【女子バスケ】阿部心愛の土壇場2Pで劇的優勝! 池田主将新体制は最高の幕開けに

女子バスケットボール

3×3全日本大学選手権 2月7日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場

 2月7日、早大は新チームの初陣となる3×3全日本大学選手権に挑んだ。3×3とは3人制バスケットボールのこと。ハーフコートで試合は行われ、ゴールは1個。試合時間は10分で、5人制の2点シュートは1点、3点シュートは2点になることが特徴だ。勝負は先に21点を獲得するか、10分が経った時点で得点が多かったチームが勝利。10分経過時点で得点が同じ場合は、先に2点を取ったチームが勝利するオーバータイムに突入する。

 早大はAチームでPG山宮好葉副将(スポ3=東京成徳大)、F菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)、F衣川璃来(スポ3=埼玉栄)、F阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)がエントリー。

 BチームではG池田朱李主将(スポ3=埼玉・久喜)、G中村真都(教3=長崎西)、C福王伶奈(スポ2=愛知・桜花学園)、F下田三希(スポ2=埼玉栄)が出場した。 

 グループステージは両チーム共に難なく突破。早大Bはアクシデントが生じた準々決勝で敗れたが、早大Aは順調に勝ち進んだ。決勝戦では優勝まであと一歩のところで追いつかれるも、オーバータイムで阿部が2Pシュートを沈め劇的勝利。優勝という最高の結果で船出を飾った。

 早大A初戦の相手は愛知大。攻守に圧倒し、21-4のノックアウト勝利。続く青学大戦ではロブパスを中心に攻め立て、22-3で連続のノックアウト勝ちを収めた。

 早大Bの初陣は北陸大との一戦。試合は池田主将が終盤に3連続2Pを決め、残り4分21秒でノックアウト勝利をつかむ。続く専大戦では身長193センチの福王がゴール下で躍動し、こちらも2試合連続の圧勝。早大は2チーム共にグループステージ突破を果たした。

 早大Bは準々決勝でインカレ準優勝の白鷗大と激突。しかし試合開始早々、下田がコートに頭を打ち付けて戦線を離脱した。3人での戦いに勢いを失った早大は、一時6-12の大量ビハインドを負う。それでも中村の2P、池田のドライブで差を縮めると、福王のバスケットカウントでついに同点。19-19で試合は残り1分を切った。しかし残り21秒、20-20の場面で際どい判定ながらも早大はフリースローを献上。これを決められ、20-21のノックアウトで敗北した。試合後に中村は3×3の楽しさを表しつつ、「交代ゼロは疲れました」と苦笑いで戦いを振り返った。

ドライブで切り込む池田

 一方の早大A、準々決勝の共栄大戦は菊池が終盤に4連続2Pを沈めて完勝。続く福岡大戦もインサイドを中心とした磐石の展開で勝利し、全試合を大差でのノックアウト勝利で東京医保大とのファイナルに駒を進めた。

 緊張感の漂う決勝戦は中々シュートが決まらずロースコアの展開が続く。しかし東京医保大が深津唯生(1年)を中心としたポストオフェンスで勢いをつけると、流れは一変。12-16で4点のビハインドを負った。それでも残り43秒、菊池がディフェンスとリバウンドで献身的な働きを見せると、衣川の連続2Pシュートがヒット。逆転に成功した早大がこの試合初めてのリードを奪った。

ボールを構える菊池

 さらに菊池がダメ押しとなるレイアップを沈め、残り時間数秒で早大が2点をリード。勝利は確実なものかに思われた。しかしそこで終わらないのが東京医保大。試合終了間際に戸塚妃莉(1年)が放り投げたような2Pシュートはブザーと共にリングに吸い込まれ、試合はまさかの同点に。勝負の行方は2点先取のオーバータイムに委ねられた。

 オーバータイムで最初のポゼッションを得たのは早大。阿部が菊池へのゴーストスクリーンからパスを受けると、ワイドオープンの絶好機が回ってきた。「菊池実蘭さんのツーはケアされると思ってました」と振り返った阿部。強気な姿勢で2Pシュートを沈め、華々しく優勝を決めた。

優勝を決め、喜びを分かち合う選手たち

 今年の目標は全タイトル獲得。直近の試合で敗れ続けた相手である東京医保大を倒しての優勝は、新体制にとって大きな弾みとなったに違いない。新4年生と新3年生は、2年前に新人インカレを制した「黄金世代」。今年は早大にとって王座奪還へ勝負の年となる。昨年の男子部に続き、2年連続の早稲田旋風へ。池田組の挑戦が始まった。

(記事 石澤直幸、写真 齋藤汐李)

コメント

中村真都(教3=長崎西)

――今大会はいかがでしたか

楽しかったです。3×3をやる機会は、シーズンインしてから1、2週間しかないので5×5と違ったスピード感とか、点がたくさん入ってくるところとか、すごく楽しかったです。

――2ポイントが決まっていましたが

練習の時に、(得点が)5×5だと2点と3点なんですけど、3×3だと1点と2点なので、1.5倍と2倍だから期待値が違うよねっていう話をみんなでしていて、ツー空いてて狙えるなら打とうって共有していたので結構積極的に自分は打ちました。伶奈が中にいるってことは打った後のリバウンドを取れる可能性が高いので、積極的に打つように心がけました。

――3×3の難しさはどのように感じていますか

身長のミスマッチとか、1対1のディフェンスとか、1本のミス、1本のシュートとかで、5x5だったらみんなでカバーできるところを、3人しかいないのでそれが勝敗に結果として表れることが多いので、ひとつ一つのプレーをすごく気張ってやるところは難しいなと感じます。

――5人制のバスケに活かせる点は

ピックがすごく多くて、5×5でもピックを使ってくるチームがたくさんいるから、そこのディフェンスのコミュニケーションとかは生きてくるかなと思います。あとボックスアウトとセーフティーっていうのがあるんですけど、それが3×3はないのでみんながオフェンスリバウンドに行けるので、全員がボックスアウトを徹底しなければいけないところはすごく繋がるなと思います。

――ラストイヤーにむけての意気込みをお願いします

3年間試合に出る時もあったけど、怪我とかいろいろあって出られないことが多かったので、4年目は体調も万全な状態で、練習してきたことを自信を持ってコートに立てたらなと思います。

阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)

――今の気持ちは

楽しかったです!

――最後延長に入ったときはチームでどんなことを話していましたか

延長はツーが入ったら終わりなんですけど、ツーで攻めようって決めていた訳じゃなく、空いたら打とうぐらいで、1点ずつ攻められるところで攻めていこうって話してました。正直、菊池実蘭さんのツーがケアされると思っていたし、実際そうなって。そしたら空いたみたいな感じでした。

――優勝を決めた瞬間はいかがでした

嬉しかったです。

――両チームの応援に力が入っていましたが 、会場の雰囲気はどのように感じていましたか

応援も頑張ってくれて、嬉しかったし力になりました。

――今日の大会を振り返って、一番の勝因は

全員がシュートを狙えるし、外から打てて中にも切り込んで行けるから、全員がこういうところで攻めていこうみたいなことを話し合えて。それが結構よかったのかな、コミュニケーションを取れていたからよかったのかなと思います。

――今年の意気込みをお願いします

今年は全タイトルで優勝を狙っていて、こういう3×3の切り替えとかも5×5に繋げられると思うので、そういうところを繋げていきながら優勝を狙えるように頑張ります。