、同期3人の力を借りなければならないと思います。
新妻 U20の世界選手権で結果を残せるように、1年生の間はケガと体調不良に気を付けて練習を積みたいと思います。
本田 今年はU20のカテゴリーの国際大会が2回開催されるので、そこで良い順位を狙いたいです。4年間の目標は、大学生の間に日本選手権が4回あるので、そのいずれかで優勝することです。
上杉 今年の目標は大学生活に慣れることと、自分自身の実力を高めるために練習を積むことです。練習を着実に積み重ね、基礎を固めることで三大駅伝のメンバー争いに絡みたいです。
ーー早大に来て、驚いたことは何ですか
増子陽太 寮生活での先輩との関係性の良さや、同期と練習する楽しさをすごく感じています。私が思っていた以上に集中して練習できる良い環境に驚きました。
新妻 陸上競技に打ち込む上で、いい意味で寮の周りに誘惑がないので、早大には競技に集中できる環境があると改めて感じました。
本田 高校3年間、かなり縛られた寮生活をしてきていたので、早大の自由な環境はありがたい反面、自分自身を律しなければどんどん悪い方に流されてしまうと思っています。だからこそ、同期の力を借りながら正しい道に進んでいきたいと思います(笑)。
上杉 大学の練習は、かなり強度が高いと感じています。1週間を通して練習する中で、ポイント練習の翌日はとても疲れていて、練習をうまくこなせない感覚があります。環境が変わったことを、すごく実感しています。
安定感のある選手に

Wポーズをする4人(写真左から上杉、本田、新妻、増子陽太)
ーー早大のOBの中で、尊敬している先輩がいましたら教えてください
増子陽太 高校が同じ山口智先輩です。高校時代は体も細く、調子の波が激しかったところが私にも重なっています。山口智先輩は日本のトップにいる選手であり、早大に入学することを決めた理由になった先輩なので憧れています。
新妻 私の中で憧れている先輩は特にはいません。ですが、早大に在籍していた西脇工業高の先輩方に対して、胸を張れるような結果を残したいです。
本田 なりたい選手像は山口智さんです。1500メートルから箱根までをオールマイティーにこなせるので、自分も4年間で山口智さんのようになりたいと思います。
上杉 太田智樹(令2スポ卒=現トヨタ自動車)さんです。どの大会でも高水準の結果を残す、安定感のある選手になりたいと思っています。
ーー花田監督の印象を一言ずつ教えてください
増子陽太 花田さんは私たち一人一人を見ており、選手に寄り添った練習メニューを組んでくださいます。監督というより、話しやすいコーチだと感じています。
新妻 入寮して少ししか経っていませんが、練習以外の相談にも乗ってくれますし、話しやすい方です。
本田 一人一人に練習メニューを立ててくださるので、まだ入寮してから1カ月少々ですが、花田さんの下で練習すれば強くなれると感じています。
上杉 面談での私の意見を聞いて、それを練習に反映していただきました。花田監督は、選手に寄り添ってくれる環境をつくってくださっていると感じています。
ーーありがとうございました!
(取材・編集 永尾早渡)
◆増子陽太(ましこ・ようた)
2007(平19)年8月3日生まれ。福島・学法石川高出身。スポーツ科学部1年。
◆新妻遼己(にいづま・はるき)
2007(平19)年5月17日生まれ。兵庫・西脇工業高出身。スポーツ科学部1年。
◆本田桜二郎(ほんだ・おうじろう)
2007(平19)年4月6日生まれ。鳥取城北高出身。スポーツ科学部1年。
◆上杉敦史(うえすぎ・あつし)
2007(平19)年5月16日生まれ。千葉・八千代松陰高出身。スポーツ科学部1年。