【男子バレー】多くの選手が出場し、総合力の高さを見せ全慶大に勝利

男子バレーボール

11月8日 第76回全早慶明定期戦 神奈川・慶應義塾日吉記念館 

 第76回全早慶明定期戦が慶應義塾大学日吉記念館で開催された。各校OBが2人ずつ選定され、3セットマッチで試合が行われる。また、例年無観客で行われていた今大会だったが今回は有観客で開催し早大・明大はグッズブースを出展しファンとの交流も行った。第1試合は全慶大との対戦。1セット目、サーブで攻めリードを奪うと、OBの芳賀雄治(令5商卒)や本間隆太コーチ(平24スポ卒=神奈川・弥栄)が出場し雰囲気良く余裕をもってセットを取り切る。第2セットではメンバーを大きく変更して臨み、全慶大の粘りにより競った展開が続くもしっかりと打ち切り、セットカウント2ー0(25ー15、25ー23)で勝利し通算56勝目を挙げた。

 強力なサーブを起点とした攻撃で早大が主導権を握った第1セット。MBローゼン・マーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)が速攻を決めると、続けてコースを狙ったサービスエースを決めた。OH佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)がネット際でアタックをレシーブし、つないだボールでOP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)が鋭いスパイクを決めるなど、安定した守備から早大らしい攻撃を見せつける。セッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)が鮮やかなトス回しで相手を翻弄し、OH小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)が3本連続で強力なバックアタックを決めて攻撃の勢いは増す。中盤には、佐藤が相手選手の間にサービスエースを打ち込んで14ー5。小野が相手を吹き飛ばす力強いサーブを2本連続で決めて19ー7と、さらに相手を突き放した。終盤にかけて選手交代が続き、コンビミスから相手にブレイクを許したが、ローゼンのサーブから流れを引き寄せ、麻野堅斗(スポ3=京都・東山)が速攻を叩きつけてマッチポイントを奪う。最後は相手のサーブミスで、25ー15で1セット目を先取した。

 続く第2セット、序盤から中上烈(スポ1=京都・洛南)がコートの奥いっぱいにサービスエースを決めてブレイクし、菅原啓(教3=山形南)と瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)がブロックを決め、7ー4と少しずつ点差を広げる。しかし、徐々に慶大に攻撃を拾われ始め、点を取り合う展開に。中上のサーブで再びブレイクに成功するも、点差は広げられない。終盤、一点を争う展開で相手に連続得点を許し早大が1回目のタイムアウト。慶大のブレイクを断ち切ると、中上の強烈なアタックと菅原の速攻でマッチポイントを先取。最後は佐藤がアタックを決め切り、25ー23で第2セットを制して勝利した。

(記事 上野沙織 写真 井口そら、井口瞳、中井遥音)

セットカウント
全早大

25-15
25-23

全慶大
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)
ミドルブロッカー 板垣慧(政経4=京都・洛南)
ミドルブロッカー ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)
オポジット 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)
途中出場
本間隆太コーチ(平24スポ卒=神奈川・弥栄)
芳賀雄治氏(令5商卒)
麻野堅斗(スポ3=京都・東山)
菅原啓(教3=山形南)
徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)
中上烈(スポ1=京都・洛南)

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