【男子バレー】全日本インカレ初日、びわこ成蹊スポーツ大に快勝し1回戦を無事突破!

男子バレーボール

 全日本大学選手権が12月1日開幕し、初戦はびわこ成蹊スポーツ大学(びわスポ大)との対戦だった。初戦ということで、メンバーに少し緊張が見えるも、勢いのあるプレーが特徴の相手に対して普段のペースを崩すことなく、盤石な試合運びでセットカウント3ー0(25ー11、25ー17、25ー13)で快勝し、危なげなく1回戦突破を果たした。

 第1セットに先制点を挙げたのは早大。MB板垣慧(政経4=京都・洛南)のAクイックが相手コートに突き刺さる。序盤から良い入りで早大の雰囲気を作り出し、9-4の場面で相手がタイムアウトを要求。その後、OP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)のストレートや、OH小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)の得意のバックアタックが決まり勢いを加速させる。13―5と大きく点差を離した場面でセッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)と板垣の呼吸のあったクイックが決まると、前田と板垣はコートを駆け回り全身で喜びを表現した。中盤は川野のサービスエースや、板垣を中心とした堅実なリードブロックで5連続得点を獲得し19-6とさらに点差を離す。終盤には小野がブロックの上からスパイクを決め、勢いを止めることなく第1セットを25-11で奪取した。

トスをあげる前田

 続く第2セット、流れを保ちたい早大だったが、立ち上がりに2点を先取された。序盤は追いかける展開となったが、落ち着いてサイドアウトを重ねてチャンスをうかがう。MBローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)の1枚ブロックや、川野の相手ブロッカーの手を吹き飛ばす強烈なスパイクが決まると9-7となり逆転に成功する。中盤は相手のミスも重なりブレイクを重ね、20-14と6点差で20点台へ突入した。終盤、ローゼンのBクイックやダイレクトアタックが決まるとさらに点差を広げる。最後はリベロ布台聖(スポ3=東京・駿台学園)の二段トスを小野が決め切り、25-17で第2セットを閉めた。

ハイタッチをする佐藤とローゼン

 3セット目は前田、布台以外のメンバーを入れ替えて臨んだ。1点目、德留巧大(スポ2=長野・松本国際)の鮮烈なスパイクが相手コート中央に決まり、幸先の良いスタートを切った。その後3点目に中上烈(スポ1=京都・洛南)が2枚ブロックを横から打ち抜き、クロススパイクで得点する。そこから勢いが一気に加速し、そこから6連続得点で8-3となった。そこで前田に代わり瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)と布台に代わり伊東昌輝(商3=山梨・日本航空)が投入され1、2セット目とは全員違うメンバーで戦う。中盤に梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)のライトスパイクや、徳留、中上の鋭いスパイクが決まり得点を量産。16-8となった場面で、相手も負けじとブロックアウトを狙うが、麻野堅斗(スポ3=京都・東山)が瞬時にブロックの手を引いてアウトを誘う巧みなプレーも飛び出した。終盤には瀬川が麻野のCクイックと菅原啓(教3=山形南)のBクイックを使い、攻撃の幅を広げ、24-13と点差を離す。最後は徳留のサービスエースが決まり、25-14で3セット目を終え、びわスポ大に快勝した。

スパイクを打つ中上

 今試合ではベンチメンバーも全員出場した。途中出場のメンバーもスターティングメンバーの選手と比較しても遜色ない活躍を果たし、「誰が出ても強い早大」を体現する試合となった。次戦は北大との対戦。データの少ない相手だが、動揺することなく自分たちのペースを保てば勝利を勝ち取れるはずだ。

(記事 山口愛結、写真 井口瞳、中井遥音)

セットカウント
早大

25-11
25-17
25-14

びわスポ大

スタメン

アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)
ミドルブロッカー 板垣慧(政経4=京都・洛南)
ミドルブロッカー ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)
オポジット 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)

途中出場

梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)
伊東昌輝(商3=山梨・日本航空)
菅原啓(教3=山形南)
徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)
中上烈(スポ1=京都・洛南)

コメント

梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)

ーー今日の試合を振り返って

 チームとしては全日本インカレの初戦ということで緊張感もあって、うまくいかないことも多分あるだろうなという想定で臨んだんですが、その中でもいいコミュニケーションを取って、すごくいいかたちでプレーできた部分もあったので、初戦としてはいい立ち上がりだったのかなと思っています。個人としては3セット目にスタートから出るということで自分自身も緊張する部分もあったのですが、そこは4年生らしく雰囲気だけ作ってということでやらせてもらって、すごくいい形でプレーできたのかなと思います。

ーープレッシャーのかかる中での試合だったと思いますが、3セット目どのような気持ちで臨まれましたか

 最後のインカレなのでとにかく楽しんでということで、途中松井先生からももっとやっていいぞとお声がけいただいて、そこでもっと楽しんでやろうかなという切り替えでできたので、そういう部分では楽しむということが一個キーワードだったのかなと思っています。

ーー効果的なサーブを打たれている印象でした、ご自身的には調子はいかがですか

 打ちやすい体育館で気持ちよく打たせてもらっているので、試合を重ねるにつれてもっと良いサーブを打てたらなと思っています。

ーー次戦への意気込み

次の試合も対戦経験のない大学になると思うので、そこはちゃんとコミュニケーションを取って確認して、その先をしっかり見据えながらレベルアップの一つの足掛かりにしていきたいなと思っています。

瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)

ーー今日の試合を振り返って

 初戦ということもあったのでそれぞれが緊張してたと思うのですが、早稲田の雰囲気を序盤から作れていたことは良かったと思います。まだ緊張などで体が動いてない選手もいたと思います。明日からまた試合が続くので、しっかり準備していければと思います。

ーー1、2セット目は外から見ていてコートに入ったらどのようなプレーをしようと考えていましたか

 1年生らしく元気よくプレーしようと思っていたのと、スパイカーとトスが合うようにということと、相手のブロックもしっかり見ながらあげるようにというところ、その3つを主に意識していました。

ーー終盤にはクイックをうまく使いこなされていましたが、手応えはいかがですか

 終盤になってクイックを2本決めることができたのでそこは良かったと思うのですが、最初からもっとクイックを使えたらなと振り返ると思うので、もし明日からも機会があればクイックを増やしていきたいなと思っています。

ーー次戦への意気込み

 まだ初戦で明日からも試合数も続きますし、どんどん相手も強くなっていくと思うので、もう1回自分たちの力を全部出せるように準備していきたいと思います。