【男子サッカー】昇格に向けて重要な拓大戦に勝利 3連戦の初戦を制した

ア式蹴球男子
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JR東日本カップ2025|関東大学リーグ戦 第14節

2025年10月5日(日) 14:00 KO

@拓大・八王子国際グラウンド

早稲田大学 2ー1 拓殖大学

(1-0 / 1-1)
試合写真
前半22分早稲田 伊藤猛志(高橋作和)Goal
伊藤ゴール
先制点を決めて喜ぶ伊藤猛
後半22分交代|早稲田 20 久米遥太 → 11 本保奏希Sub
後半23分拓大Goal
後半29分交代|早稲田 8 谷村峻 → 29 山田皓生Sub
山田in
今季初出場の山田(右)とピッチを後にする谷村
後半34分交代|早稲田 17 秋山虎之亮 → 5 佐久間真寛Sub
佐久間in
途中出場から好パフォーマンスを見せた佐久間
後半38分交代|早稲田 7 西凜誓 → 12 野田隼太郎Sub
のだin
こちらも途中出場ながら好パフォーマンスの野田
後半39分早稲田 高橋作和Goal
作和ゴール
勝ち越し弾を奪った高橋
後半45+2分交代|早稲田 18 伊藤猛志 → 23 瀧澤暖Sub

試合記事

首位攻防戦となった前節、法大相手に勝ち切ることができず引き分けで3位に順位を落としたア式蹴球部(ア式)。今節の相手は試合前4位の拓大、昇格に向けて大きなカギをにぎる重要な一戦だ。立ち上がりからチャンスを作っていたア式が、22分にFW伊藤猛志(スポ3=ジュビロ磐田U18)のゴールで先制してリードで前半を折り返した。しかし後半に入り相手が主導権をにぎる展開が続くと、68分に処理ミスから同点弾を献上してしまう。それでも85分にゴール前の混戦をMF高橋作和(法3=東京・国学院久我山)が押し込んで、勝ち越しに成功する。最後までリードを守りきったア式、4位以下を突き放す勝ち点3を獲得した。

立ち上がりは一進一退の攻防を展開する。1分に高橋が積極的にシュートを放つも相手GKの好セーブに阻まれてしまう。6分、左サイドでDF西凜誓(社3=名古屋グランパスU18)が高橋のワンツーで左サイドを突破してクロスを上げる。伊藤猛が合わせるも枠を捉えることはできず。10分には相手の右サイドからの攻撃でピンチを迎えるも、クロスは中の選手には合わなかった。迎えた22分に試合が動く。高橋が左サイドを駆け上がりクロスを上げる。中に走り込んだ伊藤猛がボールを受けて、ペナルティエリアの外からコースを狙ったコントロールショットを叩き込み先制点を獲得する。得点直後にピンチを迎えるも、中盤起用が続くMF鈴木大翔(スポ3=ガンバ大阪ユース)が身体を張ってブロック。得点を許さない。26分にはコーナーキックのチャンスで、DF尾崎凱琉(スポ2=大阪桐蔭)がフリーで合わせるも枠を捉えることができず。35分にはMF谷村峻副将(スポ4=FC東京U18)が積極的にミドルシュートを放つも、得点にはつながらない。前半の終盤は相手がボールをにぎり、ア式ゴールへ攻め込む。42分にはドリブルで自陣ペナルティーエリアに侵入されたが、MF秋山虎之亮(法2=湘南ベルマーレU18)と尾崎が身体を張り、ピンチをしのぐ。45分には相手選手が右サイドからカットインでゴール前に侵入すると、逆サイドに展開。ボールを受けた選手がシュートを放つも、枠を捉え切ることができず。1ー0のリードで前半を折り返す。

後半は立ち上がりから攻勢を強めた拓大に主導権を握られる展開が続く。48分には相手に左サイドを駆け上がられてクロスをあげられるも、鈴木がスライディングブロックで掻き出しシュートシーンを作らせない。54分に相手にミドルシュートを打たれるがこれはわずかに枠の外に外れた。66分には自陣深くで相手にFKを献上。キックは直接ゴールに向かい、このボールにGK海本慶太朗(スポ3=大宮アルディージャU18)が反応する。海本の触ったボールはポストに直撃、それをなんとかクリアしたア式は大ピンチをしのいだ。しかし68分、最終ラインで西の処理が甘くなったところをさらわれ同点弾を許してしまった。さらに72分にも相手に決定機を作られるが、ここは海本が好セーブを見せる。勝ち点3をつかむべく得点が必要なア式は74分、谷村に替えてMF山田皓生(社3=群馬・前橋育英)を投入。今季初出場のテクニシャンが早速チャンスを演出する、80分、山田の縦パスに反応した伊藤猛が抜け出してGKとの1vs1になるも好セーブに阻まれる。さらにそのこぼれ球に高橋が反応したが、ゴールが空いている局面でシュートがまさかのポストに直撃。勝ち越し点を奪えない。それでも85分、途中出場のDF佐久間真寛(商4=静岡・藤枝東)がエリアの外でボールを受けると、フェイントで一枚剥がしてゴール前にロブパスを入れる。これに反応したのは同じく途中出場、佐久間と同じ商学部で藤枝東出身のDF野田隼太郎(商2=静岡・藤枝東)。高い位置のボールを左足でコントロールするとボールが落ちる前に右足で中に折り返す。このボールに反応したのは先ほど決定機を決めきれなかった高橋、執念で押し込み再び勝ち越しに成功する。試合を締めにかかったア式、93分には途中出場のFW瀧澤暖(スポ4=北海道コンサドーレ札幌U18)が強烈なシュートを放つも相手GKの好セーブに阻まれて追加点を奪えず。それでもリードを守りきったア式、2ー1で勝利を収めた。

前半戦はホームで敗れている拓大との対戦となった今節。2部の中でも特徴的なプレースタイルの相手に対して、焦れずに粘り強さを発揮しての2ー1勝利は昇格に向けて非常に大きなものだ。今節はここまで出場機会が多くなかった選手たちがスタメン・途中出場を問わず持ち味を発揮した。次節は中2日での一戦、連戦においてはチーム全員の力が必要不可欠だ。1ヶ月で6試合を戦う10月、ピッチに立つ選手はもちろん、ベンチ、スタッフ、応援、全員で一丸となって目の前の試合にぶつかっていきたい。

(記事:和田昇也、写真:植村皓大)

先発メンバー
Pos.背番号選手名
GK21海本慶太朗
DF3増田健昇
DF4石井玲於奈
DF7西凜誓
DF30尾崎凱琉
MF8谷村峻
MF9鈴木大翔
MF17秋山虎之亮
MF20久米遥太
MF24高橋作和
FW18伊藤猛志
スタメン写真
円陣を組むスタメン
リザーブ
Pos.背番号選手名
GK1雨野颯真
DF5佐久間真寛
DF26金指功汰
DF27伊藤稜介
MF11本保奏希
MF12野田隼太郎
MF15青柳龍次郎
MF23瀧澤暖
MF29山田皓生

インタビュー

兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)

ーー前期敗れた相手との対戦でした、何か準備してきたことはありましたか

相手が特徴的なサッカーをするので、それに対しての守備の目線の揃え方、相手にやらせない守備のやり方、自分たちから奪いに行く守備のやり方とそれぞれをしっかりと整理した中で、全員がそこに向き合ってやってくれたなと思います。それでも剥がされるシーンはありましたけど、粘り強さと忍耐力を持って全員が最後は身体張ってくれました。その粘り強さの部分は前期よりも1段階上がってきたかなと思います。

ーー2ー1という結果についてはどう捉えていますか

自分たちが主導権握ってた時間は相手に何もやらせないというところができていたのかなと思います。前半の立ち上がりとかは良かったんですけど、時間が経ってきて、疲労が溜まってきた時に、プレスを受けて安全に安全にという意識から矢印を自分たちで後ろ向きにしてしまって余裕はあったはずなのに押し下げられてしまうビルドアップになったので、そこは改善が必要かなと思います。あとは自信を持ってプレーすることは、相手も嫌がるところだと思うので保持の仕方に対してはしっかりチームで向き合って、自分たちの時間を増やしていくということを意識してやらないといけないなと思います。

ーー今日はここまでの関東リーグで出場時間短い選手が多く出場していました

トレーニングからいつもいい準備をしてくれてるメンバーをベンチに入れてますし、その中で流れに応じて起用していく中でこちらの意図を汲み取ってくれながら自分たちの出せるハイパフォーマンスを出してくれました。これがまたいい競争になると思いますし、競争があるのが強いチームだと思うので今まで試合に出たメンバーもうかうかしてられないよというところが生まれると思います。こっちはそれに対してトレーニングをみて勝つためのメンバーを選んでいきたいと思います。

ーー次節は中2日での一戦となります

ここの3連戦と(今月)下旬にも3連戦ありますけど、後期開幕後5試合が特に大事だなと自分の中でも思ってましたし、チームにも伝えていた中で勝ってゆるむのはあるあるなので、しっかりと締めて全員で3連勝することに向けて明日からいい準備していきたいと思います。