【男子バスケ】3P攻勢で筑波大に勝利 序盤のリードを守り切り首位キープ

男子バスケットボール

第101回関東大学リーグ戦 10月13日 茨城・筑波大学

 早大は関東大学リーグ戦(リーグ戦)の首位を走っている。1勝1敗で迎えた3連戦の最終戦は筑波大とのアウェイゲームに挑んだ。試合は第1QにG高田和幸(商4=京都・洛南)の連続3Pシュートでリードを奪い、その後も主導権を渡さない。チーム全体で好調な3Pシュートの勢いは最後まで衰えず、87-75で早大が逃げ切った。

 F南川陸斗(文1=京都・東山)と筑波大の声出し合戦で始まった試合は、第1Qから早大の長距離砲がさく裂する。G堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)とF松本秦(スポ1=京都・洛南)の3Pシュートで早大がリードを奪うと、高田の連続スリーがヒット。一気に9点差へ突き放し、試合の主導権を握った。

 第2Qを7点差で迎えた早大だったが、Q開始から3分間は得点がストップ。1点差に詰められる苦しい入りを松本は「1対1に固執してしまった」と振り返った。それでもG下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)の3Pシュートで流れを止めると、その後も早大の長距離砲が止まらない。再度点差を戻し、41-31で前半を終えた。

3Pシュートを放つ高田

 第3Qは堅守から早大に流れが傾く。約4分の間相手の得点を止め、オフェンスではG岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)を中心にリードを16点に広げた。しかしその後は筑波大の速攻やペイントアタックを止められず、試合はまたもや1桁点差に。ラストポゼッションでは福田健人(筑波大4年)にタフスリーを射抜かれ、61-53で第3Qを終えた。

 第4Qの開幕はF三浦健一(スポ3=京都・洛南)の信じられないようなプレー。相手ゴール下でファウルを受けながら後ろ向きにシュートを放つと、ボールは綺麗にリングへ吸い込まれるバスケットカウントとなった。 その後は流れに乗り切れずに4点差へ詰められるが、下山が爆発的なスピードでバスケットカウントを獲得。三浦の3Pシュートも続き、ここでもリードを広げた。筑波大のタイムアウト後には松本の連続3Pシュートが飛び出し、これが試合の決定打。序盤のリードを守り切り、87-75で早大が白星を収めた。

後ろ向きでシュートを放つ三浦

 本日の勝利でこの3連戦は2勝1敗。初戦を落とした際には暗雲が立ち込めたが、流れを取り戻す2連勝で地力の高さを見せつけた。残す試合は6試合、2位・東海大との差は1ゲーム。開幕から吹き荒れた早大旋風はついに佳境を迎えている。次戦の相手は大東大。1巡目の対戦では最後まで拮抗(きっこう)した戦いをくり広げた難敵だ。終盤戦に差し掛かったリーグ戦。頂点を目指し、絶対に負けられない戦いがこれからも続いていく。

(記事、写真 石澤直幸)


  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 21 20 20 26 87
筑波大 14 17 22 22 75

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)
三浦健一(スポ3=京都・洛南)
堀田尚秀(スポ4=京都・東山)
12 松本秦(スポ1=京都・洛南)
14 高田和幸(商4=京都・洛南)

コメント

松本秦(スポ1=京都・洛南)

――筑波大に勝利しました。今のお気持ちはいかがですか

 一昨日負けたというところで、そこから切り替えて2連勝できたことは良かったと思います。

――今日まで続く3連戦でしたが疲労はいかがでしたか

 自分がみんなほど(試合に)出ていないというのはあるんですけど、全然ですね。元気でした。

――本日は筑波大でのアウェイゲームでした。やりずらさはありましたか

 僕はアウェイで相手の盛り上がっているところを黙らせるって方が好きなので。今日は結構楽しめたかなと思います。

――本日は何回か相手の流れになり、点差を詰められる場面がありました。反省点を教えてください

 僕たちはオフェンスのチームなので、得点が止まってしまったことが一番の要因だと思います。止まった時に1対1に固執してしまったことが今日の反省で、みんなで動いて、カットして、ドライブして、5人で戦うバスケットを体現したいと思います。

――本日は3スティールを記録しました。ご自身のディフェンス面は今シーズンいかがでしょうか

 対人のディフェンスではまだまだ体で負けてしまったり、普通に脚力で負けてしまう部分があります。ですが、そういうずる賢く守るという部分は自分の得意なところでもあるので、今日の試合でも出せたことは良かったと思います。

――今季は豪快なブロックショットも目立っていますが自信はいかがですか

 自分の得意なことなので。自信を持ってやれていますね。

――来週への意気込みをお願いします

 だんだん試合は少なくなってきていますが、自分の持ち味を出していきたいです。自分としては今調子が良いので、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。