第101回関東大学リーグ戦 10月12日 東京・青山学院大学青山学院記念館
前日の試合で敗北を喫し、連勝が11で止まった早大。仕切り直しとなる15戦目は1巡目で唯一敗れた強敵、日体大と激突した。序盤は早大の長距離砲がさく裂し、前半で6点のリードを築く。インサイドでも相手留学生を封じ込め、課題のリバウンドで互角の戦いをくり広げた。後半は早大が堅守からリードを広げ、93-70で試合終了。1巡目のリベンジを果たした。

第1Q序盤はシュートタッチに苦戦。開始3分で5-13と8点のビハインドを負う。それでもG堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)とF松本秦(スポ1=京都・洛南)が果敢にオフェンスリバウンドをもぎ取り、松本、堀田副将、F三浦健一(スポ3=京都・洛南)の3Pシュートで逆転に成功した。しかし日体大もキックアウトからの3Pシュートを効率よく沈め、23-23の同点で第2Qへ。
第2Qは松本が躍動。3Pシュート4本を完璧に沈め、この日10本を獲得したリバウンドでもチームに貢献した。体調不良を乗り越え、この週から復帰を果たした松本。「最近は調子が良くない中、今日の結果は良かった」と復調を喜んだ。この日3スティールを記録したG城戸賢心(スポ3=福岡第一)もディフェンスで日体大を封じ込め、早大が一気に2桁のリード。ラストプレーで点差を縮められたものの、43-36の7点リードで前半を終えた。

第3Qは点差が変わらないこう着状態が続くが、 G下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)の3Pシュートと松本の連続得点で試合の流れが早大に傾く。前回の対戦では36得点24リバウンドを許したコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメードをディフェンスで封じ込め、このQの失点をわずか12に抑えた。リードを広げ、64-48で第3Qを終える。
1巡目では11点のリードをひっくり返された第4Q。同じ轍(てつ)は踏ままいと、早大は猛攻を続けた。F堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)がいきなり2本の3Pシュートを沈めて勢いづけると、この日28得点を記録した三浦も安定したスコアリングで突き放す。最後まで手を緩めることなく得点を重ね、93-70で早大が白星を収めた。

「もう一度チャレンジャー精神で戦えた」と城戸。前日の悔しい敗戦を乗り越え、強度の高いバスケットで宿敵に雪辱を果たした。次戦は3連戦を締めくくる筑波大戦。優勝へ続く連勝街道をここから築きたいところだ。
(記事 石澤直幸、写真 高津文音、田島凛星、北郷美結)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 23 | 20 | 12 | 29 | 93 |
日体大 | 23 | 13 | 21 | 22 | 70 |
早大 スターティングメンバー
Pos. | # | 選手名 |
---|---|---|
G | 0 | 下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一) |
F | 6 | 三浦健一(スポ3=京都・洛南) |
G | 7 | 堀田尚秀(スポ4=京都・東山) |
F | 12 | 松本秦(スポ1=京都・洛南) |
G | 14 | 高田和幸(商4=京都・洛南) |
コメント
G城戸賢心(スポ3=福岡第一)

――今日の試合を振り返っていかがですか
昨日負けてからやっぱりぬるい雰囲気で最初入っていました。今日は自分たちがチャレンジャーという気持ちをもう一度持って試合に臨めたので、こういう結果につながったのだと思います。
――昨日の敗戦からどのように気持ちを切り替えましたか
僕らの持ち味であるディフェンスと泥くさいプレーでみんなでハードワークをしようということ。個人個人で戦ってしまう部分が神奈川大戦ではあったのでそこを改善しようと話し合いました。
――ディフェンス面で大活躍されましたが、ご自身のプレーを振り返ってみていかがでしたか
これまでチームにたくさん迷惑をかけてきました。チームに足りない部分があったので、そこで自分がハッスルしてフォーカスできたことでいい流れを作れたんじゃないかと思っています。
――怪我から復帰して状態の方はいかがですか
まあいい感じだとは思います。
――久しぶりにコート上で長い時間プレーしましたが、感覚としてはどうでしたか
やっぱり楽しい気持ちがいちばんにあります。
――1巡目で唯一負けた日体大に勝ちました。お気持ちの方はいかがですか
1巡目で日体大だけに負けていたのでやり返せたのはすごく良かったです。まだまだ試合は残っているので、次につなげられる一戦になったかなと思います。
――筑波戦に向けた意気込みをお願いします
3連戦の最後になるので、ここを勝ち切って残りの6試合につなげたいです。やっぱりみんなでハッスルして、勢いつけて勝てるように頑張ります。
松本秦(スポ1=京都・洛南)

――本日の試合全体を振り返っていかがですか
昨日負けてしまったこともあり、チームとして気を引き締め直して、全員で戦えたのが良かったと思います。
――昨日の敗戦からどのように気持ちを切り替えましたか
まず一番はリバウンドを徹底することをチームで話したので、1Qにオフェンスリバウンドのところで結果が出たので救われたと思いますし、相手は留学生がいる中でリバウンドをつかむチャンスを多く与えなかったところが大きかったと思います。
―― 27得点10リバウンドのダブル・ダブルでしたが自身の活躍はどう振り返りますか
最近ずっと調子も良くなくて、得点も伸びてなかった中で自分の持ち味であるスリーポイントを自分のリズムで打てたのは結果として良かったですし、リバウンドの面でもチームから結構言われていたのでそこに貢献できたのが良かったと思います。
ーーリバウンドの数字は日体大と互角でした。1巡目では相手のコネに大分やられましたが今日の試合に向けてどのようにして改善しましたか
セカンドチャンスでやられてたのがもったいなかったので、ディフェンスリバウンドの部分は絶対に負けないようにしました。スカウティングで日体大のオフェンスリバウンドはそんなにしつこくないという認識があったので、そこで自分たちの方がサイズが小さいのでしつこさでは負けないようにしたのが良い結果になったかなと思います。
ーー筑波戦への意気込みをお願いします
3連戦のラストで、残り試合数も少なくなってきているので、一戦一戦を落とさないように、チームとしてもう一回気を引き締めて頑張っていきたいと思います。