【ラグビー】終始試合を支配した早大Bが東海大Bを下す ジュニア選手権決勝へ駒を進めた

ラグビー男子

関東大学ジュニア選手権 プレーオフトーナメント 11月16日 対東海大B 早大・上井草グラウンド

 先週の帝京大B戦で敗北したものの、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)の1位通過を決めた早大B。プレーオフ初戦となる準決勝では東海大Bと対戦した。「ドミネート」をテーマに掲げて臨んだ一戦で、早大Bは開始直後から鋭いプレッシャーで主導権を握る。前半の多くを敵陣で進め、12-7で折り返した。後半は互いにキックを蹴り合うタイトな展開で始まったが、次第に地力の差が表れる。早大Bの素早いテンポのアタックに東海大Bが後手に回り、攻勢を強めた早大Bが続けてスコア。最後は33-14でノーサイドを迎え、ジュニア選手権決勝へ駒を進めた。

低い姿勢でゲインするCTB金子

 試合はSO田中大斗(教2=東京・早実)のキックオフで始まった。序盤からFB島田隼成(スポ2=福岡・修猷館)のプレッシャーで相手の反則を誘い、直後のスクラムではFL野島信太郎(教3=東海大大阪仰星)の『One Shot』の声に呼応して部員席と観客席が一体となる。押し込んだスクラムでペナルティーを獲得し、抜群の立ち上がりを見せた。7分にはラインアウトモールからWTB鈴木寛大(スポ3=岡山・倉敷)が起点を作ると、CTB黒川和音(人4=茨城・茗渓学園)が外側に開いてWTB佐々木豪正(文3=東京・早実)がゲイン。CTB金子礼人(法4=福岡・西南学院)のロングパスから鈴木が鋭いステップでディフェンスをかわしてトライを奪う。田中大が右隅からの難しいゴールも決めて7-0と先制した。15分には東海大Bの反則からゴール前に入り、ラインアウトモールを押し切ってHO​​杉村利朗(社2=東福岡)が追加点。中盤はこう着したが、野島の力強いキャリーやSH川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)の豊富な運動量が光り、ピンチを救った。しかし前半終了間際、ミスをきっかけに東海大Bに継続されインゴールを叩き割られる。12-7で前半を終えた。

ディフェンスに仕掛けるLO小林

 後半は早大Bが再び流れをつかむ。3分、田中大のハイパントキックをキャッチしたキャリアーに対し鈴木が鋭いタックルでターンオーバー。佐々木が起点を作り、川端からボールを受けた田中大が自らギャップを突いてグラウンディング。19ー7とリードを広げた。蹴り合いが続く時間帯も田中大と島田が短長のキックを織り交ぜながら主導権を維持した。13分にはゴール前でフェーズを重ね、杉村や金子が強烈なキャリー。最後はWTB西浦岳優(社2=東福岡)がゴールラインを駆け抜け、26-7。33分には自陣から展開し、金子が長いキックで背後を突く。続くプレーではCTB森田倫太朗(スポ3=兵庫・報徳)がチャージに成功し、そのボールを金子が拾ってそのままゴールラインに飛び込んだ。33ー7と大きく突き放した。終盤こそペナルティーからモールで失点したが、試合全体の主導権は終始早大Bが握り続けた。

力強くヒットするWTB西浦

 終始、試合を制した早大B。この日の早大Bで際立ったのが川端だ。テンポの速いアタックを生み出す巧みな球さばきに加え、ラックサイドの泥くさいプレーや、ディフェンスの隙への即応など、攻守で存在感を放った。また金子も攻守で身体を張り続け、最終学年としての意地を示す。「何としても『赤黒』の13番を着て『荒ぶる』を歌いたい」と語るように、その眼には確かな覚悟が宿っていた。ジュニア選手権優勝、そしてその先にある『赤黒』と『荒ぶる』へ。早大Bの挑戦は、ここからさらに熱を帯びていく。

(記事:大林祐太 写真:安藤香穂、吉田さとみ)

コメント

◆HO杉村利朗(社2=東福岡)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
 『ドミネート』です。

ーー接点での激しいプレーが光っていましたが、ご自身のプレーはいかがでしたか
 接点では前に出れたのですがスクラムでは課題が残りますし、ラインアウトもミスから始まってしまったのでまだ隙があるなと思います。

ーーセットプレーの手応えはいかがですか
 セットプレーは先手を取ることができたかなとは思うのですが、相手に合わせてしまった瞬間があったのでそこは課題です。

ーー今後の意気込みをお願いします
 来週は早慶戦、その次はジュニア選手権の決勝と大事な試合が続くので自分の役割を遂行して勝利に貢献したいです。

◆LO萩原武大(スポ4=茨城・茗渓学園)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
 今日は『ドミネート』がテーマでした。先週はあまり上手くいかなかったので反省を生かして、今週は自分たちから試合を支配していこうということでドミネートにしました。

ーーチームとしてディフェンスの完成度はいかがですか
 上手くいっていた部分もありますがまだまだ課題の方が多く出たので、しっかり修正して決勝で改善できていればなと思います。

ーー具体的にどのようなことが課題としてあげられますか
 自分たちが前に出るディフェンスをしたいのにも関わらず、相手がパスをしたのに対して受けてしまったので、そこはしっかり自分たちから仕掛けるマインドを作っていけたらなと思います。

ーー残りわずかなシーズンに向けて今後の意気込みをお願いします
 今日は自分自身も不甲斐ないプレーをしてしまったので、次は自分がチームを引っ張ってジュニア選手権・決勝を勝たせたいです。自分も本当に最後のチャンスかもしれないので、最後にしっかり赤黒を着られるように頑張りたいなと思います。

◆SH川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
 キャプテンが「自分たちから試合を支配していく」ことを意識してやろうとの話があったので、それを今日は意識しました。

ーー接点での体を張ったり、スペースを埋めるために走っていましたが泥くさいプレーがありましたがいかがですか
 自分はタックルはまだまだだと思っていて、そこは今後強化して行きたいですし、ポジションに関わらず大事な点かなと思います。

ーー今後の意気込みをお願いします
 来週は明大さんか帝大さんかどちらかまだわからないですけれど、まずは来週、ジュニア選手権で優勝して、その後Aチームでも活躍できるよう頑張りたいです。

◆CTB金子礼人(法4=福岡・西南学院)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
 『ドミネート』でした。

ーー接点での激しいプレーがありました。4年生のプライドを感じるプレーでしたがいかがですか
 前半、トライチャンスのところで自分がミスをしてしまったので苦しい展開になってしまったと思います。『ドミネート』というテーマを掲げている中で、そのような流れになってしまったのは反省です。しかし、80分通してボールを持ったら前進することはできたのでそこは手応えを感じています。

ーーBKとしてのディフェンスの完成度はいかがですか
 今日の相手は不規則なアタックというか、順目逆目を織り交ぜた攻撃なので横で繋がったディフェンスにこだわろうと話していました。完成度に関してはエッジのラックでプレッシャーをかけるなど細かいところでまだ修正点があるかなと思います。

ーー残りわずかなシーズンに向けていかがですか
 ジュニア選手権は決勝のみですし、対抗戦も残り2試合なのでいつでもAチームに出れる準備をして、何としても『赤黒』の13番を着て『荒ぶる』を歌うことが絶対的な目標なので、そこはぶらさずに戦って行きたいと思います。

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トライを喜ぶ選手たち

キックでエリアを広げるSO田中大

ラインブレイクするFL野島

ステップを踏むWTB鈴木

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