集金関東大学リーグ戦 10月4日早稲田大学上井草体育館
秋季関東大学リーグ戦(秋リーグ)も今日で6戦目、折り返し地点を迎えた。10月4日、早大は都留文科大と対戦。連続得点シーンも見られたが、勝ち切れず1ー3で敗れた。
第1セット目は、中盤まで激しい得点の取り合いとなった。両アウトサイドヒッター・モサクまり(国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)、西崎梨乃(スポ3=大阪・国際滝井)に打数が集まる中、夏期間に強化した打ち切るスパイクを今試合でも次々と披露する。相手のライト攻撃に対応できない場面もあったが、13ー14までは1点差で食らいついた。その後、ネットタッチ、攻撃の連携ミスなどの自滅点により相手に連続失点を許すと、じわじわとその点差は広がっていった。そのまま崩れた流れを立て直すことができず、17ー25で第1セットを落とした。
レフトからスパイクを打つモサク
続く第2セットも相手の勢いは止まらなかった。序盤からライト攻撃にセンターの速攻も加わり、守りでのミスが増えて1ー7と大量リードを許す。早大の反撃は川村彩乃(社2=岡山・就実)のブロックから始まった。相手の渾身の強打を仕留め、そこからチームの雰囲気が一気に変わった。西崎も1セット目に続き、ブロックや力強いスパイクで得点シーンに多く貢献し、相手にタイムアウトを取らせる良い展開となる。その後も全員でつないで逆転のチャンスを待つが、なかなか2点差から追いつくことができず、19ー25でこのセットも落としてしまった。
サーブで攻める川村
後がなくなった第3セットは、早大が主導権を握る2セット目と真逆の展開となった。西崎、モサク、川村の3人を中心に次々と強打を決め、相手に立て直す時間を与えない。今大会で急成長中のミドルブロッカー・加藤栞里(文構1=千葉・小金)がブロックで相手の攻撃力を削ぎ、大松未羽(スポ3=沖縄・首里)らレシーバー陣が確実に守り、攻撃陣が1発で仕留めるという理想のパターンが続いた。終盤、21ー10の場面から再び自滅点が続き、一時流れが相手に傾いたが、大量リードの余裕から落ち着いて立て直し、25ー18で危なげなく1セットを取り返した。
ライトからスパイクを打つ西崎
このまま連取しフルセットに持ち込みたい第4セットは、相手に先制されるも慌てることなく取り返し、序盤は6ー8とまずまずの展開となった。しかし、相手の両サイドからの攻撃をブロックで防ぎ切れず、そのまま失点する場面が多くなり、しだいに10ー17と相手にリードされてしまう。ラリーが続いても全員で必死につないで勝機を伺うが、点差はなかなか縮まらない。最後はまたもやライトから力強いスパイクを決められ、18ー25でこのセットを落とし、早大はセットカウント1ー3で都留文科大に敗れてしまった。
テンポ良く連続得点を決めるシーンも多くあったが、ラリーの最後に決め切る力に欠け、1ー3で敗戦した早大。今日で11試合中6試合を終えたが、いまだ1勝もできていない厳しい戦況となっている。全日本インカレの出場権もかかっている秋リーグ。残された5試合を勝ち切り、最後に笑うチームを見ることができるよう期待する。
(記事、写真 佐藤玲)
セットカウント | ||||
---|---|---|---|---|
早大 |
1 |
17-25 19-25 25ー18 18ー25 |
3 | 都留文科大 |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 西崎梨乃(スポ3=大阪・国際滝井) アウトサイドヒッター モサクまり(国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン) ミドルブロッカー 川村彩乃(社2=岡山・就実) ミドルブロッカー 加藤栞里(文構1=千葉・小金) オポジット 大松未羽(スポ3=沖縄・首里) セッター 井上美和(スポ2=神奈川・厚木) リベロ 山﨑葵(社4=岡山・就実) |
コメント
モサクまり(国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)
ーー今日の試合を振り返って
ブロックやサーブが機能する場面としない場面で分かれていて、機能しない場面の方が多かったのが結果負けにつながってしまったのかなと思います。
ーー打数が多かったように見えましたが、調子はどうでしたか
調子は良かったと思います。でも、自分が出す声、セッターと合わせるための声が足りなかったと思っていて、実際に気持ち良く打てる場面があまりなかったです。
ーー個人としての良かった点と反省点を教えてください
良かった点は思い切り打ち切ることができたところで、反省点はやっぱり自分が気持ち良く打てる場面を自分でつくるという努力が足りなかったところだと思います。
ーーライト攻撃が多いチームでしたが、対策は考えていましたか
自分がブロックアウトされないように思い切り手を良い形で出すように言われていました。でも何回かブロックアウトされてしまって、すごくそこが悔しくて印象に残っています。
ーー明日以降への意気込みをお願いします!
絶対に勝ちたいので、どんな場面でも打ち切って、全部決めたいので、思い切り頑張ります!
川村彩乃(社2=岡山・就実)
ーー今日の試合を振り返って
今週は特に追い込んだ練習をしてきて、チーム全員がどのチームよりもたくさん練習したという自信はありましたが、その練習が全然発揮できなかったと思います。個人的には、サーブで崩されて、自分のところにトスが上がらなくて、本領発揮できなかったなというのが正直な感想です。
ーー長丁場の試合でしたが、チームの雰囲気はいかがでしたか
3セット目で連続得点できた時の雰囲気が一番良かったんですけど、それを出だしから出していかないといけないなと思います。やっぱり押されている時はどうしてもみんな下を向いたり、やらなきゃと焦ったりしてしまうので、最初から余裕をもっていたいと思います。
ーー後輩の選手たちに声をかけている場面も多くありましたが、どんな存在ですか
栞里(加藤栞里、文構1=千葉・小金)は今足を怪我していながらやっていて、秋リーグが栞里にとっては初めての公式戦なのに、なかなか勝たせてあげられなくて申し訳ないし、その中で頑張っているから、できるだけ支えてあげたいと思っています。他の1年生たちとも仲良く頑張っています。
ーー次戦以降への意気込みをお願いします!
本当にこれ以上負けたら全カレ(全日本インカレ)も出られないので、今までの試合も勝ちに行くぞという気持ちは全員持っていましたが、今まで以上にもっと気合を入れて、最初から攻めていきたいです。