【連載】ハンドボール部 インカレ前対談「Rise Beyond」第5回 守屋雄司主将×村松涼雅×黒沼大幹×結城颯太

特集中面

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第5回は、守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)、村松涼雅(商4=岩手・不来方)、黒沼大幹(教3=東京・明星)、結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)の4人。チームの戦力として攻守で活躍するポストの皆さんに関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)で印象に残った試合、お互いのプレーの印象やインカレへの意気込みを語っていただきました!

※この取材は10月26日に行われたものです。

――まずは簡単に自己紹介をお願いします。

結城 スポーツ科学部3年の結城颯太です。ポジションはポストです。

守屋 スポーツ科学部4年の守屋雄司です。ポジションはポストとRWです(笑)。

村松 商学部4年の村松涼雅です。ポジションはポストです。

黒沼 教育学部3年の黒沼大幹です。ポジションはポストです。

――右隣の方を紹介する形で、他己紹介をお願いします。

守屋 本日寝坊した結城くん。ゼミの後輩でもあります。ちなみにキャンパスから徒歩5分の紺碧寮に住んでいても3限の授業に2度遅刻していて、一昨日渡辺大輝さん(令6スポ卒)という先輩から寝すぎじゃないかという指摘を受けておきながら、今日も寝坊するようなお茶目な男、結城颯太です。

村松 守屋くんは学部は全く違うのですが(寮の)部屋が隣です。寂しがり屋で、同部屋で4年の外種子田崚汰くん(スポ4=鹿児島・国分)にかまってもらえず寂しい時は、僕の部屋によく出没して勝手に僕のベッドで寝ているようなやつです。

黒沼 涼雅さんは割とマイペースで、練習始まってもテーピングを巻いていたり、たまに寝坊も何回かしていて、親しみしやすい方です。

結城 黒沼くんも寝ることが好きで、少しでも多く寝るために遅い電車に乗って、アップしてきているらしいです。

黒沼 アップはしていないです(笑)。

結城 休み時間には図書館で寝る所を早めに確保したり、体育館の誰も通らない階段の上でも1人で寝たりしているらしいです。起きたらすごいです。

対談中の守屋

――次は左隣の方の初めて会った時の第1印象を教えてください。

結城 雄司さんは初めに会った当初、二人ともけがしていてリハビリの時に話しかけてくれました。今でも良い関係が築けています。

守屋 第1印象は4年前、目がやばいやつがきたという印象です。三白眼がチャームポイントで、僕は三白眼の人と初めて会ったので印象に残っています。その後が濃かったので、第1印象は以上です。

村松 大幹くんは今みたいに(髪を)刈り上げてなくて、結構もっさりとした感じでした。体は相変わらずでかくて。一般で入ったと聞いていたので真面目な人かなと思っていたのですが、今となっては朝に弱い、でもごついので頼りになるそんな感じです。

黒沼 結城くんの第1印象も、ごつくてもっさりした髪で、割と静かな方だったので怖い印象が少しありました。

――秋季リーグを振り返って印象に残っている試合や自身の良かったプレーを教えてください

結城 最後の筑波大戦が個人的には印象に残っています。最後ということもあるのですが、入れ替えがかかっているわけではない状態の中で、インカレに向けて個人個人が何ができるのか、チームとしてやってきたことをどう最後に発揮するのかというところで印象深い試合です。キーマンは小柴くん(創、スポ3=千葉・昭和学院)だったと思っていて、ディフェンスのシステムが少し変わってやりにくくかった中で、1試合を通してチームで決めたことを自身はそんなに得意なことではなかったとは思うのですが、やり切ってくれたのですごかったなと思っています。

守屋 印象に残っている試合は順大戦です。僕の高校の同期は4人、大学でもハンドを続けたのですが、それがどんどんいなくなっていって、気づいたら僕と順大にいる逆サイドの人しか残っていなくて。リーグ戦であたるのが最後だったので、すごく勝ちたかった試合ですし、楽しかった試合でもありました。ですが1点差で勝ち切れなかったというところで悔しい試合になった、すごく印象的な試合だなと思っています。

村松 印象に残っているのは結城くんと同じ最後の筑波大戦です。僕たちが入学してから最終戦は負ける率がかなり高くて。そんな中で勝って終わることには意味があるという認識のもと臨んだ試合でした。最後2年生の央登(央登、スポ2=奈良・郡山)が決勝点を決めてくれたのもそうですし、全体を通して最後の秋リーグ最終戦というところでいうといい試合ができたということで印象に残っています。

黒沼 秋リーグ印象に残った試合は、自分も順大戦です。秋リーグ、なかなか勝ち切れなかったり、大差で負けた試合もあったり。そうした試合を経た中でも順大戦は、負けてはしまったのですが自分たちの持ち味を出して、最後まで結構いい内容でできたと思うので、そういう意味では秋リーグの締め方とインカレに向けて良い試合ができたかなと思います。

対談中の村松

――秋季リーグで活躍したと思う選手、成長を感じた選手を教えてください。

結城 今西かなと思います。なかなか試合に出られない試合が多かったと思うのですが、自分の存在意義みたいなものをしっかり確立していたのですごいなと思います。

守屋 河原くん(龍成、スポ2=福井・北陸)です。昨年の秋に靭帯を切ってから1年間、公式戦復帰していなくて、今年の秋からという中でセンターの1番手としてオフェンスを組み立ててくれたので彼を挙げておきます。

村松 僕は、1年生の十瑳くん(山口十瑳、スポ1=國學院栃木)だと思っています。チームの中で一番身長も体格もがっちりしているし、期待されている中で1年生から出るっていうのは、ある意味自分の持ち味とか気持ちの部分で委縮してしまうと思います。そんな中で自分がチームを勝たせるという気持ちで臨んでくれたのはチームにとってもプラスだったと思うし、そんな1年生がいるからこそ自分たち4年生ももっと頑張んなきゃなという気持ちにしてくれるので、そういう点で十瑳くんがいいかなと思いました。

黒沼 自分は大武蓮さん(社4=神奈川・川和)を挙げさせてもらいます。1年間を通してなんですけど、早稲田の守護神としてしっかりキーピングしてくれて。他大学の選手は個人の能力が高いので、どうしてもやられてしまうという面もあるのですが、蓮さんが止めてチームを盛り上げてくれたりだとかビックセーブも多くて、すごく頼もしいキーパーとして挙げさせてもらいました。

対談中の黒沼

――4年生と最後に戦う公式戦となりますが、後輩にあたる結城選手と黒沼選手が4年生と印象に残っているエピソードや思い出を教えてください。

結城 雄司さんは一緒にけがしている時から始まって、僕が合宿に行くと言ってしまって松葉杖で合宿に行ったのですが、そうしたら雄司さんも、けがしているから本当は行かないつもりだったのに、合宿に行ってくれて。行ったけど2人とも何もできなかったことが印象に残っています。その後普通に仲良くなってごはん連れて行ってもらったり、サウナも一緒に行ってサウナ好きになったりして。結構好きなものを移されたかもしれないです(笑)。

黒沼 涼雅さんは自分が入ってきた当初から気にかけてくれたり気さくに話しかけてくれたり、親しみのある良い先輩でした。最初は一緒に筋トレもしていて、結構仲良かったですよね。

村松 したした。

黒沼 今年の夏に涼雅さんと部員の何人かと一緒にバーベキューに行ったのですが、それが結構うれしくて。涼雅さん最初の方から割とペースを上げて飲んでいて、最後の方ダウンしてみんなで頑張って連れて帰って。結構良い思い出でした(笑)。

――4人は「チームポスト」ということで、同じポストとして、お互いにこういうところがすごいなと思っている部分はありますか

結城 守屋さんはオフェンスだと、ブロックの手の使い方や力強さがすごいなと思っています。ディフェンスでは運動量があって自分には真似できないなと思う反面、良いプレーをした時に褒めると退場するというジンクスが結構強くて、気を付けてほしいですね(笑)。

守屋 村松くんは手がでかいので片手キャッチの能力がすごくて、そこが尊敬できる部分ですね。結城くんも言ってくれていたのですが、手の使い方は僕よりも上手いです。あと3枚目をやっていることにリスペクトしてますし、すごくありがたいなと思っています。

村松 大幹くんは、ディフェンスだと彼の懐に入ったら終わり、結構がっちり止めてくれる安定感が1番あるのかなと思います。オフェンスではボールが1度通ってしまったら相手は最後。相手を吹っ飛ばしながらいける力強さというのが、尊敬、すごいなと見ているので、残り1週間で僕も彼に追いつきたいなと思っています。

黒沼 結城くんはシュートがとても上手いです。最初驚いたんですけど、でかいのにテクいです。僕みたいにただ狙ったところにぶん投げるのではなくて、しっかりキーパーを見て駆け引きしながら投げる。色々な技術を見せてくれて、いつもすごく参考になっています。あとはやはり自分たちの流れを盛り上げる、雰囲気を引っ張ってくれる存在だと思っています。点を決めたら雄叫びをあげるんですけどそれがすごく印象に残っていて、それでチームがわーっと盛り上がるので、すごくいい存在だなと思います。

対談中の結城

――インカレに向けて意気込みをお願いします!

結城 自分は出るとしても1番手ではなくて途中で出ると思うので自分が出た時の雰囲気がどうであれ、雄叫びをあげてチームを盛り上げたいなと思っています。

守屋 僕もスキル以外の部分でチームに貢献できるのかなと思っています。石川の中で1番頭のおかしい人間になれた時に、全国優勝というものが近づいてくるのかなと思っているので、頭のおかしい男になりたいなと思います。インカレ対談の時いつも言っていると思うのですが、僕の右サイドシュートにも注目です。今季のサイドシュートは結城颯太に取られてしまって、打つ機会がなかったのですが(笑)。

結城 外しました(笑)。

守屋 着々と準備は進めているので楽しみに待ってくだされば幸いです。

村松 ポストに関しては誰が出てもそれぞれの良さが出ると思っています。どんなチームに対してもなんらかの形で攻めの機転になることができる選手が一番多いのがポストかなと思っているので、他力本願に聞こえるかもしれないのですが、仮に自分がだめでも誰かがやってくれるだろうという心強い気持ちもあるし、逆に他がだめなら自分がやってやるというという気持ちでいつも試合に臨めています。インカレでもこの4人はチームを引っ張っていかなきゃいけない存在だと思っているので、そういう気持ちを持ってインカレに臨んでいきたいなと思います。

黒沼 自分は一発勝負のインカレで、今回初めて出場できる機会をもらっているので、臆することなく焦らず自分らしいプレーを今まで通りやっていけたらなと思っています。このチームで1試合でも長くやっていきたいと思うので自分の出せる力は全部準備してそこも本番にぶつけることをやりたいです。

ーーありがとうございました!

(取材・編集 佐野真悠子、片山和香、大村谷芳)

守屋雄司(もりや・ゆうじ)(※写真左から2人目)

2003年5月17日生まれ。176センチ。神奈川・法政二高校出身。スポーツ科学部4年。最近は、釣りにハマっているという守屋選手。取材の翌日も釣りに出かけたそうです!リフレッシュした後のインカレでは、守屋選手の熱い声掛けやプレーでチームを引っ張ってくれることでしょう!

村松涼雅(むらまつ・りょうが)(※写真左から3人目)

2003年8月16日生まれ。182センチ。岩手・不来方高校出身。商学部4年。最近はポケモンZAというゲームをするのがブームという村松選手。守屋主将より、手の使い方が上手く、ディフェンスでは3枚目を守るというオールマイティな活躍に期待です!

黒沼大幹(くろぬま・だいき)(※写真左から4人目)

2004年2月16日生まれ。185センチ。東京・明星高校出身。教育学部3年。K-popが好きだという黒沼選手。最近ではaespaのLIVEに参戦したそうです!そんなピュアな一面を持つ黒沼選手ですが、インカレでは、体格を生かしたポストの立ち回りで安定感のある力強いシュートに期待しましょう!

結城颯太(ゆうき・そうた)(※写真左)

2004年6月6日生まれ。178センチ。千葉・昭和学院高校出身。スポーツ科学部3年。昨年の対談に引き続き、現在も休みの日はYoutubeを見ることが好きだという結城選手。優しい雰囲気を持ちつつも、試合になると熱い結城選手はインカレでも繊細なシュートと雄叫びを見せてくれるでしょう!