3月10日 沖縄・ANA BALL PARK 浦添
ANA BALL PARK浦添でキャンプを行った早大野球部。その練習の様子をお届けする。
午前9時、肌寒い風が吹く中で練習が始まった。まず初めに全体で行われたのは集団走。一糸乱れぬ足運びで、練習に向けて体を温めていった。その後は各自でストレッチやキャッチボール等を行った。

続いて行われたのはノック。各選手が積極的に声を出し、1人が捕球する度に「ナイス!」という元気な声が、木に包まれた静かな球場にこだました。ノックが終わった後には集合が掛けられ、数分間厳かな雰囲気のミーティングが行われた。小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)が「守れない選手は使わない」と語っているように、早大野球部は守備を大事にするチームだ。少しのミスが命取りになってしまうと、今一度守備への意識を改めた選手たちであった。

午前の練習の最後に行われたのは無死一塁から始まるライブBP。この日は岡村遼太郎(教3=東京・早大学院)、矢後和也(スポ4=東京・日大三)、安田虎汰郎(スポ3=東京・日大三)の3名が登板した。中でも岡村は、打者計12人と対戦し、無失点と状態の良さをアピールした。一方の野手は、川尻結大(スポ1=宮城・仙台育英)が中前打を放ち、これからの早大野球部に明るい兆しを感じさせた。

昼休みには、数名の選手が特打を行った。特に印象的だったのは中村俊瑛(人2=兵庫・滝川)である。金森栄治助監督(昭54教卒=大阪・PL学園)とマンツーマンのマシーン打撃で、複数の柵越えを披露。リードオフマンが抜けた穴を埋める活躍に期待だ。

午後は投手と野手に分かれて練習を行った。グラウンドでは個別ノックやシートノック、ティーバッティングなど、各自黙々と練習に取り組んでいた。鈴木浩文コーチ(平5卒=東京・関東第一)がノッカーを務めた特守では、ほとんどの選手の足が動かなくなるほど、付きっきりで厳しく動きを叩き込まれていた。湯浅桜翼(スポ2=宮城・仙台育英)は打球に対しての足の運び方や捕球の仕方など、細かく指導を受けながらノックをこなしていた。

投手陣は練習試合が続くため、多くの選手がノースロー調整。体幹トレーニングなどを中心に地道な練習を積んだ。ブルペン入りをしたのは髙橋煌稀(スポ3=宮城・仙台育英)と矢後。2人とも春先とは思えぬ力強い球を投げ込み、仕上がりの良さを見せつけた。

練習の最後は投手、野手ともに坂道ダッシュ。球場後方にある急な坂と階段を駆け上がった。厳しい練習の中でも、選手たちは笑顔を見せながら見事走破。中には大野郁徳マネジャー(政経4=東京・早実)がランメニューに巻き込まれる場面もありながら、この日の練習メニューは終わりとなった。

午後の練習が終わっても、ミーティングギリギリの時間までティーバッティングを行っている選手も多く見受けられた。まだほとんど定まっていないレギュラーを狙う選手たちの、熱い想いを感じさせる空間であった。
シーズン開幕まで約1ヶ月。「どん底からの賜杯奪還」を胸に、選手たちは練習に励んだ。ここで積み重ねた努力が、春の神宮で実を結ぶことに期待したい。
(記事 森若葉、写真 石澤直幸、土橋俊介、堤健翔、牧咲良、松田琳香、森若葉)