早大が20勝2敗を記録し、1968年以来の優勝を遂げた関東大学リーグ戦。最終戦後には表彰式が行われ、各種タイトルの受賞者が発表された。早大の受賞者は以下の通りだ。
最優秀選手賞 F三浦健一(スポ3=京都・洛南)
優秀選手賞 G岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)、G下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)
3P王 F松本秦(スポ1=京都・洛南) 1試合平均2.8本、44.0%
アシスト王 下山瑛司 1試合平均6.1本

三浦は「タイトルを取りたい」という開幕前の宣言通り、最優秀選手賞(MVP賞)を獲得。シーズン序盤のシュートスランプを乗り越え、リーグ2位、日本人リーグトップの1試合平均17.8得点をマークした。ディフェンスでは強靭なフィジカルを生かし、相手留学生とマッチアップ。スモールラインナップの早大において三浦は攻守で欠かせない存在だった。
コメント
――受賞した今のお気持ちは
予想外だったのでびっくりという気持ちと、嬉しいなという気持ちです。
――トロフィーを手にした瞬間は
気持ちよかったですね。MVPを受賞したい気持ちはあったので、頑張ってきて良かったなと思います。本当に今までの努力が実ったんだなという実感と共に、まだたあまかなという風にも個人的には思います。
――シーズンが始まる前は「タイトルが欲しい」と話していました
望んでいたタイトルとはまた違うものなんですけど(笑)。最初は自分のタッチが悪くて非常に悩んだ時期もあったんですけど、終わってみれば結果的に良かったなと思います。でもまだ課題はあるので、自分と向き合いながら1カ月後のインカレに向けてしっかりと準備していきたいと思います。

岩屋主将は三浦に次ぐリーグ3番目の平均16.8得点を記録し、優秀選手賞を受賞。今季は大学4年間で初めてベンチからの起用となったが、安定したパフォーマンスを見せ続けた。EFG%は56.0%とシュート効率の良さは抜群。高い打開力で勝負どころのチームを救った。
コメント
――トロフィーを貰った時のお気持ちはいかがでしたか
なんかでっかくて、キラキラしてて、かっこよかったです。
―― リーグ戦前には、「見てる人もやってる人も楽しいバスケ」を目標にされてましたが、このリーグ戦は楽しかったですか
楽しかったです。結構それを体現できていたからみんなも喜んでくれて、観てくれる人も増えていったので、(楽しいバスケが)できたんじゃないですか。
ーー最後、インカレに向けて意気込みをお願いします
このリーグ優勝がすごく気持ちよかったので、インカレも優勝してみんなで喜びたいと思います。

下山は優秀選手賞とアシスト王の2つのタイトルを獲得。3を超えれば極めて優秀とされるAS/TOは5.4と、脅威の数字を叩き出した。また、1試合平均出場時間は脅威の38分台を記録。「全然体力は余裕」と語る下山のスタミナは、プロの世界を見渡しても稀有な存在だろう。
コメント
――見事にアシスト王を獲得しました
結果としてアシスト王にはなったんですけど、アシストは自分1人じゃできないものなので。チームメートに感謝しながら喜びたいです。
――得点面でも平均2桁得点の活躍でした
結果的にはそうなったんですけど、やっぱり一つ一つの精度をもっとあげられる部分があるので。そこを自分の中で反省して改善して次に繋げられたらいいなとは思うんですけど、攻撃的なガードとして結果を残せたのは良かったです。

1年生の松本は3P王を獲得。本数、確率共にリーグトップの成績を残し、正真正銘の3P王となった。また、3Pシュート以外でも高い得点力を誇り、1試合平均16.0得点はリーグ4位。ディフェンスでもリーグトップのスティール数を記録するなど、衝撃を与えたルーキーイヤーだった。
コメント
ーー3P王に輝きました
いやー、嬉しいです(笑)。
ーー今年の早大は躊躇なくスリーを打っていくスタイルでしたが、ご自身のプレースタイルとの相性はいかがでしたか
最初は合わなくて、やっぱり洛南(出身)ということで24秒使い切るオフェンスに慣れてて、最初は難しかったです。それでももう慣れていくしかないっていうことでもう割り切って、そのプレイスタイルに半強制的にみんな合わせにいった感じなんですけど、結果としてそれがうまいことはまって、いい結果残せたので良かったなと思っています。

(記事 石澤直幸)