充実した4年間
強敵揃いの関東学生リーグ戦(リーグ戦)通算24勝。安定した強さで勝利を積み重ねた宮脇心和子(社4=鳥取敬愛)は「楽しい4年間だった」と笑顔で大学卓球を振り返った。選手として、そして4年生時には副将としてチームを引っ張ってきた宮脇のこれまでの歩みをたどる。
宮脇が卓球に出会ったのは8歳ごろ。先に卓球を始めていた兄の送迎に着いて行ったことから卓球を始めた。最初は「遊び感覚だった」卓球に真摯に取り組み始めたきっかけは初めての全国大会出場。地元・鳥取県と全国のレベルの違いに衝撃を受け、「火がついた」という。中学、高校を地元で過ごし、確実に実力をつけた宮脇は満を持して早大に入学。中学生の時に全日本大学総合選手権・団体の部(インカレ)で早大の優勝をYouTubeを通じて目にしたことや、高い水準での文武両道に憧れを持ったことが決め手となった。
憧れだった早大に入学した1年目、「同じ学部の先輩がいなかった」ことから学業との両立を大変だと感じた時期もあったそうだ。しかし、卓球面ではリーグ戦で大活躍。1年生ながら10試合に出場し、6勝を挙げる。「考えすぎずに、思いきりやれた」と当時を振り返った。
また、個人戦でもその強さを発揮してきた。4年間毎年、全日本選手権の出場権を獲得。関東学生選手権(関東学生)でもベスト16入りも果たし、強敵ひしめく関東でも実力を発揮してきた。しかし、最終学年では全日本大学総合選手権・個人の部の予選敗退を経験。悔しさも滲ませながら、4年間の個人戦を「波があった」と語った。

ガッツポーズを見せる宮脇
副将に就任し、迎えたラストイヤー。主将・深谷和花(スポ4=愛知みずほ大学瑞穂)をサポートしながら自分たちのやり方でチームをまとめていったという。「チーム力」が課題だった早大女子。これまで春は個人ごとで遠征を行っていた。しかし、代わりに春合宿を部員全員で行うことやミーティングを重ねることで下級生と積極的にコミュニケーションを図った。この取り組みの集大成は秋リーグに表れる。
早大ベンチは温かい雰囲気で満ちており、それぞれが全力を出しきれるチームを作り上げた。その結果、早大女子は優勝。宮脇も優勝を振り返って、「誰も思っていなかった」と驚きを口にした。

リーグ戦での早大ベンチ
1番大変だった試合にリーグ戦を挙げた宮脇。独特な緊張感に飲み込まれてしまうこともあったという。3年生のリーグ戦では、初めてラストの7番で起用され、2-0とリードしたところから逆転負けを喫した。落ち込むこともあったそうだが、4年間を通じてリーグ戦に出場し続け、通算24勝。この輝かしい戦績を振り返って「それなりに貢献もできた」と満足感を語った一方、チームに対して敗戦への申し訳なさも口にした。
そして迎えたラストイヤーの秋リーグ最終戦・東洋大戦では0-2、相手にゲームポイントを許したところから巻き返し、大逆転勝利を収めた。「これが最後だから勝ち負けより楽しもう」と、自らを鼓舞。3年生の時の苦い経験を糧に、自身の成長を体現する一戦となった。

最終戦東洋大戦後の宮脇
卓球を続けてこれたのは、同期の存在が大きかったと語った。唯一の同期、深谷と2人で苦しい時期も乗り越えてきた4年間。宮脇は深谷について「尊敬できるところも多く、たくさんのことを学んだ」と語り、お互いに影響し合いながら歩みを進めてきた。大学に入り、「今まで以上に辛い経験も重ね、自分と向き合ってきた」と4年間を振り返る。卒業後は卓球から離れる予定だという。しかし、この4年間で得た経験は宮脇の心に深く刻まれ、次の一歩を力強く後押しするだろう。

関東学生選手権でダブルスを組んで出場した4年生2人(写真右が宮脇、写真左が深谷)
(記事 牧咲良 写真 三浦佑亮、上田浩誠、竹田朋矢、牧咲良)