12月14日 早慶定期戦 東京・早稲田アリーナ
4年生にとってラストゲームとなる早慶定期戦が今年も開催された。今年度を締めくくる大一番、盛況のなか連勝を伸ばすべく早大女子ハンドボール部は、集大成にふさわしい勢いのあるプレーで終始会場を沸かせた。立ち上がりから早大の持ち味であるスピードのある攻撃で慶大を突き放し、23―8で前半を折り返す。リードを守り抜きたい後半、前半の勢いそのままに全員得点で18点差をつけ優勝を飾った。

シュートを打つ倉持
前半は終始早大のペースで試合は進む。慶大に先制点を許すも、杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)のシュート、倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)の速攻で勝ち越しに成功。ディフェンスでも相手のシュートコースを遮断し得点を与えない。前半6分、倉持のカットから山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)にボールはつながり速攻が決まると、山野の力強いシュートに会場は盛り上がりを見せる。ここから得点を着実に重ね、6点リードの展開に。点差が広まるなか、4年生が連続してゴールネット揺らす。前半19分には小原彩理(スポ4=東京・成蹊)のサイドシュート、21分には後藤明香里(スポ4=東京・学芸大附)のサイドシュートが決まりベンチは喜びに包まれる。その後もプレーは勢いを増し、前半20分から慶大に1得点も与えず、23―8で前半を折り返す。
15点差で迎えた後半、再開から大野薪絵(スポ3=埼玉・市立浦和)のパスが山野につながりスカイプレーで得点。さらに堀内雪羽(スポ2=千葉・昭和学院)が7mスローを止めると、次のプレーでも速攻を阻止し得点を与えない。そして後半8分、井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)のパスから山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)がシュートを決め、17点リードの展開に。前半同様波に乗る早大は後半10分、ここで7mスローを獲得。シューターは神谷映里佳(スポ3=愛知淑徳)。ベンチや観客が見守る中、ボールを着実にゴールに沈め得点。選手たちの笑顔が溢れる。この得点でさらに勢いづくと後半13分、柳村心愛(商1=岩手・盛岡第三)と兼弘真生(スポ1=神奈川・横浜平沼)が連続して得点し18点差に。4年生にとってのラストゲームも残り5分。ここで4年生全員がフィールドに立ち、杉浦を筆頭に得点を重ねる。涙や笑顔で溢れた4年間の想いを胸に最後まで戦い抜く。ここでブザーが鳴り38―20で試合終了。全員得点で優勝を飾り、連勝記録を伸ばした。

試合後、フィールド中央に集まる選手たち
試合後、選手らがフィールド中央に集まり笑顔で円を描く姿が輝いていた。この日で大学ハンドボール人生に終止符を打った4年生の笑顔や、ここまで4年生とともに多くの試合を戦い抜いた下級生の頼もしい姿は多くの人に感動を与えたことに違いない。今年度、インカレでは惜しくもベスト8となったものの、リーグでは目標であった3位以上を達成することが出来た。輝かしい成績を残したこのチームとしての活動はゴールを迎えたが、早大女子ハンドボール部はここで終わりではない。更なる高みを目指して成長し続ける選手らに期待が高まる。
(記事 林朋亜 、 写真 佐野真悠子 片山和香)
結果
早大38ー20慶大
前半
早大23ー8慶大
後半
早大15ー12慶大
スタメン
GK 作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)
LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)
LB山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)
PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)
CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)
RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)
RW山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)
※コメントは後日掲載予定です