【男子ハンドボール】4年生最後の公式戦 優勝し有終の美を飾る

男子ハンドボール

12月14日 早慶定期戦 東京・早稲田アリーナ

 4年生にとって最後の公式戦である第73回早慶ハンドボール定期戦(早慶戦)が開催された。立ち上がり、競った展開が続くも、早大の好セーブを皮切りに速攻で流れを作り一時は6点のリードを奪う。その後慶大に連続得点を許すも、早大リードのまま前半を13―9で折り返す。後半立ち上がりは慶大のペースで同点にまで追い込まれ手に汗握る展開に。しかし再び早大が流れを作り29ー23と点差をつけ勝利した。

試合後、胴上げをする選手たち

 オフェンススタートの早大は、今西央登(スポ2=奈良・郡山)がサイドシュートで先制点を決め、所真大(社3=岡山・総社)や黒沼大幹(教3=東京・明星)のポストシュートでさらに得点を重ねる。一方で慶大も得点を決め、立ち上がりは一進一退の攻防に。その後早大のディフェンスでは小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)の牽制が慶大の攻撃の流れを止め、オフェンスでは河原龍成(スポ2=福井・北陸)のシュートが入り、一気に早大の流れを作る。その後、西村悠吾副将(人4=千葉・市川)のサイドシュートで6点リードとなった前半19分に、慶大はタイムアウトを選択。この選択をきっかけに慶大は連続得点を決めるも早稲田の守護神、大武蓮(社4=神奈川・川和)が好セーブを見せ、チームを救う。さらに慶大のミスから速攻に持ち込んだ杉田一輝(スポ2=岩手・不来方)が再び攻撃の流れを作り、ステップシュートなどの多彩なシュートで複数得点を決める。前半終了間際には西村副将がペナルティスローを決め13ー9で前半を折り返す。

速攻で得点を決める村松

 ディフェンスから始まった早大は、開始2分で退場者を出し1人少ない展開を強いられる。そのチャンスをものにした慶大は、連続得点で点差を徐々に縮め、同点となった後半6分に早大のタイムアウト。一気に慶大ペースになった立ち上がりでその後も手に汗握る展開が続いたが、村松涼雅(商4=岩手・不来方)の速攻やポストシュート、さらに外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)の右45からのミドル、ロングシュートを押し込み、再び慶大を突き放す。早大らしいプレーにベンチで戦うメンバーや観客からも喜びが溢れた。後半21分にはGK大武が、慶大のシュートを阻止した後、約40メートル離れたゴールに向かって自らシュートを決め、会場は盛り上がりを見せる。その後も西村副将がサイド、ポスト、速攻を決めさらに慶大との点差を離す。後半27分にGK井上元(教4=埼玉・大宮北)が1対1の場面で好セーブを見せると、試合時間残り32秒で早大はタイムアウトを取り最後の作戦を練る。残り20秒の場面で奥田理仁(人4=群馬・富岡)がミドルシュートを決め、GK大武が慶大のゴールを阻止し試合終了。優勝を飾り、連勝記録を伸ばした。

得点後、ガッツポーズを見せた西村

 試合後、主将を中心に笑顔で胴上げする選手たちの姿が輝いていた。最後の公式戦となった早慶戦で有終の美を飾った4年生。今年度男子ハンド部は関東学生春季リーグ(春季リーグ)、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)ともに7位、そしてインカレでは初戦勝利した。1点差で惜しくも負け涙を呑んだ試合や早稲田らしい戦いを繰り広げられた試合など、数多の試合でたくさんの活力と感動を与えてくれた。来年度も応援する人たちの心を動かす選手たちのプレーや成長に期待が高まる。

(記事 佐野真悠子、写真 林朋亜 片山和香)

早慶定期戦
早大 29―23 慶大
   

13―9
16―14

   
スタメン

GK 大武蓮(社4=神奈川・川和)
LW 所真大(社3=岡山・総社)
LB 鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)
PV 黒沼大幹(教3=東京・明星)
CB 河原龍成(スポ2=福井・北陸)
RB 外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)
RW 今西央登(スポ2=奈良・郡山)

 

コメント

守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 40連勝がかかっているということで何としても勝ち切るという気持ちで臨みました。

――今試合のご自身のプレーを振り返って

 0得点だったのが非常に悔しいです。ですが、チームが勝てたことが何よりです。スカイは決めたかったですね。

――主将としての1年間を振り返って

 なかなか勝てない苦しいシーズンでした。最後勝てて良かったです。

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 非常に楽しく、苦しく、充実した4年間でした。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 同期:この9人で良かったと思います。誰かが欠けてたら楽しくなかったんだなと思います。

 後輩:強い早稲田を期待します。

外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 4年間のそしてハンドボール人生を締めくくる最後の試合だったのでとにかく楽しんで臨みました。

――今試合のご自身のプレーを振り返って

 前半は思うように得点できずに終わってしまいましたが後半の追いつかれてからの要所で決めることができたのはよかったです。

――副将としての1年間を振り返って

 本当に守屋(雄司主将、スポ4=神奈川・法政二)に任せっきりな1年間になってしまったなと思っています。言葉では引っ張ることはできないので背中で引っ張りたいと思っていましたがその役割を果たせず申し訳なく思っています。

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 ハンドボール漬けの毎日で嫌いになったこともあったがなんだかんだ熱中していた4年間だった。華のある選手生活を送ることはできなかったが1年生から出続けられたことは誇りたい。この経験を財産にして今後の社会人生活を送りたい。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 同期:仲が良いのか悪いのかよくわからない同期だったが喧嘩するほど仲が良い同期だと思った。個性ありすぎてぶつかることも多かったがこの9人で戦えてよかった。

 後輩:大げさかもしれないがついこの前入部したと思うぐらい早すぎる4年間だった。悔いややり残すことがないよう1日1日を大切にして残りの時間を過ごしてほしい。

西村悠吾副将(人4=千葉・市川)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 大学生活最後の試合ということで、4年間の感謝を胸に試合に臨みました。

――今試合のご自身のプレーを振り返って

 今シーズンの中では1番の出来だったと思います。自分のプレーを楽しみに見に来てくれた数少ない人たちは満足してもらえたのではないかと思います!

――副将としての1年間を振り返って

 あまり副将らしいことはできてないですが、後輩たちがのびのびとプレーできる環境づくりは4年生全体としてよくできていたと思います。

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 いろいろなことを経験した4年間でしたが、振り返るととにかく楽しい日常でした!

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 これからも仲良くしてくだせえ~

大武蓮(社4=神奈川・川和)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 今までの4年間の全てを出す気持ちで臨みました。

――今試合のご自身のプレーを振り返って

 もっと声を掛けられたな、もっとシュートを止められたなと思う部分もありつつも自分らしいキーピングが出来たと思います。エンプティゴールを決めることができて良かったです。

――試合を終えた直後、どのような気持ちになりましたか

 中学生から続けてきたハンドボール人生に区切りをつけることで少し寂しい気持ちになりました。その10年間でお世話になった指導者の先生や先輩方、ついてきてくれた後輩たちとの思い出が頭に浮かんできて自分がどれだけ幸せなハンドボール人生を送ってきたかを自覚しました。7メートルスローが点をとれなくて悔しかったです。

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 気持ちが沈む瞬間があまりにも多かった日々でした。その全てとは言いませんが僕自身の成長に必要不可欠だったものであり、僕のような選手が関東一部で戦うことが出来るまで作り上げた大事な経験です。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 今までありがとうございました。これからも早稲田大学ハンドボール部の躍進を期待しています。

井上元(教4=埼玉・大宮北)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 GKとして自分が7年間、考えてきたことの集大成を出せるようにと気持ちを持って挑みました。また、同じサイズの小さいGKとして慶應の鈴木君に勝手にライバル心を抱いているので、闘志をぶつけられればと思い、臨みました。

――今試合のご自身のプレーを振り返って

 セーブを記録できたので一安心です。ミドルシュートやサイドシュートなど、もっと沢山のシュートを受ける機会があれば、対応する準備はできていました。

――早慶戦を終え、まず感じたのはどんな思いでしたか

 (正直なところ、ほとんど出られなかったのでガッカリが大きかったですが、)無事40連勝を達成できたこと、そしてこれまで自分を応援してくれた家族や友人の前でプレーする姿を見せることができたことへの安堵がありました。

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 ハンドボールの面白さ、そしてGKの面白さに気づけた4年間でした。忍耐力や思考力も鍛えられました。しんどかったけれど、それ以上のものを得られました。たかが20年、されど20年とも言うべきか、自分とは全く違う世界を生きてきた人々とここまで深く関わり、価値観をぶつけ合ってきた経験は、何物にも代えがたいです。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 同期へ。価値観がズレまくってる9人なので、良い思い出と悪い思い出、比率で言えば4:6か3:7くらいな気がするけど、結局良い形に収まったと言えるのではないでしょうか。もう少し人に感謝の気持ちを伝えることを覚えて欲しいと思います。これからもよろしく。

 後輩へ。「早稲田らしさ」を忘れた時点で勝てるチームでは無くなると思います。一丸となって、全力で勝利を掴みに行って欲しいと思います。OBとしてできることがあれば、何でも相談してください。

村松涼雅(商4=岩手・不来方)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 どんな形であれ最後は勝って早慶戦を締めくくりたいと思い試合に臨みました。この1年間は「闘う」をキーワードとしてチームは練習を重ねてきたので、その集大成として慶應に対してだけではなく自分自身とも闘い切ることを意識しました。

――今試合のご自身のプレーを振り返って

 ハンドボール人生を締めくくるのに悔いのない内容だったと思います。拮抗した場面でシュートを決め切り、最後まで走り切ることができました。早慶戦で自分がするべき役割を全うし、チームの勝利に貢献できたと思います。

――試合を終えた直後、どのような気持ちになりましたか

 まずは勝利を収められたことが何より嬉しかったです。そこからこのチームでもうハンドボールができない寂しさや12年間やり切ってこれた事に対する感謝の気持ちなど沢山の感情が巡っていました。

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 私の人生の中で最も色濃く残るであろう4年間だったと思います。これまで先輩方が積み上げてきた「早稲田」というブランドの高さに息苦しさを覚えることもありました。しかし、そのブランドあってこその経験も沢山積ませていただいたことが自分にとっては大きな財産となりました。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 同期のみんなは最後まで一緒にハンドボールをしてくれてありがとう。トラブルの種だった僕が最後まで続ける事ができたのは間違いなく同期みんなのお陰です。この4年間の繋がりをこれからも大切にしていこう!後輩たちの皆んなは最後まで僕たちを支えてくれてありがとう。皆んなの先輩でいられた事を誇りに思います。みんなもこのチームで良かったなと、そう思える競技生活を送れることを願っています。good luck!

奥田理仁(人4=群馬・富岡)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 現役最後の試合なので楽しもうと思って臨みました。

――今試合のご自身のプレーを振り返って

 ペナルティでしょぼいシュートを打ってしまったので、もう得点できないと思ったけど、最後に決められてよかったです。

――得点を決めた直後、どのような気持ちになりましたか

 やったー!って気持ちと、よかったという気持ちでいっぱいでした。ほっとしました。

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 楽しいことより苦しいことの方が多かった4年間でした。試合に出ることは少なかったが、ベンチや外で見ていてとても楽しかったです。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 4年間続けてこれたのは、同期のみんなのおかげです。部活の時もそれ以外の時も楽しい時間を一緒に過ごせました。ありがとう!これからもよろしくお願いします。後輩のみんなは、4年生が試合に出れない中、勝ちをとってきてくれてありがとう!部活以外でも、みんな面白いので一緒にいて楽しかったです!それぞれ残った時間を無駄にせず頑張ってください!

朝日俊介(創理4=東京・東邦)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 最後の試合なので悔いが残らないようにしたいと思っていました。

――早慶戦を終えた直後、まず感じたのはどんな思いでしたか

 活躍することはなかったと思いますが最後は4年生全員で出れてらしさが出たなと思いました。 

――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか

 楽しいよりは辛いが多かった4年間だったと思います。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 同期は4年間一緒にいてくれてありがとうと伝えときます。後輩たちは本当にハンドボールが上手い後輩たちだと思っているので来年からも頑張ってほしいです。

溝口憲次朗(スポ4=長野・諏訪清陵)

――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 今日は早稲田ハンドボール部の一員として最後の活動だったので、とにかく楽しもうという1日でした。

――試合を振り返って

 例年よりも慶応のペースで進む時間帯が長く、自分たちも簡単にはやりたいことができなかった試合だったと思います。難しい試合でした。でも選手たちも最後まで集中を切らさず、我慢して最終的に勝つことができて嬉しいです。

――早大ハンド部で活動した中で、1番思い出に残っていることは

 各年のインカレです。日本一っていう目標を達成することの難しさだったり、遠さみたいなものを痛感しました。毎年アナリストの自分にできることは何かって、考えて実行する必要性を再確認できました。スポーツを小学校からやっていて全国大会出場など縁もない感じだったんですけど、ここにきて、インカレの全国の舞台でベンチに入れさせてもらったことは一生の思い出です。

――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします

 まずは、運営の皆さんお疲れさまでした。このような早慶戦で引退できることを嬉しく思います。ありがとうございました。

 広報班含め、同期は4年間ありがとう。言葉では表しきれないけど、感謝に尽きます。みんなとハンドボールできてよかった!

 後輩のみんなもありがとうございました。目標を達成できることを願っています。その過程すらも楽しんでください。スタッフ含めてみんなで同じ方向を向いて頑張って。応援してます。

集合写真