関東大学女子サッカーリーグ 後期第7節
2025年10月4日(土)16:00 Kickoff
@早稲田大学東伏見サッカー場
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早大 | 2 | 1 | 3 |
日本大 | 2 | 2 | 4 |
得点者
前半
13分 中嶋 琉七(相手)
17分 三宅 万尋
27分 福岡 結
45+2分 濱田 若那(相手)
後半
55分 久保 華恩(相手)
56分 三宅 万尋
66分 増原 遥花(相手)
中断期間が明けて最初の試合となった前節、東海大相手に4得点を挙げて勝利したア式蹴球部女子(ア女)。連勝を目指す関東大学女子リーグ(関カレ)後期第7節では日大と対戦した。前半では日大に先制を許すも、MF三宅万尋(スポ2=東京・十文字)のスーパーゴールなどで一時は逆転に成功。しかし、前半終了間際に追いつかれたア女は後半でも失点を重ねてしまい、日大に敗れた。

日大のキックオフで幕が開けた前半、ア女は試合開始早々にピンチが訪れる。敵陣から蹴られたボールをペナルティーエリア内で相手選手と競ったDF杉山遥菜(スポ3=東京・十文字)がスライディングしながらボールをクリア。なんとかその場を切り抜けるも日大が主導権を握る時間が続き、13分にコーナーキックからヘディングシュートを決められて、失点してしまう。試合が再開されると、今度はア女がボールを握る展開となった。失点から4分後、DF吉田玲音(社2=新潟・帝京長岡)の正確なサイドチェンジでボールは右サイドの三宅へ。相手DFと対峙した三宅は、ドリブルからカットインし、シュートを放つ。左足で振り抜かれたボールは弧を描きながらゴールに吸い込まれていき、同点に追いつく。その後も得点の機会をうかがう。27分、コーナーキックの場面でこぼれ球を拾ったMF福岡結(スポ2=岡山・作陽学園)がゴールの左下隅に流し込んで逆転する。このままア女のリードで前半を終えたかったが、アディショナルタイムにPKを献上。PKを沈められ、同点となり前半終了。ア女にとっては後味の悪い前半となった。

後半はア女は試合をコントロールすることができず、日大相手に苦戦。前半にチームを救った杉山が再び体を張ってピンチを脱出する場面もあったが、55分に日大が直接フリーキックを決めて、ホームチームは再びビハインドの状況となってしまった。その状況も束の間、試合が再開されるとア女は敵陣でゲームを展開。三宅が途中出場のMF福島茉莉花(スポ1=東京・十文字)からパスされたボールを距離のある位置から右足でシュート。このボールは枠内に飛び、相手GKに当たってゴールイン。失点してからわずか1分でゲームをイーブンに戻したア女は徐々に試合を掌握する。しかし、66分に一瞬の隙を突かれて、痛恨の4失点目を喫する。失点後もア女はボールを保持して果敢にゴールを狙うも、スコアが動くことはなく試合終了のホイッスルが鳴った。

雨が降り続ける状況で行われた今節は両チームから計7得点が生まれるシーソーゲームとなった。ア女のシュート数とコーナーキック数は相手を上回っており、3得点と攻撃陣が良い出来だった。その一方で、守備面では今季ワーストの4失点と日大に苦戦。次節以降の毎試合で白星を重ねることが関カレ優勝の絶対条件となる。今が踏ん張りどころのア女は次戦アウェーで東京国際大に挑む。
(記事 堤健翔、写真 高橋彗人、荒川聡吾)
早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 1 田村亜沙美(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
DF 2 新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
→HT、三宅万尋(スポ2=東京・十文字)
DF 3 杉山遥菜(スポ3=東京・十文字)
DF 13 佐溝愛唯(社2=大阪・大商学園)
DF 25 小林睦(スポ1=湘南ベルマーレU18ガールズ)
→58分、千葉梨々花(スポ3=東京・十文字)
DF 30 吉田玲音(社2=新潟・帝京長岡)
MF 10◎ 宗形みなみ(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)
MF 11 三宅万尋(スポ2=東京・十文字)
MF 17 米村歩夏(スポ2=宮城・聖和)
→53分、福島茉莉花(スポ1=東京・十文字)
MF 19 福岡結(スポ2=岡山・作陽学園)
→58分、小島世里(スポ1=東京・十文字)
FW 9 生田七彩(スポ4=岡山・作陽)
試合後インタビュー
MF福岡結(スポ2=岡山・作陽学園)
ーー試合を振り返っていかがですか
失点をした後、すぐに点を取り返すというところは良かったです。ただ、そこからまた点を取られるという場面があったので、得点した際に雰囲気を締めなおすことが重要だったのかなと思います。
ーーご自身のゴールを振り返っていかがですか
最初に失点した時、絶対に自分が決めてやると思っていました。自分はコーナーキックを競るタイプではないですが、こぼれ球はずっと狙っていて、ゴールを決められて良かったです。
ーー関カレの中断期間に取り組んだことがあれば教えてください
意識したことはサイドにおける攻撃の流動性の部分です。サイドバックの愛唯(DF佐溝愛唯、社2=大阪・大商学園)が上がる時の位置取りや関係性の部分は復帰してから考えてやってきていて、努力していることです。
ーー次戦への意気込みをお願いします
後期の試合も残りわずかしかない中で、次の試合を落としたらリーグ優勝の可能性はないです。絶対に負けないように、勝つ準備だけをしていきたいと思います。