【男子ラクロス】「ウィンターで勝つためだけに練習してきたので」(柴谷)/新人戦ウィンターカップ・コメント集

男子ラクロス

 新人戦サマーステージでは準決勝で敗れ、早大は3位で初の公式戦を終えた。試合後、誰もが悔し涙を流し、「次こそはウィンターで優勝を果たす」と心に誓った。

 柴谷祐太朗学生コーチ(政経4=東京・早大学院)、山﨑文也学生コーチ(政経4=東京・早大学院)に支えられて歩んできたこれまでの日々。その積み重ねを存分に発揮し、早大は予選を危なげなく突破する。その後も彼らの勢いは止まらない。準々決勝、準決勝と確実に優勝に向けて歩みを進める。ついに迎えた決勝の舞台。緊迫感も漂うが、誰一人として臆することなく果敢に攻める。全員の心を一つにして最後まで戦い抜いた選手たち。見事ウィンターカップ制覇を成し遂げ、一年生チームにとって最高の結果を手にした。その姿を一番近くから見守ってきた学生コーチ、そして強い向上心を胸にここまで成長してきた選手たち。優勝という輝かしい栄光とこれまでの期間を彼らはどう振り返るのかーー。

柴谷祐太朗学生コーチ(政経4=東京・早大学院、写真左)、山﨑文也学生コーチ(政経4=東京・早大学院、写真右)

――優勝を果たした今のお気持ちを教えてください

柴谷 サマーで負けてから本当にこの日、ウィンターで勝つためだけに練習してきたので。その練習が結果というかたちで実って、すごく嬉しい気持ちです。

山﨑文 報われたってのが一番大きいですね。全チーム優勝も懸かっていましたし、期待されていた責任や悔しさってのがやっと報われたなと思います。彼らもサマーの悔しさから本当に頑張っていたので、本当に良かったと思います。

――選手から教える立場になり、変わったことはありましたか

柴谷 ラクロスって面白いなって思いました。シュートやパスをどう初心者に教えるのか、どういう風に言語化して、上手くさせられるのか。コーチという立場になってラクロスってこういうスポーツで、こういう風に努力すれば上手くなるということが見えてきたなと思います。自分にとってもコーチをしてて楽しかったですし、成長できた部分だと思います。

山﨑文 最初、選手を引退するというのは自分にとって辛い経験でした。そこから自分が彼らのためにできることを考えて、彼らがそれを吸収してくれて。僕らが頑張った分彼らが慕ってくれて、成長してくれたことはやりがいを感じました。そこが良かったところです。

――サマーで日体大に敗戦した後、重点的に取り組んできたことは何ですか

柴谷 自分たちは最初から1対1とシュートを重点的にやっていたので、そこは継続しました。その上で、今まで6人でやっていたものが10人に増えて、コートも大きくなったので、実際のラクロスに近くなった中でどう守るのか、どう攻めるのかというところでチームをつくっていきました。

山﨑文 あの負けは彼らにとってショックだったし、自分にとってもすごく悔しいものでした。その悔しさを忘れずに、反省を生かして練習してきたのが1つだと思います。あと、サマーからウィンターでルールが変わって新しく導入されることを順序的に取り組んだ結果が結果として出たと思います。

――この4年間を振り返っていかがでしたか

柴谷1、2年生のときはケガに苦しんだ時期がすごく多くて、最終学年もプレーでチームに貢献したい、リーグ戦や早慶戦に出たいという気持ちもあったんですけど、学生コーチとして1年間指導して。最後優勝という結果を得られたことは自分自身嬉しいですし、それは1年生に感謝しかないです。

山﨑文 後悔ばかりの4年間だったと思っていて。1、2年生のときはケガがあって腐ってしまって、留学に行ったのもあって、選手としては不甲斐ないキャリアだったと思います。それでもその後悔を力に変えたというか、乗り越えて最後は笑顔で終えられたと思います。苦労が最後に報われて終わることができたのは自分にとってかけがえのない経験になったと思いますし、1年生の子たちにもこういう姿を見せられたことは良かったと思います。

マッカーシー太陽(商1=埼玉・早大本庄)

――優勝を果たした今のお気持ちを教えてください

 サマーで負けてから学生コーチの2人を喜ばせるということを目標にやってきたので、最終的な目標を達成できて本当に嬉しいです。

――サマーの敗戦からどう修正しましたか

 3つのチームが1つになって、試合に出れない人もいた中で競争力を上げて、最終的に総合力を上げました。強度とか、最後ショットを決め切ることをやってきたので、それが実を結んだかなと思います。

――チーム全体で多彩なオフェンスパターンが光りました

 例えば左利きの綾小路(律、商1=東京・淑徳巣鴨)とか、一人一人個性のあって決めきれる選手がいるので。そこは早稲田の強みかなと思います。

――今大会で一番印象に残っている試合は何ですか

 決勝戦ですね。どの試合も苦しかったんですけど、最後の笛がなった時は本当に嬉しかったです。

――今後の目標をお願いします

 個人的にはあまり良い結果が出せなかったので、学年キャプテンとしてまた明日からやっていきます。また一人一人が自立して新しいチームに配属されていくと思うので、そこで個々の力を出せるように頑張っていきたいと思います。

和田悠汰(政経1=東京・早大学院)

――優勝を果たした今のお気持ちを教えてください

 学生コーチ2人を勝たせられたっていうことが嬉しいです。

――サマーの敗戦からどう修正しましたか

 夏に自分はケガで出れなくて、チームとしても夏に負けてウィンターこそはと思っていたので。強度高く毎日練習してきたんですけど、本当に良かったなという感じです。

――本日はほとんど失点がありませんでした

 準決勝の青学、武蔵戦は無失点で終えられてよかったです。最近は調子が良くなかったんですけど、予選もセーブして、準々決勝も止めて、準決勝、決勝と調子が上がっていって良かったです。

――今後の目標をお願いします

 あすなろを優勝して、優勝で新人戦を終えたいと思います。

秋山翔太(政経1=東京・早実)

―― 優勝した今の気持ちを教えてください

 本当に率直に嬉しいです。サマーで負けてからここまで、学生コーチの2人を優勝させたい一心でやってきました。その想いが実って本当によかったです。

――夏の敗戦を経て、どんな部分を修正してきましたか

 やっぱりサマーは自分も個人として未熟で、足りない部分が多かったです。それからは自主練をほぼ毎日行って、長所を伸ばしたり強化したりして、一日一日を大事に努力して練習してきました。

――多彩な攻撃が他大学よりも秀でていましたが、自分たちでもその自信はありましたか

 1年生のチームが始まった時からオフェンスに力を入れている代だったので、せめて勝つところを見せられて良かったです。あとは全部の試合で先制点を取れて、いい流れをチームとして作れたのが良かった点だと思います。

――全5試合戦い抜きましたが、その中で一番印象に残っている試合はありますか

 やっぱり決勝戦です。さっきも言ったんですけど、夏休みに負けて3か月くらいずっとこの日に優勝することだけを考えてやってきました。それが叶った瞬間は本当に嬉しかったです。

――今後の目標を教えてください

 これでウィンターは優勝できたので、今後はそれを弾みにしていきたいです。あすなろに向けてまたみんなで集まって、もっともっと強くなって他大を圧倒して優勝したいと思います。

園部友大(商1=東京・國学院久我山)

――優勝を果たした今のお気持ちを教えてください

 サマーで負けてから1年生はみんなウィンター優勝という目標に向けて頑張ってきたので、それが達成できて本当に嬉しい気持ちです。

――サマーの敗戦からどう修正してきましたか

 自分たちはミドルシュートとワンマンが強化ポイントで、そこを日体大戦で完膚なきまでに叩きのめされました。そこを1から見直して、一人一人がミドルシュートとワンマンを積み重ねてこの結果を得られたと思います。

――グラボの精度も高かったです

 早稲田全体の強みとして強度の高さというのがあるんですけど、特にグラボとかを日頃の練習から意識していたことが出たのかなと思います。

――今後の目標をお願いします

 1年生が優勝して、これで青木組以来の全勝優勝がかかっているので。Aチームに勝ってもらって、全チーム優勝したいです。

森大雅(創理1=東京・海城)

―― 優勝した今の気持ちを教えてください

 本当に良かったなという一言で。みんなが練習しているのも見てるし、スタッフやコーチが頑張ってくれていたのもたくさん見てたので、優勝できてまずは安心の気持ちが大きいです。

――夏の敗戦を経て、どんな部分を修正してきましたか

 僕は夏、AチームじゃなくてBチームにいました。外から見てたんですけど、次は試合に関わらないで負けるといった後悔はしないように、そういう意気込みで頑張っていました。

――リーグ戦から決勝戦まで高いフェイスの成功率を上げてきましたが、ご自身の手応え的にはいかがでしたか

 成長できたなって感じる部分もあるんですけど、まだまだ詰めが甘いところもたくさん見つかったので、次のあすなろまでに修正してまたフェイスオフをたくさん取っていきたいと思います。

――全5試合戦い抜きましたが、その中で一番印象に残っている試合はありますか

 準決勝の武蔵・青学戦ですかね。1-0というすごいロースコアゲームでずっとハラハラしながら見ていました。フェイスオフ自体はそんなに大変ではなかったんですけど、一番心がドキドキして試合を見てたのを覚えています。味方に任せるしかないですけど、やっぱりみんなが頑張っている姿を知っていたので、ずっと祈っていました。

――今後の目標を教えてください

 より安定していつもの強さが出せるようにするっていうのと、カウンターを入れられた時の処理の仕方でまだまだ甘い部分が見つかったので、今後改善していきたいと思います。

(編集 高津文音 写真 辻岡真波、河野紗矢、石澤直幸)