開幕から快進撃を続け、1968年以来の関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝を果たした早大。2年前の2部降格から返り咲き、誰も予想しえなかった大学バスケ史上最大の下剋上を成し遂げた。今回は優勝を果たした選手、OBたちの喜びの声をお届けする。
※取材は10月26日明大戦後に行ったものです
岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)

――今の率直なお気持ちは
うれしいし、気持ちいいです。
――明大戦は2回の延長の末の勝利でしたが、試合を振り返っていかがですか
前半はリードできていたんですけど、後半から相手のやりたいバスケットに変わっていって、ずるずるいっちゃって、オーバータイムっていう普通に考えたら明治に流れが行きそうなオーバータイムだったんですけど、そこをなんとか我慢して勝ち切れたので、すごい財産になったんじゃないかなって思います。
――ご自身のプレーについては
点差が詰まってきた時には点数を取りにいったりして入ってたのでそれはよかったです。もうちょっと決められるところもあったし、あれ決めておけばオーバータイムにいってなかったなとかも多かったので、そこは要練習です。
――このまでのリーグ戦を振り返っていかがですか
優勝を狙ってなかった訳じゃないけど、最初は(優勝を)あまり考えることなく始まって、でもガンガンいろんなチームに勝てていったので、すごいそれが自信になって、最終的には優勝できました。すごく大きいことだと思います。最初に4年生で話した目標としては、リーグ戦ではどのチームにも絶対1回は勝つっていうのが目標やったんですけど、それが1巡目で負けた日体大にも勝つことができたし、目標達成できたので、次のインカレに向けていいスタートが切れたんじゃないかなって。
――今回のリーグ戦は主将として臨みました
基本、プレーで見せるというのが僕のあれなんですけど、ベンチからのスタートやったんで、ベンチで一度戦況を見て、もっとこうしようとか、流れが悪いときはハドルを積極的に組んでこうしようっていう、そういう取り組みは今までより頑張りました。
――今までのリーグ戦と比べてどうでしたか
今までも苦しい戦いの末に負けたり、2部でもやっぱり簡単に勝てる相手じゃなくて、1巡目なんかは3敗したりして、結構苦しい思いが多いのがリーグ戦で。今年はそんな楽やったとは言えないですけど、今まで苦しんだ分、気持ち的には全然楽に戦えましたし、勝ちっていうのですごい自信がついて、チームとしてリーグ戦のリズムが出てきていたと思うので、大学入りたての頃とか、大学で今までプレーしてた時からは考えられないリーグ戦やったなと思います。
――最後のリーグ戦で優勝を収めたお気持ちをあらためて聞かせてください
関東は全国でもトップレベルの高いリーグって言われているので、全国制覇というわけじゃないですけど、 そういう全国レベルで優勝するっていう経験が今までなくて。小中高と目指してはいたんですけど、全国大会に出てもベスト4止まりとか、そういうことが多かったので、経験したことがない優勝で、めっちゃうれしいです。
――リーグ戦最後の2試合と、インカレへの意気込みをお願いします
今、みんなふわふわしちゃっていると思うんですけど、そこはキャプテンとして練習から引き締めて、最後の2試合をしっかり勝ち切りたいです。その2試合を勝ち切ることでインカレにも繋がると思うし、インカレ優勝が最終的な目標ではあるので、そこに向けてまたより一層チームを強くできればなと思います。
堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)

――今の率直なお気持ちは
うれしいです。今までで一番うれしいですね。2部から1部に上がった時よりもうれしいです。
――ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか
いい感じにうまいこといって、みんなの力で勝てていました。僕個人としては、最初の方は良かったんですけど、なかなか点を取れへん試合がちょっと続いていて。気持ちが落ち込んでいたんですけど、今日の優勝を決める試合で活躍できたのでうれしいです。
――明大戦はチーム最多得点の活躍でした
今日は大事なところでフリースローが入ったのが良かったです。それで勝ちにはつながらんかったけど、4ピリとかオーバータイムで、フリースローをしっかり決めきれたっていうのは大きかったですね。
――調子が落ちていたところから、今日どうやって持ち直しましたか
長田さん(長田草太コーチ、平29スポ卒)からLINEをもらって、ちょっとくさい言葉だけど(笑)。「下を向いててもいいことないから、大阪人らしく明るくやってみろよ」って言っていただいて、それで今日は活躍できました。
――最後のリーグ戦で優勝を収めましたが、あらためてどんな思いか聞かせてください
最後のリーグ戦で、優勝していい形で終われたっていうのは、自分の人生の中でもいい思い出というか、すごい記憶に残ることになったなって思います。自分はまだバスケ続けるけど、その中でも絶対忘れない1年間になりそうです。
――リーグ戦最後の2試合と、インカレへの意気込みをお願いします
最後の2試合は消化試合ではあるけど、インカレも控えてるので、チームみんなで戦って、去年の1位が3敗で1位だったらしいので、今年は2敗で優勝したいです。インカレは1シードで出るっていうことで、みんなの目が変わるというか、早稲田に勝つというふうになると思うので、そこで受け身にならずにこの1カ月で自分らのバスケットをもっと追求して、インカレもいい形で終われるように頑張りたいです。
下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)

ーーリーグ優勝おめでとうございます。今の気持ちをお聞かせください
シンプルに嬉しいの一言になりますかね。すごく嬉しいです。
ーー優勝がかかった明大戦、どのような思いで臨まれましたか
今日で優勝決めたいっていうのはもちろんあったんですけど、やっぱりそこだけにフォーカスしてると試合に集中できないんで、いつも通りやろうっていうふうには思って試合には臨みました。
ーー下山選手はスコアリングガードとしての飛躍のシーズンでした。リーグ戦全体を振り返っていかがですか
リーグ戦全体で見ると、やっぱり一試合一試合で波が激しい時期っていうか、リーグ戦だったかなって思って。自分が得点とかアシストとかをどんどん伸ばせる試合はいいんですけど、それができない時にどうやってチームに貢献するかってところを、もっと反省というか、動画とか見直してもっといいガードになれればいいかなと思います。
ーーアシスト王もほぼ確実になっていますがいかがですか
記録的にはアシスト王ってなってるんですけど、やっぱりアシスト王は一人じゃできないと思うんで、チームメイトのシュート力にすごい恵まれてこういう結果が残っているので、それはすごく感謝しかないです。
ーー下山選手自身としてはインターハイ以来の優勝だと思いますが、優勝の味はいかがですか
やっぱり優勝できるチームは1チームしかないと思うので、そこにこうやって立てたっていうのはすごい自信にもなるし、早稲田として、自分として誇りになると思います。
ーーリーグ戦残り2試合とインカレへの意気込みを最後にお願いします
優勝決まってるから適当にやっていいわけじゃないと思うんで、しっかり残り2試合全部勝って、やっぱり早稲田強かったなっていうふうに周りにもそうやって思わせて、インカレでもしっかり早稲田らしさ出して、優勝目指して頑張っていきたいです。
OBからも祝福の声
飯島慶記前主将(令7人卒)

まずは、選手・学生スタッフのみんな、1部リーグ優勝、57年ぶりの快挙おめでとうございます。そしてチームを導いた倉石さん、平久江さん、長田さん、北郷さん、三原さん、本当におめでとうございます。
なかなか現地で応援する機会は多くありませんでしたが、常に画面越しにplayerから応援していました。
どの試合でも誰かが活躍し、常に安定感のある8人。そして、いつ出てくるのか楽しみな控えメンバーたち。どの試合も本当にワクワクしながら見ていました。
初めて観戦したリーグ戦、1巡目の日大戦では衝撃を受けました。昨年とメンバーは大きく変わっていないのに、これほどまでに違うチームになるのかと。すべてが圧倒的で、早稲田のバスケットの集大成のようなチームだと感じるものでした。その背景には、選手たちにインスピレーションを与えた倉石さん、それを全力で体現した選手たち、そして両者を支え続けた社会人・学生スタッフの皆さんの存在があったのだと感じています。みんなが活き活きとプレーする姿を見て、ただただ心を打たれました。
そして4年生へ。みんなとプレー出来たことは僕の誇りです。この4年間は苦い経験が多かったと思います。その全てを糧に、最後のインカレで自分たちのバスケットを貫き、最高の瞬間を掴み取ってください。心から応援しています。
最後に、昨年からチームを支え続けてくださっているOBOG・社会人スタッフの皆さま、本当におめでとうございます。そして、心から感謝申し上げます。
石坂悠月前副将(令7スポ卒)

1部優勝本当に本当におめでとうございます!!!
自分は先日、東海戦を観に行かせてもらいました。内容に圧倒されたのはもちろんですが、久しぶりにみんなと話すことができて、出てる選手やベンチのメンバー、スタッフの皆さんが心の底から楽しそうにバスケットボールをしてる様子を感じることができたのが本当に嬉しかったと同時に、しっかりと結果を残すことができていてすごいなあと羨ましくも思いました。
今年も色々な壁にぶつかりながらも弛まぬ努力をされてきたことだと思います。この流れを切らすことなく、思う存分に力を出し切って、インカレでも早稲田魂全開で楽しんでください!めちゃくちゃ応援してます。