秋季関東大学リーグ戦 10月11日 國學院大学 たまプラーザキャンパス
秋季リーグも残すところ4試合となった早稲田は國學院大学と対戦した。ここまで白星のない早稲田にとって、2・3部入れ替え戦を懸けた大事な一戦となった。第1セット序盤は、緊張から動きが硬く、相手に主導権を握られる展開だった。しかしその後は攻めのサーブでチャンスを生み出し、テンポ良く得点を重ね、そのまま3セットを連取。セットカウント3−1(21ー25、25-22、25-17、25-17)で念願の今季初勝利を挙げた。
第1セットは序盤から相手のスパイクに翻弄され、長いラリーも取り切れず苦しい展開となる。その中、 加藤栞里(文構1=千葉・小金)がブロックポイントを決め、西崎梨乃(スポ3=大阪・国際滝井)もコースを突くスパイクで切り替えを図る。しかし相手はフェイントなど緩急つけた攻撃でリードを広げ、8−15まで点差を離された。終盤には川村彩乃(社2=岡山・就実)のコースを狙ったスパイク、井上美和(スポ2=神奈川・厚木)のサービスエースで4連続得点で追い上げを見せたものの、逆転叶わず21−25で第1セットを落とした。
スパイク、ブロックでも活躍した加藤
第2セットは、互いに譲らない一進一退の攻防が続いた。第1セットで苦戦した相手のジャンプサーブや、スパイク攻撃にも、山﨑葵主将(社4=岡山・就実)と阿曽麻琴(スポ1=東京・城東)が安定したディグで対応し、攻撃へとつなげる。14−14の接戦を先に抜け出したのは惜しくも国士舘大。しかし、加藤のブロックポイントで再び流れを取り返し、そこから4連続得点。途中出場の佐藤純奈(文2=東京・早稲田実業)がサービスエースを決めるなど、次セットに勢いをつけ、25−22で第2セットを奪取した。
続く第3セットは西崎のスパイクで先制し、加藤のブロックポイントで好スタートを切る。中盤には川村と西崎がコースを狙ったスパイクやバクアタック、ブロックポイントと攻撃力を見せ、19−13とリードを広げた。終盤もその勢いのまま試合を進め、25−17でセットを連取した。
レシーブで貢献する阿曽
第4セットは、井上の鋭いサーブで相手を崩し、序盤から4連続得点。焦りが見える相手に対し、井上を中心に多彩な攻撃で早大が主導権を握り続けた。最後まで集中力を切らすことなく25−17で勝利を決めた。
圧倒的な攻撃力を見せる西崎
秋季リーグ試合目となってついに待望の初白星を挙げた早大。入れ替え戦をかけた重要な一戦で、第1セットは硬さが見えたものの、その後はサービスエースやブロックポイントで相手に攻めの姿勢を貫いた。ピンチサーバーとして活躍した佐藤、要所でのブロックポイントで流れを作る加藤、安定したディグを見せた阿曽と、今年度からのメンバーの果敢なプレーも光った。先週からのフォーメンション変更にも柔軟に対応し、チーム一丸でつかみ取った勝利。まさにチーム力を感じさせる一戦となった。
(記事 芦刈れい、写真 佐藤怜)
セットカウント | ||||
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早大 | 3 | 21-25 25-22 25-17 25-17 |
1 | 國學院大 |
スタメン | ||||
レフト 西崎梨乃(スポ3==大阪国際滝井) レフト 川村彩乃(社2=岡山・就実) センター 大松未羽(スポ3=沖縄・首里) センター 加藤栞里(文構1=千葉・小金) ライト 山崎葵(社4=岡山・就実) セッター 井上美和(スポ2=神奈川・厚木) リベロ 阿曽麻琴(スポ3=東京・城東) |
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途中出場 | ||||
林穂乃花(スポ4=東京・国分寺) 佐藤純奈(文2=東京・早稲田実業) |
コメント
大松未羽(スポ3=沖縄・首里)
――今日の試合を振り返って
ずっと負け続けていたり、前回メンバーが怪我してしまったりして苦しい状況の中、1セット目はその雰囲気が続いてしまって、固くなってしまっていたと思います。2セット目は修正できたので雰囲気も良くなってきて取り切ることができたので、1セット目を除いたらすごく良い試合にできたと思います。
――先週の敗戦を経てチーム内で何かお話はされましたか
メンバーが変わって、2枚攻撃になったことは苦しいけれど、利点として後ろにレシーバーが2人いることは他のチームにはない良いところだと思うので、1回で決まらなくても絶対につないで最終的に決めるという形をつくろうという話をしました。試合でも実際につないでつないで最後に決めるという場面が何度かあったので良かったと思います。
――スタメン変更後にご自身で意識されたことや気をつけたことはありますか
前の形ではライトから打つことが多かったけれどこの形だとレフトから打つことが多くなるので、4番(西崎梨乃・スポ3=大阪・国際滝井)と7番(川村彩乃・社2=岡山・就実)は得点力があるので、自分は上がってきたものを決めきれなくてもミスをしないということを意識してプレーしました。
――残り3試合への意気込みをお願いします!
残りの試合もこのメンバーでやるしかないけれど、まずは良いところに目を向けて、悪いところは自分たちでしっかり改善して頑張っていきたいです!
阿曽麻琴(スポ3=東京・城東)
――今日の試合を振り返って
今までなかなか勝てない試合が続いていて、苦しい状況で、メンバーも変わって、なかなかこの1週間大変なこともありました。新しいフォーメーションに慣れたりするのも大変な中で、みんなそれぞれが自分のやることをしっかりやって、無事に勝てて良かったなと思います。
――スタメン変更後にご自身で意識されたことや気をつけたことはありますか
今までと違って、試合に出る時間も長くなったので、リベロとしてレシーブで支えていきたいというのはもちろん、他にも、もっと声とかを出して、1年生らしくチームの中を盛り上げていけるようにしていきたいなと思って臨みました。
――今日のレシーブを振り返っていかがですか
レセプションは、序盤はなかなかキープできなくて、セッターの方にちょっと難しいボールを返してしまったのですが、スタッフさんの声で上に上げろとか、周りの声がけなどで、後半は安定して返せるようになって良かったかなって思います。スパイクに対してのディグは、もう少し頑張れたかなと思うところがあるので、ブロックとの関係だったりを明日の試合で修正していきたいなと思います。
――明日の試合への意気込みをお願いします!
明日の山梨戦は春に勝っていたチームなので絶対にここでもう一勝、この今日の勝利に乗ってもう一勝していきたいなって思います。なので、最初の1点目からみんなで全力を出しきって勝ち切っていきたいと思います。